フリーエネルギー技術開発の特徴と種々相

フリーエネルギー技術開発の特徴と種々相







Chap.8a. 電気エネルギー(主にテスラ)

1. テスラによる縦波の発見とラジアントエネルギー
 1.1 テスラによるラジアントエネルギーの発生方法
 1.2 テスラのラジアントエネルギーのトランス、照明と空調
 1.3 テスラのラジアントエネルギーの空中送電
 1.4 テスラのラジアントエネルギーについて Lavioletteの意見
 1.5 テスラの新エネルギーの捕獲について, pat.685,957
 1.6 ケルビンの縦波電磁波

2. 冷電気(cold electricity)とは何か・その概観
 2.1 トム・ベアドン および ジョン・ベデイニの説
 2.2 通常の電気とラジアント電気の比較
 2.3 電気ラジアント(Electro-Radiant)現象のまとめ
 2.4 ラジアント電気の流入は負性抵抗として現れる
 2.5 ダラードの装置とラジアントエネルギー
 2.6 シュタインメッツ、テスラ および ヘビサイドの時代以来、休眠中の電磁気学
 2.7 John Bediniのコイルによるラジアントエネルギー
 2.8 Edwin Grayのラジアントエネルギー
 2.9 ラジアントエネルギーの2段階

3. テスラのバイファイラ巻きコイルの不思議、ラジアントエネルギー
4. デンマークの開発者によるテスラの特許の実用的応用
5. T.カパナーツェのkW級フリーエナジー発電機―テスラの応用技術
 5.1 カパナーツェの装置
 5.2 キャパジン装置
 5.3 中国の開発者ミン・カオ
 5.4 ケリーによるT. カパナーツェの装置の考え方と解説
 5.5 T. カパナーツェが申請したパテント 
 5.6 テスラのパテントNo.593,138と1/4波長
 5.7 テスラコイルの変形とまとめ
6. ロシアの研究者によるカパナーツェ式フリーエナジー発電機
7. サルティ・シトラス(中国)によるドン・スミス式フリーエナジー発電機
8.  ニックによるタンデムテスラコイル式フリーエナジー発電機





Chap.8a. 電気エネルギー(主にテスラ)



  「テスラのラジアントエナジーは、電力に変換されると、バッテリーや電気製品などのそれぞれ異なる種類の電気製品に対し電力を供給する。通常の電気でモーターを回すとあつくなるが、ラジアントエナジーで回すと冷たくなる。失速させて過負荷させると、モータの筐体は霜で覆われる。これが、この種類の電気を冷電気とよぶ理由である。」


1. テスラによる縦波の発見とラジアントエネルギー


1.1 テスラによるラジアントエネルギーの発生方法


 これは、 The Free Energy Secrets of Cold Electricity by Lindemannからの引用です。この本は、絶版です。必要でしたらここをクリックしてください。

拡大します
    Fig.1.1.1. Magnetically quenced spark by Tesla's patent
    クリックで拡大します。
Fig.1.1.2 Nikola Tesla. クロ
アチアに生まれ米国に移住
した。


Coffee break

 エーテルはetherと書いて、イーサと発音します。本稿では、全てイーサと書きたかったのですが、エーテルと書いておいた方がよさそうなところはそうしてきました。

 radiantはレイデイアントと書きたかったのですが日本流にラジアントとしておきました。energyは全てエナジーと書きたかったのですが日本流にエネルギーと書いたほうがよいところはそうしておきました。

 Schaubergerはショーバーガーと聞こえますが日本ではシャウベルガーですね。allergyはアラジーと聞こえますが何故か日本ではアレルギーとなります。

 butadieneはビュータダイイーンと聞こえますが日本ではブタジエンです。etc. etc.このたぐいのものは枚挙にいとまがありません。

 学生は両方覚えておかないと外国人とdiscussionできないので、余計な手間になり損失ですね。最近一部のマスコミがsportを、無神経にもスポルツと表記したりしていますし、とどまるところを知らないようです。

 高圧発生ダイナモの出力で高圧コンデンサを充電し、Fig.1.1.1のような電極(放電電極の近傍に永久磁石を配置し磁場をかけている構造。磁気勾配をかけている)で急峻に放電するとラジアントエネルギー(ラジアント粒子)が発生する。

 電極にはDCを印加する。磁石と電極間隙を調整して放電状態(周波数など)を変えるのであるが、インパルス間隔を変化させると、それぞれの間隔特有の効果が発生する。

 デイスラプター(Disrupter: 対向させた放電電極の間隙に磁場を加えるようにした装置のこと。これで放電状態を調整できる。Fig.1.1.1)に電気を与えると、一次の破砕過程が起こる。

 電子は、強い磁場の影響によって電極間隙から強烈に押し出される。しかしながら、エーテルの流れは、電荷を持たないが、回路を通って流れ続ける。磁気的デイスラプターは、エーテル粒子から電子を剥ぎ取るという第1次的な役割をもつ。

 テスラは、ラジアント電気は遠方において強力な電気的効果を引き起こすことが可能ということを発見した。この効果は、交番的なものではない…つまり交流の波ではなかった。連続的衝撃波から構成される縦波であった。各衝撃波の進み方は、短い中性の領域を伴っていて、ラジアントフィールドを形成していた。この連続的衝撃波のベクトル成分は常に方向性がなかった。このつっかえつっかえ進むような衝撃波はその進行方向に電荷を発生させることが可能である。

 それぞれ0.1msecの間隔を超えるインパルスの行進の列は、痛みと力学的圧力を発生した。このラジアントフィールドの中では、物体が振動しているのが見え、フォースフィールドが押す方向に動きさえした。細い線は、ラジアントフィールドの急峻なバーストにさらされると、蒸発してしまった。

 痛みと身体動は、100msecかそれ以下のインパルスでは止まった。1.0msecのパルス間隔では、身体的熱感が強く起こった。さらにパルス間隔を小さくすると部屋と真空電球が白色光で満たされた。このインパルス周波数では、テスラは太陽光の中にある固有の電磁波に通常混じっている効果を出現させることができた。もっと短いパルス間隔では、そよ風が通り抜けるような冷気が部屋に生じたが、それは気分と意識の高揚感を伴うものだった。   

1.2 テスラのラジアントエネルギーのトランス、照明と空調


 テスラはその年に、磁気的disruptorの近くに銅のひと巻きの螺旋コイルを置いたとき、最も驚くべき発見をした。そのコイルは、長さが約2フィートであったが、通常、固体の銅のパイプや他の物体に及ぼすような振る舞いをしなかった。コイルは白色のスパークの鞘で包まれた。このコイルのてっぺんから液体状で銀白色のストリーマーがとても長くうねって出ていたが、かなり高い電圧と思われるソフトな放電であった。

 かれは、彼のdisrupter lineを特別な”プライマリー(1次)”と呼び、ショックゾーン内におかれた螺旋コイルを”セコンダリー(2次)”と呼ぶことにした。しかし、彼は、この言葉が電磁トランスで用いられるものを意味していたのではなかった。この発見は、実際、電磁誘導とは完全に異なっていたのである。こんな風変わりなことを何故言えたかというと、それには、真実で、測定可能な理由があった。

 しばらくはテスラを完全に当惑させるものがあった。テスラは、その長い銅のセコンダリーコイル中に電流がゼロであることが測定してわかっていた。結局彼は、電流が現れるべきなのに完全に存在しないと結論付けた。コイル表面の各インチごとに純粋の電圧は上昇していた。テスラは、常に、彼の”電磁誘導法則”に言及したが、この原理を理解する人はほとんどいなかった。テスラはdisrupterとセコンダリー螺旋コイルを"Transformer"と呼んだ。

 トランスの電圧をコントロールすれば、室内の輝き具合をコントロールできた。この種類の照明の光は人間の視覚にとって奇妙な輝き具合であった。フィルムには、ほとんど撮影できなかった。テスラは、最も弱いストリーマーが写るようになるまで放電を長時間暴露しなければならないことを見いだした。写真に記録できないというこの奇妙な不可能性は肉眼に知覚される輝きにたいして対照的に際立っていた。

 テスラは、またラジアントエネルギーを受信するためのたった一枚の外板を使った大きなグローブランプを設計し、製作し、使用した。これらのランプを遠くにおいても見事に輝いた。それはアーク灯の輝きに近いものであったが、いくつかの点でエジソンのフィラメントランプより優れていた。また、テスラにとっては、どんな空間の温度でもコントロールすることは簡単だった。かれのトランスの電圧とインパルス幅をコントロールすれば部屋の温度を上げることができた。冷気の発生もインパルスの幅を適切に設定すれば可能であった。

1.3 テスラのラジアントエネルギーの空中送電


 Fig.1.3.1は、自然媒体(身のまわりの空間。空気)を通して電気エネルギーを送信する技術(the Art of Transmitting Electrical Energy Through the Natural Mediums)と題したテスラのパテントの中の1部分の拡大図である。



Fig.1.3.1 非常に遠方へエネルギーを送信する装置
A: 1次コイル、 C: 2次コイル、 E’: アース、 E: 高所に設置したターミナル, B: 強電力の発振.


Fig.1.3.2 完成しなかったウオーデンクリフ計画

 Fig.1.3.1のなかで、電源Bからコイルの中間にある2ターンのスパイラルコイルにパワーが与えられる。この装置は非常に遠方へエネルギーを送信するために設計されているので、グラウンドと空に接続されている。(E')はアースへの接続で、(E)はテスラが高所キャパシタンスと呼んだものである。 

 これは、地球上の全ゆる場所にエネルギーを無線送信するために、ニューヨークのウォーデンクリフ(Wardenclyffe) にテスラが建設しようとした増大電送システムの心臓部分であった。これに関して興味深いことは、エネルギーを与えるシステムBである。

 この図を見ると、左側にあるBは簡単な発電機の記号のように見えるのだが、パテントを読むと、Aは、トランスの一部をなす一次コイルであって、これは通常数ターンの太いケーブルで抵抗は微々たるものであり、その端末はBと記した電気的発振器につながっている、と記されている。

 この高電圧が1次側で急速に連続放電される。これで放電状態をコントロールできた。後に、小型化しスーツケースの大きさ程度にまでなった。この計画は、資金的な面の事情があって完成に至らなかったこと(Fig.3.4参照)は良く知られているところである。



 エネルギーの空中送受信については、もうひとつのTeslaのパテント pat.645,576があるので紹介しておく(Fig.1.3.3)。図をクリックして、拡大して見てください。


拡大します
Fig.1.3.3. Tesla's patent No.645576
クリックで拡大します。

 Fig.1.3.3の左側が送信機、右側が受信機である。電流源Gで放電によるパルス電流を発生し、一次コイルC(かなり太い銅線を2回巻いてある)に導入する。二次コイルA(数10kmの長さの細い線を巻いた大きなもの。長さ=1/4λ)には高電圧が発生する。これは高いところに設置したターミナルD(誘電体または金属板)に導かれる。

 発生したether波(ラジアント波)は遠方に置かれた装置(右図)により受信可能である。ランプLや、モータMを動作させることができる。受信側のLやMのスイッチがonになっていなければ送信側のエネルギーは殆ど消耗しないという。

1.4 テスラのラジアントエネルギーについて Lavioletteの意見


 これは、P.A.Laviolette著、 Secrets of Antigravity Propulsion , pp.165-176 の中の一部の引用です。

 テスラは、高電圧の衝撃放電は、銅やガラスの遮蔽を通り抜けて遠方の物体に力を及ぼすことにしばしば注目していた。彼は、この縦方向の力の光線(rays)を、ラジアントエネルギーと呼んだ。この用語の通常の用法は縦波の電磁波の放射を意味する。

 かれは、自分で作ったラジアントエネルギー波動を投影するために一連の長い真空管を作った。テスラは彼が観測した縦波の力を彼が作ったエーテル衝撃によって前方向へ推進させるエーテルの流れが起こり、その作用のせいにした。

 しかしながら、著者(Laviolette)が示唆するように、この衝撃により与えられた本当の力は、関係するエーテル風から起こる力学的なモーメンタム型の作用によるというより、ポテンシャルの勾配(エーテル密度の勾配)の作用によるように思う。

1.5 テスラの新エネルギーの捕獲について, pat.685,957


Fig.1.5.1 テスラの特許No.685,957

 Fig.1.5.1はラジアントエネルギーの受信器である。テスラの装置は縦波であるラジアントエネルギーを発生しているが、これで捕獲できる。

 なお、テスラのラジアントエネルギー発生器は横波も発生している。横波も縦波も発生しているのである。ところで、現在、我々は太陽から紫外線・可視光線・赤外線が地球に届いていることを知っているが、これは横波電磁波という認識である。縦波もやってきていても、その認識がない。

   ブルックリンイーグル紙の中で、テスラは1931年7月10日、こう述べた。「私は、宇宙のコズミック・レイ(Cosmic Rays)を捕獲し、それで機械を作動させた。世界中の機械装置を動かすために使える、この新パワーは宇宙を動かしているエネルギー、宇宙エネルギーであって、太陽からの縦波エネルギーが地球に対して中心的役割を担っている。これはどこにでも無制限に存在している。」

 Fig.1.5.1の中の手書き文字のFig.1に見られるように、高所に設置した絶縁金属板Pから伸ばした一本の線をコンデンサーの一端につなぎ、もう一本の線をコンデンサーのアースにつないだ方の端につなぐ。

 そうすると、太陽は、その他のラジアントエネルギー源と同様に、正電荷の微細粒子を上の金属板に投げかけてくる。つねに連続的にである。コンデンサーのアースした方の端は、負電荷の巨大なため池と考えられるが、ここから微弱な電流がコンデンサーに流れ込み続ける。

 すなわち、ラジアントビームは、正の電気として振る舞い、高所に設置した絶縁金属板Pに正電荷を誘電する。一方、アースから負電荷が供給されコンデンサCに蓄積され、Cの誘電破壊が起こるほどの超高電圧になる。回路制御装置dによりコンデンサの放電を間欠的に起こして、電球、モータ、などなどを駆動できる。

 Fig.1.5.1の中の手書き文字のFig.2 はFig.1 の回路制御装置の詳細図である。コンデンサの電圧が高まってくると、微小間隙離した二枚の金属板d(真空容器中に入れる)がくっつき電気が流れ、電磁コイルMが可動片aを引っ張り、ラチェットホイールの歯が一つ送られ、そのひとつ分だけ回転する。この繰り返しでwheelが回転する。

 Fig.1.5.1の中の手書き文字のFig.3 は 人工的なラジアントビーム源(例えば、紫外線を多放出するアーク放電)で回路をon-offする回路で通信ができる、ことを提案している。

 Fig.1.5.1の中の手書き文字のFig.4 は、レントゲン管からのラジアントビームを用いた装置である。Wheelは別途モータでまわしbrushをon-offしてトランスのパルスを入力し、電球、モータ、などなどを稼動させる。

Fig.1.5.2
Particle Collector

 コンデンサーの容量は十分大きくし、誘電体は良いマイカを使うことが重要である、とテスラは述べている。また夜はパワーが小さくなるそうです。夜もそれなりに作動するということは、おそらく太陽からくるラジアントエネルギーは、反射・散乱・屈折などにより地球の裏側に回りこんでくるのでしょう。

 Fig.1.5.2はラジアント粒子を捕獲するもうひとつの装置であるが、結線を良く見ていただきたい。F.g1.5.1とはアースの仕方が異なっている。ラジアントエネルギーは従来の電気エネルギーと異なるので、このような奇妙な方法がありうるのか、今後の研究を要する。

 Fig.1.5.2でParticle Collectorと書いてあるが、これは、イーサ粒子レシーバーという意味だと思われる。ライヒのクラウドバスターを電気回路図で示すと、この図によく似ている。クラウドバスターはオーゴン・レシーバーである。オーゴンはイーサである。

 なお、後に、フィラデルフィアのPublic Ledger誌のインタビューで、テスラは太陽エネルギーを捕獲して電気を起こす方法は、現在の経済システムに混乱を起こしてしまう、と答えている。だから、その推進にはあまり力を注がなかったようである。しかし現在は、化石燃料による環境負荷や原子力発電による放射性汚染のリスクがおおきくなっているので、積極的に検討してみる必要性が高まっているであろう。





1.6 ケルビンの縦波電磁波




 テスラは、電力の無線送電を考えていた。この送電は縦波のエーテル波の発生を含んでいた。テスラがこれを完成したかどうかは知られていないが、この概念はケルビンやマックスウェルのような著名人によって考察された。ケルビンは、変位電流(キャパシティー電流∂D/∂t)の現象を通して”ルミニフェラス・イーサの中の縦波”を発生させることが可能であると考えた。

 テスラの縦波については、ケルビンが、強い興味を持っていたといわれているが、ここで、ケルビンの縦波電磁波の発生方法について紹介しておく。

 ケルビンは以下のように、その方法を説明している。

 「下図において、AAは、金属の円盤であり、金属容器CCC'C'に中に絶縁されている。Dは放電器であり、中に押し込んでAに接触可能である。
Fig.1.6.1 ケルビンの縦波の発生方法



 はじめに、Aを、例えば図にPPppと示すように正にチャージしておく。ここで、NNnnは、それによって誘導されてできた負のチャージを示している。さて、放電器を、スパークが発生するところまで挿入する。その結果、AAおよびRRの間の空間に関して、静電気力の減衰の開始の瞬間的伝送、あるいは殆ど純粋な縦波の変位の電気的波動が、イーサが圧縮可能でも不可能でも、発生する。」

 なお、ダラードがケルビンについて、下記のように記している。

 「ケルビンは、鋼鉄棒の中の縦波は横波の速度よりずっと大きいので、この波は光速より早いに違いないという感触をもち、それを示そうとする方向に向かっていた。テスラはこの波は光速のπ/2倍の速度であると主張した。テスラコイルの中で測定された速度も、光速のπ/2倍の速度であることは興味深いが、これは群速度というより位相速度として現われている。」



 本章に関する私の考察:

  1.  テスラのいうことは、現在の大学課程の電磁気学とは整合しないのですが、もしかしてあなたは、そのことを理由に否定しますか。自分で追試してみてから検討することを強く提案します。


  2.  いままで、なにか新しい論文が学術雑誌に掲載されたとき、追試を行ってみたことがあるでしょう。追試の結果、論文とほぼ同じ結果が得られたり、ちょっと違う結果になったりしますが、その場合は、その論文に記載されてない新知見がside effectとして得られ、それを自分の論文のオリジナルな論文として発表したというような経験があるでしょう。テスラの主張に対しても同じことがいえるでしょう。


  3.  ヘルツ(Heinrich Hertz)が1887年に電磁波が存在することを発表したときに、テスラはその追試を行ったのです。そのとき、DCの急速放電により奇妙なラジアントエネルギーが発生することを発見したのです。いわばside effectなのです。


  4.  よく知られているように通常、パテントには、ノウハウは記述されませんので、簡単に成功しないことが多いと思いますが、忍耐が必要になります。


  5.  本章で、テスラは電磁気現象における縦波(longitudinal wave、媒質の振動が波の進行方向に対して平行である)の発見とその特性について述べています。現在の大学課程電磁気学は横波(transverse wave、媒質の振動が波の進行方向に対して垂直である)の電磁気学です。ですからテスラの主張は現在の横波電磁気学とは合わないのです。縦波電磁気学は未発達分野の科学と思います。この分野の樹立のために研究者の参加を期待しています。日本は急がなければなりません。


  6.  よく知られていることですが、弾性波が固体を伝わるときは縦波と横波の両方が伝わります。電磁波が空気媒質を伝わるときは横波しか考えないのが、今の電磁気学です。


  7.  テスラの縦波による照明現象については、今から約120年も前の写真技術のことですから、写真の感光度が著しく低いためにほとんど写らなかったと思われます。今は星のような弱い光でも写るし、必要なら、もっと微弱光でもホトマルというような超高感度のデバイスを用いる手段があるので、テスラの時代より研究はしやすくなっていると思います。なお、テスラによる部屋の照明的発光とは違いますが、Fig.2.5.2はラジアントエネルギーによる発光現象を写真に捕らえています。


  8.  これを研究していけば、現在の照明器具と違って空間そのものが光るという、SFに現れている照明方法が真実になるかもしれません。テスラのような放電でない方法を探し小型化すればよいでしょう。


  9.  縦波を用いて室内を、暖めたり涼しくしたりできるという空調現象は、特に冷却効果が、電流の測定値がゼロであるということとあわせて考えると非常に興味深いところです。電流ゼロと冷却現象はラジアント現象を特徴付けるものであり、このときエントロピーは減少しOver unity現象が発生すると考えられています。テスラが単にTransmitterと呼ばずにMagnifying Transmitterと言ったのは、上記のPat685957もあわせて考えると、もしかすると環境エネルギーのくみ上げによるover unityなる電力増幅現象が起こっていたかもしれません。これは憶測に過ぎないので将来の研究を要します。


  10.  テスラがウォーデンクリフプロジェクトで頓挫したのは、あまりにも巨大なものを目指した結果だろうと思います。我々は、もっともっと小さなものでできると思います。


  11.  後で述べる、テスラコイル(ドン・スミス・コイルなど)の1/4波長については、もしかすると、上記1.6節の縦波の速度に対応していなくてはならないかもしれない。実験してみればわかるでしょう。


 なお、テスラのパテントは アメリカ合衆国特許商標庁(United States Patent and Trademark Office)にアクセスし、発明者欄にNikola Teslaと入力すれば、全て得られます。

 テスラ実験の追試実験から予想される新技術(推測):

 さて、最後にテスラの縦波電磁気学の追試を行った場合、どんな新技術が発生するか空想でよいから、予想してみましょう。画期的創造は想像やSF思考から発生することが多々ありますので、こういうことは大いに膨らませて取り組むことがコツです。 などでしょうか。まだあるのですが、ここではここまでにしておきます。

 縦波発生方法は放電でない方法を工夫したらよいと思います。たとえばパワーMOS FETでパルス波を発生させる方法を検討すると良いかもしれません。FETには任意波形発生器の信号を入力すればよいでしょうし、それよりも高い周波数が必要なら自作すればよいと思います。

 テスラの特許はパルス幅・パルス頻度・duty ratio・パルス波高(強度)などをパラメータとして調べていけばよいことを示唆しています。根気が要ります。







2. 冷電気(cold electricity)とは何か・その概観



 これは、ラジアント(Radiant)電気および負のエネルギーに関連している項目の概略を文献[2.1]を参考にして、わかりやすく加筆修正などしてまとめてみた。要約しか述べていないので、理解困難な面が多々あるかと思うが、ここではおよその傾向的な、感覚的なものを把握するだけでよいと思う。詳しくは後述予定であるが、なによりも実際に自分で計画し実験し、データをとり考察してみるということが最重要でしょう。

  

2.1 トム・ベアドン および ジョン・ベデイニの説


  1. 通常の電気で作動する電気製品は常に熱を周囲の環境に放出するが、冷電気はover-unity の装置で作用し、それは常に周囲の環境から熱を吸収する。このことが冷(Cold)の名の由来である。


  2. このタイプの電気は1890年代にニコラ・テスラにより初めて示された。 冷電気は負の消費エネルギーに関係している。


  3. ラジアントエネルギーは、スパイク中の鋭い過渡的なものを捕獲すれば得られる。ラジアントエネルギーでバッテリーを充電すると、負の消費エネルギー効果を生成する。なぜならばバッテリーに熱が発生しないからである。

  4. 「ゆっくり充電の急速放電」過程のときは、いつでもラジアントエネルギー現象が発生する。


  5. ラジアントエネルギーは電子の流れとは関係ない。それは通常の電流とは違う。


2.2 通常の電気とラジアント電気の比較


 これは会議[2.2] の内容を参考にし、その他のことも追加して仕上げたものである。

表2.2.1 通常の電気とラジアント電気の比較表
通常の電気ラジアント電気
大学の教科書大学教科書の埒外にあって、しばしば誤解され、
嘲笑されるか狂信科学とされる
正のエントロピー負のエントロピー
熱の散逸(加熱、Hot)熱の吸収 (冷却,Cold)
爆発爆縮(熱くならないエンジン。後述予定)
電気磁気電気ラジアント
仕事は電流の流れによってなされる仕事は電流の流れなし(=0アンペア)でなされる

注意:我々は、もしラジアント電気で仕事をしようとするなら、新しい物理学
を開発する必要があるし、既知の物理学の法則を再構築する必要がある。

2.3 電気ラジアント(Electro-Radiant)現象のまとめ


  1. 電気ラジアント現象は、高電圧のDCが放電間隙を通って放電するとき、起こりうる逆電流が突然さえぎられるとき起こる。


  2. この効果は、DC源が充電されたコンデンサーのとき、強くなる。


  3. 電気ラジアント現象は、はじめの放電電圧より数千倍高くなりうる空間分布電圧を発生する。


  4. それは、縦波で、静電気的であり、瞬間的に伝播する。


  5. 電気ラジアント現象は、単に、インパルスの間、放電間隙の電圧降下によって特徴づけられる。


  6. 電気ラジアント効果は、全ゆる物質を貫通し、銅や銀のような金属中に電子的反応を発生させる。この場合、電子的反応とは、電気ラジアント放射に暴露した銅の表面に、電荷が蓄積されるということを意味している。


  7. 100msより短い電気ラジアントインパルスは、取り扱いが完全に安全であり、ショックや害を及ぼさないであろう。


  8. 100nsより短い電気ラジアントインパルスは冷たいが、真空電球中に簡単に光を発生させる。


2.4 ラジアント電気の流入は負性抵抗として現れる


 冷電気は、電子の流れ無し、すなわち電流がゼロで、電気エネルギーの形態を提供する。それは、テスラにより120年以上前に示されたことである。テスラは、 ものすごく急峻なDC放電の実験を行い、その過程で新しい力を発見した。徹底的な実験試行を3年間にわたって行った後に、この素晴らしい発見を"The Dissipation of Electricity"という表題を付けて、1892年に論文発表した。信じられないことに、当時のほとんどの学者は、この論文のほんとうの重要性をまったく理解しなかった。

 ラジアント電気の流入は負性抵抗として現れる。我々は抵抗を測ることはできるが、真の冷電気はメータ上に表れない。なぜなら、電子の流れがないからである。しかし、それはフィラメント電球を一本の電線で点灯することができのである。2本の電線は必要ない。

 通常の電気では、電子の移動が磁場を作る。この電子移動と磁場生成が次から次へと起こっていく。磁場は電子移動に起因するが、逆説的には、電子移動はprimary的な真の冷電気の流れのsecondary的効果である。それを引き起こすprimary的な部分なしにはsecondary的なものを捕獲することはできない。

 通常でない科学者、技術者および発明家で、ラジアント冷電気現象を理解している人は非常に少ない。そして、通常の学界のほとんどは、いまだに、電気エネルギーは単に電子の流れに関係しているだけで、ラジアント電気はDCやAC電流に関係がないと考えている。

 第1の電気は直流、DCであった。
 第2の電気は交流、ACであった。
 第3の電気は、直感にそむくラジアント冷電気である。それは、奇妙で、マジック的で、健康的で、仕事可能である。

2.5 ダラードの装置とラジアントエネルギー


 ある人たちは、逆起電力は電源が切られたときにコイルから発生するスパイクであるといい、他の人達は逆起電力は場の強度が増加または減少するときはいつでも発生すると信じている。

 テスラは冷電気の形態は質量なしの流れ(massless current)であるということを示した。なぜなら、それは光速より早く動くことができるからである。

 テスラの研究を復元した人たち全てが、電子はコイル中に閉じ込められるので、質量のない流れが通ることが可能ということに対してみな同じ意見を持っている。
 これは、通常の電気とは異なる振る舞いをする。何故なら、それは、short circuits を無視して誘電体通路を探そうとするからである。

 こうした振る舞いを示すいくつかの装置がある。
 たとえば、Eric P. Dollard著:Condensed intro into Tesla Transformers を読めば、この形態の電気を発生する装置が記述されている。その中でバランスコイルシステムであるFig.4(下図Fig.2.5.1)をじっくりと見ていただきたい。全コイルを一緒にしたトータルの波長に直接関係したコイルの部分に出会うだろう。私は、ここで詳しくは述べないが、もしこの恐ろしい機械の真の特性を見出したいならば、この文献を読んでテストしていただきたい。


Fig.2.5.1 ダラードの著作Condensed intro into Tesla Transformersの中のFig.4


Fig.2.5.2 Dollardの  Magnifying
 Transmitterのラジアント
 エネルギーの発光
   ダラードのラジアントエネルギー:
 最もインパクトのあるダラード(Eric Dollard)の研究のひとつは、Fig.2.5.2に示すテスラ実験の再現を行ったMagnifying Transmitterのラジアントエネルギーの発光状態を示している写真である。

 ダラードについてPESWIKIは、以下のように記述している:

 ダラード(Eric Dollard)はテスラのラジアントエネルギーおよび電力無線送信の多くのものを正確に再現できる唯一の人間である。何故なら、彼は通常の電磁気学理論は、全体の半分だけの話にすぎないということを理解しているからである。

 テスラの増大送信機は、電磁エネルギーを電磁誘電的エネルギー(magneto-dielectric energy)と呼ばれるものに変換する変換器である。

 ダラードは、「二つの重畳した誘電体の場のなかに低圧力のガスを置いたとしよう。そうすると、ライヒ(Reich)が彼の著書 "COSMIC SUPERIMPOSITION" の中で書いたような螺旋の形成が得られる。この形成は、球体、銀河、その他の宇宙形態として現れる。」と述べている。これは、ライヒが述べたオルゴンエネルギー(Orgone Energy)につながっている。

2.6 シュタインメッツ、テスラ および ヘビサイドの時代以来、休眠中の電磁気学


 Eric Dollard は、次のように述べている。

 「ニコラ・テスラの業績を研究すると、現在使われている電気理論と正反対に振舞う電気現象がわかってくる。テスラの発明の説明は物理学の立場からなされてきたが、多くの間違った概念を生んできた。

 物理の科学は粒子や質量を取り囲む現象に基づいているが、これでは電気現象の研究において、応用面が少ししかみつからないのである。テスラの発見の説明は、物理の科学よりもどちらかといえば電気の科学で見つけられるべきである。電気の科学は、Steinmetz, Tesla および Heavisideの時代(1900)以来、休眠したままであった。」

2.7 John Bediniのコイルによるラジアントエネルギー


 John Bedini は、オクスフォード大学の数理物理学者Dr Dave Clementsから「ラジアントエネルギーとは何ですか」と聞かれたとき、次のように答えている。

 「ラジアントエネルギーは、私にとっては、ラジアントだと考えるもの、いいですか、私が考えるラジアントとはスパイクの捕獲です。それがラジアントだと考えているのです。……コイルでスイッチング回路を使って発生しています。それが私のラジアントエネルギーの発生方法です。私は、ラジアントが動く限りは、スパイクの中の鋭い過渡的なもののみに着眼しています。負のエネルギーが動く限り、負のエネルギーはバッテリーからやって来ます。いったんこの鋭い過渡的なものを発生してバッテリーを充電すれば、バッテリーには熱は発生しないから、それはバッテリーに対し負の効果です。

 それは、海の波か重力波のように見えます。重力波の何かの形態の上に乗っかっているように見え、上下にゆれ、また上下にゆれ、あるときは強くなり、またあるときはとても軽くなります。

 変化します。この波は変化するのです。たとえば満月の期間、この動きは一寸スピードアップし、夜はちょっとだけ早くなり、昼間はちょっと遅くなります。」

Fig.2.8.1 発明した装置を説明するEdwin Gray

2.8 Edwin Grayのラジアントエネルギー


 Edwin Gray は、1950年代後半に、環境からじかに電気エネルギーを捕獲する技術を再発見したとされる。

 彼は、高電圧コンデンサーを瞬間的に放電させると、巨大なラジアントエネルギーの流入という衝撃的なことが起こり、これは静電気的バーストとして現われうることを発見した。このラジアントエネルギーのスパイクは、彼がconversion element switching tube と呼ぶ特殊なデバイスによりトリガーされて捕獲された。パテントその他の情報および回路図の一部

 彼は、1989年4月ネバダの自分の実験室で亡くなっている。健康で64才であった。ミステリアスといわれている。急逝であったためかもしれないが、彼は、特殊なデバイスおよびノウハウや微妙なところを秘密にしたままあの世に行ってしまったようである。彼のパテントを見ただけで、作るのは困難と思われる。

2.9 ラジアントエネルギーの2段階


 ラジアントエネルギーの流入は二つの段階で発生する。

 第1に、直流が突然さえぎられたとき、巨大なスパイクのラジアントエネルギー現象が現れる。
 第2に、電子をエーテルのキャリアから取り去るとき、巨大なラジアントエネルギーを流入させる刺激が起こる。ラジアントエネルギーのスパイクは通常の電気に変換でき、バッテリーに蓄えることが可能である。

 フリーエネルギー研究者のBrian Desborough は、Peter Lindemann 博士に下記の手紙を書いている。 「私自身の実験からいって、電子をエーテルのキャリアから取り去るとき、問題は途方もないエネルギーを発生するということでなく、これが限界となってしまうことです。つまり流入スパイクは1,000Aをゆうに超えてしまうのです。間違いなくこの回路は、本当のことです!」

文献

[2.1]Atlas:冷電気
[2.2]http://www.overunity.com/7378/cold-electricity/5/wap2/




3 テスラのバイファイラ巻きコイルの不思議、ラジアントエネルギー pat.512,340


 テスラは、Figs.5.1 & 5.2に示すようなバイファイラ巻きコイルは通常のコイルの何倍も多くのエネルギーを蓄えると言っている。

   Fig.3.1   Fig.3.2
テスラのバイファイラ巻コイル(bifilar wound coil特許No.512,340)

Fig.3.3 バイファイラ巻き
トロイダルトランスの例[3.1]
 バイファイラ巻きという巻き方は、現在トロイダルトランスに使われている。Fig.3.3に示すように2本の平行線をそのまま巻いて行く方法がバイファイラ巻きである。この場合はトロイダルコアに巻いてあるが、テスラの場合は、コアは空気でパンケイキ型(欧米ではパンケイキ型と呼びます)に巻いてある。2本の平行線をそのまま巻いてある。

 テスラは、単線巻きコイル(Fig.3.4(b)参照)とバイファイラ巻きコイル(Fig.3.4(a)参照)を同じ大きさで同じ巻き数で作って測定してみると、電圧の利得(ゲイン)に差が出る、という。

 Lindemannは次のように説明している:

 「テスラは、100Vを印加した1,000回巻きの単線巻きコイル(通常のコイル)は各回あたり0.1Vの差がある。しかしバイファイラ巻きでは50Vの差となる、といっている。
 蓄積されたエネルギーは、バイファイラコイル中のエネルギーの電圧の二乗の関数であるという点で、バイファイラコイルの中のエネルギーを通常のコイルのエネルギーと比較すると、式(3)のようになる。

       502/0.12= 2500/.01 = 250,000…………(3)

従って、バイファイラコイルの中のエネルギーは通常のコイルのそれの25万倍大きくなる。」

 彼は、さらにバイファイラコイルの分布容量や逆起電力の点から、このテスラのコイルの要点を論じているが、この辺を詳しく知りたいときは、 Lindemannの原著にあたられたい。

       Fig.3.4 (a) バイファイラ巻き、(b)単線巻き


    Fig.3.5 バイファイラ巻きコイルの測定値。直径3インチ、
    43ターン(線径20):M. King and O. Nichelson [4]


 直径3インチで、43ターン(線径20)のバイファイラ巻きコイルを用いて、M. King および O. Nichelson at Eyring, Inc.により、その特性がHP3577A network analyzerにより測定されている。その結果はFig.3.5に示した[3.2]。点線がバイファイラ巻きで実線が単線巻きである。図がはっきりしていないが、おそらく縦軸がgainに対応する量で横軸が周波数と推測される。目盛りは読み取れない。私に時間があれば測定して示しても良いが、いつになるか分からないので、必要に応じてご自分で実験してみることを勧めたい。

 Fig.3.5は、着眼周波数で、とくに共振を取るときなどは、その点でgainが大きくなるようにコイルを設計する必要があることを示唆しているであろう。線間キャパシタンスの調整も重要かもしれない。

 我々がFigs.5.1 & 5.2のようなテスラのバイファイラコイルをまねて製作してラジアントエネルギーを受信しようという実験をしても、おそらく放送電波や電力線からの電磁波などの環境電磁波を受信するだけに終わってしまい、がっかりするかもしれない。送信にしても同様である。でもそれでテスラが間違っていたと決め付けるのは早計にすぎる。テスラのパテントの記述をもとに作っても、重要な点で差異があるかもしれないし、隠されたノウハウや微妙な点の調整などの情報不足は否めない。忍耐と工夫が要ります。ぜひ、ダラードの装置とラジアントエネルギーを参考にしていただきたい。

 ところで、Fig.3.4(a)でひとつのターミナルから巻き線に沿ってもうひとつのターミナルに向かってたどっていくと誘導巻きであることがわかる。無誘導巻きではない。結線方法を変えれば無誘導巻きにすることも可能であるので、作ったついでに、この方法も吟味してみると何かの知見がえられるかもしれない。なぜなら、Figs.3.6-3.7ではコイルでなく絶縁した金属板が用いられているからである。 

文献  
[3.1]日本アマチュア無線連盟:http://www.jarl.or.jp/index.html
[3.2]http://home.earthlink.net/~drestinblack/generator.htm



4 デンマークの開発者によるテスラの特許の実用的応用


 

 これはデンマークの開発者によるテスラの特許No.685,957の実用的応用である[4.1]。当初は、携帯電話のバッテリの充電を夜中のうちにしておくために開発したものである。初期の回路では、直径700mmの大きさのドラムに約20ターン巻いたコイルを数mの高所に配置し、それから単線ワイヤを垂直に下ろしたもので、Fig.4.1に示すような形である。プロトタイプでは家の軒先のひさしに取り付けた。

Fig.4.1 デンマークの開発者によるテスラの
 特許No.685,957の実用的な応用装置、文献[4.1]


   アースの銅線はとても重要で、直径4mm(断面積13m2)以上なくてはいけない。どんなフリーエネルギー装置でも正確で詳細な製作の記述が不可欠である。ダイオードはゲルマニウムダイオード1N34または1N34aを用いたが、これは本目的に特に適していた。200nFのコンデンサにはセラミックスのデイスクタイプがよかった。製作したプロトタイプはFigs.6.2 & 6.3に示した。

Fig.4.2 Fig.4.1のコンデンサとダイオード部分、文献[4.1]
Fig.4.3 Fig.4.2の下側写真、文献[4.1]


Fig.4.4 Fig.4.2またはFig.4.3の部分を
1モジュールとして表した記号


 以下、Fig.4.2またはFig.4.3の全体を一つのモジュールMとしてFig.4.4のように表すことにする。彼は、もっと大きいパワーを捕獲するために、家の傾斜屋根の裏側に600×800×2mmのアルミ板を取り付け、たくさんのモジュールをつないだ。アルミ板はナイロンワイヤでつるし屋根とは絶縁した。アルミ板からの銅線は十分太いもの(8 SWG)を用いた。銅線をアルミ板へ接続するのには真鍮製のボルトとナットを用いて締め付けたが、このことはとても重要のようだといっている。

Fig.4.5 二つのアースを用いた回路。アースに近い位置でモジュールに接続。、文献[4.1]
 次に、Fig.4.5に示すように第2のアースを用いてみた。これは3mの長さのガルバノ鋼パイプで地面に垂直に挿入し、周辺を水で満たした。ガルバノ鋼パイプを用いたのは手元にあったからである。第1と第2のアースの間隔はFig.4.5に示すように2mである。

 この配置にすると、不注意な人に障害を与えたり殺傷したりするのに十分で深刻なパワーが発生するので注意すること。

 二つのモジュールを用いれば、LEDが、2.6Vで非常に明るく輝く。LEDを取り去ると時間がかかるが12Vのバッテリーを充電するに十分な電圧になる。20個のモジュールを用いると、12Vのバッテリーが夜中に充電できる。まだ試してはないが、200個のモジュールを使えば、家中の電気がまかなえると推定される。

 この回路は、高所の入力が、アースに直接ショートしているように見えるので完全にきちがいじみている。それにもかかわらず、このような接続でよく機能するのである。モジュールをさらに追加することには何の制限もない。アルミ板を地上からもっと高く、たとえば、10mも上げるとか、アルミ板をさらに追加すればパワーの増加が得られる。高くしたら雷を避けるように放電ギャップを設け、そこを通して雷電流を逃がしてやるようにするとよい。



 
Fig.4.6 二つのアースを用いた回路。アンテナ線の中間位置でモジュールに接続。、文献[4.1]


   さらに実験してみると、Fig.4.6に示すようにアンテナの中間位置でタップを取ってモジュールにつなぐと出力がもっと大きくなることがわかった。このとき一個のモジュールだけつないでみると約30V発生しているのに対し、Fig.4.5のようにアース近くでつないだ場合は、2個のモジュールを用いても約26Vであった。

 (考察)
 (1)昔、読んだ新聞記事に、沖縄の米軍施設のアンテナから強力電波が発信されていて、そのごく近くでは、白熱電球に銅線をつけ、一方を木の枝に、もう一方をアースにすると、点灯するという話があった。上記文献には、近くにこのような強力電波の存在(または非存在)に関する記述はない。また、室内の商用電源からの誘導や放送電波の影響の大きさの記述もない。以上の点の検討が欲しいところである。

 (2)Fig.4.6のようにアンテナをアースすることは現在の知識では理解しにくい。将来の研究を要する。

文献

[4.1] Kelly: Practical guide to free energy devices.p.403.



5 T.カパナーツェのkW級フリーエナジー発電機―テスラの応用技術




 これは、ラジアントエナジーを捕獲するテスラの方式に基づく装置と思われる。出力が大きい(いまのところmax 100kW)のが特徴である。自動車のエンジンルームに納まるような大きさにし、100kWくらい出れば、フリーエナジーで自動車が走ると、私は期待している。下記5.3節のミン・カオのコメントは開発するとき大いに役立つだろう。また彼のビデオ3編はmust videoである。

5.1 カパナーツェの装置

 ジョージア共和国 (Georgia Republic: 日本語ではグルジアと表記されるが、2012年現在、同国政府は「ジョージア」への表記変更を日本政府に求めている) の発明家、T.カパナーツェ(Tariel Kapanadze)は、5kWフリーエナジー発電機を発明したと主張している。ジョージアではカパナーツェですが、英語圏の人は、キャパナーゼというようです。

Fig.5.1 T.カパナーツェ(?)と
5kWフリーエナジー発電機[5.1]




 ビデオによるデモでは、この装置は、豊富な量のエネルギーを見えない源から得ているように見える。明らかな部品として、ラジエータが地中に埋められていて、水道管、テスラcoil/joule thief 、スパークギャップ、トランス、コンデンサー、フェライトコア5個(ふるいテレビのトランスからとりだしたもの)、および他の不明な部品に配線がしてある[5.1]。

 ビデオのなかで、デバイスに関して、いくつかの異なる多様性があることが示されている。二つは異なるサイズのソリッドステートで、もうひとつはブラックボックスに入っている。他は回転システムである。パテントは WO 2008 103129A1である。

 2009年7月22日、100kW型装置を第3者がテストしているところが FREE ENERGY GENERATOR BY KAPANADZE 100 KW - PART -1に 示されている。このほかに、Youtubeの中でKapanadzeで検索すれば、いくつものビデオが見られる。



Fig.5.2 電気のない孤島における10kWフリーエナジー発電機[5.1]
商用電源から電力を取っていると疑われたことがあるためだろう。


Fig.5.3 カパナーツェ発電機の回路の 想像図(Alexander Frolov)[5.1]


 入力は9V電池なので、kW級の電気は、ほとんど無から生み出されるのであるが、カパナーツェは、この装置の秘密を明らかにしていない。明らかにして、波風が立つことを恐れているという[5.1]。また、テスラの技術だとも言っている。



カパナーツェ装置のコイル部分の分解写真

 下図は、カパナーツェのスレッド(Over unity)に載っていた分解写真である。信頼性は不明である。

Fig.1 


Fig.2 


Fig.3 


Fig.4 


Fig.5 


Fig.6 


Fig.7 


Fig.8 


Fig.9 


Fig.10 


Fig.11 


Fig.12 


Fig.13 


Fig.14 










5.2 キャパジン装置

 キャパジン(Kapagen)と呼ばれるフリーエナジー発電機がある。これについてその再現者M.クロウォード(Morrie Cloward)から聞いたことを、PESWIKIのOS欄でS.D.アランが報告している(News: March 12, 2013)。以下のとおりである[5.2]。

 クロウォードが、これに出会ったのは約半年前であった。その当時、互いに独立した七つの再現実験のもようがYoutubeに出ていた。しかし、作り方がはっきりしていなかった。彼は、部品を買うお金ができたとき、試してみようと、寄せ集め的に作ってみた。

 それは長さ18インチ、幅6インチで、コイルと半導体で作った。「回路を除いては、私の15歳の息子にだってできるようなものだ」と言った。それで、12個の100W電球(約1.2kW)が点灯した。「それが作動したとき、説明ビデオを作って、私の知っているみんなに送ろうとしたんだ」と言った。

 キャパジンというのは、ジョージア共和国のT.カパナーツェによるカパナーツェ発電機の簡略版であることを思い出した。私の知る限りは、オープンソース(資料公開)にはなっていない。彼らはこの技術を追求しているまじめな会社であり、設計図は保守したいと思っているようである。

 クロウォードは、作り方に関してどんな情報が出回っているのか、またどのくらいの数が再現できたのか、このような実用的なものを再現したひとがいるのか、知りたがっていた。Youtubeで Kapagenとか Kapanadze free energy devicesで検索すると、沢山ヒットする。これを書いている時点(March 12, 2013)で、およそ100もある。

 ビデオ kapagen nuevo video 2012 Aquarium2 energia gratis は、August 8, 2012に投稿されたものであるが、シースルーの(透けて見える)箱のなかにコイルがあって、スパークプラグの間でリズミカルに放電している様子が見える。

Fig.5.4 kapagen nuevo video 2012 Aquarium2 energia gratis 


 負荷は、2,000Wのヒータで、この装置で赤熱している。唯一のワイヤはアースから箱につないであるものだけである。彼らは箱とヒータを持ち上げるので、隠されたワイヤがないことが見える。彼らは、その装置は2.5kW出すことができるといっている。

 パテントは持っているが、情報を分かち合うことはしない。しかし、ブログである程度情報を出している、ということである。ブログは、 スペイン語だがグーグル翻訳の 英語版kapagen updated 14/01/2013がある。

 上記サイトは、豊富なビデオ、写真、説明、リンク、などが載っていて、このデバイスを再現したい人にはよいサイトである。また、 スレッドが、非常に役立つ。写真も豊富にある。Louis Naudin は試みたが失敗している。多くの研究者が失敗している中で、次節の中国の開発者ミン・カオの記述は、大いに役に立つと思う。



5.3 中国の開発者ミン・カオ

 ドン.スミスT.キャパナーゼ(ともにフリーエナジー装置の開発で有名)の装置の構造について、中国の開発者ミン・カオ(漢字は曹明?)が述べているコメントが興味深いので紹介する[5.1]。(訳文の言い回しが分かりにくいときは、私に聞くより原著にあたって欲しい。)  

 なお、上記ドン.スミスの研究はResonance Energy methodに詳しく載っている。  

 

  これらの装置は、私が起源ではなく、テスラと神から来たものである。  

  1. 最も重要な点は共鳴である。ドン・スミス(Donald Smith)は、1次コイルと2次コイルが共鳴するために、1次コイルの長さは2次コイルの長さの1/4にすべきである、と述べている。私の経験では、これは正しくないことが分かっている。

    テスラコイルでは、1次コイルとそのキャパシタCがLC回路のタンク回路を形成し、それ自体の共振周波数で共鳴する。そうすると、その周波数の縦波が発生する。この縦波の周波数は、タンクコイルのCに結合した1次コイルのインダクタンスできまり、1次コイルの長さだけで決まるものではない。

    頂上に球体をもつ2次コイルは、アンテナも形成していて、縦波を送信する。2次コイルと先端の球体は、この縦波に対し1/4波長共振アンテナとして働く。それらは、L/C回路を形成するのではない。このことが、ドン・スミスのデバイスを再現することに失敗してしまう人が多い理由なのである。


  2. ドン・スミスのデバイスやT.カパナーツェのデバイスには、球体はない。2次コイルとして単一のコイルがあるだけである。これは、もはや1/4波長アンテナではなく、1/2波長アンテナである。このコイルの中心に最大の電圧が現われる。そしてコイルの二つの端にゼロ電圧が現われる。そこは、エネルギーコイルとピックアップコイルを置く場所である。


  3. 2次コイルを通過する縦波は、絶対、電流ではなく、それを通過する信号である。だから、2次コイルにキャパシターを充電させると、どこにも得られなくなる。われわれが得られるもの全ては、ゆるいインダクション結合によって引き起こされる熱電気である。典型的テスラコイルの頂上で起こるアーク放電は、発光する電圧であり、各キャパシターのどれも、その電圧を制御できない。したがって、非常な高電圧キャパシタはストレスがかかり、それを通してアーク衝撃が起こる。


  4. この波の速度は、よく定義されている。それはコイルの全キャパシタンスと、もしあるなら球体に依存している。典型的なテスラコイルでは、球体が大きければ大きいほど、キャパシタンスは大きくなり、2次コイルの共振周波数は低くなる。これをL/C回路理論で説明しようとするのは、必ずしも正しくない。

    球体がない場合は、ドン・スミスやT.カパナーツェの装置の場合がそうだが、トータルのキャパシタンスは全く小さい。したがって、波の速度は(π/2)×Cに近づく。Cは光速である。縦波の速度はテスラ自身によって主張がなされている。私は、このことを、実験によって’ある程度’証明した。私は’ある程度’と言ったが、私の実験では速度が(π/2)×C×(8/9)であったからである。波は銅損とコイルのキャパシタンスにより遅くなる。主にキャパシタンスである。しかし、光速より明らかに早い


  5. したがって、2次側を調整するとき、光速を絶対使うべきではない。ドン・スミスは、ここでわれわれとゲイムをしているのである。例として、ドン・スミスのデバイスを取り上げてみる。もし、1次コイルを2次コイルの中心に配置させるなら、2次コイルの中間点はアースするか大きい金属球体に接続すべきである。そうすると2次コイルの各半分は半波長アンテナとして機能するだろう。

    また、ピックアップコイルは、二つの離れた端に位置させるべきである。2次コイルに沿う縦波の速度は予測がつかない。一般的速度が予測できるだけである。それが、既に共振しているかどうか計算で予測することはできない。

    Nick Gianpouloの構造およびテスラのパテントの図のように、二つの1/4波長コイルがある。その内部ターミナルは一緒に結合し、’空中に開放’されている。ここで’空中に開放’とはコイルの他のターン(巻回)とは異なる。縦波は、線に沿って通過するよりも、どちらかといえば、巻回をのぼりあがるのである。しかし、各1/4波長コイルの端では、のぼりあがる巻回はもうない。伝播するのには長い線があるだけである。

    このまっすぐな長い線は空気中に開放されていて、全デバイスに対しキャパシタンスを供給している。そしてこのキャパシタンスは、それを通過する縦波を遅くする。したがって、これらの二つの2次コイルの結合に対する共振周波数は低下する。

    しかし、もし、まっすぐな線を無くしてしまい、単一の半波長コイルにするならば、縦波は巻回を上り続けられる。そして、キャパシタンスは増加しない。したがって、縦波の速度は(π/2)×Cに非常に近づき、共振周波数はもっと高くなる。

    我々は、同じ長さの線で同じ直径のコイル作製器で異なったデバイスを作ることができる。それらは全く異なった周波数で作動する。だから、共振周波数は予測できないから、計測によって正確な周波数を知る必要がある。2次側をチューニングする正確な方法は、Eric Dollardによって1980年代の彼のビデオに示されている。これは、現在、Transverse & Longitudinal Electric Waves - Eric Dollard & Tom(http://www.youtube.com/watch?v=6BnCUBKgnnc)で得られる。


  6. ピックアップコイルは、常に必要である。それは、定常波のゼロの節近くに配置すべきである。これは、縦波を捕獲する二つしかない方法のうちのひとつである。この方法はダイナミックな方法である。他の方法は、静的方法であり、エド・グレイが用いた方法であると、私は確信している。


  7. ピーター・リンデマン博士は、彼の著作とビデオのなかで、テスラは、一定方向だけに作用する流れを用いていたと述べている。私は、これは否定しなくてはならない。キャパシタを充電して、スパーク間隙を通して放電するとき、放電電流は、エネルギーがスパーク間隙で全て失われるまで、キャパシタの二つの電極間でバウンドする。この過程は典型的なテスラコイルにおいてはエンドレスで繰り返される。この一次波形はオシロスコープで見ることができるが、交流である。何千ものテスラコイルはこういう風に作動して光を放出している。こういう方法で動いていることを、私は確信している。


  8. 電圧を2倍にすると出力が4倍になるとは、ドン・スミスが言ったのではなさそうである。そのように見えるが、それを行っているのは、実際上1次コイルを流れる電流である。もちろん、我々は、スパークギャップの間隔を広げて破壊電圧を大きくして電流を増加させる。しかし基本的に、その仕事を行っているのは電流である。

    エド・グレイ管は、コイルにエネルギーを与えるために短い銅の棒を用いている。しかし、それはコイルではない。それは電圧を発生させるために、少しのインダクタンスを持っているが、縦波にエネルギーを与えるために、それを通して通る高電流があるだけである。もちろん、私はこのプロセスを実際に見たわけではなく、実験に完全には基づいてはいない結論なのである。


  9. ピックアップコイルの巻き数が多いほど、出力電圧は大きいであろう。私はまだ、ピックアッププロセスがどうして働くのか理解していない。しかし、それは確かに、より多いエネルギーをピックアップしている。
   

 私は、信号発生器の低い電圧により、これらの全てを得た。高電圧デバイスはまだ完成していないからである。しかし、既に研究中である。しかしながら、これらの結果は堅く、十分に分かち合えるものである。

 ここにテスラのパテント、No.593,138変圧器の図を示す。

Fig.5.5 テスラのパテント、No.593,138変圧器


 私は、テスラが発電機Gを用いていること以外は、上図はNick Giannopouloの装置に同じである,と簡単にいえばそう思っている。この発電機が、正確な周波数の電流を発生している限りはうまく作動する。エネルギー化する側の2次コイルは1/4波長コイルであり、ピックアップ側は他の1/4波長コイルである。

 最大の電圧は、これら二つの2次コイルの遠い端と接続線において起こる。そしてゼロ電圧は各コイルの外側の巻回において起こる。ここで、スパイラル形をヘリカル形に変えればNIckの装置になる。これをさらに進めて、接続線を2個のソレノイド2次コイルを、実際にひとつの大きなコイルになるまで短くすることができる。そうすると、結合の結果、半波長コイルになる。そして、最高電圧はその中間点にある。これで、ドン・スミスおよびT.Kapanadzeのデバイスになったわけである。下図のとおりである。

Fig.5.6 カパナーツェのデバイス[5.1]


 エネルギーは、また、エネルギー化側から帰ってくるから、カパナーツェは、1次のエネルギー化コイルの下に他のピックアップコイルを付け加えた。この構造は、私は思うに、再現するのが非常に難しい。なぜなら、チューニングするのがとても難しいからである。そのいくつかの理由は下記のとおりである。

  1. 2次線の長さはどちらかといえば短い。そして波の速度は、(π/2)×Cに極めて近い。したがって周波数は非常に高い。少なくとも5-7MHzではなかろうか、あるいはもっと高いかもしれない。


  2. ピックアップコイルおよびエネルギーを与える1次コイルは、半波長の2次コイルの中心点にあまりにも近すぎる。中心点は最高電圧の点であるから、入力がちょっと高いと、2次コイルとピックアップコイルとの間では放電電圧レベルに達し、絶縁は無益になり、アーク放電が起こるだろう。

    さらに、中心点は、とてもとても敏感なのである。それに近いどんな導電体でもコイルのキャパシタンスを変化させてしまうだろうし、こうして周波数を変化させてしまう。このことが、チューニングをいっそう難しくする。その上、結局、教えてくれなければ、それが半波長コイルだなんて誰も知りさえしないだろう。


  3. 結合係数Kは少し高い。これは、誘導性のカップリングによるホットトランス効果である。これは助けにならない。


 ドン・スミスは実に有益なことを言っている。彼は、2次コイルは固定したサイズで作ることができる。その中で1次コイルをスライドさせればよい、といっているのである。これは実験してみた結果によると、このスライドプロセスは2次コイルの有効長さを変化させることになる。一般的に、コイルの大きさは、1次(エネルギー投入)コイルの直下の巻回からピックアップコイルの直下の巻回までの巻き数を数えて評価すべきである。このセクションは実際の2次であり、半波長の共振コイルである。残りの部分は、何もしないでそこに存在するだけである。

 しかし、ことはそんなに簡単ではない。2次コイルのターミナルは、アース、あるいは大きな球体、あるいは典型的なテスラコイルの2次側に、同じ1/4波長共振周波数でつなぐべきである。さもなければ、信号は、コイルのなかで跳ね返り行ったり来たりして、混乱するか、アーク放電する。こうなると性能が落ちてしまう。これが何故硬いアースが望ましいかの理由である。そして、このことは、ドン・スミスが「微調整するのには1次コイルをスライドせよ」といった真の意味である。

 さて、カパナーツェのデバイスに戻って、エネルギー投入するコイルは2次コイルの大きな領域を覆っていて、2次コイルの実効的な長さを非常に短くしている。再び、デバイスの動作周波数をさらに高めることになる。そのようなデバイスに対しては、20MHz信号発生器、オシロスコープ、および縦波がどう振舞うのかの完全な理解なしでは、チューニングすることは不可能である。

 はじめるにあたり、私は、オシロのプローブをどこにつないだら良いか、あるいはどのターミナルをアースしたらよいかさえ知らない。しかし、幸運なことに、エリック・ダラードの古いビデオを見ることができた。このビデオを見ることを勧めたい。それを何度も何度も見る。さらにダラードの他の教育的ビデオも参考になる。縦波がどのように振舞うかの基本的資料が沢山ある。自由図書館の隅で埃にまみれた宝島地図のようである。

 以上が、中国の開発者ミン・カオが述べているコメントである。これが全面的に妥当であるか否かはしらない。読者の判断にゆだねるが、ヒントにしたら良いと思う。

 ミン・カオのビデオExperiment of longitudinal wave along a coilには、上記のコメントが述べられている。このビデオに対して、彼は、入力コイル、モニタリングコイルおよび2次コイルを用いている。各端は、下図のように離れてアースしている。

Fig.5.7 ミン・カオのビデオにおける配線


 ミン・カオはさらに以下のようにコメントしている。

 ビデオで見せたデバイスでは、2次コイルは直径1mmのエナメル銅線を用いて、直径約160mmのPVC(ポリ塩化ビニル、polyvinyl chloride)パイプに365ターン巻いた。コイルの全長は39.5cmである。銅線の長さは約182mであった。白い材料は、高電圧で作動するとき隣の巻き線との間でアーク放電が起こるのを防ぐための絶縁体で数層になっている。1次コイルとピックアップコイルは、断面積4mm2以上のオーディオケーブルである。1次コイルは、2ストランドで2ターンである。ピックアップコイルは4ストランドで1タンだけである。私は、高電圧プロジェクトにこれらのコイルを使おうとしているので、このような太いワイヤを使っている。

Fig.5.8 ミン・カオのビデオにおけるコイル


   ビデオで見せたような低電圧実験なら、断面積が1mm2(swg 18またはAWG 17)の通常の銅線で全く問題ないだろう。2次ワイヤが短くなれば、共振周波数は高くなるだろう。しかし原理は同じである。

 低電圧だけ使うのであれば、それはおそらく縦波の性質を研究する目的なんだろうから、そのときは、2次コイルは、直径0.3-0.4mmの細いエナメル銅線を使うことができる。それだと安上がりである。私は、高電圧を目的としたので太い線を使ったのである。

 長い時間がかかったが、私は、ラジアントエネルギーを捕獲することに関して、ずっとよく分かってきた。私は、上記ビデオに加えてさらに二つのビデオを作った。

  1. Convert Tesla's Cold Electricity to Normal Electricity Part I

  2. Convert Tesla's Cold Electricity to Normal Electricity Part II


 上記の二つのビデオで、私はテスラの冷電気を、コンデンサーに蓄えて、通常の'熱'電気に変換する方法を説明した。私は、二番目のビデオに示した方法は、まさにドン・スミスが彼の有名なデバイス(ピックアップコイルは無く、二つの部分の2次側もないのであるが)で行ったものであると強く信じている。

 上記一番目のビデオで、これはトランスではなく、したがって電磁誘導に基づくものではないということを示すために、ピックアップコイルをコーティングしてない銅の薄板に置き換えた。ピックアップコイルは基本的に縦波によって電気活性され得る金属である。

 ダイオードとコンデンサは取り除くことができ、銅板はスパークギャップを通してアースに放電し、二個の通常の200W白熱電球を直列に接続すると、目いっぱいの点灯というわけではないがかなり明る点灯した。共振状態ではないのにもかかわらずかなり明るい。下図のような状況である。

Fig.5.9 ミン・カオの白熱電球


 銅板は電気活性され、その電荷はアースに流れ、こうして電流が流れたというプロセスなのである。したがって、これをトランスと考えると、またピックアップコイルを誘導体と考え負荷を加えて閉回路電流を作ろうとすると、それは間違った方向へ行ってしまう。

  そこで私は、Nick Giannopoulosのデバイスを再読してみた。すると、かれの電球からやってくる光は青白いことに気づいた。彼の回路図に従うと次の図になると、私は信じている。

Fig.5.10 ミン・カオの実験で青白く光る白熱電球


 私は、このような光り方は、電球を、アースしない銅板に直接つなぐか、何か他の配線を足したとき、起こることがわかった。この段階で、熱電気ではない。青白い光は電球が取り付けられた金属の高電圧で起こる。高電圧は誘導では引き起こされなくて、純粋に、縦波の電気活性作用による金属の表面の静電気で起こるのである。

 もし、テスラの講演に示されているような特別製の電球を用いるなら、彼のように単線で点灯できる。そして、このような青白い光のかわりに一般目的に適切な非常に明るい光線が得られるだろう。一般的に言えば、私の裸の銅薄板はNickのピックアップコイルに彼のステップダウントランスを足したものに等価である。これは、もちろん全然トランスではない。

 Note:


 ビデオに寄せられたコメント(有用なものだけ参考のために):




5.4 ケリーによるT.カパナーツェ装置の考え方と解説

Fig.1


 ここでケリーがカパナーツェ装置をどのように解説しているか見ておくことは参考になる。とくにコイルの構造が写し出されている点がよい。以下ケリーの説明である。

 タリエル・カパナーツェは、ドン・スミスと同様に、ニコラ・テスラの研究の上に基礎を置いているようにう見える。ウェブ上にビデオが投稿されていて、彼の装置の一つが動いていた。しかし、そのビデオはなくなってしまった。しかし、部分的には、http://www.youtube.com/watch?v=l3akywcvb9g で見ることができる。

 ビデオの注釈は英語ではないので十分情報が集められないが、いくつかの有用なものは知ることができる。残念ながらカパナーツェは構造の詳細を分かち合うことを拒んでいる。このビデオは」、トルコだと思うが、裏庭でなされたデモを示している。強い陽射しが濃い影を投げかけていて詳細が分かりにくくしている。本質的に、カパナーツェは、テスラ型フリーエナジー装置の、彼が製作したもののひとつをデモンストレーションしていた。その装置はそれ自体に電力を供給し(自立作動)、5個の電球を点灯していた。

 このビデオに関して最も勇気付けられることのひとつは、組み立てと作動が最も基本的なものであり、金のかかる研究所作業や高精度を少しも提案していないことである。これは確かに、知識のあるひとの知識の範囲内で裏庭製作で可能である。

 電気的配線は下図のように裸の線をひねってなされる。

Fig.2


 そして、必要に応じて、下図のようにプライヤでひねってしっかり締める。

Fig.3


 これは、高出力で非常に有用なフリー・エナジー・デバイスは、最もシンプルな製作方法(費用のかからない無料のひねり接続)でできることが明らかである。

Fig.4


 ここに示したデバイスは、既に述べたタイプのアース接続されたパワー化されたテスラコイルである。太い1次巻線は中央の2次巻線の端に配設するのではなく巻線のセンターにより近いところに配設してあろことに気づくだろう。ドン・スミスは、もし1次コイルをセンターに配設すると、大概の人たちは、テスラコイルはちっぽけな電流しか作れないと思っているのにもかかわらず、コイルが配れる電流量は非常に大きくなる、といっていたことを覚えているだろう。

 また、このテスラコイルは、安いキッチンロールの筒に巻いてあることに注意されたい。カパナーツェは、デモの度に新しいデバイスを作り、そのあとばらばらにしたといっていた。それがほんとうなら秘匿のシステムをつくるのに、大きな努力や費用は不要ということである。

Fig.5


 装置の主なコンポは、上図に示したが、一つの小さなテーブル上に置かれている。鉛蓄電池があるが、これはデモ中に取り除かれる。それから、蓄電池からAC電圧をつくるためのインバータにみえるもの、安全のためにグリーンボックスに入れた高圧セットアップ・システム、テスラコイル、ボックスの上に組んだスパークギャップ、そしてファン冷却のコンポ(おそらく、テスラコイルをドライブする半導体発振システム)がテーブル上にある。この写真には見えないが、小箱の中の品物で高圧キャパシターであろう。

 二つのアース接続がなされた。第1のアースは古い車のラジエータで、地中に埋設された。

Fig.6


 そして、第2のアースは、庭の水道の金属管に巻きつけた裸の導線である。回路はテスラの回路に基づいた回路でよいことが明白である。

Fig.7


 おそらく、蓄電池はインバータに電流を供給し、インバーターは、内部にある電子回路で高電圧にステップアップし、主電圧を生成すし、テスラコイルをドライブする。テスラコイルは、高電圧と高電流を生成し、キャパシターにエネルギーとして蓄えられる。

 スパークギャップは、パルスを生成し、実質的な電流(トランスそれ自体の電流容量に依存する)の低い電圧を作る絶縁トランスの1次コイルをドライブし負荷に電力を与える。負荷はこの場合、電球の列である。

Fig.8


 負荷は、二つの椅子の背もたれに掛けた5個の電球の列である。

 お分かりのとおり、これははっきり言ってハイテクでも高コストの製作でもない。全て材料は他の用途に使われていたものである。

 はじめ、蓄電池はインバータにパワーを供給するのに使われるが、デモで示されているようにインバータから引き出される電力は実質的に負荷に入っていくパワーより小さい。通常の科学では、こんなことは不可能である。これは、通常の科学は時代遅れでこのようなデモで示された事実を説明できるように新しくアップデートする必要があることを示しているのである。

 システムは、負荷に必要な電力よりずっと大きな電力を供給できるので、(蓄電池を取り去り)入力電力を供給することは不可能ではない。これは、しばしば、回路を閉じる(closing the loop)と呼ばれるが、ビデオでは次のステップで示されている。

 はじめに、回路は、出力側からインバータ回路へ入力できるように変更する。それから、回路は、前もって蓄電池で動かしておく。それから、蓄電池ははずす。デモでは、人々それぞれがステムの各コンポを全て空中に持ち上げて、隠された電源から外部電力を得るような隠された導線は無いことを示すのを助けている。机上の部品は回路の部分ではない。

Fig.9


 彼のもっとパワフルな新型に関するビデオの情報を少し付け足すと、PESWIKI Directory:Kapanadze Free Energy Generator( http://peswiki.com/index.php/Directory:Kapanadze_Free_Energy_Generator#Official_Website )がある。しかし、現時点ではあまり詳細がわからないといわねばならない。

 2009年12月に、匿名のひとからメイルがきて、カパナーツェは旧ソビエット共和国のグルジアへ帰ったこととを知らせてくれた。そして、デモ・ビデオのインタビューはグルジア語であるが、デバイスに関連したその一部を親切にも英語に翻訳してくれた。以下のとおりである。



 カパナーツェは、職業建築家であり、物理学も電子工学も訓練を受けたことはない。かれの設計の基礎となる情報はインターネットから無料ダウンロードしたものである。

 このビデオの最も重要な様相のひとつは、テスラとドン・スミスが燃料をもやすことなしに、環境から巨大な量のエネルギーが引き出せるということを明白に示したことに確信を与えることである。他のビデオ: Kapanadze OIL 18 KW 1 / 4 http://www.youtube.com/watch?v=gErefbcTz-Uなどを探すとよい。





5.5 T.カパナーツェが申請したパテント

 カパナーツェが申請したパテント(WO_2008_103129_A1)を見ておきたいひとのために、ここに紹介する。これは、大まかな流れ図とその簡単な説明に過ぎないので、分かりにくくて、がっかりするかもしれないが、彼ができるだけ秘密にしておきたいためであろうから致し方ない。図はひとつしかない。それでもヒントを与えている。なお、このパテントは、日本の特許庁ホームペイジからダウンロード可能である。

 下記特許文で「独立のエネルギー」とは、いわゆる、フリーエナジー(あるいはラジアントエナジー、宇宙エネルギーなど)と読み替えると分かりやすいと思う。いずれにしても概略にすぎないので、あまり深刻にシアリアスに読む必要はないのでは?

発明の名称: 独立のエネルギー装置

 本発明は、エネルギー自立型であり、すぐ使える電気エネルギーを発生する装置である。コンデンサやその他類似デバイスから受け取った初期電気エネルギーでスタートし、第1ボビンで発生した磁場を周波数安定器を通して第2のボビンに伝送し、二つのボビン間で発生する磁場を周期的に安定化した後、第2のボビンによって空気から受信した独立のエネルギーを電気エネルギーに変換する。

 今日、電気エネルギーは、いろんな方法で作られている。簡単にまとめてみると(中略)。

 本発明は、今日の技術とは異なる技術を用いた改善であって、安価で、自然破壊がなく、今日の技術とは非常に異なる技術である。本発明は、はじめのスタート時のみ、エネルギーを外部から受けとる。そのエネルギーは、小さなコンデンサーや充電可能なバッテリやその他類似の電源から容易に発生させることができる。デバイスをスタートして1-2秒後、本デバイスの入力電源スイッチが、発生した電気エネルギーにより外部電源(コンデンサーあるいはそれに類似の電源)をカットする。発生した電気エネルギーの非常に小さな部分が、デバイスを維持するのに使われ、大部分はすぐ使われるために放電される。デバイスをシャットダウンするまで、あるいは内部に何も問題が起こらなければ、デバイスはエネルギーを一貫して発生し続ける。自分自身に供給すると同時に一貫してエネルギーを発生するような、本発明に類似のデバイスは存在しない。

 一貫して電気エネルギーを発生することを維持するために、デバイスの内部に二つの回路が存在する。

 第1の回路: タイムリレイ・スイッチ、キャパシタ、ポイント、高周波発生器、
   第1フィルター、第1ボビン、第1周波数調整器(この回路はFig.1で太字で示してある)。

 第2の回路: 第2フィルター、周波数安定器、第2ボビン、第2周波数調整器。

 第1の回路は、独立の初期用電源から受け取った電気エネルギーで第1ボビンに起こる電磁場を、第2ボビンに伝送することにより、電気を発生するように設計されている。そして、第2回路については、第1のボビンから受け取った高い磁場により、ボビン間で磁場の差が起こる。第1と第2のボビン間で起こる磁場の差は回路のなかにある周波数安定器の助けにより安定化する。周波数安定器の助けによる磁場の差を安定化することについては、この回路は、また、第2のボビンにおいて空気中で独立に動いているエネルギーを電気エネルギーに変換する。

 第2ボビンにより形成された電気エネルギーは、ボビン出力における周波数調整器の助けで、使うのに必要な周波数(220V-50Hzあるいは、110V-60Hz)に調整する。このようにして発生した電気ネルギーは、EXITポイントにより目的の使用領域に送られる。EXITポイントにつながった回路のケーブルを通して、発生した電気エネルギーでデバイスそれ自体に給電する。この過程は、デバイスがスタートしてから1-2秒間で発生する。このプロセス後、デバイスの入力側に配置したタイムリレー・電源スイッチが初期の電気供給を遮断する。この段階が終わると、デバイスは独立にエネルギーを発生する。

Fig.1 


 本発明は、単相用に設計してあるが、位相数は増加させることが望ましい。ボビン数は各位相に対し増設が必要である。ボビン数に依存してデバイスに使用される他の部品のキャパシターは、対称的に増加する。

 本デバイスからKW級の望むエネルギーを得ることができる。電気エネルギーにより部品の容量を増加させる必要がある。Fig.1は本発明の図式的な図である。

 本デバイスの動作は以下のとおりである。

 第1の回路(A)のエネルギーと周波数回路

 電源スイッチを入れると、初期電源(15)から電気エネルギーを受け取って、第1ケーブル(A)に電気を与える。するとキャパシタ(2)はポンプとして働き、高周波発生器(4)に電気を供給するポイント(3)に電気を与える。高周波発生器(4)は、発生した高周波を、第1フィルター(5)に送る。第1フィルター(5)は、高周波発生器(4)から受け取った周波数を安定化し、第1ボビン(6)へ規則的に送る。第1フィルター(5)から規則的に受け取った高周波で、それ自身の周りに磁場を作ると、第1ボビン(6)は第2ボビン(10)へそれを送る。続いて、第1回路ケーブル(A)に沿って、第1ボビン(6)から通過してきた高周波は第1周波数調整器(7)に送られる。第1周波数調整器(7)は、受け取った第1周波数を、EXITにおける部品に何ら害を与えることなしに、必要性に応じて安定化する。

 第2の回路(B)のエネルギーと周波数回路

 第1ボビン(6)から立ち上がった高周波は、第2回路(B)を通って第2フィルタに入る。第2フィルタ(8)は、 第1ボビン(6)から受け取った周波数を周波数安定器(9)に送る。ボビン(6,10)において発生する電磁場は異なっている。第1ボビン(6)における磁場は、第2ボビン(10)より強い。この段階で、周波数安定器(9)は、第1および第2ボビン(6,10)において発生した異なる電磁場を安定化する。この安定化した高周波は第2ボビン(10)から出て、第2周波数調整器(11)の助けによって、要求される周波数(用途による)に調節される。ユーザーは、EXIT(12)およびEXIT(13)の助けによりデバイスで発生した電気エネルギーを使用する。

 デバイスのEXITのプラスのトランス・ケーブル(12a)およびマイナスのトランス・ケーブル(13a)は、電源スイッチにつないである。デバイスが電気を発生して1-2秒後、プラスのトランス・ケーブル(12a)およびマイナスのトランス・ケーブル(13a)によって、発生した電気は、電源スイッチ(1)に送られる。電源スイッチにおけるタイム・リレーが初期電力源(15)から受けるエネルギーを遮断する。

 この段階の後、デバイスは、外部から何も電力供給を受けることなしに、自分自身に必要な分も供給し電気エネルギーを発生し続ける。デバイスは電源スイッチ(1)をきらない限り、あるいはシステムに何もトラブルが起きない限り際限なく電力を発生し続ける。

 特許請求項(以下略)

 





5.6 テスラのパテントNo.593,138と1/4波長

  テスラのパテントNo.593,138 Electrical Transformer(1897)は、カオがFig.5.5に引用しているように、カパナーツェ式発電機の基礎となる重要なものであるので、簡単に紹介しておく。以下は、このパテントの概要である。


関係各位殿
 私、ニコラテスラ、ニューヨーク州ニューヨークに住む合衆国の市民、は新しい有用な改良型トランスを発明した。詳細は下記のとおりである。

 改良点は、新型のトランスまたは誘導コイル、および電気エネルギーを伝送するシステムにかかわる。本方法によって、電源のエネルギーは、送電路を伝送するに際し、実際にいままでにどこにも使われていないような、ずっと高い電圧に昇圧できる。本装置は、絶縁破壊からの危険な傷害が起こらないばかりか、取り扱いも安全である。

 私は、誘導コイルまたはトランスの製作において、1次および2次コイルは、後者の導体の渦巻きは電圧が上昇したときの障害を避けるために1次から遠く離れるような方法で作る。高電圧のターミナルや点は最も離れている。したがって、隣り合う渦巻き線の間の電位差が最小であるようにする。

 そのようなタイプのコイルは、平たい螺旋(訳註: これは、現在、パンケーキ型と呼ばれる)である。私は、平たい螺旋を採用し、2次の外側に1次を巻き、2次の中心または螺旋の内部端から電流を取り出している。しかし、後述のような特別な場合は、この形態を変えることはある。

 この改良型トランスを製作するにあたり、2次の線長は、2次を含む回路における電気的変動の波長の約1/4の長さとしている。これは、そのような回路における電気的変動の伝播速度に基づいている。あるいは、一般的に、1次から離れている2次のターミナル電圧が、その極大になるような長さに基づいている。これらのコイルを用いるにあたって、私は、2次のひとつの端、あるいは1次の近くの端をアースに接続している。そして、より効果的に人や装置への障害を避けるために、それを1次に接続している。

 Fig.1は、改良したコイルおよび長距離伝送するために用いる方法を建設するのに採用している巻き線と結合方法の平面図を示している。Fig.2は、側面立面図である。Fig.3は、側面立面図で部分断面図であるが、誘導コイルの変形型である。Fig.1でダイナモGは、便宜上、1次に電力供給するものとして描いてある。

 Aはコアであり、必要に応じて磁性体を使う(訳注:Aの記号欠落か)。
は2次コイルで、通常はスパイラル状に巻いてある。
は1次で、2次の近くに巻いてある。2次のひとつのターミナルは、スパイラルコイルの中心にあり、ここから、電流がラインに、または他の目的に向かって、導かれていく。2次の他のターミナルはアース、望ましくは1次につなぐ。

 二つのコイルが、電流がいったん高電圧に上げられ、また低い電圧に戻すという伝送システムに使われるとき、受電側トランスは、1次と同じように製作し結合する。ということは、1次の2次に対応する内部または中心は、ラインおよびアースの他の端、ローカルサーキット、あるいは、はじめの1次に対応するものにつなぐ。

Fig.1 テスラのパンケーキ型渦巻きコイル。
C:1次コイル、B: 2次コイル、G:発電機、K:モータ、H:電球


Fig.2 円錐台型コイル。C:1次コイル、B: 2次コイル。
Fig.3 通常の用途の実用的な巻き方のコイル。L Lは絶縁材のスプール。Mは絶縁材のチューブ。

 Fig.3では、2次コイルは二つのセクションに分けてある。2個とも使用するときは、上述のとおり、2次コイルの合計の長さは2次の回路における電気的変動の波長の約1/4である。ひとつのターミナルにおいて、電圧はゼロとなり、他の点で最大となる。

 以上が、テスラの特許No.593,138の概要である。テスラは特許文では、ラジアントエナジーの捕獲については言及していない。これは特許文なので、知っていること全てを述べたわけではないのである。



5.7 テスラコイル(特許No.593,138)の変形とまとめ

 下図Fig.1に示すテスラのパンケーキ型渦巻きコイルは、さまざまな形に変形されて使われている。なお、ここで、注意すべきことは、Fig.1のなかで発電機と書いてあるところは、便宜上発電機としてあるだけで、宇宙エネルギーを捉えるのには、磁気勾配放電を用いたと推測されていることである。

Fig.1 テスラのパンケーキ型渦巻きコイル。
C:1次コイル、B: 2次コイル、G:発電機、K:モータ、H:電球


 Fig.2はパンケーキ型渦巻きコイルをタンデムシリンダ型ソレノイドに変更した場合である。II章8節の ニックによるタンデムテスラコイル式フリーエナジー発電機に使われているものがこれである。上記Fig.1の送電路は長いが、Fig.2では短くし、絶縁碍子の支柱は取り払ってある。

Fig.2 テスラのパンケーキ型渦巻きコイルの変形。
タンデムシリンダ型ソレノイド。


 Fig.2のライン部分は取り除き、2個のソレノイドをつなげるとFig.3の形ができる。これは、II章5.3節のミン・カオのコイルに使われている。1/2波長コイルであり、これで定常波が立つと、コイルの中心に最大電圧が現われる。

Fig.3 テスラのパンケーキ型渦巻きコイルの変形。
1本のシリンダ型ソレノイド。


 Figs.2-3では、アースE1とE2は、互いに離して設ける。例えば、E1は水道管に、E2は地中深く穴を掘り大きな金属を埋めてアースとする。このようにするとラジアントエナジを捕獲しやすくなることが、経験的に知られているからである。理論はまだない。

 カパナーツェのコイルの構造は公表されていないが、おそらくFig.3かそれに近いと思われる。また、パンケーキ型とシリンダー型のどちらが優れているかは、まだわかっていない。

まとめ(仮):

 前節のテスラの1/4波長という主張は絶対に遵守すべきかどうか不明であるが、これに留意した場合について、本節のFig.3のコイルの取り扱い上の留意点についてまとめてみると、
  1. 2次巻き線の線長を、伝送されるACの1/2波長の長さにする。


  2. 伝送される波の速度は、使っている線の被覆やスプール(ボビン)の誘電率の周波数特性に依存する。この数値を求めれば1/2波長が求まる。


  3. 伝送される波の速度がラジアントエナジーにかかわると光速を超えるかもしれない。そのときは1/2波長は上記の値とずれる。したがって試行錯誤的追及が必要となる。


  4. 1次コイルと2次コイルの共振は、LC共振である(II章5.3節のミン・カオの記述を参考)。


  5. このLC共振と、2次巻き線の線長の1/2波長共振を整合させる。


  6. 上記の点に注意しながら、コイルが巻き上がったら、入力周波数を微調整すれば、定常波が立ち上がる。調整はきわめてクリチカルであるので、それに対応できるような回路を作っておく。


  7. スプールの材料、線長、巻数、線間浮遊容量(線の間隔)、周波数、入力電圧・波形(パルス幅、duty ratioなど)等々が、調べるべきパラメータとなる。


  8. 負荷は、純抵抗でなく、白熱電球やモータを用いる。


  9. 出力を、もし整流する場合は、それにより冷電気が消滅しないように細心の注意が必要である。消滅するとCOP<1となるか、COP>1でも、ほんの少ししか超効率にならなくなる。

 以上のようになるであろうか。将来の検討を要する。なお、身体に影響が出るかもしれないので、注意が必要であり、そのときは対策を講じないといけない。

文献

[5.1]PESWIKI: http://peswiki.com/index.php/Directory:Kapanadze_Free_Energy_Generator
[5.2]Morrie Cloward: http://peswiki.com/index.php/OS:Kapagen






6 ロシアの研究者によるカパナーツェ式フリーエナジー発電機




 これは、ロシアの開発者により再現されたカパナーツェ型自立フリーエネルギーデバイスである。 ビデオは、 Free Energy Selfrunning Device from ikako chubinidze Youtubeなどのほかに、いくつか公開されているが、バッテリーを取り除いても、大きな電球をともしていてエネルギー自立型である。

 アースに接続しないと結果が得られない。テスラが言っていた静電気場のようなものを増幅するにはアルミか銅のチューブを用いて、さらにアースすることである。チューブには、直径5cmの航空機用アルミを使う。入力100Wで2kW出力を達成している。この回路には、超微細チューニングが必要である。

 以下の図は、ビデオからの抜粋である。

Fig.1


Fig.2


Fig.3


Fig.4


Fig.5


Fig.6


Fig.7


Fig.8


Fig.9


 もう一人別のロシア人によるサイトFree Energy Jan 2014 105 W English translation by Wesley
が最近あらわれた。下図のように、9Vの乾電池を電源にして、大きな電球3個をともしてるが、詳しいことは不明である。

Fig.10 もう一人別のロシア人によるサイト


Fig.11 同上


 さらに、他のロシア人によるサイトhttps://www.youtube.com/watch?v=JubX7KCW0r0
が最近公開された(2014/06/03 に公開)。下図参照。写真の右下方に電球の一部が写っているが、これをいくつも点灯している。コイルが美しく作られている。

Fig.12 (最近)さらに別のロシア人によるサイト


 このホームペイジは、http://www.realstrannik.ru/forum/48-temy-freeenergylt-antanasa/134896-akuly0083-15-kw-ustanovka.html?limitstart=0である。ロシア語である。ここには、もうひとつ1.5kWの装置の動画がある。これは、Youtubeでも見られる。https://www.youtube.com/watch?v=Nq9Toj1jBgM#t=170である。下図は、その抜粋である。

Fig.13 


Fig.14 








7 サルティ・シトラス(中国)によるドン・スミス式フリーエナジー発電機




 フォーラムのIDネイムがサルティ・シトラスという中国の開発者が、ドン・スミスのメインデバイスを再現し、大成功を収めた。12Vで1A-2A(24W)の入力を用いて、10個の100W電球を高レベルの輝き状態で点灯している。

 中国語であるが、ビデオはhttp://www.energysea.net/forum.php?mod=viewthread&tid=1350&extra=&page=1である。幾つかの画面を下記に引用する。

Fig.1


Fig.2


Fig.3


Fig.4


Fig.5


 彼の回路は下図のとおりである。

Fig.6


Fig.7




フォーラムにおけるメキシコ人のコメント:
 こんにちは、サルティ・シトラスさん。あなたのビデオ、気に入りました。あなたとあなたのグループがドン・スミスおよび(あるいは)テスラのフリーエナジー装置の開発に費やした多くの仕事に、本当に感謝します。そのような貴重なテーマを追求されたことに感謝します。

 私は、CREE CMF20120を使用したあなたのスイッチングネットワークに興味があります。どのようにMOSFETをつないだのでしょうか。クロックするために、信号 ―> MOSFETS ―> Gate Drive Transformers(x3) ―> push-pull transistors ―> CMF20120として、 UCC3825A Pulse-Width Modulator を使っていますが、CMF20120を直列に走らせたのですか。

 すみません。質問が多くて。でも、全体的にあなたの才能に感銘をうけました。そしてテスラの通常のスパークギャップに対し疑いもなくあなたの半導体回路は有益であることに完全に同意見です。

 私の質問に、時間をさいていただけたら光栄です。あなたの回路を再現したいと思っています。あなたとあなたの努力に幸運を祈ります。
   敬具
   Lost_bro

RE: Lost_broさま:
 お褒めいただき有難うございます。成功はチームによるものです。チームに感謝しています。
はい、そのとおりです。CMF20120は、この解決方法では直列に走っています。各MOSFETの間の電圧バランスはクリチカルです。RCとRにより作られるDC電圧の間のバランスです。

 情報交換のために我々のフォーラムにおいで下さり歓迎です。中国はおもてなしの国です。もし、何か情報とかアイデアがおありでしたら我々に伝えることを躊躇なさらぬように。よろしく。
   敬具
   サルティ・シトラス
   

 下図は初期のデバイスです。単純でstep-down部分は無く、自立パワーでは動きません。

Fig.8


Fig.9


Fig.10


Fig.11


Fig.12


Fig.13


Fig.14


 各電球は100Wです。第1のボードには、12V入力と可変出力があります。出力は、500Vから1600Vで変えられますが、これより大きな電圧では450V_20μFのコンデンサ(複数)が損傷します。ビデオでは、可変抵抗は、電圧ステップアップ回路が3,000Vほど高くなった後、FBTの電圧レベルをセットするのに使っています。

 L2コイル単一方向に巻いてあり、センターにひとつのタップがあります。このアイデアは、テスラのコロラド・スプリングス・ノートからきたもので、共振をドライブする最高の方法として示したものです。この回路で使用した周波数は約230kHzです。