フリーエネルギー技術開発の特徴と種々相

フリーエネルギー技術開発の特徴と種々相






Chap.5. トーションフィールド(ねじれ場)とその関連

1. トーションフィールド(否定派の見解)
 1.1 はじめに
 1.2  Wikipediaによるトーションフィールド(疑似科学)の解説
 1.3  考察

2. 実験的現象の理論的基礎 by ナチャロフ
3. 新しい遠隔作用の実験研究 by ナチャロフ&ソコロフ
4. 物理的眞空理論‐シポフ&ハイム
5. トーションフィールドの検出実験 by ナチャロフ&パークホモフ
6. アキーモフのトーションフィールド発生器
7. 捻じれ振子に及ぼすトーションフィールドの作用
 7.1 捻じれ振子に及ぼす“アキシオンフィールド”の作用
 7.2 デュアル・テスラコイル・システムから発生したスカラー波
   のトーションフィールド特性の検出の試み

8. トーションフィールド検出器・受信器・星間通信
 8.1 幾つかの重要な用語の紹介
 8.2 トーションフィールドの歴史
 8.3 トーションフィールド発生器
 8.4 トーションフィールド検出器およびメータ
 8.5 トーションフィールド通信
 8.6 アドレッシング要素としての写真の使い方のルール
 8.7 “悪い”トーションフィールドからの防護
 8.8 星雲アンドロメダ実験
 8.9 結論
9. シリコンフォトダイオードの暗電流によるトーションフィールドの検出
10. トーションフィールド通信実験 by G.ペング
11. 第5の力はトーションの表れである by V. de Sabata & C.Sivaram
12. ニコライ・コズィレフと神秘的なトーションフィールド by Gaia.com
13. トーションフィールドおよびオーラ by Claude Swanson







Chap.5. トーションフィールド(ねじれ場)とその関連



 トーションフィールドは、フリーエネルギーとともに、正統派の科学界からは、認められていない分野である。というより、間違いであるとされる。

 情報が時間軸の未来や過去の方向へも流れるなど、トーションフィールドの主張するところは、SFの世界のような印象を与えるであろう。

 もしあなたがSFであると感じても未来技術開発のためにヒントを与えているところは非常に大きいと私は考えている。


1. トーションフィールド(否定派の見解)



1.1 はじめに



 日本では、なじみが薄い用語かもしれないが、外国、とくにロシアでは、フリーエネルギー分野でトーションフィールド(ねじれ場)という用語が、しばしば使われる。これは何であろうか。

 トーションフィールドとは、Wikipediaによれば、下記のものが参考になるとしている。
  1. 微分幾何学におけるトーション・テンソル

  2. アインシュタイン―カルタン理論で用いられたフィールドおよび時空間のねじれを含む一般相対論への他の代替手段

  3. (疑似科学の)トーションフィールド。超光速の信号伝達や超常現象が可能となるフィールド


 本章で取り扱うのは上記第3項のトーションフィールド(疑似科学)である。科学界のいわゆる正統派は、これを疑似科学(平たく言えば、まやかしもの)として位置付けている。


1.2  Wikipediaによるトーションフィールド(疑似科学)の解説



 上記第3項のトーションフィールド(疑似科学)については、Wikipedia(英文サイト)において、以下のように解説されている。なお、対応するウイキペデイアの日本語サイトには、この項目はない。

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 トーションフィールド(アキシオンフィールド、スピンフィールド、スピノルフィールド、およびマイクロレプトン・フィールドとも呼ばれる)とは、 粒子の量子スピンは、 質量とエネルギーをもたない放射を、 光速よりも何桁も早い速度で真空を通して情報を伝えるようにするのに使うことができるというエネルギーの疑似科学の理論[1]の特徴を有する。 この理論は多くの疑似科学の主張とだましの基本となっている。



 歴史

 トーションフィールド理論は、1980年代に物理学者のグループによりソ連で生まれたものであり、アインシュタイン・カルタン理論およびマックスウェル方程式に大雑把に基礎を置いていたが、科学的事実にしっかり裏付けられてはいなかった[2]。グループはアナトリー・アキーモフが主導したが、国がスポンサーの非伝統技術に対するセンターとして、研究が始まった[3]。

 物理学者エフゲニー・アレクサンドロフが、彼らの研究内容にふれて、それは欺瞞であり政府の資金を横領していると言ったときに、グループは解体した。

 研究は詐欺的であるとわかったのではあるが、アキーモフと シポフ には、1992年から1995年までロシア科学省から、また1996年から1997年まではロシア防衛省から研究資金が供給された。その後、彼等は、理論応用物理国際研究所(のちにUVITORと呼ばれた)と呼ぶ私的な事業として、秘密裏に研究を続行した。

 現在は、エビデンスに欠けることと健全な理論的基礎がないことにより、一般に認められている科学研究の域外でのみもっぱら支持されているのだが、その理論は、超光速旅行(FTL)、超感覚、ホメオパシー、浮揚、その他の超常現象を説明するのに使われてきている。また、ミラクルな治療やそれに類する商品の効能の理由づけのためにも使われている。


 説明

 物理学において、フィールドとは、量(ベクトル、テンソル、あるいはスピノル)を含む空間の全ての点にその量を割り当ててあるものである。“トーション”という用語は、回転を記述する何らかの変数に関係している。

 従って、トーションフィールド(即ち、“トーション”として合理的に記述される何らかの物理量のフィールド)は、疑似科学の場合を別にして、樹立された物理学の中に存在している。疑似科学の場合は、この用語が不適切である。

 例えば、円偏光の電磁波あるいはトーションストレス下における固体中のストレステンソルは、トーションフィールド、と記述することができる。しかしそのような使い方は稀である。

 トーションテンソルは、一般相対論における量であって、アインシュタイン・カルタン理論において重要な役割を持っている。スピノールフィールド、特にフェルミオンフィールドは、素粒子物理および量子場理論に存在する概念である。

 こうした樹立されている研究とは別に、スピノールフィールドあるいはトーションフィールドの提唱者たちは、スピン・スピン相互作用(それ自体、よく研究された量子現象)は電磁波のように空間を伝送され得る、質量やエネルギーを伝送できず、信号だけ伝送できる、そして最大で光速の10億倍までの速度で信号伝送可能である、と主張している。

 もし、これが本当なら、それは特殊相対論を破ってしまう。同時に、彼らは、スピン・スピン相互作用はニュートリノ(非常に小さな質量と高エネルギーをもっている)によってなされ、そして物質と相互作用はしないが、同時に容易に発生させ検出できると主張しているのである。


 主張されている応用面

 これらの理論の基本的仮定において幾つかの矛盾 (一般に認められた正しい科学から、馬鹿げていると考えられた幾つかの主張[6] )が認められたのにもかかわらず、トーションフィールド理論は、ホメオパシー治癒、テレパシー、テレキネシス(念動)、浮揚、透視(千里眼)、ESP(超感覚的知覚)およびその他の超常現象の主張を説明するのに、何人かの人達により受け入れられた[7]。

 トーションフィールドの有効利用は、ミラクルな治療器(アルコール依存症を治療する装置も含む)から、作動する永久運動機械、スターゲイト(映画)[9]、UFO推進類、および大量破壊兵器(WMDs)[10]までどんなものでも可能とすると主張されてきた。

 そのようなデバイスの幾つかは、とくにミラクル治療ボックスは、特許[11]になっているし、生産され売られてもいる。


 トーションフィールドに関係するプロジェクトの資金について

 トーションフィールド理論の提唱者たちは、USSRの防衛省への研究費申請(1987)に始まり、異なる時期に大規模な政府および軍の契約を探した。防衛省に対しては、 を開発する資金として申請した。

 ソビエト政府は、この研究に対し、500ミリオン・ルーブル(今日の為替レートで700万USドル)の交付を許可した。[12]

 そのような資金調達のもう一つの例は、1994年に、ロシアの私的研究グループ“VENT"(Venture for Non-traditional Technologies)により実行された。彼らはトーションフィールド発生器で銅を照射すると、銅の抵抗を1/80まで減少させられると主張した。

 そのグループは、ソ連政府に、製作所を開設する資金を申請し、エネルギー消費における膨大な節約の可能性を約束した。

 そこで、照射した銅としない銅のサンプルが、VENTの代表者の面前でそれぞれテストされた。しかし、銅の抵抗には差はなかったし[(2.08±0.02)×10-7 Ωm and (2.05±0.02)×10-7 Ωm]、工業用銅の抵抗1.7×10-7 Ωmよりも悪かった。[6]

以下略

 文献[1]-[14]:see Wikipedia


 

1.3  考察




 上記の節1.1, 1.2は批判派の説であるが、科学の正統派の見解であり、これも一理あるので、これはこれでその範囲内では正しいであろう。トーションフィールドの提案の中で、特に超光速(光速を超える速度)ということが特殊相対論に反するので、この点が問題になると、彼等は考えている。

 真空中の光速度Cを超える速度(超光速)を認めるとローレンツ因子のなかで不都合が起きるということであろう。それを不都合と考える科学者には容認できないのである。

 注意すべきことは、トーションフィールド学派の主張する超光速とは、光速Cより速い速度の光が存在すると言っているのではなく、トーション波の速度が >> Cという意味である。トーション波は電磁波ではないので電磁波の伝播則には依存しない。

 特殊相対論では、超光速ばかりか、イーサ(エーテル)の存在も否定している。イーサや超光速については、Chap.2に詳述した。アインシュタインは、ずっと後になって、1920年には,“イーサの存在を仮定することは、特殊相対論と矛盾はしない。”と述べ、1924には、理論物理学においては、イーサ無しにやってはいけないと述べているのである。

 また、「それでもアインシュタインは間違っている―相対性理論に反する新しい光子モデル (ショッキング・サイエンス・シリーズ) 」カナレフ著(徳間書店)および「 科学はアインシュタインに騙されていたのか (ショッキング・サイエンス・シリーズ) 」(徳間書店)も併せて参照されたい。後者は、早坂博士(1932-2009.元東北大学工学部助教授、工学博士)のpp.97-126を勧めたい。

 なお、ここで上述のように、トーションフィールドは、アキシオンフィールド、スピンフィールド、スピノルフィールド、マイクロレプトン・フィールド、スカラーフィールドとも呼ばれることに、心に留めおかれたい。日本語で、平たく言えば、“気”という言葉がこれに当てはまるであろう。

 気には、人間から発する気、物質から発する気、蜂の巣などから発する気、人工的な発生器から発生する気などがある。もちろん、これらの気が同一の気というわけではないが、それぞれ気という家族の一員である。

 人工的な発生器は、外国ではトーションフィールド・ジェネレータ、アキシオンフィールド・ジェネレータなどと呼ばれる。日本語で、平たく言えば、“外気発生器”という言葉がこれに当てはまるであろう。

 外国(欧州、米国、中国,etc.)では、大学の研究者がトーションフィールドの研究を行っている。日本は、よほどの変わり者でない限り、大学の研究者(教授・准教授・助手・院生など)が取り組んではいないと推測される。

 トーションフィールドは、実験によるエビデンスが動かぬ強力な証拠になる。エビデンスを出すように努力すれば良い。実験結果が現行の理論に合わなくなったら、実験結果に合うように理論を追加か修正すれば良いのである。実験で確かめることをしないで、トーションフィールド理論は現行理論に合わないから間違いとするのでは、科学に発展がない。





2. 実験的現象の理論的基礎 by ナチャロフ




 以下は、Yu.V.Nachalov: Theoretical Basics of Experimental Phenomenaの翻訳に訳者が図を追加したものである。

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 最近の数十年間、自然科学における説明不可能なミクロまたはマクロの現象、数十件が、とくに物理学や生物学の分野において現れ研究されてきた。これらの現象の大部分は、スピンあるいは角運動量をもつ物体により示されているということを強調すべきである。

 おそらく、トーション(ねじれ)に関係した異常現象を実験で検出した一番初めの研究者は、ロシアの物理科学会のN.P.ムィシュキンであろう。彼は19世紀の終わりに、スケール(トーションフィールド検出器)を用いて一連の実験を行った[1]。

 これらの実験は、1960年代にN.A.コズィレフ教授(正しくは,コ・チル・イフと読むらしいが,日本ではその読み方にはなじみがなく,別人になってしまうので,ここでは英語式に読んでいる)およびV.V.ナソノフによってなされ成功した。またそれより後に、V.S.ベリアエフ、S.P.ミクハイノフその他の人達によってもなされ成功している。

Fig.1 コズィレフ(1908-1983)
ソ連の科学者・教授
 1940年代に、ソビエトの宇宙物理学者N.A.コズィレフが、星の回転は、それから出るエネルギーに関係しているということを提案した。N.A.コズィレフにより展開された理論によれば、時間と回転は密接に関係しあっている。

 この理論を証明するためにN.A.コズィレフは回転しているジャイロを用いた実験シリーズを行った。これらの実験の目的は、ジャイロスコープが回転している間に起こる力の測定をすることであった。

 コズィレフは、回転しているジャイロの重量が角速度と回転方向に依存して、かすかに変化することを検出した。

 彼の発見した効果は大きくはないが、発生するフォースの性質は既存の理論では説明できなかった。コズィレフは、観測された効果は、何らかの“時間の物理的特性”であるとして説明した[2,3]。

 1970年代に、コズィレフの理論を検証するために、ジャイロスコープとジャイロスコープシステムの大掛かりな研究が、ベラルーシ科学校所属のA.I.ヴェイニック教授により行われた。そして、コズィレフにより初期に発見された効果は完全に検証された。彼は、しかし観測結果を説明するのに自分自身の理論を展開した。

 その理論によれば、全ての物質は、“クロノン”と命名する“時間的(クロナル)”粒子の量により決まるそれ自体の“時間的チャージ”をもっている。ヴェイニックは、物体がスピンしているときは、“クロノン”が、この物体を取り囲む他の“クロノン”と相互作用しているので、したがって物体の重量が変化すると推定している。

 ヴェイニックの理論によれば、“クロノン”は、いわゆる“時間的(クロナル)”フィールドを発生する。彼は、強い“クロナル”フィールドは質量のスピンによって発生できるということを実験で発見した。ヴェイニックは、“クロナル”フィールドの幾つかの特性を測定し、2種類の“クロノン”(“正”と“負”のクロノン)が存在することを発見した。

 ヴェイニックは、“クロノン”の符号は、そのスピンの方向に依存していると結論していることを強調することは重要である[4]。

 ジャイロスコープの重量変化についての観察報告は、多くの国々におけるいろんな研究者により繰り返しなされてきた(e.g.[5-7])。殆どの場合、観測された効果は反重力の表れであるとして説明されている。

 1989年に、H.ハヤサカおよびS.タケウチは、回転しているジャイロスコープの自由落下の落下時間を測定する一連の実験を行った。彼らは、落下時間は、角速度と回転方向に依存して変化することを発見した。彼らは、この反重力効果を回転しているジャイロスコープが発生したトーションフィールドの表れとして説明する試みをした[6]。  (H.ハヤサカおよびS.タケウチはChap.20aを参照)

 回転しているジャイロスコープの重量は変化しないという報告も知られていることは注意すべきであろう。これらの報告を分析してみると、その実験者達は、期待した効果を達成するのに要求される実験条件を完遂していないということがわかる。

 重量変化を観測したコズィレフや、ヴェイニクや他の研究者たちは、回転は非定常状態(non-stationary)でなければならないことを繰り返し強調しているのである。例えば、コズィレフとヴェイニクは、特殊な振動を用いたし、ハヤサカは運動する(落下する)ジャイロスコープを用いたのである。

 50年代中頃から70年代後期にかけて、コズィレフ教授(V.V.ナソノフと共同)は、新型の受信システムを用いて観測を行った。望遠鏡をある一つの星に向けた時、望遠鏡の中に配設した検出器(コズィレフとナソノフによる設計)は、望遠鏡のメインミラーを金属スクリーンで遮蔽してさえ信号が記録された。

 このことは、電磁波(光)は金属で遮蔽不可能な何らかの成分を含んでいることを示していた。望遠鏡を星が見えている位置ではなく真に存在する位置に向けたとき、検出器の信号はずっと強くなった。他の異なる星々で、それらの真の位置における検出信号が強くなることは、星々は光速よりも数10億倍(10億=109)も早い速度の放射を行っていて、それが検出されたということによってのみ説明ができる。

 また、コズィレフは、望遠鏡を星の真の位置に関して、見えている位置と対称的な位置に向けたとき、検出器に信号が観測されることを発見した。この事実は星の未来の位置を検出しているとして説明された[8]。




(訳注)上述のことは、下図(Fig.3、Fig.4)のように考えてよいのであろうか。
Fig. 2. コズィレフとナソノフによる星からの信号検出

A: 目に見える星の位置(我々は、視覚的には過去の星の姿を見ている)。
B: 星の実際の位置(これは視覚的には見えない)。
C: 星の未来の位置(これは視覚的には見えない)。


Fig. 3. 信号強度Iと星の位置

A: 目に見える星の位置(過去の信号を受信している)。
B: 星の実際の位置(現在の信号を受信している)。
C: 星の未来の位置(未来の信号を受信している)。


 (It's hinting) 彼らの主張するように、未来や過去の信号が受信できるということが真実ならば、遠い将来には未来観測装置や過去観察装置(TV or camera, etc.)ができることを示唆している。その実現のためにはトーションフィールド受信の研究や時間・電磁気学の研究を深めることが重要かもしれない。

 それが実現すれば、天気予報の精度は格段に向上するかもしれない。地震・豪雨・噴火などの災害予報ができるようになるかもしれない。駅や街の大きな時計には、時針、分針、秒針のほかに、もう一つの第4針がついていて、災害危険性が迫っている度合いを示すことができるようになるであろう。その他、さまざまな応用とメリットは計り知れない。以上はSF的な仮定の話にすぎないが…。






 1980年代の後期から90年代にかけて、コズィレフ型検出器を用いた天文学的観測が、M.M.ラヴレンチーフの下にロシア科学アカデミーにおける学者達によって遂行され成功した。検出器が内部に装填された望遠鏡をシールドして天空をスキャンしたとき、各星の見えている位置、真の位置、そして見えている位置と対称的な位置からも、やってくる信号を記録した。

 ラヴレンチーフは、これらの事実に対し説明をすることはできなかった[9-11]。1992年に、これらの実験は、ウクライナ科学アカデミーのメインの天文観測所およびクリミア天文台においてA.E.アキーモフのグループにより繰り返し行われ成功した。得られた結果は、トーション波が記録されたとして説明された(よく知られているように星は大きな角運動量を有する物体である)[12,13]。

 近年の50年間に、スピン偏極粒子の異常な振る舞いに関する数多くの報告がなされてきた。USSR(ソ連)では、V.G.バリシェヴスキーとM.I.ポドゴレツキーが率いるグループが、中性子がスピン偏極ターゲットを通り抜けるとき、中性子の歳差運動が発生するということを実験で発見した。

 測定された歳差運動の大きさは、そのような歳差運動を引き起こすフィールドはターゲットの核の磁気フィールドより数千倍も強力でなければならない、ということを示していた[14]。アメリカでは、A.D.クリッシのグループが、スピン偏極プロトンにより発生した異常を繰り返し観測している[16]。

 フランスでは、3Heを用いた実験で、ヘリウムの熱伝導が核のスピンに通常、依存することが発見されている[16]。

 1977年に、A.C.タムとW.ハッパーが二つの平行な円偏光レーザーが円偏光の方向に依存して相互に吸引したり反発したりするということを実験で発見した[17]。

 1966年に、K.N.ペレベイノスのグループは、送信機と受信機が回転している物体であるようにして製作した実験的通信システムを提示した。その受信器では、送信された情報は受信機が大きくて重たいスクリーンでシールドしてさえ、受信できた。ここで使われた方法は、重力波の発生と受信であるとして説明された[18]。

 上記のことには、多様性がみられるのにもかかわらず、上述の実験は全て、ある一定の類似性がある。すなわち、述べられている効果は全て、スピンまたは角運動量をもつ物体により示されているということである。

 既に記したように、回転している物体により示される効果の主な研究を行った初めての実験者は、おそらくN.A.コズィレフである。また、A.I.ヴェイニックの研究にも言及する必要がある。彼は、回転物体に基づくトーションフィールド発生器を数10種類も製作した。

 それらの発生器は、それらの重量を変えることができた(非常に僅かで、約1kgの質量が約20,000rpmで回転すると、“内的なフォース”は約30×10-5 N)。そして、それらの“時間的”フィールドは実際にすべての物理的・生物学的対象物に影響を与えることができ、それは“通常の”遮蔽スクリーンでシールドできなかった[4]。

 また、V.M.ユロヴィッツキーの磁石の回転に基づく発生器(パテント)にも注意することは有益である。彼は、多くの現象は、スピンと角運動量密度により発生した長距離フィールドの出現の結果であるとして説明できるということを指摘した初めての人である。その後、磁石の機械的回転に基づく発生器は、V.V.ボビルやその他の多くの人々により開発されている。

 ロシアの材料研究所(ウクライナ、キエフ)で行われた一連の実験の結果として、このような種類の発生器により発生した放射は、どんな材料でもその内部構造(そのスピン構造)を変化させることができるということが確認された。

 さらに、また、色んな材料の構造の同一の変化が、“敏感者”(サイキック能力者)によっても可能であり、それは他の既存の技術では達成できない、ということがり確認された。開発した発生器による放射は、トーション放射として説明された[19]。

 材料科学研究所で行われた他の実験シリーズでは、いろんな写真に与えるトーション放射の影響が研究された。この方法を使うことによって、空間の一つの点から他の点に情報を伝送することができるということが確認された[20]。(この方法を初めて用いたのは、おそらくアルバート・エイブラムズ、カーチス・アプトン、ウィリアム・ナス、およびデ・ラ・ウオーであった)

 材料研究所および他の科学機関で行われた実験研究は、ソ連の科学技術国家委員会の下に置かれた非伝統的技術センターにより管理統括された。これらの研究は、ロシアの物理学者G.I.シポフにより展開された、いわゆる“物理的真空”に基礎を置いていた。



G.I.シポフ


 G.I.シポフは、付加的な6回転座標をもつ絶対平行体(A4)の幾何学を用い、厳密なレベルでは、どんな物体の運動も10個の運動方程式で記述すべきで、アインシュタインのGRのように4個の方程式で記述すべきでないことを示した。

 シポフの真空方程式から、全ての既知の基礎的物理方程式(アインシュタイン、ヤング-ミルズ、ハイゼンベルグ、etcの式)が、幾何学的形態で完全に導き出せる。シポフは、二つの既知の長距離範囲の物理場―電磁場および重力場―のほかに、第3の(重要でより豊かな)長距離範囲の場、すなわちトーションフィールドが存在することを示した。

 トーションフィールドは、とても並外れた実体である。第一に、トーション波の速度の上限は、109Cより小さくはないと見積もれらている。ここで、Cは光速である。第二に、トーションフィールドは、光の円錐で制限を受けない空間領域において伝播することができる。ということは、トーションフィールドは、未来だけでなく過去へも伝播することができる。第三に、トーションフィールドは伝送エネルギーなしに情報を伝えることができる。第四番目は、トーションフィールドは、重ね合わせの原理に従うことを必要としない[21]。

 トーションフィールドは、スピン(古典的スピンも考慮[22,23])あるいは角運動量により発生する。トーションフィールドには、右と左の両方存在する(スピンの方向に依存している)。すべての物質(非晶質物質は除外)は、分子内原子の位置ばかりか、相互スピンの方向も決定するそれ自体の立体化学を有する。したがって、原子および各分子の核スピンによって発生したトーションフィールドの重畳が、各分子を取り囲む空間の中のトーションフィールドの強度を決定している。

 これら全てのトーションフィールドの重畳が、その物質の強度と、トーションフィールドの空間的相対的配置を決定している。かくして、各物質はそれ自体に特有のトーションフィールドを所有するのである。

 トーションフィールドによる影響に対してオープンであるのは、スピンである。(スピン - トーション相互作用定数は10-5 - 10-6であることに注意すべきである。この定数は、電磁気の相互作用の定数より小さいが、重力の相互作用の定数よりずっと大きい。)

 したがって、どの物体のトーションフィールドの構造も、外的トーションフィールドの影響により変えることができる。そのような影響の結果として、トーションフィールドの新しい形状が(偏極した状態の)準安定状態で固定し、もし外的トーションフィールドの源が空間の他の場所に移動した後でさえ、そのまま残存することになる。

 このようにして、ある特定の空間のトーションフィールドの形状はどんな物理的あるいは生物学的物体にも“記録”されるのである。

 (訳注: このことについては、Chap.24で述べた、グレベニコフのハチの巣のCSEが、空間的に記憶されるという現象も参照されたい。)

 どんな永久磁石も指向性の磁気モーメントをもっているばかりか古典的スピンの指向性ももっている。したがって、どんな永久磁石も、それ自身のトーションフィールドをもっている(この事実は、A.I.ヴェイニクにより実験的に初めて発見された)。

 磁場のこの重要な性質を理解すると、さまざまな現象、たとえば、”水の磁化”として知られている現象を理解できるようになる。

 下記の基本的に重要な事実は強調すべきことである。電気トーション相互作用の理論の枠内では、静電気あるいは電磁気のフィールドが同じ空間領域に存在する。だから、空間のその領域には常にトーションフィールドが存在する。トーション成分なしの静電気場あるいは電磁気場は存在しない。厳密なレベルで、これはG.I.シポフにより示されている[24]。

 強力なトーションフィールドは高電圧によって、また組織化された円形またはスパイラルの電磁気プロセスをもつデバイスによって発生される。(おそらく、このタイプの発生器を研究した初めての研究者はニコラ・テスラであろう。ロシアでは、似たような結果がS.V.アフラメンコなどにより得られている。)

 トーションフィールドは、物理的真空の幾何学的配列の歪みの結果として発生可能である。ある一定の表面幾何学的配置をもつ物体は、すべて、物体の幾何学的配置に依存する、ある一定の配置の左および右のトーションフィールドを同時に発生する。

 この事実は、いろんなタイプの物理的、化学的および生物学的指標器(計測器)により検出できる。このタイプのトーションフィールドの表れは、繰り返し何度も数多くの研究者たちにより観測されてきた。たとえば、ロシアのA.I.Veinik, Yu.V.Tszyan Kanchzhen, A.A.Beridze-Stakhovsky, V.S.Grebennikov, I.M.Shakhparonovおよび他の国々の色んな研究者達である[25-31]。

 その後、表面の異なる幾何学的配置をもつ物体により発生したトーションフィールドの実験研究が、ウクライナ科学院の物理学研究所およびチェルノウイッツキー大学において、A.E.アキーモフのグループにより行われた[32]。

 他の種類のトーションフィールド発生器は、上述の原理をいくつか組み合わせたものである。例えば、高周波電磁気発振および幾何学的効果(“形状効果”)が、Yu.V.Tszyan Kanchzhenにより開発された発生器に用いられている。

 高電圧と形状効果の組み合わせは、A.I.ヴェイニクが製作したデバイスおよびパテント[27]のデバイスに用いられた。磁界と高周波電磁気発振の組み合わせはW.クロッパの発生器に用いられた。回転磁界はV.M.ユロヴィッツキーのパテントの発生器に用いられた。

 トーションフィールド発生器により示された非常に特異な特性と可能性は、ESPおよびPKを含むいろんな現象の説明に対する新アプローチを発展させた。80年代後半から90年代後半にかけて、理論的な予言を確信させる重要な実験研究が行われた。

 トーションフィールド発生器はいわゆる“サイキック者”(超能力者)により示される“現象”は全て発生させることができるばかりか、いかなる“サイキック者”によっても決して示されなかった効果も発生できた。



文献[1]-[32]






3. 新しい遠隔作用の実験研究 by ナチャロフ&ソコロフ




 以下は、文献(1)の翻訳+訳者の付記・付図である。

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新しい遠隔作用の実験研究


分析的レビュー

Yu.V.Nachalov, A.N.Sokolov.


 本稿では、1950-1990年の間にいろんな研究者により得られた実験結果を考察する。考察した実験結果は全て既存の理論の枠内で説明が付かなかったので、これらの結果は“実験で観測された現象”というカテゴリーに置かれる。ここで考察した実験は、すべて、スピン - トーション相互作用の表れであるということを示した。


 20世紀の全期間を越えて、異なる国々における色んな研究で、専門家の様々な興味を引く、既存の理路の枠内では説明できない異常な現象の発見が繰り返し報告されてきた。研究者たちは、観測された現象を説明する物理学を理解できなかったので、これらの現象の発生の原因となっているフィールド、放射およびエネルギーに対して、研究者によるそれぞれの名前を付けざるを得なかった。

 例えば、N.A.Kozyrevの "time emanation(時間放射)" [1-4], W.Reichの "O-emanation(O放射)" あるいは "orgone(オーゴン)" [5], M.R.Blondlotの "N-emanation(N放射)" [6], I.M.Shakhparonovの "Mon-emanation(Mon-放射)", A.G.Gurvichの "mitogenetic emanation(ミトゲン放射)" [7], A.L.Chizhevskyの "Z-emanation(Z-放射)", A.I.Veinikの "chronal field(時間放射)" [8,9], "M-field(M-フィールド)" [10], A.A.Deevの "D-field(D-フィールド)", Yu.V.Tszyan Kanchzhenの "biofield(生体場)", H.Moriyamaの "X-agent(X-作用物)" [11], V.V.Lenskyの "multipolar energy(多極エネルギー)" [12], "radiesthesietic emanation" [13], "shape power(形状因子パワー)", "empty waves(空の波動)" [19], "pseudomagnetism(疑似磁気)" [20], H.A.Nieperの "gravity field energy(重力場エネルギー)" [21], T.T.Brownの "electrogravitation(電気重力)" [22], "fifth force(第五の力)" [23], "antigravitation(反重力)" [24], "free energy(フリーエナジー)". などがあるが、さらに続記するのは簡単なことである。

 60年代初めから始まる、例えば、ソ連のV.G.バリシェフスキーのグループ [25-28] およびフランスのA.エイブラガムとM.ゴールドマンのグループ[29-31] 、その他のグループによる理論的・実験的研究の結果として、スピン偏極核をもつスピン偏極粒子と核スピン状態の遠隔相互関係のスピン - スピン相互作用が発見され研究された。

 これらの、相互作用は“疑似磁気(見かけ上の磁気)”と呼ばれた[20]。ある場合には、“疑似磁気フィールド)”は、クーロン相互作用の交換として説明され、また他の場合には、核相互作用として説明された。このとき、知られているスピン - スピン相互作用は他の性質を持っているという見解が存在していた[31]。

 このように、スピン - スピン相互作用のメカニズムの明快な理解は存在しなかった。のちに、粒子の集団のスピン - スピン相互作用の大掛かりな研究が行われた[34-38]。遠隔スピン - スピン相互作用は、核スピン波と核磁気共鳴の研究において理論的・実験的に調査がなされたのである[34-40]。

 1977年に、A.C.タムとW.ハッパーは、二つの円偏光レーザービームが、それらの円偏光の相互の方向に依存して吸引または反発するということを実験で示した。もし、二つのレーザービームの偏極の回転が類似なら、それらのビームは吸引し、二つのレーザービームの偏極の回転が反対なら、それらは反発するのである[41]。これらの結果は量子電気力学と矛盾し、説明不可能であった。

A.D.クリッシ
ミシガン大学


 80年代中頃、A.D.クリッシのグループは、スピン偏極プロトンとスピン偏極プロトンターゲットの間の相互作用過程を実験で研究していた[32,33]。スピン-スピン相互作用の過程についての観測結果はクオークモデルの枠内では説明がつかなかった。得られた結果は量子電気力学と矛盾し、説明不可能であった。同様な実験結果がソ連でデューブナとプロトヴィーノによる研究で観測されていた[42]。

 この期間に、スピン-スピン相互作用を物質の独立な基本的特性の表れとして考察する理論的結果が得られていた。それらの研究は、説明するのが難しいか不可能な数多くの現象は、トーションフィールド理論の枠内で厳密な理論的説明を行っていた。

   タム-ハッパー効果のメカニズムを理解することができる信頼できる理論的結果は、トーション理論を用いて、USAのP.C.ナイクとT.プラドハンにより初めて得られ[43]、 それから、ソ連のP.I.プローニン、Yu.N.オブクホフおよびI.V.ヤクシンにより得られ、 その後、イタリアのDe.サッバタとC.シヴァラム[44]により得られ、 さらにロシアのE.A.ギュバレフ、A.N.シドロフおよび G.I.シポフにより得られた。A.D.クリッシ[32,33]、その他[42]により得られた実験結果に理論的説明を与えている。

 実験で示された効果は、通常はいわゆる“第五のちから”[23]の表れとして説明されていることに注意されたい。おそらく 19世紀の終わりに、“第五のちから”に初めて遭遇した研究者は、ロシアの物理化学会のN.P.ムィシュキン教授であった[46]。1990年に、De サッバタとC.シヴァラムは、“第五のちから”に結びついた現象はトーションの表れとして説明可能であることを示した[47]。

 また、ジャイロスコープとジャイロスコープシステムに結びついた異常を示す実験に注意することは重要である。おそらく、ジャイロスコープシステムの振舞はニュートン力学の枠内では説明不可能であることを確認した初めての研究者はロシアの天体物理学者N.A.コズィレフであった。

コズィレフ(1908-1983)
ソ連の科学者・教授


 50年代に、N.A.コズィレフは、ジャイロスコープを用いた大掛かりな実験を行い、ジャイロスコープの重量が角速度と回転方向に依存して変化することを発見した[1,2]。のちに、コズィレフの結果は、ベラルーシ科学院のメンバー、A.I.ヴェイニクにより完全に確証が得られた。彼は、60-80年代においてジャイロスコープシステムにより示される異常現象の研究を行った[8]。

 1989年に、H.ハヤサカS.タケウチが、回転しているジャイロスコープの自由落下の落下時間の測定実験の結果を論文に著した。これらの結果は、落下時間は角速度と回転方向により変化することを示していた[48]。 (H.ハヤサカおよびS.タケウチはChap.20aを参照)

早坂秀雄の本


 回転しているジャイロスコープの異常な振る舞いは、ソ連のS.M.ポリアコフ[24]やその他の研究者たちにより観測され、基本的には、反重力の表れであるとして説明がなされた。1991年に、G.I.シポフは、ジャイロスコープシステムにより示されるニュートン力学の破れは、回転している質量により発生したトーションフィールドの表れが原因になっているということを示した[49]。

 50年代中ごろから70年代後半にかけて、N.A.コズィレフは、V.V.ナソノフとともに、新型の受信装置を用いて天文観測を行った。望遠鏡をある星に向けたとき、望遠鏡の内部に装填した検出器(N.A.コズィレフとV.V.ナソノフの設計)は、望遠鏡のメイン・ミラーを金属で遮蔽したのにもかかわらず、信号入力を記録した。

 この事実は、電磁波(光)は金属幕では遮蔽できない何かの成分を持っていることを示していた。望遠鏡を星が見えている位置でなく、本当に存在する位置に向けた時、入力信号はずっと強くなった。異なる星々の真の位置での信号検出は、光速よりも数10億倍速い速度を有する放射の検出としてのみ説明がつくだろう。

 また、N.A.コズィレフは、星の真の位置に対し見えている位置に対称的位置に向けたとき、検出器は信号を受信することを発見した。この事実は、星々の未来の位置の検出をしているとして説明された[3.4]。(前節のFigs.2-3参照)

 80年代後期から90年代初期にかけて、コズィレフ型検出器を用いた天文観測が、ロシア科学アカデミーのアカデミー会員、M.M.ラヴレンチーフのグループにより実行され、成功した。検出器内装の望遠鏡で天空をスキャンしたとき、星の見えている位置、真の位置、および真の位置に対し星の可視位置に対称的な位置でも信号が検出された。ラヴレンチーフは、これらの実験事実に対する説明はできなかった[50-52]。

アキーモフ
ロシアの学者


 1992年に、これらの実験は、ウクライナ科学アカデミーの主天文観測所およびクリミア天文観測所においてA.E.アキーモフのグループによって、繰り返し行われ成功した。得られた結果はトーション波の検出として説明された。(よく知られているように、星は大きな角運動量をもつ)[53-54]。

 未来の星の位置の検出という事実にも、厳しい理論的説明が与えられた、ということに注意すべきである。G.I.シポフの“物理的真空理論”の枠内で、トーションフィールドは未来だけでなく過去へも伝播することができることが示された[55]。

 色んな心理物理的現象(例えば、予知)はトーションフィールドのある表れに結びついていると仮定すべき基本的(理論的・実験的)理由が存在する。(心理物理的現象とトーションフィールドの結びつきについての考察は、文献[56,57]に与えられている。

 トーションフィールドの概念は、新しものではない。トーションフィールドの理論は、1913年に遡る理論物理のなかに傾向がみられる。良く知られているように、アインシュタインは重力と時空間の湾曲の間の密接な相互結合の存在を示している。

E.カルタン
パリ大学教授


 E.カルタンは、何かの物理量と他の幾何学的抽象概念であるトーションとの間に結合が存在するかもしれないことを示した[67]。カルタンは、トーションを含む重力理論に専念した初めての理論的研究を行った。

 しかし、初期の段階においては、カルタンの重力論は支持を得られなかった。というのは当時はスピンがまだ発見されていなかったからである。カルタンは、スピン角運動量密度により発生したフィールドの存在の可能性を指摘した初めての研究者である。

 50年代後期から60年代後期にかけて、アインシュタインの重量論を補う試みがなされた。その初めての試みは、T.W.キッブル[58]およびD.W.シアマ[59]によりなされた。しかし、トーションにささげた論文出版の爆発的立ち上がりは、初めての(センセーショナルな)トーション効果が計算された後に起こっただけであった。

 A.トラウトマンおよび W.コプツインスキーの研究において、時空間のトーションは宇宙の非定常モデルの中の宇宙論的特異性を排除できるということを説得力ある展開で示した。

 トラウトマンおよびコプツインスキーの研究の後に、トーションを含む重力理論にささげた数百の研究論文が短期間のうちに出版された。いわゆるアインシュタイン―カルタン理論(ECT)(時によってはアインシュタイン―カルタン―ソシアマ―キッブル理論と呼ばれることもある)が最もよく知られるところとなった[63-65]。

 ECTの枠内で、スピン‐トーション相互作用は、実際上一定のスピン−スピン相互作用であり、この理論で、時空間のトーションは伝播することはない。ECTにおいては、スピン‐トーション相互作用の定数は、重力定数Gとプランク定数hに比例する。

 要するに、ECTにおいては、スピン−スピン相互作用の定数は、重力相互作用の定数より約27桁弱い。このことによって、多くの著者が繰り返し述べたことは、“実験により観測された現象はトーション効果では説明不可能である、何故なら、トーション効果は観測することができないからである。”ということである。

 しかし、専門家たちによく知られていることだが、この結論は、トーションフィールドが伝播できない静的トーションフィールド(即ち、ECT)であると考える理論に対しては正しい。

 ECT(=トーションフィールドは、回転する物体から発生し、伝播はしないというトーションフィールドを取り扱っている)の後、とても多くの非線形トーションフィールド理論が現れた。これらの理論は、放射をする回転源で機能した。放射をする回転源のラグランジアンは、Gやhに依存しない定数項を沢山含むことができることが示された。

 こうして、スピン‐トーション相互作用の定数は、これらの理論によれば重要な値であり得る。例えば、G.I.シポフのトーション理論[55,66]によれば、スピン‐トーション相互作用の定数は、10-5‐10-6より小さな値になる。この値の正確さはいろんな実験で確認されている(例えば、[1-4,8,9])。

 既に述べたように、カルタンは、スピン角運動量密度により発生したフィールドの物理的特性を研究した初めての研究者である。ジャイロスコープシステムの実験研究で示された現象は、トーションフィールドの自然な表れであるようだ。

 おそらく、回転しているジャイロスコープにより発生したトーションフィールドの表れとして、ジャイロスコープの重量の“異常な”変化を初めて観測した研究者は、H.ハヤサカおよびS.タケウチ[48]である。 (H.ハヤサカおよびS.タケウチはChap.20aを参照)

 ここで重要なことは、そのような効果を得るのには、ジャイロスコープは、非定常状態[49]に置かなければならないということである。例えば、N.A.コズイレフ[2]および A.I.ヴェイニク [8]は、ジャイロスコープの特殊振動を用いたし、 H.ハヤサカおよびS.タケウチの実験では自由落下のジャイロスコープが用いられたのである。この重要な実験条件を考慮しなかった研究者たちは、重量変化は何も起こらなかったと主張した。

 トーションフィールドは、古典的なスピン[73,74]あるいはスピン角運動量密度(マクロのレベルで)により発生する。トーションフィールドの特性は、実質的に電磁場および重力場の性質により異なっている。トーションフィールドは、中心対称性をもつ電磁場及び重力場とは違って、軸対称性をもっている。

 右トーションフィールドと左トーションフィールドの両方が存在する(古典的スピンの方向あるいは回転方向に依存する)。Fig.1は、機械的に回転する物体(すなわちジャイロスコープ)により発生したトーションフィールドの図を示している(現在Fig.1は得られない)。

 もし回転(古典的スピンも含む)が定常的・静止的(即ち、角速度は一定; 回転質量は回転軸に対し一様に分布している; 歳差運動と軸振動がない; 等々)であるなら、この物体は、定常的・静止的トーションフィールドを発生する。定常的・静止的トーションフィールドは、源から或る一定距離内における空間領域に存在する。

 もし回転が非定常・非静止的であるならば、その物体は伝播するトーション放射(トーション波)を発生する。

 トーションフィールドは、エネルギーを伝送することなしに情報を伝送し、物理的媒体を通して、それと相互作用する(従来の意味で)ことなしに伝搬する。しかし、トーションフィールドの伝播は物理的媒体のスピン状態を変化させる。従って、トーションフィールドは色んな種類の検出器で検出され得る。

 トーションフィールドは、大抵の材料で遮蔽不可能であるが、あるスピン構造をもつ材料では遮蔽可能である[55,75]。トーションフィールドの信号速度は、低い限界でも109Cと推算される。ここで、Cは光速である。これは、トーションフィールドが物理的真空のトランスバーススピン偏極に同一という事実による[75]。

 スピンしている粒子により発生したトーションフィールドの空間構成は“人工的に”回転させられた物体(すなわち、ジャイロスコープ)の空間構造とは異なっている。スピンしている粒子により発生したトーションフィールドの図はFig.2に示した(現在、Fig.2は得られない)。

 トーションフィールドは、一個のスピンしている粒子により発生するばかりか、粒子の集合体によっても、同様に発生する。この状況は電気に類似である。そこでは、我々は電荷の集合体(核、原子、荷電体、etc)により発生して集合的電界に、しばしば遭遇する。

 したがって、いかなる核のスピン偏極ターゲットもトーションフィールドの源である。既に述べたように、この事実は多くの実験者により繰り返し観測された。類似のスピンは吸引し、相異なるスピンは反発し[55]、そしてスピン偏極ターゲット核とスピン偏極粒子の相互作用は、粒子とターゲットの相互のスピン方向に依存する“異常な”フォースの出現という結果になる(例えば、A.D.クリッシの実験[32,33])。

 全ての物質(非晶質材料は除く)は、それ自体の立体化学をもち、それが分子の中の原子の位置を決めているばかりでなく、それらの相互のスピン方向を決定している。したがって、原子および核スピンにより発生したトーションフィールドの重畳が、各々の分子を取り囲む空間内のトーションフィールドの強度を決めている。

 これらのトーションフィールドの重畳が。その物質に対して特徴的なトーションフィールドの強度と空間的配置を決定している。このようにして、各物質はそれ自身の特徴的トーションフィールドを有するのである。

 生物あるいは非生物の自然界において、それぞれの物理的物体は、それ自身に特有のトーションフィールドをもっている。 (訳注:この考えは、東洋の気の思想と軌を一にする。)

 どんな物体のトーションフィールドも色んな方法によって検出可能である[1-4,8,9]。トーションフィールドは、カーリアン法[17](日本ではキルリアン法と呼ぶ)により視覚化してみることができる。(色んな物体のトーションフィールドは、“サイキック能力者”によっても視覚的に観測され得ることに注意すべきである。これは、通常“オーラ”として説明されている。)

 トーションによる影響に開放的な性質は、スピンである。すなわち、全ての物理的物体のトーションフィールドの構造は外的なトーションフィールドにより変えることができる。そのような影響の結果として、新しい配置のトーションフィールドが準安定状態として定まるであろう(トランスバース・スピン偏極状態として)、そして、外的トーションフィールドの源が空間の別の場所に移動したあとでさえ、新しい配置のトーションフィールドは壊れず残ることになる。

 したがって、ある空間配置のトーションフィールドは、どんな物理的物体にも“記録”される。この事実は、多くの研究者により繰り返し観測された (e.g. [1,8,9,14,76])。

 強磁性体の磁化は、集合的磁場の表れという結果になる。実際のところ、磁気モーメントの方向を揃えることは、自動的に、円形の分子の電流内の電子の運動により発生した古典的スピンの配列を揃えるという結果になる。従って、強磁性体の磁化は、集合的磁場の表ればかりでなく、集合的トーションフィールドの表れという結果になる。

 したがって、どんな永久磁石も、それ自身のトーションフィールドを有する。この事実は、A.I.ヴェイニク [8,9]により初めて実験的に発見された。Fig.3は、永久磁石のトーションフィールドの図である。

Fig.3 永久磁石のトーションフィールドの図


 どんな物理的物体でも、それ自身のトーションフィールドをもっているから、永久磁石のトーションフィールドは、どんな物理的物体に対しても影響を与えることができる。磁場のこの重要な性質を理解すると、いろんな現象が理解できるようになる。たとえば、“水の磁化”として知られている現象である。これは、水を磁石の影響下に置くと水の生物学的活性度を変えられるというものである。

 蒸留水は、反磁性であるので、磁場で影響を与えるというのは、伝統的な観点からいうとナンセンスである。しかし、“水の磁化”という効果は、色んな方法により明白に検出可能である[8]。この場合、効果は、磁場によってではなく水のトーションフィールドに影響するトーションフィールドの影響により引き起こされている。

 以下の基本的に重要な事実は、強調されるべきである。エレクトロ‐トーション相互作用[55]の枠内においては、静電気的あるいは電磁気的フィールドが空間のある領域に存在するならば、常に、その領域にはトーション成分が存在することが示されている。トーション成分なしの静電気的あるいは電磁気フィールドは存在しない。このことは、G.I.シポフ[55,66]により、厳密に示されている。

ニコラ・テスラ
 強いトーションフィールドは、高電圧により発生し、また組織だった円形またはスパイラルの電磁場プロセスを有するデバイスにより発生する。(おそらく、こうしたタイプの発生器を始めて研究した研究者は、ニコラ・テスラであった。ロシアでは、同じような結果が、S.V.アフラメンコ、G.F.イグナチエフ、その他により得られている。)



 上記で考察した原理は、三種類のトーションフィールド発生器に分類することができる。第1のタイプは、特別に組織化されたスピン偏極をもつ材料(物体)(例えば、永久磁石)である。第2のタイプのトーション発生器では、電磁場あるいは静電場のトーション成分が使われる(例えば、S.V.アフラメンコ、G.F.イグナチエフ、S.N.タラクフテイ、その他多くの研究者により作られた発生器)

 第3のタイプは、材料物質の特別に組織化された回転を採用している。例えば、A.I.ヴェイニク[8]により作られた色んな発生器、質量の機械的回転を用いたK.N.ペレベニコスの発生器[68]、そして、磁場(磁石)の機械的回転に基づくV.M.ユロヴィッツキーの発生器がある。

 V.M.ユロヴィッツキーは、古典的スピンあるいはスピン角運動量密度により発生した長距離のフィールドの表れの結果として、多くの現象が説明可能であることを初めて指摘した研究者である[69]。後に、機械的に回転する磁石に基づいた発生器が、V.V.ボビル他により開発された。

 材用研究所(ウクライナ)において実行された実験シリーズの結果として、この種類の発生器により発生したトーション放射はどんな物質でも、その内部構造(そのスピン構造)を変化させることができるということを確立した。さらに、いろんな物質の同一の構造変化は“敏感者”(サイキック能力者)により達成可能であることと、また、これは、他の既知の技術では達成できないということを確立した[70]。

 4番目のタイプの発生器が存在する。トーションフィールドは、物理的真空の形状のひずみの結果として発生させることが可能である。ある表面をもつ全ての物体は、物体の形状に依存するある配置の左トーションフィールドもしくは右トーションフィールドを、即、発生する。

 この事実は、いろんなタイプの物理的、化学的および生物学的インデイケーターにより検出され得る。ピラミッド、円錐、円柱、平面三角形、etc.により示される異常現象・効果は、異なる国々における多くの研究者により繰り返し観測されてきた。

 通常は、研究者によって、それぞれ異なる名前を観測効果につけた:例えば、“radiesthesietic放射”[13]、“細胞および空洞構造効果”[14]、“形状パワー”、“ピラミッドパワー”etc.である。ソ連においては、いろんな形状を持つ物体により示される効果が、A.I.Veinik [8], V.S.Grebennikov [14], Yu.V.Tszyan Kanchzhen, I.M.Shakhparonov, A.A.Beridze-Stakhovsky、その他により研究された。

 80年代中頃、V.S.グレベニコフは、ある蜂の空の巣が生物体(微生物から人間まで)に対し影響を与えることを発見した。影響を受けた時、人は、基本的に、病気のような感じ、倒れるような、飛んでいるような、などの幻覚を感じた[14]。この影響は、シールドできなかった。

 実験の結果、この効果は、蜂の巣の形状により引き起こされていることを確認した。この事実を理解すると、同様な効果を示すある形状的比率を有する色んなタイプのデバイスの開発が可能となる。グレベニコフは、発見した効果を有機体と特別な形の物体の間の“共鳴相互作用”として説明した。

 80年代後半に、いろんな表面形状をもつ物体により発生したトーションフィールドの実験研究が、ウクライナ科学アカデミーの物理研究所およびチェルノヴィッツキー大学におけるA.E.アキーモフのグループにより行われた。

 とくに、異なるサイズと比率で作られた円錐により発生したトーションフィールドの色んなプロセスに与える影響が研究された。“黄金比率”(1 : 0.618)の法則に従う幾何学的サイズをもつ物体は、受動的トーション発生器として考えることができるということを樹立した[71]。

 Fig.4に、円錐により発生したトーションフィールドの図を描いてある。円錐の高さを3等分する点(F.g.4で点BとC)は、円錐内で左トーションの強度が極大となるところである。

Fig.4 円錐のトーションフィールドの図


 瞑想の専門家にはよく知られていることだが、建物の形は瞑想のプロセスに重要な役割を果たしている。従って、教会や寺院(エジプトや他の国にあるピラミッドも同様)の尖塔とドームは、いわゆる受動トーション発生器として考えられるであろう。

 特別な幾何学的比率を有する建物の中で瞑想を行うと、瞑想中の人のトーションフィールドは、非常に増幅され得る。この事実は、A.A.Beridze-Stakhovskyにより開発された発生器に用いられた。後の30年間に、形状効果に基づくトーション発生器が、多くの専門家により開発されてきた。

 5番目のタイプのトーション発生器は、上述の原理を組み合わせたものである。たとえば、高周波電磁発振器と形状効果がYu.V.Tszyan Kanchzhen.により開発された発生器に用いられた(このデバイスの動作は“高周波バイオコミュニケーションとして説明されている)。

Fig.5 Tszyan Kanchzhenのトーション発生器


 Fig.5は、Tszyan Kanchzhenのトーション発生器を示している。物体6(例えば、めんどり)は、受信部ボックス5の中に入れてある。物体4は(例えば、あひる)は伝送部ボックスの中に入れてある。物体4(例えばあひる)は、伝送部ボックスの中に入れてある。伝送部ボックスは5角形1の形からなる3次元の形状である。

 物体4は高周波(〜11GHz)の電磁波発振器の影響下にある。これらのEM発振のトーション成分は、物体4のトーションフィールドを励起し、それが1,2の幾何学的効果により増幅される。励起したトーションフィールドは円錐2の先端に集中し、受信部ボックス5に向けられる。さて、物体4と6を、それらボックスの中に数日間入れておくと、通例、どのような結果になるか?

 めんどりを受信部ボックスの中におき、アヒルを伝送部ボックスの中におくと、めんどりはだんだんアヒルのような外見になり始めるのである。(例えば、めんどりはアヒルの羽弁[うべん]などを獲得する)

ヒエロニムス
ミトゲン線の発見


 類似の効果が、V.P.Kaznacheevのグループにより、60年代に発見された。彼らの研究は、20年代に A.G.Gurvichにより行われた理論的・実験的研究であった。生物物理の専門家にはよく知られたことだが、20年代にA.G.Gurvichは、”マイトジェン放射”(日本ではミトゲン線と呼ばれてきたと思う)と呼ばれる細胞の超微弱放射を実験的に発見した。

 A.G.Gurvichは、一つの細胞の培養は他の細胞の培養の生命活性度を刺激するか抑制するかすることができるということを発見した[7]。60年代に、V.P.Kaznacheevのグループは、次のような実験計画で一連の実験を行った[15]。

 影響を受けた細胞の培養は気密性の入れ物のなかに入れて行った。影響を受けていない別の細胞の培養は、別の入れ物に密封して行った。そして、二つの入れ物は、互いに光学的コンタクト(例えば、ガラスか石英版)だけであるようにして互いにくっつけた。ここで、両者の気密封じ状態は損なわれていない。

 結果、影響を受けた細胞の培養には、劣化がみられた。ある一定期間をおいてから、他の入れ物についても同様な実験プロセスを開始した(結果、両方とも気密封じの入れ物なのに、細胞は影響を受けた)。多くの異なるタイプの細胞が、ヒトの細胞も含めて、色んな実験で用いられた。1973年に、この効果は、“二つの培養システムにおける遠隔細胞間相互作用”であると宣言された[16]。

 V.P.Kaznacheevは、観測された現象を説明するのに電磁気的概念を用いた(A.G.Gurvich および Yu.V.Tszyan Kanchzhenも同様)。しかし、数グループの研究者により行われた実験では、Kaznacheevの効果 (A.G.Gurvichの "マイトジェン放射" およびYu.V.Tszyan Kanchzhen'の効果も同様に) のメインのファクターは、細胞のトーションフィールドにより作られた“細胞間相互作用”によるものであると、確認された。

 とくに、この結論は80年代後期においてL.N.Lupichevのグループにより行われた実験で、確認された[72]。これらの実験において、色んな化学物質が異なる細胞に与える遠隔的影響が研究された。化学物質を金属膜で遮蔽しても影響が検出される条件を作ることが可能であるということが確認された。

 したがって、観測された効果の主な作用因子は、非電磁気的な性質をもっている。検出された相互作用のトーションの性質について第2に重要な確認点は、アルミニウムによる遮蔽が有効である(他のものは駄目)という事実である。(トーションフィールドは、アルミニウムで遮蔽可能な場合もあるということは注目すべきである。)

 この事実は、N.A.コズィレフにより初めて発見された[1]が、後に多くの研究者により繰り返し確認された。アルミニウムでコーテイングしたミラーによって、トーション波が反射する可能性が、望遠鏡のミラーによりトーション波を反射させる可能性の原因である(ミラーが色んなスクリーン(遮蔽膜)でシールドされても)[3, 50-54]。

 この30年以上に渡って、、トーション発生器に見える色んなデバイスが、多くの国々で特許になった(例えば、[77-81])。概して、それらの研究の理論的説明はなされていない。たとえば、形状効果(第4種トーション発生器)と高電界(第2種トーション発生器)の組み合わせを用いたデバイスがフランスのパテント[77]に記述されている。

 そのデバイスは、Yu.V. Tszyan Kanchzhenの発生器に類似である。文献[77]によれば、印加電圧60-300kVの2対の電極が16面プリズムにつながれている。面の一つの部分に、円錐が置かれている。文献[77]の著者は、この発生器は重力が減少し、化学反応の速度を加速する、etc、と主張している。

 静的トーションフィールドの発生は、準安定状態として持続され得る物理的真空のトランスバーススピン偏極という結果になるので、発生器の電源をオフにして4日後まで多くの効果が観測された。

 類似の原理がA.I.ヴェイニクの発生器に用いられた[8]。開発したデバイスは色んな生理学的効果を示した。発生器の電源を切っても、空間の他の領域に移動させても影響は持続した。形状効果と電磁界のくみあわせを用いた多くの発生器がI.M.Shakhparonov、その他の人達により開発された。

References[1]-[81] 

文献(1) Yu.V.Nachalov, A.N.Sokolov




4. 物理的眞空理論‐シポフ&ハイム



 以下は、文献「1」の引用であるが、ここでは、このような文献もあるということを少し紹介するのみにする。冒頭のところのみ引用するにとどめるが了承願いたい。もし、全文読みたい場合は、文献「1」に当たられたい。

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トーションフィールド:人道主義者のための短い序論

by Andromeda Maria Nowak (08/17/2008)


 
シポフのトーションフィールドと真空の理論、ハイムの宇
宙空間飛行理論、物理学の新しいパラダイム、新重力論


   シポフは何故そんなに、厳重で懐疑的な科学世界に憤慨しているのか? 彼の研究主題“神秘的なトーションフィールド”でさえ、物理学者の靴の爪みたいで、非常に不都合なのである。しかし、科学者たちは、今日、“スピニングフィールド”が、本当に存在することを認識しつつある。丁度、電磁波が電荷に起因するように、また重力場が重量に起因するように、トーションフィールドは回転物体から生成される。

 この考えは、フランスの数学者R.カルタンにより1913年に初めて導入された。次いでアルバート・アインシュタインである。カルタン‐アインシュタイン理論の枠内では、このフィールドの存在が許されていた。しかし、それは、弱く、観測不可能であるので、実用的応用の面は有しなかった。

 シポフは、その逆に考えた。これは、物理真空とニュートンが書いている“神秘的イーサ”の理論に結びついている。過去30-40年間、電磁気的あるいは重力的なアプローチであるとはいえ、科学者たちは物理真空の性質を解き明かそうとしてきた。

 よく似たハイム理論は、バークハード・ハイムにより提案され、さらにウオルター・ドレッシャーおよびジョッヘム・ハウザーが発展させた物理学の基本的法則に関するアイデアのひとつの集合である。彼らのオリジナルの研究と、それに基づく理論は査読を受けてはいない。ハイムは、量子論と一般相対論の間の矛盾を解決しようとした。

 その目標に合うように、彼は、時空間自体を量子化することに基づく数学的アプローチを発展させ、(多次元的)空間の(二次元的)量子として、“metron”を提案した。理論の部分は差異演算子という表現で定式化した; すなわち、ハイムは数学的定式化を“Selector calculus”と呼んだ。

 ハイムの理論の背後にある数学は、時空間を特別大きな次元まで延長させることを必要とした;すなわち、2または12次元である。ハイム理論の量子時空間の中では、素粒子は“hermetry forms”あるいは、空間の多次元構造として表される。

 ハイムは、この理論は基本的物理定数から粒子の質量がを発生し、得られた質量は実験値に一致する問うことを主張した。しかしながら、理論は論駁された。ハイムにとって、この混成的性質は内的6次元構造の表現であった。彼の死後、他の人達が、彼の多次元“量子ハイパー空間”の枠組みの研究を続けた。最も注目に値するのは、ウオルター・ドレッシャーによって勧められた理論的一般化である。彼は、ある期間ハイムと共同で研究していた。

 話によれば、バークハード・ハイムは、世を捨てた障害者のドイツ人科学者で、物理学の通常の枠外で研究を行い、1952-1959年の間に素粒子と重力の新しい理論を展開したという。残念ながら、彼の主な出版物は自費出版であり、それはドイツ内でのみ入手が可能であるし、また空気力学のジャーナルに数編載っているだけである(これもドイツ語である)。

 彼の論文を英語で得ることの難しさ、彼が発見した非標準的数学的表記法の使用、および彼の研究の詳細について彼が秘密主義的であったという事実の結果として、彼の研究は物理学の世界ではほとんど知られていなかった。

 これは、2002年に変化した。ハイムの死からほどなくしてのことであった。ウオルター・ドレッシャーおよびヨッチェム・ホイザーがハイムの研究に基づいた論文を出版し始めたのである。その論文は、ハイムの重力理論は、反重力と超光速飛行の可能性を認めていると主張していた。

 トーションフィールド、これはアキシオンフィールド、スピンフィールド、スピノールフィールド、マイクロレプトンフィールドとも呼ばれるが、アインシュタイン‐カルタン理論およびマックスウェル方程式の非オーソドックスな式にゆるく基礎をおいている科学概念である。トーションフィールドの概念は、1980年代に偉大な科学者たちのグループによりソ連において考え出された。アナトリー・アキーモフおよびゲナデイ・シポフが主導したグループが、国がスポンサーの非伝統的技術センターとしての研究を開始した。

 全てのものが真空からできている。そのエネルギーは、全世界の存在に起源を与え、それを貫き、それを養っている。賢い科学者たちは、このことを知っているが、懐疑的に笑うだけである。物理的眞空の性質の新しい主張は、古典的科学により作られた世界のイメージに適合しない。

 しかし、大きな空(空虚)、Dao、という概念は、5,000年前の中国で知られていた。今日、この概念は、自然科学、技術、および生命のあらゆる面における大変革を約束している。それに沿って、シポフが公式を携えてやってきている。彼の物理的眞空の公式は、自然界に存在するあらゆるタイプのあらゆる相互作用を説明し、一体化する。これらの公式は、数多くの領域―輸送・通信・医薬・等々―における期待以上に新しくて普通ではない解答を与えるであろう。解答はとてもありそうもないので信じるのが難しい。

 量子スピン効果に起因するメカニズムとは違い、トーションフィールドは、長距離の(パウリ)古典的スピナーを使うことを、そのような相互作用を記述するために必然的に含んでいる。ここで、フェルミオンスピンを記述するためのデイラック方程式に焦点があるのではなく、古典的類似性、スピン効果を説明するためのBMT(Bargmann-Michel-Telegedi)方程式に焦点があるのである。

 BMTは、パウリ項を付け加えたデイラック方程式の準古典的拡張からやってきている。そして、これは電子の異常磁気モーメントを説明するための役割を持っていて、放射性自己分極の効果を立証している。ここで、量子電気力学の標準的適用を、ともに、必要としていない。(以下略)

文献「1」Andromeda Maria Nowak




5. トーションフィールドの検出実験 by ナチャロフ&パークホモフ





 以下は、文献「1」の引用である。

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 トーションフィールドは、研究上、きわめて普通ではない対象である。トーションフィールドは、真空の横方向スピン偏極に同一であり、そして、重力場は真空の縦方向のスピン偏極に同一である[1]。それで、トーションフィールドの幾つかの特性が重力場の性質に同一である。

 例えば、実験によれば、トーションフィールドは自然の媒質では遮蔽できない。この点では、それらの振る舞いは重力場に類似である[2]。しかしながら、人工の物質でさえ遮蔽できない重力場と違って、トーションフィールドは、構造の正規直交のトポロジーを有する人工物質により遮蔽される。

 実際には、工業的に通常生産されている引き延ばしたポリエチレン・フィルムでトーションフィールドは遮蔽できる。このフィルムは、ポリマーが整列しない構造になるように製造されている。このことが、集積されたトーションフィールドを発生するという結果を導く。

 二枚のクロスしたポリエチレンフィルムは光に対し透明であり、またほとんどのラジオ波スペクトルに対し透明である。しかしながら、トーションフィールドを効果的に遮蔽できる。

Fig.1 遮蔽容器内のトーションフィールド発生器


 トーションフィールド発生器の実験において、明らかに、主な困難さは、発生した放射が本当にトーション放射であるか証明することにある。発生した放射の性質を確認するためには、下記の実験を行うことができる(Fig.1)。

 トーション発生器1はスクリーン2により遮蔽される(スクリーンは、発生した放射が非電磁気的性質を有することを確認するために、EM放射を有効に遮蔽すべきである)。検出器3および4は、二本のタングステン線である。図示したように、検出器3は、トーション発生器の左に置き、検出器4はトーション発生器の右に置く。発生菌1のスイッチをonにする前に、各検出器3、4の電気抵抗を測定すべきである。

 (タングステンのスピン構造は、トーション放射に曝すと非常に大きく変化する。スピン構造が変化した結果、タングステンの電気抵抗が変化する。他の物質も検出器として用いることが可能であるが、タングステンの電気抵抗へのトーション放射の影響の変化率は他の物質より大きい。タングステン線で製作した検出器は、N.A.コズイレフにより初めて用いられ、後にA.I.ヴェイニク、A.V.チェルネツキー、などにより用いられた。)

Fig.2 放出されたトーションフィールドの空間的な形状図


 Fig.2に、対象物体から発生したトーションフィールドの空間的形状を、トルクとともに、示した。

 発生器1(トルクを有する対象物体)は、トルク(即ち、回転方向に依存する)の感じに依存して“右”または“左”のトーションフィールドだけを発生する。

 発生したトーションフィールドは、電磁気的あるいは重力的な半径方向対称性に欠けるが、その代わり、軸対称になっている(即ち、トーションフィールドは円錐型の空間形状を有している)。Fig.2は、“右”トーションフィールドが発生したときの状況を示している。トルクを反転させれば、同じ空間形状をもつ“左”トーションフィールドが発生する。)

 Fig.2では、トーション発生器1のスイッチがonで、そのトーションフィールドは検出器3、4に作用している。対象物体3、4のスピン構造を変化させるに必要な時間は発生したトーションフィールドの強度に依存している。対象物体3、4がトーションフィールドの影響を受けた後に、発生器のスイッチはoffにでき、両方の検出器の電気抵抗を測定する。(抵抗測定は、発生器をoffにした後ばかりでなく、動作中でも測定可能である。)

Fig.3 トーションフィールドは整列したPEの平行フィルムでシールドしてない


 影響の強さを決定したあとに、すなわち、発生器1により発生した放射は非電磁気的性質(発生器はシールドされているから)であり、検出器3、4の電気抵抗を変えることができることを確認したあとに、次の実験を行うことができる(Fig.3)。

 トーション偏向板5(例えば、ポリエチレンフィルム)は、発生器1と検出器3の間に置く。もう一つのトーション偏向板6を発生器1と検出器4の間に置く。もし、偏向板5、6が、トーションフィールドの単一(一定)方向を向いている(この状況がFig.3)ならば、発生器1により発生したトーションフィールドの影響は、検出可能である。この状況は、偏向板を使用してない初めの状況に同一である。この場合は、両方の検出器は発生器1により作られたトーションフィールドにより影響される。(この事実は、検出器3.4の電気抵抗を測ってみれば検証できる)

 しかし、もし、一方の偏向板の方向が、他の偏向板の方向と直交しているならば(Fig.4)、どちらの検出器もトーションフィールドの影響を受けない。従って、観測された状況は、偏向板5,6のスピン偏向空間の“locking"(この空間は固体であるかのように振る舞う)として説明できる。(この検証実験を初めて行ったのは、V.D.プロニン[3]である。)

Fig.4 トーションフィールドは一方のPEを90°回転させればシールドされる


 色んな伝導体の電気抵抗の変化が、トーションフィールドの影響の唯一の効果というわけではない。トーションフィールドは、いろんな方法で検出できることを強調しておく必要がある。物理的材料へのトーションフィールドの影響は、この材料のみのスピン状態の変化という結果になるが、しかし、物理的真空のスピン状態の変化は、光線のポラライゼイション角度への変化という結果になる。そして、物質のスピン状態の変化は、その物質の磁化され易さ、ホール係数、熱伝導、その他の性質の変化をもたらす。

 電気伝導体のスピン状態の変化は、その電気抵抗の変化をもたらすかもしれないので、基本的なトーションフィールド検出器は、比較ブリッジ(ホイートストーン・ブリッジ)に基づいて行うことができる。このタイプの検出器は、N.A.コズイレフ[4]により初めて使われ、後にロシア科学アカデミーの会員、M.M.ラフレンチエフ[5,6]、その他により用いられた。

 他のタイプの基本的トーションフィールド検出器は、ねじれ天秤(ねじれ振り子)である。ねじれ天秤は、IXX世紀の終わりにN.P.ミシキンにより行われた実験で用いられ、後にN.A.コズイレフ、その他の人達による実験で用いられた。

 N.A.コズイレフが発見したように、ねじれ天秤の指針が動く方向は、トーションフィールドの方向に依存する。例えば、もしねじれ天秤が“右”トーションフィールドの影響をうけ、指針がある一つの方向に動いたなら、“左”トーションフィールドの影響を受けた時は、逆の方向に動く。

 トーションフィールドは、物理過程のレート(rate)を変えることができる。例えば、水晶の発振周波数を有意に変えることができる。従って、この性質はトーションフィールド検出器の中で用いることができる。トーション放射による水晶板の発振周波数に対する可能性ある影響は、N.A.コズイレフにより実験で発見され[4]、後に、ベラルーシ科学アカデミーの会員、A.I.ヴェイニク[2]により開発された色んなトーションフィールド検出器に用いられた。

 A.I.ヴェイニクは、“時間検出器”という用語を使用したが、それは、彼が、検出されたフィールドと時間過程のレート(rate)の間の結合を仮定したからである。彼は、実験的に、何かのプロセス(放射性崩壊のプロセスも含める)のレート(rate)を、そのプロセスをトーション放射に曝すことにより、変化させることが可能であることを発見した[2]。この実験的事実は、トーションフィールドの可能性として、まわる機械的システム内の慣性のフォースに影響することを約束するものである。このことは、G.I.シポフにより、きわめて綿密に示された[1]。

 空間の局所領域において、トーションフィールドと重力場の重畳は、その領域における重力の減少という結果をもたらすので、物理的物体に及ぼすトーションフィールドの影響が、その物体の重量の減少を引き起こすかもしれない。トーションフィールドの重要な性質が、1950年にN.A.コズイレフ[4]によって発見され、後に、A.I.ヴェイニク[2]およびM.M.ラヴレンチーフ[6]、その他により確認された。

 どんな物質でも(一般に物理真空ですら、そうであるが)、外的トーションフィールドに曝されると、その物質のトランスバース・スピン偏極を引き起こす。このトランスバース・スピン偏極は、準安定状態として保たれ、与えられた空間配置のトーションフィールドは、どの物理的物体にも“記録される”のである。

 トーションフィールドのこの性質により、上述のタングステン線の実験で発生した電気抵抗の新しい値は、有意な時間、持続しようとする。(環境のトーションフィールドの強度が弱い場合は、かなり多くの時間持続する。もしタングステン線をトーションフィールドに暴露した直後に、交差したポリエチレンフィルムでシールドすれば、かなり多くの月々にわたって持続する)

 トーションフィールドの“記録”に対する最も簡単な母体は、砂糖である。(よく知られているように、砂糖・みつろう・水・等々に情報を記録する方法は、実用されている。しかし、基本的に実験的異常現象として理解されているのである。“右”あるいは“左”トーションフィールドを砂糖に(容器に入った水も同じように)記録することが可能である。この事実は、色んなトーションフィールド検出器あるいは電子的検出器(例えばねじれ天秤、あるいは比較ブリッジなどに基づいた電子的検出器など)により簡単に検出される。

 しかし、“チャージした”物体には衝撃を与えてはいけないことに注意しなければならない。さもなければ、“トーションチャージ”は“消滅”してしまう。これは、トーションフィールドは慣性フォースに密接に結合しているという事実による[1]。

文献「1」Yu.V.Nachalov, E.A.Parkhomov.

文献[1]-[6]





6. アキーモフのトーションフィールド発生器



 非常にたくさんの種類のトーションフィールド発生器が提案されているが、ここで、その中の一つ、アキーモフのトーションフィールド発生器を紹介する。これは、文献[1]の引用である。

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アキーモフのトーションフィールド発生器 by A. E. Akimov.
(訳注)この図は下部が切れている。


我々は、実験装置;アキーモフトーションフィールド発生器を提供している。

by A. E. Akimov.


by A. E. Akimov.


by A. E. Akimov.


by A. E. Akimov.


by A. E. Akimov.


知られている名称:  Akimov torsion generator, small generator, electrical generator torsional
開発年:  end of 80x (Soviet Union)
生産:  現在は不可能(訳注:注文は可能)。これまでの生産台数は正確には不明だが、数ダースくらいである。

開発者として知られている名前:A. E. Akimov, (mntts VENT)

説明:

 アースした金属ハウジングIの中に、周波数がチューニング可能な電磁波発生器Gが入っている。外部回路3はキャパシタCとインダクタンスIを有する。……(意味不明語句)……。アースした金属容器の外側の放射発生器は、電磁波放射の1部分としてのたった一つの電気心臓学的要素をもっている。(他の部分は、プロテクションの理由で、切り詰めてある)

 トーション放射は、円錐5により形成される。トーション発生器により放射された信号の周波数は発生器の周波数と一致する。電磁波の周波数を変えると、トーションの出力信号の周波数が変わる。トーション発生器は電磁波でコントロールされる。下図は、トーション実験で広く用いられている発生器、Akimovaである。

トーション発振器の図by A. E. Akimov.
1:アースした金属ハウジング、2:発生器、3:出力回路、
4:強磁性体。5:トーションフィールドを形成する円錐


小型発生器Akinovaby, by A. E. Akimov.


 本デバイスは、静的トーションフィールドを発生でき、その周波数は100MHzまでである。。出力信号の“強度”を調節して、右及び左のトーションフィールドを発生可能である。

 本発生器は、さまざまなトーション信号源、例えば、下図に示すように、円錐(右及び左トーションフィールド)によって生成された真空の偏極の電子ビーム、プラズマ、強磁性物質、etc.を用いている。この効果は“形状効果”として、多くの研究者に知られ、特許にもなっている。

 発生器には二つのスイッチがついている。第1スイッチは発生器をon,offするスイッチであり、第2のスイッチは、右トーションフィールドと左トーションフィールドを切り替えるものである。

by A. E. Akimov.


応用面
トーションフィールドの実験において、植物の生育への効果、バクテリアへの効果、水の性質の変化、金属の性質の変更。

人間には使用しないこと!(トーションフィールドが人間に及ぼす影響は研究されていない。あなたの健康を害するかもしれない)

(訳注)注文は下記文献を開いて、注文方法をみればよい。(私が勧めているわけでもないし、彼等とは全く関係がない。値段もしらない。)

文献「1」Akimov's Torsion Generator




7. 捻じれ振子に及ぼすトーションフィールドの作用




 本節では、トーションフィールド(アキシオンフィールドともいう)が、ねじれ振子に及ぼす影響を報告している例を取りげる。これらの論文は、もちろん、査読論文ではないので、書き方、その他に大いに不満はあるでしょうが、すこしでも、開発の何かのヒントになるかもしれないので取り上げて置く。

7.1 捻じれ振子に及ぼす“アキシオンフィールド”の作用




 以下は、Action of the Generator "Axion Field" on a Torsion Pendulum by Alexander A.Shpilmanの引用である。ロシア語から英語に翻訳されたものである。内容は、メモ書きのようであり分かりにくいがご容赦されたい。

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 1999年5月、アルマイ地震予報局 NPK PROGNOZ で実験を行った。Fig.1に示すように、二つの捻じれ振子を用いた。おもりP1, P2を下端につけた約2mのタングステン細線(毛髪くらい)が、壁厚約1cmの鉄の樽の中に吊るしてある。

Fig.1 by A.Shpilman


 “アキシオンフィールド”発生器Gからのビームは、樽の鉄壁を通して、振り子P1に下から上へ向けてある。(Gの構造は N/29に記述してある。)

 Figs.2-3において、曲線は振り子P1とP2の振れを記録したものである。ここで、水平軸は、分であり、垂直時軸は相対的単位である。

Fig.2 by A.Shpilman




Fig.3 by A.Shpilman


 時間A‐B: 発生器の設置を実行した。
 時間B‐D: 振り子の振動が静まるための休止時間
 時刻D: 距離を離れて発生器のスイッチをいれる。
 時刻E: 発生器のスイッチを切る。

 明らかに、効果が存在する。効果は再現されたが(=複数回の実験で同じ結果が得られた)、しかし、残念ながら、測定装置の感度の限界がある。

 発生器のスイッチをOnにすると、振り子の小さな回転変位が観測された。そして、その雑音振動の大きさが減少することが観測された。効果は、振り子P1で大きく起こり、振り子P2では、小さかった。

 回転変位は、振り子の自然の機械振動がないことが特徴である。それは、外部から振り子に通常の作用を伴うものであろう。恐らく、発生器の“アキシオンフィールド”は、一定の持続時間、物体を保持する能力を有するのであろう。

 Fig.3で時刻F(アキシオンフィールドの照射を止めて1時間後)において、振り子P1の振れに意味不明なジャンプが起こっている。これは、振り子の自然機械振動(A-B間で良く見られる)の喪失である。


7.2 デュアル・テスラコイル・システムから発生したスカラー波
  のトーションフィールド特性の検出の試み


 これはP.Gaoによる論文である。ねじれ振り子を用いてテスラコイルから発生したトーションフィールドを測定している。著者抄録とひとつの図のみ引用しておく。興味があれば原著を読まれたい。ここに引用されている文献[1]-[9]を孫引きすれば、関連情報が得られる。

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 著者抄録: スカラー波がニコラ・テスラの無線エネルギー送信実験において、初めて発見され用いられた。K.メイル教授はマックスウェル方程式を拡張し、失われたスカラー波の部分を発見した。K.メイル教授により提案されたスカラー波理論はトーションフィールドがスカラー波の性質であることを示している。本研究では、デュアル・テスラコイル・システムから発生したスカラー波のトーションフィールド特性の検出の試みを、木製の枠からなるトーション・バランス(ねじれ振り子)を用いて行っている。結果は、肯定的であり、デュアル・テスラコイル・システムにおいて左と右のトーションフィールドが検出された。

Figure by P. Gao





8. トーションフィールド検出器・受信器・星間通信




トーションフィールドと星間通信



By Victor Shkatov & Vitaliy Zamsha
Copyright Material, All Rights Reserved. 2015


 

この本について




 本書の著者は、トーションフィールドが何であるか、また人類に対し如何に役に立つかを、手短に説明する試みをした。著者らは、著者らのトップシークレットの情報を公開した。 - 星間通信がどのように構成されるかを提案し、トーションフィールド通信において使われるべき革新的アドレス指定方法を提案した。

 本書で、読者はトーションフィールド(TF)発生器あるいは検出器の作り方と、TF通信におけるイメイジング・アドレス指定方法の使いかたについてのある程度のアドバイスを見つけることができる。

 著者は、本書に書いた情報が完全に真理であるとは主張していない。何故なら、科学・技術は、日進月歩であり、何かの変化がやってくるかもしれないからである。

 研究者、通信技術者のため、そして通信システムの発展に突き進むことのできる物理学のこの新しい方向に向かい研究をしている初心者(初心者に限らないが)のための実用的ガイドのようなこの本。この本は、ドグマを越えて物事を認識する心を開きたい人々のためのものである。

 著者は、自分たちの考えを他人に押し付けることはしない。著者の見解・思考及び経験を他人と分かち合うのである。

 本書で用いたいくつかの第3者の資料や図は、オ−プンソースからの引用であり、簡単な参考目的だけに使っている。

 筆者は、シポフ・ゲナデイ、ボブロフ・アンドレイ、パヴレンコ・アナトリおよびクラヴチェンコ・ユリに、アドバイスと、この本の準備に助力を頂いたことを、特に感謝を表す。

 最後に、 本書を世界中に配布する困難な仕事をしてくださったことに対し、Sunny Easy Printing Technology Co.,(中国)に、暖かな謝意を表する。    ―著者


8.1 幾つかの重要な用語の紹介

 さあ、この本をどのように始めようか? 本書を良く理解するためには幾つかの概念と用語を導入しておく必要がある。既によく知られている概念から始めよう。誰でも、オーラ、魂、スピリット、カルマ、イーサ、ファントム(幽霊)、etc.について聞いている。しかし、それらが意味するものは何か。

・ オーラとは何か? 

 オーラとは、異なる電磁気的および非電磁気的フィールド構造の形態における物体の連続体である。オーラは、物体を全ての方向から包み込んでいて、例えば、その物体の“健康”を表すことができる。−これは生きている生物の場合である。非生物の物体では、オーラは、その物体の物理的性質を表している。

・ 魂(たましい)とは何か? 

 あらゆる生物は魂をもっている。−これは、生命体の感情的あるいは知的エネルギーが集中したものである。−それは、生命体の“私”である! 魂は純粋にスピリチュアルな状態で存在する。

・ スピリットとは何か?

 スピリットは、個人の非肉体的部分であり、それは、個々の人間の強さあるいはパワーであり、それは、個人の姿勢であり、彼か彼女は問題を克服し影響に抵抗する意思をもっている。スピリットは人間だけに属する! なぜなら、人間は危険に立ち向かうことができるが、動物には決してできない。動物は危険から走って逃げるのである。

・ カルマとは何か?

 カルマとは、電磁場あるいは非電磁場の形で記録された過去の人間のすべての行動の一揃いであり、べつの言葉でいえば運命を表す。

 換言すれば、カーマは、宇宙において初めて生まれた時からスタートした生命体の全ての善悪の行動あるいは振る舞いあるいは意思の歴史である。死後、カーマは、魂も同様に、肉体を離れ、新しく生まれた生命体の中に移動する。もちろん、それ以前に記録された情報は新生命体に移転される。カルマと魂は新しく生まれた生命体の中に新しいオーラを形成する。したがって、カルマはオーラによって読み取ることができる。

・ イーサとは何か?

 イーサは、全宇宙に浸透している特殊な要素であり、物理的真空という名前がが付けられている。イーサは、固体の物質、水、空気及び火(プラズマ?)と同様に第5の要素である。

・ ファントム(幽霊)とは何か?

 ファントム(幽霊。ゴースト)は、非物質的発生物であり、あるいは集中したフィールドおよび/または (and/or)エネルギーの形において出現したものであり、ネガテイヴなものもポジテイヴなものもあり得るが、それが作られた後、それ自体で存在し得る。

 ファントムの源は何らかの生きているものであり得るか、あるいは技術的な方法で作られる。例えば、ファントムは我々の思念の結果であり得る。あるいは物体等の回転により作られ得る。ファントムはリアルなものである! それは、誰かが考えるような想像とか幻覚とかではない。

・ トーションフィールドとは何か?

 トーションフィールドは情報、我々の考え、フィーリング、感情 etc.の運搬媒体である。しかし、この件は後でもっと深く話そう。

・ トーション・コントラストとは何か?
 
 トーション・コントラスト(TC)は、物体あるいは写真あるいはファントムから放射されたトーションフィールドの密度を示していて、“トーシ(Torsi)”という単位で表される。TCは、何かのバックグラウンド・レベルに対して測定され、正か負の値を持つことができる。

 1トーシ(1Ts)は、回転体の角速度と同じ方法で測定され、0.1radian/sと同じであるが、その意味は同じではない。この単位は、2002年にヴィクター・シカトフ(ロシア)により提案されたが、まだ十分に機能していない。−これは単に提案に過ぎない。

・ TFトランスレータとは何か?

 順方向トランスレータとは、電気信号をTF発生器のアドレッシング成分に影響を与えることによって情報のトーション信号の中に電気信号を伝送するTF発生器およびアドレッシング成分の何らかの結合である。順方向トランスレータは、伝送器の部分である。アドレッシング成分は、イメージ(写真)かチップ(小物体)のようなものである。

 バックトランスレータ: 情報のトーション信号を電気信号に戻すデバイスである。それは、アドレッシング成分(伝送器のアドレッシング成分に関係したイメージかチップのような)から放射されたTF信号により物理的性質が変化する、ある種のTF検出器である。トランスレータは、受信器側にある。

Tx: 伝送器
Rx: 受信器

 スカラー波とは何か?これはあとで説明しよう。


8.2 トーションフィールドの歴史

 (省略)


8.3 トーションフィールド発生器

 TFは、スピン、回転、あるいは他の手段(電界、特殊な形の物体、etc)によって発生させることができる。初めてのTF発生器(複数)は、80年代にA.デイーフ(ロシア)により設計された。それから、A.E.アキーモフが自分の実験を行うために幾つかの発生器を設計した。

Fig.5 TF発生器 by A.Akimov


 いくつかのTF発生器がA.シピルマンにより設計・製作された。彼はそれを“Comfort(快適)"シリーズと呼んでいる(TFは、シピルマンのネーミングではアキシオンという)。
彼のサイト:http://spinfield.idhost.kz/ALMANACH/Axion.htm(ロシア語)。

 ここで取り上げた他の発生器はヴァイタリー・ザムシャにより開発されたものである。その中の一つは“磁気回転子(magnetic rotor)”で、直径40mm、厚み3mmのフェライト円盤の上に直交するように二つのコイルが巻いてある。この二つのコイルには、発振器からの信号を90°シフトさせてサイン波を供給してある。アンプとしては、カーステレオを使用した。このTF発生器に使った周波数は5kHzから22kHz、あるいはそれ以上の周波数であった。

Fig.6 磁気回転子‐TF発生器 by V.Zamsha


 また、ザムシャは、光ファイバーTF発生器(円筒型および円錐型)も製作した。

Fig.7 円筒型TF発生器by V.Zamsha
Fig.8 円錐型TF発生器by V.Zamsha


 これらのTF発生器の動作原理は、スパイラル状の光ファイバーに沿ってフォトンが伝播することに基づいている。つまり、それはフォトンの共通軸の周りの順方向回転運動に似ている。TFビームは、これらのTF発生器のなかで軸方向をもっている。

 (訳注:筆者は、ザムシャの光ファイバーTF発生器の存在は知らなかったので、当時、20年以上前のことだが、彼とは独立に、プラステイック光ファイバーを用いて円筒型を作ってTFを作ったことがある。中心軸の方向にTFが発生していた。光の強度を強くする必要はある。巻き数も大きくした方がよい。この方式よりも、電界や磁界を用いた発生器のTFの方が人体には、ずっと強く感じるが、周波数の関係であろう。)

 彼は、後に、平板型TF発生器も製作している。写真参照。

Figs.9A&B 平板型TF発生器 by V.Zamsha


Fig.10 “ベクトル”中の平板型TF発生器 by V.Zamsha


 誘電体スペーサと二枚の銅板から製作した平板型TF発生器。これは、ある種のコンデンサである。そのコンデンサーの狭く長い側に二つのコイルが配置してある。これら二つのコイルは、銅板により作られた電界に90°の角度で、そのコンデンサーの内部の誘電体スペーサを通して磁場を形成している。このデバイスの狭くて短い側から、電場Eおよび磁場Bに90°で交わるTFの出力を得る。コイルには低電圧サイン波を供給し、銅板には高電圧を供給する。


8.4 トーションフィールド検出器およびメータ

 最も大きな疑問は、どのようにして“第五の力”、あるいはスカラー波、あるいはトーションフィールドを検出するのか、ということである。最もよく知られた検出器は、“ホドワネック・コンデンサー検出器”である[4]。それは、スカラー波を検出するためにオペアンプに接続した大きなコンデンサーを用いている。そのサイトは、 http://web.archive.org/web/20030621125457/www.rexresearch.com/hodo9/hodo9.htm

 他に知られている検出器は“バルクハウゼン効果”に基づいている。それは、外部TF放射に対し高度に非線形であるポリクリスタル・シリコン・スチールのような材質の磁気構造の変化を検出している。この検出器はロバート・シャノンが彼の研究で述べている[5]。あるいは、ここを参照

 多くの異なるTF検出器がV.シカトフにより彼のトーシメータのために設計された。初めの検出器は、RF発振器の部分としてのインダクタの中のコアとして用いられたフェライトの磁気特性の変化に基づいていた。彼の他の検出器は、セラミックキャパシタ中に用いられた材料の誘電特性の変化に基づいたものであった。

 他のTF検出器が、A.ボブロフ(ロシア)により設計された。それらの作動原理は、タングステンータングステン、あるいはタングステン‐塩化物‐銀という組成から作った電気二重層からの小さなポテンシャルの発生に基づいていた。それらは、非常に敏感であった。しかし、非常に遅かった。トーションフィールドの衝撃を与えてから30秒かそれ以上かかる遅い反応であった。しかし、緩和時間はもっと長かった。これらのTF検出器は、スタンバイ状態になるまで1時間かかる。

 マーク・クリンカー(USA)、セージ・ケルンバッハ(独逸)その他の人達は、TF放射による影響を受けた時の液体のpHの変化を測定することによるTF検出器を製作した。下図参照。

Fig.11 “差動pH型TF検出器 by Mark Krinker (USA).et.al.


 このタイプのTF検出器は、液体の物理化学的過程により反応が緩慢である。このタイプのTF検出器からの信号は、そのpH値変化を見るのに少なくとも30分程度記録しなければならない。これは、A.ボブロフの検出器のようなシングルセンサ型TF検出器である。

 幾つかのTF検出器がV.ザムシャにより開発され製作された。しかし彼の初めてのTF検出器はV.シカトフのTFメータTSM-021をベースにしたものであった。即ち、それはフェライトコアの上に巻いたコイル(チョークコイル)が磁石(複数)の間に置かれていて、これが約130kHzのRF発生回路のパーツとして使われていた。

 フェライトコアの磁気ヒステリシス曲線上の動作点を移動させるための“バイアス”として磁石(複数)が用いられた。これでTF検出器の感度を大きくすることができる。

 この検出器では、通常のセラミック磁石、高透磁率のフェライトコアの6.8mHチョークコイルが用いられている。

 もちろん、チョークコイルが磁石(複数)の間に配置され、磁石からの距離が両側で正しく調整されたなら、その結果としてチョークコイルのインダクタンスは4.5mH付近の値に減少する。下図参照。

Fig.12 TF検出器 by V.Zamsha.
二つの磁石間にコイル。磁石の方向に注意。


 動作原理は、TFの影響があると、コイルのコアのフェライトの磁気的性質が変化し、それに伴った周波数が変化するということに基づいている。注意すべきことは、この検出器の主力信号は大きくはない―たった数Hz―恐らく最大でも10Hzであるということである。この検出器の反応時間は約0.5秒である。

 また、この検出器は、電子コンパスとしても用いることができ、この検出器の軸方向を北極から南極へ変化したとき、400Hzまでの周波数シフトが起こる。上述と同様に、幾つかの強誘電体材料をTF検出器を製作するのに用いることができる。高い誘電率の材料を選ぶべきである。

 さらにまた、TF検出器のセンサといて、幾つかのセラミックキャパシタを用いることができる。たとえば、温度安定性が悪いY5V型を周波数依存要素としてRC発振器につなぐ。

 もう一つのTF検出器が、光ファイバーケーブルを用いて製作された。その動作原理は、TF放射があったときの、工学的スパイラルケーブルの中の直線偏光した光の検出に基礎をおいている。下図参照。

Fig.13 光ファイバー型TF検出器 by V.Zamsha.


 光源IR LD(赤外レーザダイオード)からの何らかの“偏光ドリフト”を避けるために、光ファイバー型TF検出器を2台にして、その差動を取ることが望ましい。光ファイバー・スパイラル・コイルの直径は20cmで、約30mの光ファイバーケーブルが必要であった。ケーブルは、SM型で、直径0.9mmである。

 光ファイバー型TF検出器の作動原理は、ファラデイ効果に類似であって、直線偏光の光を強い磁場で振らせている。光ファイバー型TF検出器はどんな形(円筒型、etc.)にも製作することができることに注目すべきである。上記のような他の光ファイバー型TF検出器はシングルセンサ型である。光ファイバー型TF検出器は製作するのに大変コストがかかる。

 また、V.ザムシャは、幾つかの検出器を作ったが、それらは、非常に強い磁石からの磁場、重力場、 反磁性体のプレート(熱分解性の黒鉛PGで製作。PGは磁石から浮いている)からの反磁性力、およびPGプレートの上に位置するフォトイメージからのTF信号の相互作用に基礎を置いていた。PGプレートは、アルミフォイルから製作した伝導性電極でカバーされ、“キャパシタ”としてRF発振回路につないだ。

 下図の磁気重力TF検出器を参照。

Fig.14 磁気重力TF検出器 by V.Zamsha.


Fig.15 磁気重力TF検出器の簡略回路 by V.Zamsha.




 浮上しているPGプレートとマグネットの集合体は、“可変”キャパシタを表している。キャパシタの値は、浮上PGプレートの丁度真上にあるフォトイメージから放射されたTFにより影響され得る。

 そのような具合にできているキャパシタは、約1.75MHzの周波数を発振するRF発振回路につないである。したがって、重力が変化するか、PGプレートの真上にあるフォトイメージからTF信号が現れると、全ての力のバランスが変化し、PGプレートと磁石のベースとの間の距離の変化を引き起こし、結果として発振器から発生した信号の周波数シフトが起こる。

 このTF検出器は、振動に非常に敏感であることに注意すべきである。したがって、何かの防振をしなくてはならない。このTF検出器の反応時間は、0.5秒である。この検出器は、まだテスト中である。TF検出器に使う材質の非線形性が高いほど感度が高くなることを考慮すべきである。

 これらのTF検出器は、全て温度、振動、電磁干渉、直射日光、音響的雑音、etc.を防がなければならない。2012年において、また、ザムシャは、TF検出器に使う部品成分として新しく生まれたスピン・フィールド効果トランジスタ(FET)を使うアイデアを提案している。何故なら、その動作原理は、スピン偏極電子に基づいていて、トーションフィールド理論によく一致するからである。

 (訳注)スピンFETとは、スピンの回転角度をゲート電極で制御する事によって電流のオン・オフを制御する電界効果トランジスタである。

 スピンFETに基づいた検出器は、高速動作を約束していて有望であり、感度が良いだろうと信じられている。従って、そのFETの“ゲート”端子は、“入力センシング窓”として使うことができる。この窓をとおして、TF放射はスピン電子の偏極に影響を与え、その結果、スピンFETの出力電流に変化がおこる。

 これらのトランジスタをデジタルカメラのようにマトリックス形状に配置することができる。マトリックス配置の検出器はマルチセンサ型である。

 一旦、TF検出器が設計されれば、写真あるいは物体からの、あるいはファントムからのトーションの明暗としてトーションフィールドを測定する全デバイスを作ることができる。旧いタイプの白黒写真のようなトーションの明暗である。

 IGA-1は、ロシアの学者、ユーリ・クラフチェンコにより設計され製作され、トーションフィールドを測定するのに用いられた恐らく初めてのデバイスである。IGA-1の動作原理は、物体により放出されたTF要素として電界の測定をすることに基づいている。最近、この製品は入手可能である。しかし、資金の問題で非常に小さなQtyである。そこで、IGA-1の次世代型を開発するために投資された。どうかユーリ・クラフチェンコに申し込んで欲しい。E-mail: astra.47@mail.ru Web site: http://iga1.ru/ IGA-1の写真を下図にしめす。

Fig.16 地球物理学的異常のインジケータ Yuri Kravchenko


 しかし、V.シカトフは、多くの優れたTFメータを開発した最も“リッチな”科学者の一人である。彼は、それを“トーシマー(torsimer)”と名付けている(torsi-meterの短縮)。そのいくつかを下図に示す。

Fig.17 TF meter TSM-021 - 1998, by V.Shkatov


 トーシメータにおけるTFセンサの動作原理は、発振回路につないだコイル(インダクタ)として用いたフェライト材料の磁気的性質の変化に基づいている。従って、TF放射下では、フェライトコアの磁気的性質が変化し、結果として周波数シフトが起こり、内蔵の周波数カウンターで読み取ることができる。

Fig.18 TF meter GRG-01 ? made in 2010, by V.Shkatov


 トーシメータGRG-01におけるTFセンサの動作原理は、発振ユニットとして用いたCMOS ICの中に含まれる材料の誘電的性質の変化に基づいている。このTFメータは、物体あるいはイメージからのトーション・コントラスト(TC: トーションの明暗)を読み取るためのレーザビームを有するということに注目すべきである。

 従って、物体あるいはフォトからのTF放射が、CMOS発振器の周波数シフトを引き起こし、内装の周波数カウンターで読み取ることができる。シカトフは、本稿には示してないが、他に幾つかのTFメータも製作している。

 他によく知られたデバイスは、A.アンドレーエフ(ウクライナ)によるVEGEシリ−ズである。これは、トーションフィールドの電気的成分を測定することに基づいている。下図:

Fig.19 VEGA by A.Andreev, Ukraine


 我々が知る限り、VEGA (VEGA-11) のラストバージョンでは、A.アンドレーエフは、“backlight”として特殊なTF局部発振器を装填した。それは、物体あるいはフォトからのTF放射の符号の決定のために用いられた。(訳注:TFには、前述のとおり±の符号があると考えられている。)

 VEGAについての、幾つかの参考サイトは;http://oooveles.com/o_kompanii/pribori_vegaあるいはhttp://vegapribor.ucoz.ua/。(訳注:前者サイトは現在アクセスできないようです。後者サイトはロシア語)

 “SEVA” という名称の他のトーションフィールド・メータ。これはマーク・クリンカー(USA)の製作。それらは、2×2の金属板の間の電界の回転(spinning)に基づいている。

Fig.20 SEVA By Mark Krinker


 物体あるいはフォトから発生するオーラは、一つの符号(正か負のどちらか一つ)で一つの点ということはないだろうということに注意すべきである。もし、イメージあるいはオーラ領域(複数スポット)が多くの異なる符号(正か負)を有するなら、シングルセンサTF検出器で捕らえられる全体としての有効な信号は小さすぎることになる。

 この問題を避けるために、マルチセンサ(マトリックス)TF検出器の使用か、あるいはレーザビームを掃引モードにしたシングルセンサTF検出器の使用が必要になる。シカトフは、そのような掃引モードを開発している: レーザビームは物体からのTF情報の“キャリア”として使われている。この方法は、レーザビームの直径が小さいので、トーションコントラストの分解能を高めるであろう。

 “マトリックス”TF検出器の場合、物体あるいはフォトの各領域は、その符号と強度で個々に測定可能であり、その結果は、更に上質になるであろう。従って、スピンフィールド・トランジスタはマトリックス型TF検出器を製作する基本要素として有力な候補者になるであろう。それは、最近のカメラのマトリックスに似ている。


8.5 トーションフィールド通信

 本節では、著者は星間TF通信の構成法のトップシークレットの概念を打ち明ける。また、このタイプの通信のためのシンプルだが革新的なアドレッシング法も紹介する。

 (訳注)著者のいうアドレッシング法とは、TF信号送信先のアドレスを指定する方法のこと。ここでは写真、チップ(小物体)などを用いている。それらをアドレッシング要素(成分)と呼んでいる。また、その写真をフォトイメージと呼んでいる。アドレッシング要素は、それ固有のTFを放射しているとしている。この辺のところはサイキック能力者のいわゆるサイコメトリ手法にヒントを得たと推測される。サイキック能力者は写真やチップ(小物体、例えば宝石など)から、その持ち主や背景をリーデイングできるとされる。

 誰でも知っているように、ラジオ波の伝播速度には限界があるので、星間通信にはラジオ波通信システムは、非常に良くない。たとえば、地球から冥王星までのラジオ波信号は250分以上もかかってしまう。互いに関係をもつ人々は、お互いの距離がどうであれ、直観的な方法で、互いに通信できることもよく知られている。もちろん、“第五のちから”あるいはトーションフィールドに基づく“工学的な”通信システムを構築しようという試みがなされた。

 TF通信を使う、初めての人工の実験は、モスクワ市内で19886年にアキーモフのグル−プにより行われた。通信距離は約22kmであった。知られている限りでは、この通信実験では、トランスレータとして何かの生物学的なものが用いられた。

 何がしかのリモートコントロール実験(あるいは通信)が、2007年にA.ルサノフ(仏)と共にA.パフレンコ(ウクライナ)により行われた。彼らは、移動通信機から放射される“悪い”TF放射を如何に抑えることができるか調べるために開発した防護デバイスをテストすべく長距離相互作用における“chip to chip” のアドレッシング要素として二つに割った金属片を用いた。同様なものがA.シピルマンがアキシオンフィールドの実験に用いている。

 V.シカトフのTFにおける研究と、物体あるいはフォトイメージからのオーラの“リーデイング(読み取り)”における彼の経験の精通したV.ザムシャは、これらの技術をTF星間通信のためのアドレッシング法において用いることを提案した。これは、一つの源から作られたフォトイメージは、お互いを全宇宙を通してそれらのオーラにより知る(感じる)ことができるという現象に基づいている。

 したがって、星間通信を構築するためには、特別な伝送器と受信器が必要になる。伝送器は、モールス鍵のような何がしかの“人的入力”、コントロールユニットおよび順方向トランスレータ(アドレッシング要素を有するTF発生器)から構成される。

 順方向トランスレータは、電気信号をTF情報信号に変換する。アドレッシング要素としては、フォトイメージ、チップあるいは他の物体を使うことができる。受信器は、“バックトランスレータ”(あるいは、“逆方向トランスレータ”: アドレッシング要素とTF検出器の結合のようなもの)、プロセッシング・ユニット(アンプ、マイクロコントローラ、etc.)から構成される。

 受信器のアドレッシング要素は送信機のそれに類似であり、一つのオリジナルの物体か図版から作られているか、プリントされている。従って、それら二つのアドレッシング要素は互いに関連しているか、換言すれば、互いにもつれた状態にある。

 この構造のTF星間通信システムでは、トランスレータは、アンテナとして作用する。しかし、送信機のトランスレータを受信機に向ける必要はない。受信機の端は、指向性アンテナなしに宇宙のどの方向からも受信できる: パラボラや八木アンテナはいらない。“スターゲート”のようなアドレッシング要素、そこでは、情報信号は一か所から入力されれば別の世界に現れる。それは情報テレポーテーションのワームホールのようである。

 著者の提案したTF星間通信システムは、下図を参照:

Fig.21 星間通信システム By Victor Shkatov & Vitaliy Zamsh


 2011年5月に、フォトイメージング(写真)・アドレッシング法を使った通信実験を初めて示した[6]。距離は約8,000kmであった。送信機としては、V.ザムシャの磁気回転子を用いた。受信機としては、V.シカトフ製作のトシメータOreo1-001を用いた。

 アドレッシング要素として、TF送信機のフォトイメージを用いたが、それはe-mailでV.シカトフ(ロシア、トムスク)に送った。V.シカトフは、このイメージを彼のTFメータの下に置き、打ち合わせした時刻にオーストラリアのパースにあるTF検出器のスイッチを入れた。TF検出器で受信したデータはシカトフのコンピュータに記録された。

 この通信実験におけるフォトイメージはオリジナルの物体(TF発生器を意味する)ともつれた状態にある。オリジナルの物体の物理的性質が、スイッチのon/offで変化すれば、そのコピー、すなわちフォトイメージは、そのオーラに反応し、そしてTF検出器は何かの信号を受信記録する。ロシアのトムスクで受診したTF信号を示す下図を参照されたい。

Fig.22 初めてのTF通信記録 By Victor Shkatov & Vitaliy Zamsh


 X軸は時間、Y軸はトーションの明暗の値(トーシ単位)である。送信スタートと入力TF信号への受信器反応の間に、少し時間遅れがあることに注意。

 第2のTF通信実験は、送信機を何かの金属ボックスに入れて実験した。その結果は、下図のように、送信スタートと受信返納時刻の間にもっと大きな遅延が見られた。

Fig.23 TF通信記録のもう一つの例 May 24, 2011 By Victor Shkatov & Vitaliy Zamsh


 上記二つの通信実験において、送信開始時刻と、受信器の入力信号に対する反応の間に時間遅れが存在する。著者は、この時間遅れは受信機(TX)と送信機(RX)の間の距離には依存しないと信じている。

 これらの時間遅れはTXおよびRXのトランスレータの内部でおこり、またRXサイドでTF検出を妨げる絶縁材料による伝播の結果としても起こり、あるいは、TF伝送側に使った材料にもよると考えられる。TF検出器の反応時間およびTF通信リンクの時間遅れは、異なるものであるということに注意すべきである。最近のTF検出器の最短の反応時間は約0.1秒である。したがって、今は、これらの要素はモールス信号方式の通信にのみ使うことができる。

 送信開始時刻と、TF受信器の入力信号に対する初期反応の間の時間遅れは、上記グラフに見られるように、30+minまでである。

 これらの遅延はTXあるいはRXのローカルゾーンにおいてのみ、起こるだけであると信じられている。こうしたローカルゾーンを越えれば、TF信号は、即座に全距離を克服する。著者は、TXが地球に置かれて、RXが冥王星に置かれた場合は、同じ通信機器を使うならば、オーストラリアのパースとロシアのトムスク間を繋ぐときの遅延と同じであろう、と信じている。

 TF通信におけるこうした遅延は、ラジオ波通信における遅延と同じではない。例えば、地球からアルファケンタウルスへのラジオ波信号は、4.2年かかる。TFの場合は、地球から発信した信号はアルファケンタウルスで約30min±xの遅延で検出できるであろう。ここでxは、用いるトランジスタの種類および防護材料,etc.に依存する。

 マーク・クリンカー(USA)により始まった最新の通信実験(2015.7)では、送信開始とオーストラリアのパースにある受信器の第1反応の間の時間遅れは約30分であることが、再び確認された。TF受信器としては、上記のインダクタ(チョークコイル)・タイプのTF検出器を用いた。

 著者は、上記のTF通信実験において起こった時間遅れには、本書の冒頭に述べたコズイレフの研究における星の真の位置の方向では“非ゼロ時間(non-zero time)”になるというような何らかの時間遅れと類似性を見ることができる。覚えていると思うが、彼が算出したその星からのTF信号は“無限大ではなく”、C×109であって、彼の計算はある程度の時間遅れがあることを示している。

 しかし、著者は、星間通信における遅れ時間は、新しい要素と信号処理の方法をの更なる開発により改善されると信じている。とにかく、もっと明確にする研究を行う必要がある。

 V.シカトフとV.ザムシャにより行われたTF通信において、アドレッシング要素の他の組み合わせも用いられた。しかし、もっとフレキシブルな装置が、二つのフォトイメージング法用いることにより達成され得る。この方法は最後にV.ザムシャにより2012.1に提案されたものである。数10回もの実験を行ったが、それは二つのフォトイメージング法モードが木製フレーム(木枠)の回転をコントロールすべく如何に作用するかを見るために、ローカル(短距離)と長距離の実験を行った:

 (訳注)平たく言えば、これはサイキック能力者が行う遠隔念動をTF装置で行ったということ。遠隔ターゲットは木枠であり、これに手も触れずに、動かす(ここでは回転させる)ことである。下図の右側の机上に木枠が見えている。左側の写真は、木枠から離れたところにいるTF操作者。

Fig.24 二つのフォトイメージング法による木製“フレーム”の回転のリモートコントロール
by Victor Shkatov & Vitaliy Zamsh


 木枠の回転をコントロールするために、その木枠の一つの側面に我々の手掌を近づける必要がある。あるいは、それは離れて行う(すなわち、我々の手掌をイメージング・アドレッシング側に近づける)ことでもよい。ビデオ[7]に見られるように、“コントロール室(TF操作室)”におけるスタートと、“リモート室(遠隔室)”にある木枠のしょっぱなの反応の間には時間遅れはない。これは、おそらく、両方のサイドにどんな防護材料も用いなかったためであろう。

 この実験は、パースで行われ、通信距離は約6mの部屋と部屋の間、および約8,000kmのロシアのトムスクのコントロール室とパースのリモート室の間で行われた。この実験では、アドレッシング要素としては二枚の写真を用いた。

 この実験は、エグリ・ホウィールのものと類似であるが、遠隔で行っている点が違う。アドレッシング要素として二枚のフォトイメージを使うのは、より便利である。というのは、二枚両方とも取り変える―つまり、通信のハードウェアに触らずにTX側とRX側のイメージを取り換えることがやりやすいからである。

 2012年に、フォトイメージ・アドレッシング法を、TF通信における“シカトフ-ザムシャ”法と名付けた。この方法は、S.カーンバッハ&S.マスロブロド-[8],[9]および他の研究者達により行われた実験で確認された。

********


 別の話だが、ウラジミール・コロベニコフ(ロシア)のアンテナについて少し付言すべきと思う。彼等は、スカラー波“ヘルツ銅缶(Hz Copper Can)”アンテナを製作した。その原理は、金属円筒の中の電子スピニング効果の結果としてスカラ−波が発生することに基づいている。

 ヘルツアンテナは、二つのコイルが軸方向で対向していて、同じ磁極同士が向き合っている構造である。コイルシステムは金属缶のなかに置かれているが、アースはしてない。コイルシステムのインダクタンスは、ほとんど相殺していて、各々のインダクタンスよりかなり低い値である。彼が言うように、彼のアンテナはスカラー波を発生している。図に見られるように、二つのコイルの磁力線は、互いに排除しあって円筒の側面側に向かっている(青色)。

 (訳注)
このコイルは完全無誘導巻きではないが、それに近いということであろう。訳者の経験によれば、この無誘導巻きは、それ特有のTFを発生する。人体には危険なことが多いので、注意が肝心である。もしどうしても実験したいときは,被爆量を少なくするために,このコイルから十分離れて行うべきである。


Chap5/Shkatov/Fig25.jpg
Fig.25 銅缶アンテナの作り方


 したがって、A-Bはクーロン平面(Charles-Augustin de Coulomb)である。ここで、コイルにより作られた磁力は最大の結合磁気力をもち、その力線は円筒の側面壁を打ち、壁の中で“ねじれ”を発生する電子を引き起こす。それで、スカラー波が発生する。

 円筒は、他の金属、例えば、アルミからも作ることが可能であるがアースしてはいけないことに注意されたい。A.スミルノフ(ロシア)による“ヘルツ銅缶”アンテナの例(下図):

Fig.26 スミルノフによる銅缶アンテナの例


 V.コロベイニコフによれば、こうしたアンテナは信号の“透過性能”がよく、雑音対信号比が良いということである。


8.6 アドレッシング要素としての写真の使い方のルール

  1. 最重要: あなたのアドレッシング要素を誰にも渡してはいけない。何故なら、それはあなたの“エンコーダー ・ デコーダー キー”であるから。誰かが、それをインターフェイスとして使うか、あなたの通信を取り出すためにそれを使うことができる。


  2. アドレッシング要素を準備するために、写真を撮るときには,できるだけ目標物に近づけて撮ること。これは、目標物のオーラから、より一層強いパワーを得るのに役立つ。通信効率は、二つの写真のコピーの類似性に依存する。


  3. 恐らく、フォトイメージング・アドレッシング要素のための源としては、物質的目標物を使わないのがベターであり、コンピュータでマイクロソフトのペイントのなかに何かの図を作り、それをプリンターでコピーする方法が良い。


  4. 使わなかったコピーは火にくべて、灰は吹き飛ばさなくてはならない。


  5. シングルセンサ検出器を用いた場合は、アドレッシング要素は全体のイメージにおいて同じ“符号”にすべきである。一つの目標物内で符号が異なっていると、TF検出器におけるトータルの信号は、対立する符号の相殺効果により、非常に弱くなってしまう。しかし、マルチセンサ型TF検出器を使うなら、アドレッシング要素は一層複雑に混合した“画面”を持つことが可能である。これは、“ハッキング”に対するTF通信のリンクを安全にするであろう。下図の例を参照:


  6. Fig.27 シングルセンサ検出器のためのアドレッシング要素の例


     マルチセンサ型TF検出器に対しては、アドレッシング要素に“ミックスした”符号を使うのがベターである。下図の例を参照:



    Fig.28 マルチセンサ型TF検出器のためのミックス型アドレッシング要素


     
  7. TF検出器のための防護材料として人間/動物あるいは新聞の類は決して使うべきではない。人間や動物の写真はそれらのオーラを持っているのであって、それらは、何かの感情、ストレス、etc.に対する通路として作用し、こうした妨害がそれらの“チャンネル”を通して侵入しTF検出器に影響を与えるであろう。



8.7 “悪い”トーションフィールドからの防護

 既に発見されているように、TFはヒトの健康に大きな害を及ぼし得る。多くの近代のデバイスは、“左”TFのTF発生器であり、これは“あまりに多量”だと非常に良くない。これらの問題のあるデバイスの例は、携帯電話、WIFIデバイス、LEDモニター, etc.である。

 もし、あなたがTF発生器を使ってみようとすらなら、そのデバイスの他の(反対の)側が“悪い”エネルギーを放出していることを考慮されたい。従って、測定することを考慮しなくてはならない。防護装置の良く知られた製造者の一つは、Dr.アナトリ・パヴレンコの指導によるSpinor International (Kiev, Ukraine) である。幾つかの下記写真を参照:

Fig.29 PCデイスプレイおありはTVからのTF放射を防ぐ“Forpost”


Fig.30 WIFIデバイスからのTF放射の防護
Web site of Spinor International: http://spinor.kiev.ua/eng/index.php



8.8 星雲アンドロメダ実験

 あるいにしえの神話によれば、ある人々はアンドロメダ星雲から地球にやってきたという。アンドロメダ星雲はM31としても知られていて、我々の銀河星雲から最も近くまた最も大きい銀河である。地球からアンドロメダ星雲までの距離は、約2.2×106光年である。アンドロメダ星雲の年齢は、約9×109年である。それは我々の太陽系よりも二倍年とっている。ある計算によれば、アンドロメダ星雲と銀河は、互いに近づいて大体4.5×109年内に衝突すると予想されている。

 人々が地球上のどこに現れたかは、いまだに分かっていない。2014年5月、本書の著者は、地球住民のあるグループが他の銀河系からやってきたかどうかのチェックをすることを決めた。調査のスタートポイントとしては、地球上のある人々がアンドロメダと関係があるという古の神話のとおりであるのかということで、アンドロメダ星雲を選んだ。

 我々が知っているように、全てのヒトは、魂を持っているが、それは、決して死ぬことはなく、1個人から他の個人に伝達され、魂が発生した場所から始まっている魂の全歴史を有するカルマを継承している。従って、地球住民のあるグループのオーラは、アンドロメダのオーラに非常に密接に関係しているということが発見された。

 それは、昔、昔のことであった。…彼らはテレポーテーションかUFOのようなもので宇宙を飛んできたであろう。下図を見られたい。アンドロメダとある地球住民グループの間に非常に強い相関がある。

Fig.31 X軸:グループ別の住民数、Y軸:相関レベル
by Victor Shkatov & Vitaliy Zamsha


 上記グラフから分かるように、ある人々は、恐らくアンドロメダから地球にやってきたであろう。そのナンバーは、1,3,4,8である。しかしある人々は他の銀河から地球にやってきたのであろうか? 著者は、モンキーから人間に進化したというダーウィンの考えは、現実的でないと信じている。

 グラフの結果として、ナンバー1,3,4,8はエスキモーの人々であった。彼らは、恐らくアンドロメダに起源をもつのであろう。他の人々、それはヨーロッパからやインド等々からである。恐らく彼らは、他の銀河から来たか、地球上で混血したのであろう。

 人々のオーラを読むための測定は、V.シカトフが製作したトーシメータ“GRG-001+” を用いておこなった。

 惑星地球の、ここにいる我々全ては、より高い次元から一つの惑星にきた代表者による集合体である。なのに何故平和に暮らさないのか。


8.9 結論

 本書の著者は、トーションフィールド星間通信の概念がこの本に述べた材料と実験に従って現実化することを希望している。ここに示した著者のフォトイメージ・アドレッシング法は、革新的ではあるが、もちろん何か他の方法が開発されるであろう。

 また、本論文の著者は、新たに開発されたスピンフィールド・イフェクト・トランジスタが新しいTF検出器をつくる基本ユニットとして、そしてマトリックス配置のTF検出器を製作することにさえ使われるだろうということ、そして、それによりTF検出器の分解能・質・速度を向上させるだろうということを示唆した。TF信号は円錐型アンプで大きくなることに注意されたい。

 しかし、上手く作動するTF検出器を製作することは、簡単なことではなく、おそらく、幾つかの異なる配置をやってみることが必要だろうし、他の“悪い”信号あるいは雑音からTF信号を分離する戦いが必要である。

 著者は、著者の小さなステップが、次のレベルの通信システムの開発に大きくジャンプするためのスタート点であると信じている。

 著者らが製作したデバイスについて記述したこの本の情報、フォトイメージング・アドレッシング法、およびTF星間通信の概念は、著作権物である‐本書の著者らに所属するパテントのようなものである。個人・会社・機関が本書の情報を使いたい場合は、これらの論文の著者を引用すべきである。


著者について

 本書の著者は、それぞれが独立している研究者であって、異なる国に住んでいるが、両者の好奇心を満たすために、長年、互いに共通することをやって来た。コメント、質問などあれば、e-mailで下記へ:

Victor Shkatov - Doctor of Science, Russian, Tomsk, Russia
Contact: v.shkatov@gmail.com

Vitaliy Zamsha - Bachelor Degree in Radio-Electronics, Ukrainian origin, lives in Australia,
Contact: spincom@yahoo.com

文献[1]-[9]




9. シリコンフォトダイオードの暗電流によるトーションフィールドの検出




 以下は、Gao Pengの論文「1」の引用である。

要約

 本研究では、シリコン・フォトダイオードの暗電流を測定することによるトーションフィールドの検出を行っている。この目的のために、全ての関連した実験において、逆バイアス状態で動作するフォトダイオードと、超微弱電流検出器を用いるべきである。何故なら、選んだフォトダイオードの暗電流はpA(10-12A)レベルであるからである。結果として、右トーションフィールドは暗電流を減少させ、左トーションフィールドは、暗電流を増加させることが分かった。

1 序論

 [1]の第3章で、S.カーンバッハ教授は、トーションフィールドあるいは“高透過性”放射を検出するために、多くの研究を行っている。著者は、かって、テスラ・スカラーシステムから発生したスカラー波のトーションフィールド特性を検出するために木製フレームからなるねじれ振り子を用いた[2]。

 水は、前研究によれば、トーションフィールドに非常に敏感である。したがって、水に基づいた研究、例えば、dpH[3][4], EDL[5][6],DTA[3], UV スペクトロメータ[1] 等々は、非常に敏感であり得る。しかし、恐らく、水に基づいたシステムの変化率は、とても小さい。

 文献[1]の中の幾つかの研究では、誘電体、半導体、強磁性体、抵抗、電界のある性質の変化、等々、固体状態を用いた研究がある。収集的な書物[7]の中で、著者は第7章と第8章で主にトーションフィールドを導入している。また、多くの研究が紹介されているし、左トーションフィールドと右トーションフィールドがいかに、異なる物質に影響を与えることができるかも紹介されている。しかし、本研究の著者は、オリジナルのロシアの論文を見つけることができないので、英語バージョンをFig.1(=下記のTable 7.3)[7]に示した。

Fig.1 報告されているトーション放射に対する反応[7]




 本研究では、超微小電流計を用いて、シリコン・フォトダイオードの暗電流の測定による半導体に基づく研究をテストする。得られたデータから、結果は肯定的であり、本センサはトーションフィールドの強度のみならず、左のトーションフィールドか右のトーションフィールドかも指示した。

2 実験装置

 本研究では、センサと超微小電流計からなるフォトダイオードに基づくトーションフィールド検出器と二種類のトーションフィールド発生器を用いた。本研究では、二つの部分に分けて考察する: すなわち、フォトダイオードに基づくトーションフィールド検出器および磁気ロータと呼ばれるトーションフィールド発生器である。

2.1 フォトダイオードに基づくトーションフィールド検出器の詳細

 2.1.1 センサ

 センサは、超微小暗電流のフォトダイオードと、暗室環境のためのスチール容器からなる。選んだフォトダイオードは、波長400-1100nmであり、主な特性は:
 (1) High reliability and low darkcurrent;
 (2) Top illumination Planar PINPD; (3)Active diameter 1.2*1.2mm
である。さらに詳しくは、Fig.2のとおりである。

Fig.2 フォトダイオードの電気的光学的仕様


 スチール製容器については、A.V.ボブロフ氏が、彼のEDL測定システム[5]で設計した容器の寸法を使った。著者は、その容器の壁の厚さの点で、良いシールド効果を持っていると信じている。寸法の詳細と、容器の写真はFig.3に示した。

Fig.3 A.V.ボブロフ氏のスチール製容器の寸法と写真 by Gao Peng


 フォトダイオードは、暗い環境とシールドのために、このスチール製容器のなかに入れるべきである。しかし、この前に、フォトダイオードの逆バイアス電圧のために、補助回路が必要になる。本研究では、暗電流は、逆バイアス電圧にあわせて10-25pAレベルに調整すべきである。Fig.4に図示した。

Fig.4 センサの補助回路の図 by Gao Peng


 2.1.2 超微弱電流計

 本研究における超微弱電流計は、pA(10-12A)のレベルである。したがって、ノイズを注意深く考えるべきである。本研究では、沢山のアプローチを行った。例えば、デバイスの外側に充分なアースを取ったり、全ての結合にシールド線を使ったり、等々である。それで、非常に重要な点が二つあり、それは特に注意すべきである。

 一つは、微弱電流計は、回路の点で微弱電圧計とは異なっているということである。オペアンプの帰還抵抗が大きければ大きいほど、微弱電圧計の回路における理論ノイズは大きくなるだろう。しかし丁度これと反対に、微弱電流計の回路においては、オペアンプの帰還抵抗が大きければ大きいほど理論ノイズは小さくなる。従って、超微弱電流に対しては、大きなノイズを心配せずに、非常に大きな帰還抵抗を用いるべきである。

 もう一つは、入力部分は、良好な絶縁のための回路を特別に設計すべきである。この目的のために、ここでBNCコネクタを用いる。なぜならば、内部にPTEF材料が入っているからである。BNCコネクタの外側はアースし、中心は入力領域につなぐ。ここからのリード線は全て空気中を通して導くが回路の表面は通さない。回路のコア部分をFig.5に示す。

Fig.5 回路のコア部分 by Gao Peng


 Fig.5からみて、回路は、古典的I/V型回路である。選んだオペアンプは、LMC6062AIN である。理由は、10fAという低バイアス電流、20uAという低パワー、そして5Vという低動作電圧であるからである。主なパラメータは、Ib=10fAである。R1は、入力部分からの防護のためである。帰還部分において、帰還抵抗は100G、帰還キャパシターは、約3pFである。したがって、時定数は約0.3sである。サンプリングタイムが1sなので、時定数は1sより小さくすべきである。理論上の出力は、100mV/pAである。他のタイプのオペアンプを選ぶことができる:例えば、LMC6042, LMP7721 その他、である。Fig.6に写真を示した。

Fig.6 微弱電流計 by Gao Peng


 2.2 実験で使用した磁気ロータ by Gao Peng

 磁気ロータは、V.ザムシャが彼の著書“Torsion Field and Interstellar communication”[8]のなかで示唆したものである。本研究では、全体のトーションフィールド発生器システムは、2チャンネルDDS発生器、二つのアンプ(10W, 0-50kHz)、およびフェライトマグネットの周りに巻いた二つの直交コイルからなっている。二つのコイルのインピーダンスは、パワーアンプの出力インピーダンスとマッチングすべきである。DDS発生器は、90°位相が異なるサイン波の2チャンネルを離れたところにあるコンピュータから調整することが可能である。Fig.7に写真を示す。

Fig.7 磁気ロータ by Gao Peng




 3 実験方法

実験1: 選んだトーションフィールド発生器は、二つのサイン波の位相を変えることによって、回転方向を切り替えることができる磁気ロータである。センサは、磁気ロータの上の位置に置いた。発生器と検出器のセンサとの間の距離は78mmである。

 サンプリング回路において、A/Dコンバータの一つのチャンネルは超微弱電流計の出力につなぎ、データは数メートル離れたところにあるコンピュータにシリアルポートを通して伝送した。数メートル離れたところにあるDDSも、もう一つのシリアルポートを通してコンピュータのソフトウェアにより調節した。

 実験において、記録中の曲線が安定してから、磁気ロータの方向スイッチを入れ、曲線がどのように変化するか観察した。センサと発生器の位置の写真をFig.8に示した。

Fig.8 磁気ロータと検出器のセンサとの間の位置
by Gao Peng


実験2: この実験では、シピルマン氏が設計したトーションフィールド発生器の製品( The Generator of "Axion (Spin) Field" - "COMFORT-M5" )を用いた。それは、SR型のトーションフィールド発生器であり、リチウム電池で作動する。(訳注:SRはFig.1を参照。右トーションフィールド)

 SR発生器と検出器のセンサの間の位置関係は、この場合、水平である。その間隔は約85mmである。サンプリング部分は、実験1と同じである。この実験で筆者は、主に、Fig.1に述べられていること(標準的SR発生器を使えばSRはフォトセルの出力を減少させ得るということ)を確認することを望んでいた。SR発生器と検出器のセンサの間の位置関係はFig.9に示した。

Fig.9 SR発生器と検出器のセンサの間の位置 by Gao Peng




4 結果および考察

 4.1 実験1の結果

Fig.10 実験1の結果 by Gao Peng


 Fig.10において、三つのグレイ領域があるが、これは検出器のセンサが磁気ロータの影響を受けた時を意味する。しかし回転方向は同じではない。第一グレイ領域において、時間範囲は4900sから5300sであり、両方の信号は10kHzであり、そしてDDSのチャンネル1の位相はDDSチャンネル2に、右トーションフィールドの発生に対し正確に90°遅れている。曲線は、明らかに低下している。言い換えれば、フォトダイオードの暗電流は減少している。

 次に、第2のグレイ領域では、時間範囲は6120sから7000sであり、周波数は上記に同じだが、こときはDDSのチャンネル2の位相はDDSのチャンネル1の位相より、左トーションフィールドの発生に対し正確に90°遅れている。それに対応して、フォトダイオードの暗電流は増加している。

 第3のグレイ領域では、DDSの二つのチャンネルの信号は右トーションフィールドの発生に対する第1領域の状況に回復している。ここで、時間範囲は8380s-9470sである。フォトダイオードの暗電流の傾向は第1領域と同じであることがわかる。

 4.2 実験2の結果

Fig.11 実験2の結果 by Gao Peng


 Fig.11で、グレイ領域は、シピルマン氏の標準"Comfort"SR発生器による影響を受けた時を示している。この実験では、標準SR発生器は、フォトダイオードの暗電流にSR発生器が、どのように影響するかを確かめるために用いている。

 一方、結果を実験1と比較することができ、右トーションフィールドによる影響を受けた後にフォトダイオードの暗電流には同じ傾向があるように見える。一方、結果はFig.1に示された事を確信させることもできる ― つまり、右トーションフィールドはフォトセルの出力を減少させることができる。

 4.3 考察

 1. 選んだフォトダイオードの暗電流は、使用中に、それ自体で変化する。そして、この現象は、この種のフォトダイオードの供給者も言っていることである。従って、二つの点に注意すべきである。

 一方、もし、フォトダイオードの暗電流が微弱電流計の測定範囲を超えて増加するならば、電流計の帰還抵抗は、測定範囲を大きくするために小さな抵抗に置き換えるべきである。一方、同様な方法で行った他のテストから、フォトダイオードの感度は、フォトダイオードの動作暗電流が異なるレベルにあるならば、異なるように思われる。この研究のテストでは、全て、新フォトダイオードで10-25pAのレベルにある。異なるレベルのテストは、将来行うことが可能である。

 2. 本研究における全てのテストでは、磁気ロータの動作周波数は10kHzである。選んだパワーアンプの周波数範囲は0-50kHZである。したがって、将来の研究においては、フォトダイオードに影響を与えるのに、異なる動作周波数をテストすることが可能である。

 3. フォトダイオードに基づくこの種のセンサは、サイキック能力者のパワーを研究するのに使うことが可能である。云南大学のNianlin Zhu教授により設定された実験によれば、特殊能力者の手掌からのエネルギーは、暗室でフォトダイオードの電流を減少させることができる。それは、光線の効果とは逆である。おそらく、能力者のエネルギーまたは気は右トーションフィールドであろう。

 5. 謝辞

 著者は、V.ザムシャ氏が、彼の著書“Torsion field and Interstellar Communication”のなかで、磁気ロータの装置を示唆して下さったこと、およびJinchuan Shen教授が"Comfort"SR発生器を貸して下さったことに感謝したい。著者は、中国本土の21IC会議のメンバーであるLymexが、超微弱電流計についての情報を下さったことに感謝する。また、Nianlin Zhu教授がサイキックパワーを検出する彼の実験について、ある考察を下さったことに謝意を表したい。



文献:Gao Pengの論文「1」

文献[1]-[8]





10. トーションフィールド通信実験 by G.ペング




 以下は、Gao Pengの論文「1」の引用である。

 トーションフィールド通信(Torsion Field communication=TFC)は、トーションフィールド研究において非常に重要な方向である。A.E.アキーモフが初めてTFC実験を行った[1]。デイヴィッド.G.ユースもTFCに対し大きな貢献を成し遂げた。彼のグループは通信のためのトーションフィールド送信機と受信機のプロトタイプを製作した[2]。2010年に、M.クリンカー博士はモスクワの仲間とTFC実験を行い成功している[3]。

 筆者は、V.シカトフとV.ザムシャによる著作“トーションフィールドおよび星間通信[4]”に触れてから、このトピックに注意を払い始めた。彼らの本は、ある種のトーションフィールド発生器と検出器を紹介し、そして主に“シカトフ‐ザムシャ”式アプローチ ―アドレッシング要素として写真を用いることを導入している。彼らは、2011年にこの研究方法で明白な信号を伝達している。

 その後、ニューヨークのM.クリンカー博士もシカトフ氏とともにTFC実験に成功している。そして、さらに、M.クリンカー博士は、S/N比(信号対雑音比)を改善するための“Cross-Photo”方式を開発した。S.カーンバッハが主導するサイバートニカ・リサーチは、多くの種類の検出器を開発した。それらは、弱い信号あるいは超微弱信号 ―特にトーションフィールドの遠方の信号、を検出することができる。そのほかに、電気化学的インピーダンス・スペクトロスコピーによる1k再現実験が、非ローカルで完成した[5]。

 したがって、トーションフィールドあるいは弱い放射のせいでマクロのシステムにおいては、混乱した現象と実験が多くある。通信の目的では、高いS/N比および早い反応時間も必要である。著者は、トーションフィールドを検出するための適切なセンサを探すことも試みた。本研究では、著者はTFC実験を紹介することを希望している。

1. トーションフィールド発生器

Fig.1 スピンしているポインテイング・ベクトルに
基づくトーションフィールド発生器 by Gao Peng


 トーションフィールド発生器の原理は、スピニング・ポインテイング・ベクトルS=E×Hを発生するための磁界と電界の相互作用を用いている。容器の中に強力磁石があり、コイルと内部の銅製円錐の間に電界が発生している。

2. トーションフィールド検出器

Fig.2 フォトダイオードに基づくトーションフィールド発生器 by Gao Peng


 著者は、フォトダイオードに基づくこの種のトーションフィールド検出器のの研究に約2年を費やした。その研究方法は、フォトダイオードの暗電流を測定することである。フォトダイオードは、遮蔽し、またEMと光も遮蔽すべきである。フォトダイオードを遮蔽する前に写真を撮っておくべきである。遮蔽したあとに、適切なバイアス電圧に調整すべきである。半導体加熱フィルムをフォトダイオードの下に置き、PIDアルゴリズムによってサーキットボードで制御した。したがって温度制御の精度は0.01℃以下である。

3. 実験方法

 実験で用いた方法は、標準の“シカトフ‐ザムシャ”法である。センサを遮蔽する前に撮影した写真は、トーションフィールド発生器の上に置いた。一般的にいって、著者は、そのような実験は夜に行った。検出器は、ラボに置き、家にあるフォトダイオードおよびトーションフィールド発生器の写真を撮影した。ラボと家との距離は約5kmである。

 TF検出器の環境(特に温度)が安定した後、そして記録中のデータがリニアになった後、フォトダイオードの写真をTF発生器の上に置いた。この実験において、著者はON-OFFモードは用いず、偏極逆転モード、CW-CCWモードを、S/N比を改善するために用いた。実験における送信機側の配置をFig.3に示してある。

Fig.3 送信機側のTFCの写真 by Gao Peng


4. 結果および考察

拡大します
Fig.4 TFC実験のオリジナルの結果 (図クリックで拡大) by Gao Peng


 送信機側のプロトコールは下記のとおりである:

0-3000s: TF発生器OFF状態の継続時間
3000-4600s: 右 TF
4600-5600s: 左 TF
5600-6200s: 右 TF
6200-7100s: 左 TF
After 7100s: TF発生器OFF

 したがって、結果から、トーションフィールドの異なる偏極で、フォトダイオードの暗電流に二つの異なる傾向がある。時間関係では、検出器の反応時間はまだ十分でないが、S/N比はオリジナルのデータ(各部分におけるデータの中心で)の線形回帰からみて高い。場所により、線形回帰の傾きは明らかに異なっている。そこで、もっと明白な結果を得るために、著者は、Fig.5における各部分の線形回帰の傾きを計算した:

拡大します
Fig.5 線形回帰の傾きの計算(オリジナルの傾きに定数を掛けてある。そうしなければ、X軸の値が大きいので傾きは小さくなりすぎるからである。) by Gao Peng (図クリックで拡大)


 従って、Fig.5から、ちょうどデジタル信号のような傾きの波形、例えば、0より小さい部分は"0"と考えられ、0より大きい部分は"1"と考えられる。したがって、プロトコールも考え合わせると、意味のある情報が通信可能である。

  1. 安定な条件におけるフォトダイオードの暗電流の測定は、非ローカルのトーションフィールド信号の検出に用いることができる。

  2. 傾きの計算は、有用な非ローカルのトーションフィールド信号を分析し、オリジナルのデータをデジタル信号に変換することに用いることができる。

  3. センサの感度はノイズレベルに比例しているように見える。本実験におけるノイズレベルは非常に高い。

  4. フォトダイオードの体積は非常に小さく、電話のような小型化の応用面では便利である。

  5. “first measurement effect“ 効果は、そのような実験に重要である。


文献:Gao Pengの論文「1」

文献[1]-[5]

続く




11. 第5の力はトーションの表れである by V. de Sabata & C.Sivaram




 ニュートンの逆二乗則からのずれはトーション・カプリングから発生していると主張している論文[1]の一部を紹介する。

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 Eötvos実験[2]の最近の再解析は,

V( r) = -Gα( mlm2/ r)[1 + α exp(-r/λ)]   (1)

という形のニュートンの逆二乗則からのずれがあるかもしれないということ,ここでαは負(すなわち反発要素が存在する)で,λ≒200mのときα=-7×10-3であることを示唆している。

 したがって,数100m離れた距離では,逆2乗則にユカワ型の変更があるかもしれないということを示唆している。これとは独立に数年間にわたって深い鉱山のなかで行われた地球物理学的測定[3-4]も,式(1)で表される変更が必要であることを示唆し,パラメータのαもλも非常に似通った値であることは興味深いことである(以下略。必要に応じて原文[1]を見られよ。)

文献:
[1]Venzo de Sabbata and C. Sivaram: Fifth Force as a Manifestation of Torsion, International Journal of Theoretical Physics, VoL 29, No. 1, pp.1-6(1990)
[2]Fischbach, E., et al. (1986). Physical Review Letters, 56, 3.
[3]Stacey, F., et al. (1987). Review of Modern Physics, 59, 157.
[4]Thieberger, P. (1987). Physical Review Letters 58, 1066.






12. ニコライ・コズィレフと神秘的なトーションフィールド by Gaia.com




 以下は、文献[1]の抄訳である。

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 ロシアの科学者ニコライ・コズィレフは、神童だと考えられていた。1925年、17歳の時、彼は初めての科学論文を出版した。その論文は、宇宙物理学および太陽と他の星の大気に焦点が当ててあった。論文は、他の科学者達から絶賛された。

 レニングラード大学で物理学と数学を履修し、20歳のとき卒業した。28歳まで、彼はカレッジの教授であり、有名な天文学者であった。しかし、そのあとの11年間、科学の世界全般から、この前途有望な物理学者は、姿が見えなくなってしまった。


♦ ニコライ・コズィレフ:ロシア強制収容所

 コズィレフが教授および研究者として輝かしい経歴を享受していたとき、ソ連邦の指導者スターリン(Josef Stalin)は、自主的思考者である科学者たちによる脅威を感じた。スターリンは、彼の宣伝活動計画を科学者たちが見抜くであろうと心配した。

 これを防ぐために、1936年に、スターリンは彼らを拘束し強制収容所へ送った。ニコライ・コズィレフは、そこに入れられた人達の中にいたのである。収容所で過ごした長い11年間、観察し、瞑想し、思考すること以外にはすることはあまりなかった。

 話し手であり著者であるデイビッド・ウィルコックによれば、コズィレフは、収容所にいる間、バクテリアの成長に夢中になり、それが完全な螺旋に成長していくことに気が付いたという。このことから、彼は、あらゆる生命形態は、目に見えない螺旋状のエネルギー源からエネルギーを採ってきていると結論した。

 このエネルギーは、“食べて、飲んで、息をして、光合成をすること”と同じように生命の維持と成長に重要であると考えた。

 また、コズィレフは、この螺旋状のエネルギーと成長は、“複合スパイラル・パターン”で宇宙空間の軌道を回る地球と如何に時間が作用しているかということであると、結論した。

 地球が太陽の周りをまわるとき地球は地球の軸の周りに回転する(自転)ので、エネルギーあるいはトーション波動を放出し、これらが宇宙空間を通して地球を推進させる。トーション波は、光速よりも早い速度で伝わる。これらのトーション波 は、実際は、重力にさざなみを引き起こす“時間の波動”でもある。

 実際、ある科学者たちは、現在、“電磁気、重力、およびトーション波は、同じ家族に属するメンバーである。つまりそれらはイーサ振動の単に異なる形態である。”と信じている。


♦ 強制収容所後の研究およびトーションフィールドの研究

 1948年にコズィレフは、強制収容所から解放された。彼は、真剣に研究を開始し、収容所にいるときに育んだ理論をテストすることができるようになった。標準的な実験手順を用いて、振り子とジャイロスコープを用いて、回転と振動が如何にトーションフィールドを形成し、それにより時間がどう変化するかをテストした。

 この混み入った研究の結果は、トーションフィールドは、時間、空間、物質、重力および電磁気を含め全てをコントロールしていることを確信させるものであった。

 コズィレフは、あなたが思いつくどんな活動もエネルギーを放出しトーションフィールドの源泉となり、時間波にさざなみを引き起こすと結論した。液体を熱すること、冷却することは、摩擦や燃やすことと同じく、全てトーションフィールドを作り出し時間波にさざなみを立てる。植物がしおれて死に至ることさえ、時間に影響するエネルギーを放出する。

 コズィレフの最も論争を呼ぶ理論は、 人間の意識の急激な変化 が、トーションフィールドに影響を与え、何らかの方法で物質に混乱を与えるというものであった。

 2011年9月11日、テロリストがニューヨーク市の世界貿易センターを攻撃したとき、世界中のコンピュータにつないだ ランダム数発生器の振る舞いに、特に実際の攻撃サイトに地理的に近い場所で、明らかな変化が起こった。 ディバイン・コスモス によれば、このデータは、“人間の集合意識の変化”による影響であることを示しているという。


♦ コズィレフ、トーションフィールドおよびライフフォース

 トーションフィールドは“全ての理論”のミッシングリンクであるとみなす科学者達がいる。(訳注:ミッシングリンクとは、系列を完成するのに欠けているもの、例えば類人猿と人間との中間に存在したと仮想される生き物) コズィレフは、我々の思考、感じ方、および行動はトーションフィールドに影響を与えると信じていた。

 コズィレフは、彼自身の心理的変化の物理的効果を測定する複雑な計測器を開発した。彼は、彼の感情的思考が知的思考よりも大きな効果を持つことを発見した。彼の測定器は、彼がお気に入りの著者、ファウストを読んでいるとき、驚異的変化を示した。このことから、“我々の思考は時間の密度を変更できるであろう”ということを信じるに至った。…


文献[1]DR. NIKOLAI KOZYREV AND THE MYSTERY OF TORSION FIELDS







 

13. トーションフィールドおよびオーラ by Claude Swanson



 これは, Claude Swanson, Ph.D.の論文[1]の抄訳である。

トーションフィールドおよびオーラ



 “時間は、自然界で最も重要で最も不可解なものである。時間は光のように伝播はしない:しかしどこにでも即座に現れる。” Dr. Nikolai Kozyrev (Ostrander, 1997)

 “電荷と質量がそれぞれ電磁場と重力場をつくるのと同じように,スピンはトーションフィールドの発生源として働く。…実際,トーションフィールドを発生する数多くのデバイスが作られている。” (Panov, 1997)

  “ニコライ・アレクサンドロヴィッチ・コズイレフの考えは我々のイマジネイションを掻き立てる。それは楽観に満ちている。物理的構築において我々は初めて,生き生きとした創造原理の世界を見ることができる。その世界では,伝統的物理学で予言された熱的な死に対抗できるのだ。”(Shikhobalov, 2002)

 “ 80年代から90年代後期にかけて,理論的予言を確信させる重要な実験研究がなされた。それで,トーション・フィールド発生器は,いわゆるサイキック能力者がみせてくれる現象を再現するばかりでなく,どんなサイキック能力者もみせてくれなかったような効果さえ見せてくれるということがはっきりしたのである。”Dr. Yu. V. Nachalov (Nachalov, 2003)

コズイレフ効果:時間の流れとトーションフィールド



 神秘的で微妙なエネルギー(subtle energy) の性質を解き明かすブレイクスルーが予想外の方向からもたらされた。ニコライ・コズイレフ博士−ロシアの尊敬すべき天文学者−が約50年前に時間密度と呼ぶ物理学における新しい力を発見したと発表した。

 彼は,時間の経過する速度は他の物理的プロセスで変化するという結論に達した。これは,彼がトーション(粒子のスピンと相互作用している)とよぶ空間におけるねじれの効果であろう。電子やプロトンなどの素粒子は,全て,スピンをもっている。このことは,トーションは西洋の物理学において見落とされてきたユニバーサルな力であることを意味する。

 これはサトル・エナジーにおけるオーラや他の様相を理解する時に欠けていた要素であるかもしれない。

 天文学者としてコズイレフは連星が如何にして発生するか研究していた。これらの星は互いの軌道を回っている。彼は,それらの星の振る舞いは認められている物理学に従わないことを発見した。それらは,既知の物理学で知られているよりももっと早く互いに似てくる。

 シーラ・オストランダーとリン・シレーダーは Psychic Discoveries Behind the Iron Curtain「鉄のカーテンの背後のサイキック発見=ソ連圏の4次元科学(訳書,たま出版)」という画期的な本を出版したが,その中で一つの章をコズイレフに割いている。この著者のインタビューを受けた時,コズイレフは,
 “双子星と呼ばれるペアの星がある。始めは,二つの星は同じではないが,だんだん時間が経つにつれて第2の星は第1の星に似てくる。同じ明るさになり,同じ半径になり,同じスペクトル型になってくる。

 そんなに大きな距離離れていて,フォースフィールドを通してミラーリングは起こりえない。

 第1の星は,時間のエネルギーを通して第2の星に影響を与えていると思われる。星はテレパシーで交信しているかのようだ”,といってニコッとした。(Ostrander. 1970)

 彼はこの現象を分析して,もし時間がそれ自体でバリアブルであるならば説明がつくことを知った。不可逆過程,例えば星の内部での燃焼のようなエントロピーの変化,が起こるときはいつでも,時間の流れに影響を与える。これにより,遠くまで及ぶ画期的な新物理理論が始まった。

 物理的過程の多くは,不可逆的であるが,それは秩序ある状態から秩序のない状態への一方向へのみ動くということを意味している。燃焼が起こるときや液体が蒸発するとき,そのエネルギーと粒子は大きな体積になって広がる。エネルギーは空間に逃げてしまい,再び捉えることは簡単にはできない。これは,熱力学の第二法則と呼ばれる物理の原理に結びついていて,閉じた系の中でエントロピーは減少しないということを意味している。

 キャンプファイヤで燃やす薪から光熱エネルギーが周囲に放射されるが,放射されたエネルギーを捕獲して,元の薪に戻すなんてことは,何か特別なことをしない限り不可能であるということである。これは,不可逆過程におけるエントロピーの増大の一例である。 時間の経過を決定するのはエントロピーの増大であるという人もいる。両者は密接に結合している。

 コズイレフはこの理論に当惑した。何故なら,それは,宇宙は全てのエネルギーと質量が,生命も何の構造もなく拡散ガスとなって宇宙に等しく拡散していってしまうという“熱的な死”にだんだん向かっていくという予言だからである。 彼は実験天文学者として,こんなことは起きないことを見てきた。

 “しかしながら,宇宙には熱力学の第二法則に書かれているような衰退という兆候はない。星は死に至るが,また生まれ変わる。 宇宙は 無尽蔵の変化をして輝いている。やがてやってくる熱的な死も放射性の死も見られない。

 あきらかに,ここに基本的な矛盾がある。すなわち,第二法則を宇宙の無窮性に当てはめることができないという深い矛盾である。 実際は,離れている星々だけでなく,全体のシステム達は,閉鎖系とみなされる距離だけ互いに離れている(通常,第二法則は閉鎖系にのみ適用される)。

 その場合,外部から何らの助力も来ないうちは,熱的な死がみられる。そのようなシステムたちは,衰退状態が支配するが,しかし,それでもそういうことは存在しない” (コズイレフ, 1958)

 このような観測から,コズイレフは,“トーション”と“時間密度”という理論−エントロピーが増加したときは,どこかで減少している−という理論に到達した。 これは“熱的な死”を避けることができる。

 彼の理論は,局所的なエントロピーの変化が起こるときはいつでも,エントロピーの変化が時間密度の局所的変化を起こし,それが他の場所に吸収される“トーション”を運ぶねじれた波動の形で放射されるということを言っている。波動の吸収は,吸収された場所において逆方向にエトロピーの変化を引き起こす。

 この提案の一つの結論は,“トーション”は物体の中に保存され得ることと,一つの物体から他の物体へ移送可能であるということである。この点では電荷の振る舞いに似ているが,“保存”はできない。時間が経つとゆっくりと崩れていく。蓄積保存時間は,さまざまなファクターによって数十秒から数か月と変化する。

  この効果は,いろんな方法の検出方法で測定されている。それは検出方法には依存しない。
 “この効果の研究は,物質サンプルをプロセスのそばに置き,ある程度の時間が経ったら調べてみると,そういった効果を示す。”(コロタエフ,1996)

 この効果は,ライエンバッハ(1850)によっても観測されている。彼は敏感者を用いて実験を行った。彼は,それを“オド”と呼んだ。我々は“サトル・エナジー”あるいは“ライフフォース”と呼んでいる。ロシアの多くの科学者達によれば,トーションはサトル・エナジーである。それは本書を通して述べた,オーラとか遠隔ヒーリングのような効果の原因である。

 コズイレフは,時間密度は空間もまたねじれた性質をもっていることを暗に意味していることを実感していた。彼は,もし時間が非対称なら空間もそうであるに違いないと 結論した。質量をもっているすべての粒子,たとえば電子,プロトン,ニュートロンは,それらのスピンをもっている。

 そのスピンによって空間にねじれ効果を発生させるに違いない。エントロピーの変化は,通常粒子の加速を発生させる。したがって,このねじれの性質(彼はそれをトーションと呼ぶ)に影響を与える。

 したがって,荷電粒子が電磁波やフォトンを発生するときはいつでも,トーション波を発生する。結果として,トーションは粒子達のスピン達を結ぶ放射の広範囲におよぶ重要な形態である。その効果は通常は電磁気よりも弱いとはいえ,広範囲におよぶ影響力があり新現象を起こす結果となる。 

  不可逆過程が局所的に増加するときは,トーションあるいは時間密度を放射し,それはどこかで吸収される。吸収点では,負のエントロピーが発生するが,それはソースにおけるエントロピー増加とバランスする。これは,極度に重要な原理である。宇宙におけるエントロピーは増大しないことを保証している。コズイレフは,時間の流れはエントロピーの増大を補償するので,こうしたことが起こるというであろう。

 この“時間の物理的性質,時間密度”について,アダメンコは,下記のように述べている。
 “時間(時間密度)の物理的要素は,物質によって“吸収”されたり“放射”されたりし得る。従って,“密度”は時間のアクテイブな性質を反映する。

 特殊検出器を使って行った実験では,エントロピーが増大する系の近くでは時間密度も増加することが示された。従って,このプロセスでは,一つの系でエントロピーが増大するとき失われた秩序は,時間密度を変化させることによって,検出器の物質に伝達され,そこでは秩序が増加する。

 したがって,物質の弾性,伝導性,電子の仕事関数(光電効果の)が変化する。こうした現象は実験により確認されている。(Kozyrev, 1978; Kozyrev, 1980).” (Adamenko, 1989)
 換言すれば,トーション波は,時間密度を運び,その過程で全ての,宇宙の全プロセスを考慮すれば,トータルのエントロピーは増加しない。情報は失われることはない。どこかで増加が起これば,トーションが吸収されるどこかの場所で減少が起こる。このことはFig.2にまとめてある。

Chap5/Aura/torsion.jpg
Fig.2 コズイレフによれば,宇宙におけるトータルのエントロピーと“情報”は保存される。どこかで不可逆過程でエントロピーが増加するとき, 失われた情報は(右)トーション波により運ばれ,トーション波が吸収される場所に到着する。
 時間密度は,エントロピーが増加しているソースにおいては“疎”だと言われ,トーション波が吸収される場所においては“蜜”であると言われる。
 逆の過程,すなわち時間を逆にしたバージョンが考えられる。局所的にエントロピーが減少する場所は左トーションを発生する。この波動が吸収される場所ではエントロピーは増加するであろう。


更に付言すると,この流れは実際瞬間的におこる。

“時間は,例えば電磁波のようには伝播しない。しかし宇宙の全ての場所に瞬時に出現する。これが,時間を通して結合することが瞬間的でなければならない理由である。従って,遠く離れた宇宙空間における現象は,遅れることなしにリアルタイムでに観測可能である。この見解は,特殊相対性理論に矛盾はしない。何故なら,我々は時間を通して瞬間的結合で結ばれているからマテリアルの移動はないからである。” (Kozyrev, 1976)
 コズイレフの考えは,驚くべき革新的な概念であるが,ロシアの何十人もの物理学者によって40年以上も注意深くテストされ実証されてきた。こうした概念がロシアよりむしろ西側にずっと広く知られていることは全く驚くべきことである。

 彼らの最も重要な結論は,コズイレフがトーションと呼ぶこのフォースは,サトル・エナジーと全く同じであるということである。その振舞を予想する方程式が作られたが,それによって発明がなされ実用的デバイスが作られた。

 コズイレフの業績は,他の多くのロシアの科学者達(Levich, 1996; Lavrentiev, 1990, 1991; Panov, 1997; Lunev, 1995; Akimov)によって証明された。それは,初期の西側の科学者達( Baron Karl von Reichenbach and Dr. Wilhelm Reich)や中国伝統医学および近代西洋科学者(例えばウイリアム・チラー博士,2001, 2005)と一致している。 1996).

 この研究は,他の関連研究と共に二つの本にまとめてある。 「ライフフォース:科学的基礎: Vols.1 & 2 by Swanson」 という本である。コズイレフのトーションフィールドの幾つかの様相を理解するために有益な情報を提供している。

 トーションに対する実験上の支持



 多くのロシア人科学者は,コズイレフの発見は物理学における重要なブレイクスルーになると結論づけていた。その種々の様相を証明または拡張するために広範な研究プログラムが遂行された。例えば,トムスク・ポリテクニカル大学(Tomsk Polytechnical University)は,それを発生させる方法と測定する方法の両方を含めて,トーションのさまざまな様相を研究する何年間にもわたるプログラムを組んだ。

 その研究機関からの一つのレポートは,著者として19人の科学者が列挙されていて,1983年にスタートしてから10年間の期間行われた研究について記述している。このレポートは,この期間に出版された他の数百の論文をリストアップしている。大抵は,実験報告であり,トーションが真実であることを支持し重要な現象であるとしていた。

 その他の研究は尊敬されている科学者,モスクワ大学のDr. A. P. Levichによってまとめられていた。彼は,下記のように言っている。

“N.A.コズイレフ−著名な天文学者で自然科学者−は,アクテイヴな特性をもち,通常の理解の範囲内で物質ばかりか場や空間とぴったりと適合する新しい実体を導入することによって,世界の動的な像を豊かにした。”


  Levichのレポートは,トーションバランス(ねじれ振り子),抵抗ブリッジ,受光素子,ピエゾ素子,化学反応,および質量と密度の変化を用いて,コズイレフの予言を実証したロシアの何ダースもの多くの科学者による実験について記述している。

 それは,天文学,電磁気学,重力及びサトルエナジーにおいてコズイレフの考えを実証する実験について述べられていた。そして,トーションのようなサトルエナジーは,実験的証明,理論および応用面でしっかりした科学として完全に認められていることを示している。

 コズイレフのトーションの研究は1950年に始まった。「鉄のカーテンの背後のサイキック発見(和訳書題名:ソ連圏の四次元科学)」を著したSheila Ostrander and Lynn Schroederによるインタビューを受けた1969年までに,既に多くの事柄が実験的に証明されていた。政府からの研究費支援も受けていた。

 トーション科学者,シャクパロノフは,この結果は八つの異なる研究所との30年間の共同研究で 得られた結果に基づいているとコメントしていた。結果の多くは,セキュリテイ制限が緩くなったとき,1991年の情報公開の後に出版された。 関係した物理学者や研究機関の多くがトーションはまがい物でない真実の科学的現象であるということを示した。

(中略)…スピンは,電荷と質量が電磁場と重力場を発生させると同様に,トーションフィールドの発生源として働く。


 ロシアの科学者達は,いわゆるキネトバリック効果のような遠方に働く異常な効果(Peshka, 1979),ピッカーデイによるビスマス塩化物の沈殿率に関する25年間の観測,フリッカーノイズ(Zhvirblis, 1983),コズイレフとシャポヴァロフによるフォトマルの暗電流の3年間の観察も同様に説明できることを発見した

 そのような実験は,異なる場所にある実験室で同時に観測される“相関異常現象”を説明している。ウィリアム・チラー博士は,“ある条件になった空間”,つまり,サトルエナジーでいっぱいになった空間では,実験室が別の国に離れていてさえ,そのような異常現象が周期的に起こることを示した(Tiller, 2001, 2005)。 (中略)

 コズイレフの理論はSaxl & Allais (Saxl, 1967,1971, 1996; Allais, 1957a-e, 1959)の食の実験のような重力異常を説明できる(第2巻)。 それは,NASAの衛星が太陽系の外では何故予測されたように動かないかを説明するかもしれない(Flandern, 1997)。もっとエキサイテイングなことは,近年,天文学者にとって謎であるダークマターとダークエナジーを説明できるかもしれないのである。

  Gennady Shipov博士 (Shipov, 1993)は,トーションに対する極めて厳密な数学的理論を展開した。彼の予言はロシアの数人の科学者(Akimov, 1995, 1997)により確認された。 Sabbata & Gasperini (De Sabbata, 1980,1981), Hammond (Hammond, 1999),Evans (Evans, 2003) および Veinik (Veinik,1991)を含む他の科学者はそれに競合する理論を立てているが,そのすべてがトーションの何らかの形を含んでいる。従って,最終的なトーション理論をまとめるのには,恐らく時期尚早ということであろう。

 トーションの効果はコズイレフが行った簡単な実験で見られる。例えばアセトンの蒸発のような“不可逆過程”が存在するとき,重力に似たフォースが発生する。エントロピー変化の符号に依存して,このフォースは吸引か反発になる。

 これら二つの極性は,初めの章に書いたyinとyangの二つの極性,およびライエンバッハにより研究された正と負に対応する。実際,コズイレフは不可逆過程を導入することにより実験室でサトルエナジーに関するこれらと同じ二つの極性を発見している。 それは,天文物理学者を悩ましているダークマターとダークエナジーに対する別の面からの説明を提供しているかもしれない。

 時間とトーションに関する実験結果



 コズイレフの“トーション”および“時間密度”の性質は,いくつかの実験を見ると最もよく理解できる。コズイレフによれば,トーションはエントロピ変化を伴う“不可逆過程” により発生する。不可逆過程”の一つの良い例は,洗浄に使う液体,アセトンの蒸発である。(以下略)

Chap5/Swanson.jpg
Fig.3 Claude Swanson博士はMITとプリンスト
ン大学で物理学者としての教育を受けた。その
期間,ブルックヘブン国立研究所のMIT科学教育
センターに勤務した。プリンストンにおいては,
National Science Foundation奨学金とPutnam奨
学金を受けた。

 彼の博士号は,ロバート・デイッケ教授が率い
る実験宇宙天文学に焦点を当てた“重力グループ”
でなされた研究による。 Swansonは,核融合エネル
ギーシステムの超電導プラズマ容器の設計にプリン
ストン大学とコーネル大学の大学院において携わった。

 その後,プリンストンの航空宇宙研究員として働き
始め,ついで,コンサルタント会社に転職し,後に,
彼自身のコンサルタント会社を立ち上げた。そこで,
企業および政府のエイジェントに対し応用物理にお
ける研究を行った。(中略)

 著書:
・The Synchronized Universe
・Life Forceなど

文献

[1]Claude Swanson (Ph.D): The Torsion Field and The Aula.



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