フリーエネルギー技術開発の特徴と種々相

フリーエネルギー技術開発の特徴と種々相






Chap.3b. イーサ応用: オーゴン・エナジーとオーゴン集積器の諸特性

1. オーゴン概要
2. ヴィルヘルム・ライヒ
 2.1 バイオン実験
 2.2 オーゴノミー
 2.3 アインシュタインとの実験
 2.4 FBI による誤逮捕
 2.5 オーゴノン(オーゴン研究施設)の購入
 2.6 禁止命令
 2.7 科学
 2.8 ライヒの著書(英文)

3. ライヒ没後のオーゴン研究
4. オーゴン・エナジーの諸特性
5. オーゴン集積器の製作・実験方法と留意点
 5.1 単純化したオーゴン集積器
 5.2 オーゴン・エナジー集積器の製作と実験に使用するための一般原理
 5.3 オーゴン・ブランケットおよびシュータ

6. 各種オーゴン集積器の作り方 by DeMeo
 6.1 2層オーゴン・エナジー・ブランケットの製作
 6.2 5層園芸用種子チャージャー:コーヒー缶集積器
 6.3 10層オーゴン・エナジー集積器
 6.4 オーゴン照射漏斗
 6.5 オーゴン照射棒
 6.6 大型3層オーゴン・エナジー集積器
 6.7 オーゴン・エナジー集積器の作り方についての考察

7. オーゴン・エナジーの事実に基づく現象・効果
8. オーゴン集積器に関し私(デ・ミオ)が観察したこと
9. オーゴン集積器に関する幾つかの実験






Chap.3b. イーサ応用: 
オーゴン・エナジーとオーゴン集積器の諸特性



 オーゴン・エナジーは、ヴィルヘルム・ライヒ(Wilhelm Reich)により提案されたものである。デミオなど、この分野の多くの研究者達の主張によれば、オーゴン・エナジーは、イーサに類似/同一のものであるという。東洋の“気”の種類であるとも考えられている。

 本章では、このエネルギー密度を高くするひとつの方法として、オーゴン集積器(オーゴン・ボックス、オーゴンアキュミュレータともいう)を取り扱う。エネルギー密度を高くすることは、イーサ応用機器を開発するときに留意すべき点である。



1. オーゴン概要




 以下に、オーゴンの概要を文献[1]の抜粋・概訳で示す。この文献の記述は、簡単に述べてあるだけに、当然説明不足であり難解になってしまっている。ここでは、ざっと読むだけでよい。そのあとの理解に支障はない。

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 オーゴンとは、ヴィルヘルム・ライヒにより1930年代にはじめて提案された難解なエネルギーあるいは仮説上の宇宙のライフ・フォースとして記述される科学仮説的でスピリチュアルな概念である。

 ライヒが1957年に亡くなった後、ライヒの学生だったチャールズ・ケリー(Charles Kelley)が発展させて、オーゴンは、宇宙の、すなわちメスマー(Mesmer、日本ではメスメル)の動物磁気(1779)、カール・ライヘンバッハ(Carl Reichenbach)のオド・フォース(1845)およびアンリ・ベルグソン(Henri Bergson)のエラン・ビタール(elan vital, 1907)に似たような全ての自然の中の創造的土台の反エントロピー的原理として考えられている。

(訳注:エラン・ビタール(生命の躍動)とは、かつて、アンリ・ベルクソンによって有機体の進化と発生を引き起こすと考えられていた、物理的でも化学的でもない仮想の力とされた)

 オーゴンは、ルミニフェラス・イーサのように質量のない、偏在する実質とみられていた。しかし、不活発な物質よりも生きているエネルギーに深く関係している。それは、オーゴン理論で“バイオン”と呼ばれる最小の微視的な単位から、生物、雲、あるいは銀河のような巨視的構造に至るまで、あらゆるスケールの組織体を、合体することにより創造することができるとされる。

 ライヒは、身体諸器官のオーゴンの欠乏または抑制は、リビードウ(性的衝動)における欠乏または抑制が、フロイド理論におけるノイローゼを発症するように、多くの病気の根源であると言った。

 ライヒは、1939年に米国に移住した後、オーゴン・エナジーの研究をするため1942年にカリフォルニアにオーゴン研究所を設立した。そこで、10年以上にわたって、その分野の文献を出版し、関連するものを頒布した。

 ライヒは、特殊な“オーゴン集積器”を設計したが、それは、明らかに環境からエネルギーを捕集し蓄積するデバイスであった。これは、一般的な健康増進目的だが天候のコントロールにさえ用いられた。最終的には、米国食品医薬品庁(FDA)は、ライヒと彼の関連者は嘘をついて間違った主張をしているということで、オーゴン関連物の頒布を除いて、連邦禁止命令を出した。そして、のちにライヒは投獄された。ライヒが禁止令を破るとすべてのライヒ研究所のオーゴン関連物は破壊された。(以下略)

 
オーゴン・エナジー集積器, excerpt from [1]
 (左)ドアを閉めたところ、(右)ドアを開けたところ。
ボックスの壁・扉は有機物質層と無機物質層が交互に重ねられている。これにより周囲の環境よりもボックス内部のオーゴン密度が高められると想像さ れている。



文献

[1]https://en.wikipedia.org/wiki/Orgone





2. ヴィルヘルム・ライヒ




 以下は、文献[1]Wikipedia(英語サイト)の抜粋・概訳である。これは、ウイキペデイアの日本語サイトのヴィルヘルム・ライヒに関する記述と合わせて読むと理解がいっそう深まるでしょう。

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ヴィルヘルム・ライヒ博士[1]


 ヴィルヘルム・ライヒ(1897-1957)は、オーストリアの精神分析学者で、ジークムント・フロイト(Sigmund Freud:オーストラリアの精神分析学者)後の第二世代分析学者であった。影響力のある幾つかの本の著者であり、最も有名な著書は、Character Analysis (1933), The Mass Psychology of Fascism (1933)、および The Sexual Revolution (1936)である。(中略:精神分析に関する記述箇所は略す)

 ライヒは、精神医学史上、最も急進的な人物の一人として有名になった。ライヒの性格に関する研究は、アンナ・フロイトのThe Ego and the Mechanisms of Defence (1936)に貢献した。また身体精神療法、ゲシュタルト療法、バイオエネルギー分析、および根本療法のような筋肉の防護(身体運動方法のパーソナリテイ表現)の形態の革新的方法に貢献した。



 
20代の頃のライヒ[2]


 

2,1 バイオン実験



 1934年から1939年にかけて、ライヒは彼がバイオン実験と称する実験を行った。これは、1938年2月にオスロでDie Bione: Zur Entstehung des vegetativen Lebensとして出版したが、1979年には英語で出版し、後にThe Bion Experiments on the Origin of Life(生命の起源に関するバイオン実験)と呼んだ。

 彼は、原生動物を調べたのであるが、ガラス、砂、鉄および動物組織を煮沸しカリウムとゼラチンを加え、小水疱を培養した。そして熱火炎で熱し白熱発光させると、明るく輝く燃えるような青い小水疱が見えたと書いている。彼は、それを、“バイオン”と呼んだ。それは、生命と非生命の中間にある生命の基本形であると彼は確信した。

 バクテリアは、既に空気中あるいは他の物質上に存在しているという考えを棄てて、冷やした調合薬を成長媒体の上に注いだとき、バクテリアが生まれたと彼は書いている。(以下略) -->



 

2,2 オーゴノミー



 ライヒが、生物学的エネルギーあるいは宇宙エネルギー、すなわちこれはフロイトのリビドーの思想の拡張なのであるが、そういうエネルギーを発見したと言ったのは、1939年にニューヨークに到着してから間もなくのことであった。彼は、それを、“オーゴン・エナジー”あるいは“オーゴン放射”と呼び、その研究を“オーゴノミー”と呼んだ。

 ライヒは、マウスにバイオンを注入したときと、特殊な望遠鏡である“オーガノスコープ”で夜空をみたときに、オーゴンを見たと言った。彼は、それは土の中や空気中(実際には、いたるところ)に存在していて、青色あるいは青灰色であり、人類は、それに関する知識を、物理的な面ではイーサ、スピリチュアルな面では神と、二つに分けてきた、と論じている。

 空の色、北極の光、セイント・エルモの火および性的に興奮した蛙(かえる)の青色は、オーゴンの表れであると、彼は書いている。彼はまた、原生動物、赤血球、癌細胞、および植物のクロロフィルは、オーゴンで変化すると、論じた。

 
オーゴン集積器[1]


 1940年に、彼は、絶縁したファラデイ・ケイジ、“オーゴン集積器”を製作し始めた。これは、オーゴンを集積すると、彼は言っていた。初期のオーゴン・ボックスは、実験動物用であった。初めての人間サイズの大きさの5フィートの高さのものは、1940年12月に作られ、それは、彼の家の地下室の中に設置された。

 岩綿(ミネラルウール)と鉄薄板を整列させた合板からできていて、内部に椅子があり、小さな窓が開いていたと、ターナーは書いている。ボックスは、これらの材料を多層にしてあり、これが内部のオーゴン濃度を外部空気中より3〜5倍高くしていると、ライヒは言っていた。患者は、その内部に裸で座ることが期待された。

 オーゴン集積器は、植物の生長および癌のマウスに対してテストされた。1941年7月、“オーゴンは、癌の増殖を破壊できる。これは、身体のあらゆる部分の腫瘍が消滅あるいは小さくなったという事実により証明された。世界中で誰も、このようなことは主張できやしない。”とライヒは支持者たちに書いていた。

 
癌専門家Leiv Kreyberg(右から3番目)はライヒの研究を退けた,1937,[1]


 米国で医療行為を行う免許を得ていなかったが、彼は、癌及び精神分裂病と診断された人間にオーゴン・ボックスをテストし始めた。しかし、ライヒがユチカ州立精神病院に入院していたという嘘の話により、彼は狂人であるという噂を被験者が聞きつけため、あるテストは早期に止めになってしまった。

 もう一つのケースでは、8歳の癌の少女の父親が、彼に助けを求めてきたが、米国医療協会に、彼はライセンスなしに医療行為をしていると訴えた。彼は、彼の支持者に、彼は肉体的・精神的健康に対する大きな統一理論を開発したことを信じて、批判に対して支えてくれるよう要請した。

 (訳注:ライヒの没後に、最近になって、癌に対する追試が行われている。それについては後述する。)



 

2,3 アインシュタインとの実験



 1940年12月に、ライヒは、科学的発見をしたので議論したい、という手紙をアインシュタインに書いた。すると、1941年1月にアインシュタインは、プリンストンの彼の家にやってきた。そこで、二人は5時間ほども話し合った。

 彼は、アインシュタインに、“電磁気エネルギーについて知られているところのどんなものとも、多くの点で異なる振る舞いをする特殊な生物学的実効的エネルギー”を発見したと言った。また、それは疾病に対しても、ファシスト害悪に対する戦いにおける武器としても使えるだろうと言った。

(アインシュタインは、1939年にルーズベルト大統領への手紙にサインをしたが、その手紙は、ドイツのナチが原子爆弾を作っている危険を警告し、米国に、米国自身の研究プロジェクトの設立を促したものであった。)

 アインシュタインは、ライヒが示唆するように、他に熱源がなくてもボックス内の温度が上がり得るならば、それは、爆弾になるだろうといって同意した。

 ライヒは、この面会で大いに勇気づけられた。そして、さらに研究を進めるためにプリンストン研究所にきて参加するよう招待したいと思った。次の会合の時に、彼はアインシュタインに小型の集積器を贈与した。それから10日間以上、アインシュタインは彼の地下室において実験を行った。その実験では、温度を比較するために、デバイスの内部と外部および裸のファラデイ・ケイジの温度測定がなされた。

 彼は、ライヒが論じたオーゴンにより引き起こされた温度の上昇を観測した。しかし、アインシュタインの助手の一人が、床の上の温度は天井の温度より低いことを指摘した。アインシュタインは、温度効果は、単に室内の温度勾配によるものと結論付けた。1941年2月7日に、彼は“これらの実験を通して私は、この問題は完全に解けた”という手紙を出した。

 ライヒは、25頁の手紙を出し、アインシュタインの心を変ようと試みた。対流の影響を取り除くために、 集積器の上に水平版を導入し、毛布に包み、天井から吊るし、地下に埋め、そして外側に置くということを含めて、ある測定方法を採ったと、アインシュタインに告げた。

 (訳注:ライヒの測定方法の詳細はよくわからない。アインシュタインの測定方法も不明である。また最近、科学的測定がなされているので、その結果の報告は後述する。)

 これら全ての条件下で温度差は存在し、実際、開放空間において顕著になる、とライヒは書いている。しかし、アインシュタインは、このことにもライヒのその先の通信にも反応しなかった。ライヒは彼の実験結果を定期的に報告したが、それは、3年後にライヒが以前のやりとりを出版すると脅迫するまでのことであった。

 アインシュタインは、その件にさらに時間を捧げることはできないし、宣伝広告の目的で彼の名前を誤用しないように要請するという返答をした。アインシュタインの心変わりは、何かの陰謀、おそらく共産主義者あるいはライヒは病気だという噂で引き起こされたものであろうと、ライヒは信じた。

 ライヒは、1953年に、“The Einstein Affair”(アインシュタインの件)の中に、そのやり取りを書いて出版した。



 

2.4 FBI による誤逮捕



 ライヒは、オーゴン集積器を使った秘密の実験で数人救ったと、ニュースクールの理事アルビン・ジョンソンに手紙を書いた後、1941年5月にニュースクールでの職を失った。ジョンソンは、ライヒの癌を治すことができるという主張を知っていた。そしてニュースクールは、そのような研究をするのに適切な機関ではないと、ライヒに告げたのであった。

 また、ライヒは、動物実験について隣人たちから苦情を言われ、そのあとに、ケッセル街から追い払われた。彼のサポーター達が、ウオルター・ブリーエルも含めて、家を買うための$14,000を彼に提供し、彼は、9906 69番街に落ち着いた。

 パールハーバーの5日後で、またドイツが米国に戦線布告した後、1941年12月12日に、ライヒは、FBIによって彼の自宅で、午前2時に逮捕され、エリス島(ニューヨーク湾中の島で、米国移民受付施設があったところ)に送られた。彼は、そこで、3週間余拘留された。

 彼は、その時、自分はオーゴン研究所の精神医学の准教授だと言った。彼は、はじめは大ホールの床の上で眠らされたが、ドイツ系アメリカ人協会のメンバーに取り囲まれていた。ライヒは彼らに殺されるのではないかと恐れた。しかし、彼の疥癬(かいせん)が再発症したとき、病室に移された。

 彼は、FBIが家宅捜査したとき見つけた数冊の本について質問を受けた。それらの本のなかには、ヒトラーの我が闘争、トロッツキーの我が人生、レーニンの伝記、および子供用のロシア語アルファベットが含まれていた。

 ハンガー・ストライキをすると脅した後に、1月5日に釈放された。しかし、彼の名前は敵国人コントロール・ユニットのブラックリストに残った。それは、監視下に置かれたことを意味していた。

 ターナーは、ライヒは誤人逮捕の犠牲になったようだと書いている。ニュージャージーに書店を営むウイリアム・ライヒがいたが、共産主義者の資料を頒布することをやっていたのである。FBIは、1943年に過ちを認めライフのファイルを閉鎖した。2000年に、789頁にわたるファイルを公表した:…(以下略)



 

2.5 オーゴノン(オーゴン研究施設)の購入



 1942年11月に、ライヒは、メイン州のドッジポンドに$4,000の古い農地、280エーカー(1.1km)の土地を購入した。彼は、それをオーゴノン(Orgonon)と呼んで、そこで夏を過ごし始めた。1943年にワンルーム・キャビンを建てた。1945年に研究所、1946年に一層大きなキャビン、1948年に観測所を建てた。

 
ヴィルヘルム・ライヒ博物館、オーゴノン[1]


 1950年に、彼は、四季を通してそこに住むことにした。その年の5月には、ニューヨークから、妻のイルゼ、息子のピータ、娘のエヴァとともに、そこに移動した。オーゴンの研究センターを作るという考えであった。数人の同僚たちも一緒に移住した。そのなかには、オーゴンに興味を抱いた二人の医師、オーゴン出版を行っていたロイス・ワイヴェルが含まれていた。画家のモイーズが、オーゴノンにおける助手として加わった。彼は、のちにエヴァと結婚した。

 オーゴノンは、いま、ヴィルヘルム・ライヒ博物館を収容している。と同時に、他はレンタルの休日小屋(複数)であり、小屋の一つは、かってライヒが住んでいたものである。



 

2.6 禁止命令



 数年にわたって、FDA(アメリカ食品医薬品局)は、オーゴン集積器について医者達、ライヒの学生達および患者達に聞きただした。集積器を購入したオレゴン大学の教授は、FDA検査官に、装置はまがいものであることは知っているが、妻が毎日その中に4時間も静かに座っているので、有用である、と語った。

 FDAの関心は、ライヒに対し好戦的反応に火をつけた。ライヒは、彼らを“HiGS"(政府の刺客)であり、赤(共産主義)の手先だと呼んだ。

 彼は、アイゼンハウアー大統領も含め強力な友人を政府内に持っているという妄想を膨らませた。大統領は、彼を守ってくれるだろうし、彼が大丈夫であるか確かめるために米空軍がオーゴノンの上を飛んでいたと信じていた。

 1952年7月29日、3人の検査官がオーゴノンに予告なしにやってきた。ライヒは、予告なしの訪問者を嫌っていたとシャラーフは書いている。ライヒは、近隣の土地を見ていた人たちを銃で追い払ったことがある。ライヒは、面会したいなら、その前に彼の研究を読んでからにしなくてはならないと言い、立ち去るように命令した。

 1954年2月、米国メイン州の地区弁護士が、オーゴン蓄積器の各州相互の出荷を妨げ、宣伝用の文書を禁止する、連邦食品・医薬品・化粧品法の301および302条に基づく永久禁止命令を求める27頁の告訴状を提出した。

 ライヒは、法廷は彼の研究を評価する場所ではない、と論じて法廷に出ることを拒否した。裁判官ジョン・D・クリフォードへ手紙を書き、その中で、彼は、以下のように書いている。

 私の真実に基づく本件の位置は、今日の科学の世界に置ける件と同じく、アメリカ食品医薬品局の件に該当することを私は容認しません。なぜなら、そのような取り扱いは、私の心中では、 基本原理的プリアトミックな宇宙オーゴンエネルギーに判定を下す 政府の特別な部局の権威の承認を意味するからです。私は、したがって、あなたの手に全幅の信頼をもってこの件を委ねることはしません。


 禁止命令は、1954年3月19日、欠席裁判により承認された。裁判官は、全ての集積器、部品説明書を破壊することを命令した。また、オーゴンについてのライヒのいくつかの本は見合わせになった。



 

2.7 科学



 科学界の主流は、ライヒのオーゴン理論を疑似科学として掃き捨てた。フランクリン・マーシャル大学の科学史研究者であるジェイムズ・ストリックは、ライヒの死以来の主な話しとしては、“ライヒには筋道の立った科学がないので、ライヒの科学を深く調べるポイントがない”と、2015年に記している。

 1960年から、ライヒの本が燃やされてしまったことに対する、明らかな抗議として、ニューヨークの出版社、 ファラー(Farrar), ストラウス(Straus)およびジルー(Giroux)が、彼の主な研究業績を出版し始めた。また、ライヒ関連の医師たちは研究グループを組織した。

 1967年に、彼の仲間の一人、エルスワース・ベイカー博士が年2回のジャーナル・オブ・オーゴノミーを発刊し、これは、最近では2015年に出版されている。そして1968年に、ニュージャージーのプリンストンに アメリカ・オーゴノミー大学(American College of Orgonomy)が創立された。

 シャラーフによれば、ジャーナル・オブ・オーゴノミーへ科学界の研究者が寄稿するときは、偽名を使っているという。生物物理学研究所が1978年にJames DeMeoにより設立され、またオーゴノミック科学研究所が1982年に Morton Herskowitzにより設立された。

 ハーバード大学の図書館(Francis A. Countway Library of Medicine)におけるライヒのアーカイブが、封印を解かれたとき、2007年11月、ふたたび新しい興味が引き起こされた。彼は、彼の死後50年間保存されてきた未出版の論文、説明書きを残していたのである。

(訳注:アメリカの図書館司書は、勝手に資料を廃棄しない。日本とくらべて大きな違いである:狭くて置き場所がないというのがもっともらしい理由)

 ジェイムス・ストリックは、ノルウェイで、1935-1939年バイオン実験のライヒの実験ノートを研究し始めた。2015年、ハーバード大学出版は、ストリックの「ヴィルヘルム・ライヒ、生物学者 (Wilhelm Reich, Biologist) Wilhelm Reich, Biologist」を出版した。その中で彼はオスロで発表されたライヒの研究、光顕微鏡および時間遅延マイクロ・シネマトグラフィーの先端技術について書いている。

 彼は、ライヒの主な研究は疑似科学といわれているが、それは正しくなく、ライヒの研究は“ずっとずっと複雑で、かつ興味深い”ものであると論じている。

 ターナーといえば(2011)、ライヒの息子、ピーターは、父親について“父は、19世紀型科学者です。20世紀科学者ではありません。科学者が今日行っているような手法はとりませんでした。20世紀型アメリカに衝突することになった19世紀型精神をもっていたのです”と言った。



 

2.8 ライヒの著書(英文)



  1. The Discovery of Orgone, Volume 1: The Function of the Orgasm, 1942 (Die Entdeckung des Orgons Erster Teil: Die Funktion des Orgasmus, translated by Theodore P. Wolfe)
  2. Character Analysis, 1945 (Charakteranalyse, translated by Theodore P. Wolfe)
  3. The Sexual Revolution, 1945 (Die Sexualitat im Kulturkampf, translated by Theodore P. Wolfe)
  4. The Mass Psychology of Fascism, 1946 (Massenpsychologie des Faschismus, translated by Theodore P. Wolfe)
  5. The Discovery of Orgone, Volume 2: The Cancer Biopathy, 1948
  6. Listen, Little Man!, 1948 (Rede an den kleinen Mann, translated by Theodore P. Wolfe)
  7. The Orgone Energy Accumulator, Its Scientific and Medical Use, 1948
  8. Ether, God and Devil, 1949
  9. Cosmic Superimposition: Man's Orgonotic Roots in Nature, 1951
  10. The Invasion of Compulsory Sex-Morality, 1951
  11. The Oranur Experiment: First Report (1947?1951), 1951
  12. The Murder of Christ (The Emotional Plague of Mankind), 1953
  13. People in Trouble (The Emotional Plague of Mankind), 1953 (Menschen im Staat)
  14. The Einstein Affair, 1953
  15. Contact with Space: Oranur Second Report, 1951?1956, 1957


文献

[1]Wilhelm Reich:https://en.wikipedia.org/wiki/Wilhelm_Reichまたは、Cosmic Orgone Engineering









3. ライヒ没後のオーゴン研究




 ライヒ没後、デミオ博士がオーゴン研究に力を注いだ。彼の著作「オーゴン集積器ハンドブック」には、だれにでもオーゴンボックス(オーゴン集積器)が製作できる方法や関連する様々なことが収録されている。また、付録に、その生体効果に関する二重盲検テストによる結果や、オーゴンがイーサや暗黒物質によく似た特性を持っていることが記載されている。

 ライヒのオーゴン研究から現在に至るまでの概要は、ハンドブックの序論を読むとよいだろう。以下は、文献[1]「オーゴン集積器ハンドブック」のデミオ博士の序論の抜粋・概訳である。

  オーゴン集積器ハンドブックの概要・目次・書評を見る。

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序論(オーゴン集積器ハンドブック)



 私が12歳のとき、私の大好きな叔父が肺癌を病んで亡くなった。医師チームは、片方の肺を切除したが、叔父は、数か月間にわたり苦しみ、話すことも動くこともままならず、ひどい痛みに耐えていた。叔母たちは、そんな状態にある叔父に子供たちを面会させることを許さなかった。

 一回だけ許した。そのときは、叔父が正装し家族全員を集め、静かにさよならといったのであった。叔父が亡くなったときは本当に悲しかった。

 私が15歳になったとき、母が肺癌だと診断された。私は、病院で母のベッドの横にいて、母は手術から戻ってきて、完全乳房切除術で、癌を切除したと言った。私は、その時の顔を決して忘れることはできない。

 母は、手術を耐え生きのびた。しかし、癌になる前にずっと持っていた感情面を捨てること、それについては診断されることも考察されることもなかった。

 家族の友人たちが、癌に対するオールターナテイブ治療(代替医療)を何か探すように促した。しかし、誰もが、病院の医師たちの方が最善の方法を知っていると信じていた。癌治療の統計上は、母は生存者としてリストアップされたとはいえ、手術後、だんだん衰えていった。母は、追加手術を拒んで、8年後に亡くなった。

 進行性疾患は、いまは流行病のレベルであるので、私の親族が癌で亡くなった経験は、特別なものではない。今日の統計は、“癌に対する戦い”は失われてしまったことを示しているし、全ての全摘手術、薬剤および放射線治療をやったところで、殆どの患者は、いまは1950年代におけるよりも、長くは生き永らえてはいないことを示してる。

 実際、進行性疾患は、現在、かって稀にしかなかった若者達や多くの人々の中に広がっている。手術、放射線治療および薬剤治療が癌を治療するのに有効な方法であるという主張を支持する科学的証拠はない。



 
DeMeo
 また伝統医学は、今日、予防的な配慮というリップサービス程度のものであって、それ以上のものを与えるのは難しい。こうした厄介な事実は、いろんな種類の代替・非侵襲・非毒性医療による癌治療の研究を始めようとするとき、全く混乱させてしまう。

 何十年ものあいだの組織化された医療は、“いんちき医療”として、捨て去れば、本書で扱う治療の有効性は、ほとんど、合理的か、あるいは、驚異的でさえあるように見えるのである。

 それらを支持する人たちや、実践者たちは、しばしば、病気の人に対し安全で効果的なものと信ずるものを、持ってくるのに大きなリスクをとってきた。

 組織化された医療団体は、製薬会社の利益に結びついているのだが、これらの問題に深刻な態度で立ち向かってはいない。それどころか、技術開発は、何の保証もないまま着手され、予測される結果を予測した見せかけの研究がなされてきた:

 (オーゴン治療の)診療所(複数)は、医療記録と研究資料を強奪され、そして収監命令書が渡されるという裁判所の命令を通して、乱暴な警察力により閉鎖された。書物も燃やされた。この文脈で、最大の欺瞞が、組織化された大きな医療団体とそれに関連した政府官僚政治により、アメリカ人たち、裁判所および法的システムに対しなされてきた。

 この短いハンドブックでは、これらの非科学的および非倫理的虐待の歴史を書くことはできないが、参考文献の節に、問題の文献や書物をリストアップしておいた。

 明らかに、進行性疾患を取り扱う医学の無能さは、組織化された医療コミュニテイが、重要な新発見を抑圧し、また科学的エビデンスが存在しても、それを無視して非正統派の施術者を押さえつける警察国家作戦を用いたという事実にある。

 実際、証拠を最もよく集め、大きな効果を有する、非正統派の治療法が攻撃されてきた。沢山の、実に沢山の、有望な治療法が、感情的共謀および医療的利害、製薬会社・疫病的ジャーナリスト・偏見をもった学者・厳格な政府官僚および裁判官の間の経済的動機に対する明らかな共謀により何年にもわたって抑圧されてきた。

 この過程で、真実は、ひどく踏みつけられ、科学的手法は放棄された。

 これらの社会的圧力が如何に新発見およびその発明者を殺してきたかの、最も明白で印象的な例が、ヴィルヘルム・ライヒ博士と彼のオーゴン集積器である。…

 ライヒが1939年に米国に到着するまでに、かれは、科学上の主な発見を幾つか成し遂げていた。それは、即座に、若くて熱心な科学者たちと医師たちを惹きつけることになり、彼らはライヒの仕事を助けた。彼の研究のアメリカ時代、それは1957年に亡くなるまで続いたのであるが、後に彼に対し裁判事件がおこったのにもかかわらず、特別に実りが大きかった。

 彼がオーゴン・エナジーと呼ぶ生物学的エネルギーおよび大気生命エネルギーの証明と実用的応用を実験で示したのはこの時期である。ライヒが観測したオーゴン・エナジーは、微生物・動物・人間および無機物質からも同様に放射される真の物理エネルギーであった。

 (訳注:これはまさに東洋医学の気の思想と軌を一にする。これが、オーゴンは気であるといわれる所以である。)

 それは、生きている生物をオーゴン・チャージングするし、大気中にも自由な形で存在する。それは、特殊な容器に集積でき、観測できるし、測定もできる。

 ライヒのオーゴン・エナジー実験は、医療団体の多くから敵意をもった批判を受けた。そして、新聞に中傷キャンペインが載った。すると、これが米国食品医薬品庁(FDA)による調査執行に火をつけた。FDAは、ライヒの研究にストップをかける努力をするとき、責任を探すとか、彼の実験的発見を正確に再現して調べるということはしなかった。

 その代わり、FDAの官僚は、ゴシップと噂に頼り、入手可能な、出版されたエビデンスを無視し、関連する科学的事実をよく知らないし関心ももたない“専門家”の目撃の証拠を採用した。政府役人・何人かの精神医学者・分析者・および医者が、彼の研究に終止符を打った時、科学的・法律的・道徳的・科学倫理的な手法の多くの違反が発生したのであった。

 我々は、今日、また、ライヒの件に関するFDAの内部作業の資料について、FDAファイルの数件の学者見解が、情報の自由法令を用いて、とられていたという、より多くの情報を得ている。これらは、本書の参考資料のところにある。

 ライヒは、はじめオーゴンエナジーについて、FDA検査官と一緒に動かしてみようと申し出ていた。しかし、彼らは、彼の申し出を拒絶した。というのは、彼らは、ともかくライヒを抑えることで頭に血が昇っていて、医療団体の高官による意向に促されていたからである。

 例えば、科学誌The Bulletin of Menninger ClinicおよびJounal of the American Medical Association は、ライヒの研究に関し嘘のゴシップと噂を広めることに参加した。ライヒは、これらの非倫理的行動に気づいていたし、彼の共同研究者達は嘘とFDAの行動により、仕事の上で傷つけられた。

 どんな政府あるいは私的な科学機関、あるいは医療の機関も、まじめに調査するとか、再現実験を行うことはなかった。…(中略。彼は投獄され獄死した。)

 

 ガリレオは、彼を批判する人たちに、最も直接的でシンプルな方法、“望遠鏡をのぞいてくれ”と促した。しかし、彼らは、道徳的原理により断り、愚弄してあざ笑った。ライヒの批判者達は同じやり方をとったのである。つまり、彼の実験を試験してみることを頑固に拒絶し、大抵のケースにおいて、公表出版されているエビデンスを見ることもしなかった。今日、ライヒの獄死から30年以上たって、同じ非科学的なことを言う批判者がいる。…

 これらの歴史的事実に基づいて、FDAと、実に、すべての裁判所、学術団体、あらゆる種類の政府機関は、オーゴン集積器に関して何か言う権利を永久に放棄したということは明らかである。…中略

 本ハンドブックは、オーゴンエナジー、集積器およびオーゴン集積器の製作と安全な使用法についての基本的なことを概説している。もっと精密な科学的詳細とデータについては、参考文献と情報セクションにリストアップした出版物を入手し調べられたい。

 ライヒの死後3年経ったとき、彼の財産の受託者が、(判決命令により焚書された)彼の研究の再出版を手配した。今日、彼の書物のほとんどは再出版されたし、図書館や他の情報源で見ることができる。ライヒの共同研究者たちのグループは、オーゴノミーのアメリカン・カレッジ(American College of Orgonomy)を創立し、1967年までに、Journal of Orgonomyの第1号を発刊した。

 そのとき以来、ライヒの研究への興味はだんだん増加し、オーゴン・エネルギーに関する彼の発見を証明する多くの新しい研究が発表された。ライヒの人生と研究に焦点を当てたカレッジ・コースはいまも存在し、彼は、多くのリビュー、伝記、およびフィルムの対象であった。

 科学者達および健康実践者たちの若い世代は、ライヒを再発見しつつあり、オーゴン研究あるいは生体エネルギー機能に捧げた新しいジャーナルが、USA、ドイツ、フランス、イタリー、カナダおよび日本で現れている。ドイツにおけるオーゴン集積器の新研究の主なもの一つが付録に要約してある。

 オーゴンの発見を殺そうとする努力は失敗したのである。





4. オーーゴン・エナジーの諸特性



 下記は、「オーゴン集積器ハンドブック」からの抜粋である。

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(1)オーゴン・エネルギーの性質

  1. ユビキタスで、全空間に充満している。
  2. 質量をもたない:自然界において宇宙の根源的なもの
  3. 全ての物質を通り抜けるが、その速度は異なる。

  4. 自発的に脈動し、拡張し、縮小し、そして螺旋回転する波で流れる。
  5. 直接観測可能で、測定可能である。
  6. 負のエントロピー

  7. 強力な相互親和性および水による吸収
  8. 食物、水、呼吸、および皮膚を通して生体器官により自然に蓄積する。
  9. 別々のオーゴン・エネルギー流、あるいは別々のオーゴンをチャージングされているシステムの相互の励起および吸引作用。
  10. 二次的エネルギー(核、電磁気、電気的スパーク、摩擦)による励起可能性。



(2)強力なオーゴン・チャージングの物理的効果

  1. 周囲に比べてわずかに温度が高い。
  2. 静電電圧が高く、周囲に比べて箔検電器の放電が遅い。(訳注:第n章、電撃ボトル参照)
  3. 周囲に比べて湿度が高く、蒸発速度が遅い。

  4. ガス封入イオン化ガイガーミュラー管のなかのイオン化効果の抑圧。
  5. 非イオン化真空管(圧力0.5μまたはそれ以下)の内部のイオン化効果の発現。
  6. 電磁気を妨げ吸収する能力。



(3)強力なオーゴン・チャージングの生物学的効果

  1. 全システムに対する一般的な比較が不能な膨張性効果。
  2. 皮膚表面にひりひり、ちくちく、うずうずするような、あたたかな感覚が起こる。
  3. 上気したような体内と皮膚の温度の上昇。

  4. 血圧と心拍の緩和。
  5. 蠕動運動が高まる。呼吸が深くなる。
  6. 植物の発芽、芽の成長、開花、および結実の速度が早くなる。

  7. 動物試験やヒトの治療テストから判明したが、組織の成長、修復、傷の治癒が早まる。
  8. 組織と免疫のフィールド強度、チャージ、健全性が高まる。
  9. エネルギー・レベル、活性度、元気度が大きくなる。






5, オーゴン集積器の製作・実験方法と留意点



 下記は、オーゴン集積器ハンドブックからの引用である。

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5.1 単純化したオーゴン集積器  
単純化したオーゴン集積器


 
オーゴン集積器の製作




5.2 オーゴン・エナジー集積器の製作と実験に使用するための一般原理

 A)すべての集積器の内部表面は、むき出しの金属でなくてはならない。金属表面上のペイント、ニスあるいは、コーテイングは、集積効果を妨げる。ただし、亜鉛メッキは問題ない。

 B)すべての集積器の外側の表面は、オーゴンを吸収する材料、一般的に、有機物質で非金属材料でなくてはならない。

 C) 金属および非金属材料は、より強い集積を行うためには、これらを交互に重ねた多層壁から作るのが良い。層の数が多いほど強い集積器になるが、層を2倍にすれば、単純に2倍の強さになるというわけではない。3層集積器は10層集積器の約70%の強さである(ここで、1層は、1金属層+1非金属層)。

 異なるサイズの複数の集積器は、より強いチャージングを行うために、入れ子のようにしてもよろしい。しかし、上記のA項とB項は厳密に守らなくてはならない。多層集積器においては、エネルギー集積能を増やすために、最後の外部有機非金属層と最内部の金属層を、それぞれ、2倍の厚みにすることができる。

 D)ライヒのオーゴン集積器実験を再現しようとする人達の共通で最大の間違いは、不適切な材料を集積器に用いることである。生体系、とくにヒトに使う集積器に対しては、銅、アルミ、および他の非鉄材料は、毒作用があるので避けないといけない。

 同様に、ある種のポリウレタン・フォーム(硬質も軟質も)を集積器の中に使用すると、生体系に良い効果をもたらさない。ホルムアルデヒドを浸み込ませた材料、あるいは、非常に有毒な接着剤や樹脂でできた材料も使うべきではない。

良い非金属

・ウール、生の木綿
・アクリル樹脂、スチレン樹脂
・セロテックス(音響板)
・コルク・シート
・グラスウール、ファイバーグラス
・石綿
・蜜蝋、ろうそく
・土、水
良くないか毒性の非金属

・木または合板
・ウレタンまたはポリウレタン
・プレスボード(非常に硬い厚紙)
・有機材料
 (フォルマリン、
 石綿、
 あるいは他の毒化学物質
 を含むもの)


良い金属

・鋼鉄(はがね)または
  鉄、シート、スクリーン
・ガルバノ鋼板
・スチール・ウール
・ステインレス・スチール
・スチール/スズ缶合金
良くないか毒性の金属

・アルミニウム、シートまたはスクリーン
・鉛
・銅
 
 
 


 E)肥沃で黒っぽい土に囲まれるようにして、地中に埋めたメタル・ボックスからなる集積器で、殺虫剤および除草剤なしでよいということを経験した人たちがいる。

 この種類の集積器は、一見したところ、根菜類地下貯蔵庫あるいは“土まんじゅう”の感じを与えている。

 古代遺跡に精通している考古学者のなかには、生命エネルギーの原理は古代の人々によく知られ用いられていたと書いている人たちもいる。ある古代の土まんじゅうは、層状になっていて、有機体がリッチな土か泥炭(ピート)の層で覆われた粘土層または鉄成分の豊富な石の層を用いていた。


 F)極度にパワフルな集積器が、蜜蝋あるいは誘電体物質を外側の非金属層(複数)に用いることによって製作することができる。これらの材料は大きな集積器には、とてもお金がかかるし、壊れやすくもある。もし、壊れやすい、あるいはもろい材料を外側の非金属層に使うときは、表面に透明シェラックニスを塗布することが可能である。

 この方法は多くの人が試みているし、エネルギーの集積作用や生命を高める性質を妨害することはない。しかし、内側表面にシェラックニスを用いてはいけない。


 G)実験により、集積器の形は、材料構成よりも重要性の小さいファクターであることが示されている。しかし、円錐形、ピラミッド形、あるいは四面体の形の集積器は、時によって説明し難い生命にネガテイブな効果を発生した。

 そのような効果をテストするのでなければ、集積器は、直方体、立方体、あるいは円筒形に作るべきである。この形はベストの結果をもたらしたし、作るのが簡単でもある。

 ひとつ、逸話であるが、1980年に、筆者はエジプトへ行った。そこで、ケフ王の大ピラミッドの中に入った。中にいる間、わたしは、最高度の窒息状態になり打ちのめされてしまった。息ができなかった。この感覚は、水筒の水全部を頭と胸にかけて収まった。

 のちに、私は、旅行者の全グループが、同様な感覚に襲われ、気を失うばかりになった人たちもいて、外で蘇生させなければならなかったという報告を聞いた。私の場合、これは、風通しが悪かったせいかなのかどうかわからないが、私のグループ8人のうち、非常に影響を受けたのは私一人だけであった。

 私は、円錐形およびピラミッド形の集積器の中で、発育阻害および殺された苗木を観測したことから、これらの効果は、毒集積かオーバー・チャージングの結果であると、私には思える。

 形に関係したこうしたファクターについて明らかにするためには、もっと研究する必要がある。エネルギーの不活発な環境、例えば、砂漠における集積器の使用の研究についても同様にすすめる必要がある。


 H)確かに、集積器はできるだけ几帳面に、きれいに製作したいのであろうが、集積器のかどのところは精密に作る必要はないし、層と層は気密でなくてよく、精密に合わせこむ必要はない。

 私は、スチール・ウールと木綿、フェルトあるいはウールで大雑把にくるんだ金属ボックスを見たことが、何回かある。

 また、ある人たちは、食品保存に使ったブリキ缶をプラステイックで包み、他の大きい缶の内部に入れ、その缶をさらにプラスチックで包んで使っていた。これらのブリキ缶は、かなり効果的な4層あるいは5層集積器にして、種子のチャージング、その他の目的に使うために入れ子構造にしてあった。

 それらは、特にきれいでも、“科学的”でもないが、ちゃんと機能した。


 I) 集積器は、新鮮な空気が循環する場所に置くべきである。使用しないときは、集積器のドアか蓋は、部分的にオープンにしておく。使用しないときは、内部には、水を入れ蓋をしない洗面器を置いて、新鮮で活気をもたせるようにしておくとよい。

 定期的に、湿ったクロスで内部と外部を拭ききれいにしておく。(訳注:これは、水がオーゴンをよく吸着するので、その効果を狙ったものものと思われる)

 J) ヒトや農場動物用の大きな集積器は、戸外で雨を避けるシェルターの下に置くのが最も良い。良い空気の循環と太陽光が、集積器の効果を助けるであろう。

 集積器の研究にもっともよいところは、送電線、電磁気装置、および核施設の全てから離れた田舎の木造の小屋(家畜小屋など)の中である。

 生命エネルギーに対する最良の環境に関する発見は、“家屋環境学”に関する最近の発見と完全に一致している。家屋環境学では、建設された居住環境が、その居住者に対する毒作用について徹底的に調査されているのである。さらに詳しくは、“警告と危険”の章を見られたい。

 K) 湿度の高い雨天の間は、集積器は強いチャージを蓄積しない。そのような日には、地球表面のオーゴン・チャージは非常に小さい。その殆どは、頭上の離れたところにあるストーム・クラウド(嵐雲)に奪われてしまっている。

 最強のオーゴン・チャージは、晴れて陽が出ている日に集積器のなかに見いだされる。そのときは、地球表面のチャージも全く強くなっている。

 L) 標高が高い場所で用いるオーゴン集積器は、低い標高で用いる集積器より強いチャージを発生する。

 低い緯度は、高い緯度よりも強いチャージを発生するかもしれない。

 湿度が低い大気は、湿度が高い大気より強いチャージを発生する傾向がある。

 太陽黒点と太陽フレアが沢山出現する期間は、少ない期間に比べると、より強いオーゴン・チャージの期間に一致する。

 地球、太陽、および月が、満月および新月の間に1直線に並ぶときは、大気中のチャージが一層大きくなり、集積器の内部も一層励起したチャージが発生するようである。

 M) 集積器に関してコントロール実験(訳注:偽の集積器との比較実験)を行うときは、その近傍にどんな装置も置いてはいけない。集積器はエネルギー・フィールドを持っていて、近傍の物体にも集積器内部の物体に対すると同様に、一部影響を及ぼすということを覚えておいてほしい。

 いろんな装置の電気的あるいは電気磁気的フィールドも、集積器に邪魔をするか、影響するかもしれないのである。この注意点は、研究者にとって二重に大切である。

 N) 室内または集積器近くの壁のコンセントに接続した家庭電気器具は、どれも使ってはいけない。ポータブル・コンピュータ、テレビ、あるいは他の電磁波を出す装置は、使ってはいけない。これらは、内部のエネルギーに邪魔をする。インテリアの金属壁も、電気を伝え、電気ショックの危険がある。

 ヒトの身長の大きさの集積器に対して、光源が必要なら電池式読書ランプを用いるか、強いランプは集積器のドアの外に置く。多くの人達が、中で座っているとき読書をするのにそのような光源を使っている。ラジオ受信機は、中で使ってもネガテイブな効果はみられないが、ウオークマン型のヘッドセットはわかっていない。

 O) 集積器の実験では、内部にいかなる有機材料あるいは湿気を帯びた材料も、オーゴン・チャージを吸収するということを知っておく。不必要に、そのような品物を集積器の中に置いたり持ち込んだりしないこと。

 P) 集積器の中に座っているとき、厚い衣服はオーゴン放射の吸収の邪魔をするので、全部脱いでしまうか、一部脱ぐのがベストである。乾燥した木材はオーゴンを比較的吸収しにくいので、木製の椅子かベンチは、使ってよいだろう。金属製椅子もよろしいが、座ったとき冷たくて不快であろう。

 Q)注意 あまりに頻繁に、あるいはあまりに長期間使った集積器は、オーバー・チャ−ジ症候群を発生するかもしれない。例えば、頭中の重圧感、軽度の吐き気(気持ち悪さ)、一般的な病気感か目眩(めまい)である。

 (訳注:このような症候群は、東洋医学でいう瞑眩反応だと思われる。東洋医学では、この反応は悪化を意味しない。重要な反応であると位置づけされている。鍼灸や外気功における瞑眩反応を参照されたい。)

 そのような場合は、すぐに集積器を離れ、新鮮な空気の中で、しばらく休む。そのような症候群は数分で消えてしまう。しかしながら、ライヒは、オーバー・チャ−ジ・バイオパシーの症歴のあるひとに対しては、集積器は注意して使い、短い時間だけ使用するようにと警告した。

 このオーバー・チャ−ジ・バイオパシーは、高血圧、代償不全の心臓疾患、緑内障、てんかん、過度の肥満、脳出血、皮膚炎症、および結膜炎である。



 R) “どのくらい(オーゴンを)浴びれば十分ですか”という質問は、その人のエネルギー・レベルに関係している。主に、各人により異なる主観的決定事項となる。誰も、どれだけの水を飲めば、あなたの口の渇きが収まるか言えないのである。

 あなたは、単に、“もう十分だ”というフィーリングを得るまで飲むだけである。集積器についても、同じことが言える。あなたが、“十分だ”と感じた時、出るのである。殆どの人達にとって、これは、彼ら自身のエネルギー・フィールドが優しく輝き始めた点に到達したあと、あるいは皮膚表面の暖かい刺激が大きく成長してきて、発汗が始まった後、のことである。

 もし、あなたが、この種のフィーリングに確信が持てないならば、数多くの照射試行を行った後に、ようやくオーゴン・エネルギーの効果を実際に感ずるようになる人達もいるので、忍耐が必要である。経験則としては、30-40分を限界として座っていればよい。

 集積器の中で長時間うたた寝しようとしてはいけない。以上の生体効果に対する追加情報は、“生理的・生体医学的効果”の章に、記述した。


 S) オーゴンの性質は、そのチャージの絶対量もそうだが、地球表面の与えられた位置において絶えず変化しつつある。

 天候の周期は、集積器のチャージを変化させ、毒性の環境条件(oranurおよびdor、下記参照)が、周期的または慢性的に集積器を汚染するかもしれない。もしかすると、その使用が安全ではないかもしれない。したがって、集積器の実験的使用は、天候周期とその他の環境ファクターについて研究することを要求している。

参考:

・オーゴン集積器は、販売サイトが存在する。例えば、http://www.orgonics.com/
・作り方の動画サイトの例:Orgone Accumulator ( ORAC) DIY Step by Step





5.3 オーゴン・ブランケットおよびシュータ

 上記の集積器は、箱状であるが、毛布状にしたもの、オーゴン・ブランケットと呼ばれるものがある。これは身体をくるんで使用するものである。作り方は、例えば、How to Make Your Own Orgone Blanket。下図はその毛布の写真である。

 
www.youtube.com/watch?v=pRCDjUEGyf4




 ・シューター・ファネル(照射漏斗)http://www.orgonics.com/charger.htm#anchor312455

 先ず、上記サイトをクリックして写真を見るとよい。このサイトの説明を基に説明すると以下のとおりである。




6. 各種オーゴン集積器の作り方 by DeMeo



 下記は、オーゴン集積器ハンドブック[1]の第III部からの抜粋である。

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6.1 2層オーゴン・エナジー・ブランケットの製作

 オーゴン・エナジー・ブランケット(毛布)は、各種オーゴン集積装置のなかで作るのが最も簡単である。どんな大きさにでもでき、持ち運びも簡単にできる。小さいものだと、休憩中に使うことができるし、大きいものでは、ベッドに横たわっているときに、体の下に敷くか身体の上に掛けて使うことができる。

 標準的集積器のように、オーゴン・ブランケットは、長期間使うということは意味していないが、必要な時に、それで、休憩したりまどろんだりすることができる。私の経験では、人々は、眠っているときでさえ、それが普通の毛布であるかのように、不快なオーゴン・ブランケットは払いのける。

 最終仕上げの大きさが2インチ×2インチの大きさのオーゴン・エナジー・ブランケットの製作ステップを以下に述べる。

  1. 2インチ×2インチの大きさの面積を作るのに十分な大きさの100%ウール生地、あるいはアクリル・フェルトを入手する。

  2. 平らな面上に2インチ×2インチの大きさの生地を置く。その上にスチール・ウールを載せるが、あまり厚くならないように広げる。

  3. スチール・ウールの上に他の2インチ×2インチの大きさの生地を置く。

  4. その上にスチール・ウールの層を置く。

  5. スチール・ウールの層の上に最後の2インチ×2インチの大きさの生地を置く。以上で、3層の生地が2層のスチールウールをサンドイッチした状態になる。

  6. あなたの好みと縫製能力に応じて、縁をトリムし、ステイッチして仕上げる。

  7. 通常の集積器のところでアドバイスしたように、テレビ、電子レンジ、蛍光灯、その他の電磁気あるいは放射性機器から離れた環境において保存および使用する。電気毛布と一緒に使うことは決してしないように。
     これは開放空間にハンガーにかけておくか、あるいは、もっと強くチャージするためには、大きな集積器のなかにハンガーにかけてしまっておく。

  8. オーゴン・ブランケットを洗ったり、ドライクリーニングしないこと。スチールウールがさびてしまうからである。ほんのちょっと湿らせた程度のスポンジだけでスポット・クリーニングする。

  9. ライヒは、一度非常に重いオーゴン・ブランケットを作ったことがあるが、それは、ガルバノ鋼の金網、ウールおよびスチール・ウールからできていた。これは非常によく効いたが、私は快適ではなく使いにくいものだと思った。上述の私のシンプルな方法よりも有効であるとは思えない。

   上記製作過程の写真を見る。



6.2 5層園芸用種子チャージャー:コーヒー缶集積器

 きれいに洗った食品缶やコーヒー缶から、スチールウールと生地を用いて、簡単な園芸用種子チャージャーを作ることが可能である。
  1. 大きなコーヒー缶あるいは他のスチールかブリキの食品保存容器(アルミは駄目)を空にし、洗い、ラベルをはがし、完全に乾燥させる。取り除いた金属のふたをとっておく、あるいは、他の缶や亜鉛メッキスチール板を代用してもよい。あなたがチャージしようとしているすべての種子が入るのに十分な大きさの缶を使う。

  2. 良質の100%ウールかアクリル・フェルト生地を数ヤード入手する。缶の周りに5回、それに加えて頂部と底部にそれぞれ5回重ねる分の生地が必要である。

  3. 非常に細かな等級("000"または"0000")のスチールウール、数パッケージを購入する。生地の面積に等しい面積をカバーするのに十分な(ほどいた状態で)スチールウールが必要である。

     再度言うが、必要な分のスチールウール・パッケイジをほどいて、広げる。生地を缶の長さの幅でかなり長い帯状にカットする。この長い帯の長さは、缶の周囲の約6倍の長さである。このような長さの生地がない場合は、幾つかつなぎ合わせればよい。

    (訳注:スチールウールの"000"または"0000"のものは、例えば、 ここにある。DIYショップ、アマゾン、モノタロウなどで販売されている。)

  4. 長い生地の帯を平たい面に広げ、その上にスチール・ウールを広げる。空の缶を、その上に横たえ、帯の内部に巻き込む。5回かそれ以上巻いたらストップする。外面に最終的に生地の層を巻き、ほどけてこないようにステイッチするかテーピングする。  
    Figure by DeMeo[1]


  5. 缶の円周の直径を、生地とスチール・ウールも含めて測る。生地を、この直径の円形に10枚切り抜く。上面に5枚、底面に5枚である。

  6. 4層のスチール・ウール層が5層の生地の間になるように挟む。これを上面と底面に対して作る。

     
    Figure by DeMeo[1]


  7. 缶から切り取った蓋部分の金属円盤の縁のぎざぎざを滑らかにする。その中心近くに、約1/4インチ離して、二つの小さな釘穴をあける。室内装飾用か手編み用の針を用いて、何か麻ひものようなものか、ワイヤかヤーンをスチールウールと生地のサンドイッチの一つの中心を通して縫う。

     それから、金属缶の蓋の穴を通して縫う。缶蓋とサンドイッチの中心が一致すること。スチールウール/生地のサンドイッチの直径は、金属蓋の直径より約2インチ大きくすべきである。

     
    Figure by DeMeo[1]


  8. しっかりした糸を用いて、上面側のスチールウール・生地のサンドウイッチ(金属缶の蓋に縫い付けたもの)の縁をゆるくステイッチする。同様に底面側のスチールウール・生地のサンドイッチ(金属缶の蓋に縫い付けたもの)の縁をゆるくステイッチする。

  9. 上部の開口部を除いて、金属缶は、いまや、スチール・ウールと生地材の中に包まれている。

  10. 全チャージャーを入れる枕カバー、洗濯袋、あるいは他の大きめの円筒形の非金属容器を探す。あるいは、あなたが縫製に長けているなら、チャージャーのための生地カバーを一緒にステイッチする。

     重要なことは、最外層の生地からスチール・ウールをむき出し状態にして、湿気に曝すべきではない。ぼろぼろになるかさび始める。

  11. “簡単な実験”の章のなかの種子チャージングの節、およびあなたのチャージャーの使用の追加的アイデイアのところを読まれたい。

     あるいは、この集積器を製作する代わりに、クッキーが入っていた大き目のブリキ缶の中に種子を入れ、それを、 非常に大きなオーゴンブランケットを何層にも重ね巻きしたものの内部にいれて保存するか あるいは、他の大きな集積器の内部に保存するということも可能である。

     層の数が大きいほど、また集積器の製作に使う材料の絶対量が多いほど、チャージは大きくなることを理解されたい。著者の実験室では、例えば、小さい5層のコーヒー缶チャージャーは、10層の1foot3の集積器の内部に保存し、それは最後に大きな3層集積器の中に保存した。これは、合計18層になり、すぐ知覚できるチャージを発生している。

     
    Figure by DeMeo[1]






6.3 10層オーゴン・エナジー集積器

 非常にパワフルな1立方フート(1 foot3)の、10層の集積器が下記の方法で作ることができる。

  1. 6枚のブリキ板、27ゲージ、1フート×1フート(約30cm×30cm)を切り出す。金属の立方体を製作するために、ブリキの外側の壁にのみ、強力テープを使う。立方体の頭部のみ開くように、テーピングしないでおく。内壁は、裸の金属のままにすべきである。ここにテーピングしてはいけない。

  2. 非常に微細なスチール・ウール("000"あるいは"0000")、および、厚いクリア・アクリル・カーペット・プロテクター材を積層するために使う。クリア・アクリル・カーペット・プロテクター材は、カーペットが擦り切れるのを保護するためにモデル・ホームで使われているものと同じ材料である。これは、よくロール状のものが、材料店かデパートで売られている。(訳注:このようなものであろうか?)

     それは、安くはないが、とてもよく機能する。クリア・プラステイック・カーペット・ランナーは、通常カーペットの下側に並んだ小さなチップがついていると、スチール・ウールを支持するのにとても都合がよい。

     最外層には、セロテックス(サウンドボード)を、コーナーストリップと共に、使うべきである。これに、蜜蝋(bees wax)あるいはシェラックニスを塗るとチャージング機能が向上する。(訳注:シェラックニスとはこのようなものであろうか? また蜜蝋は、このようなものであろうか?)

  3. プラステイックとスチール・ウールの10個の交互層は、大雑把に言って2インチの厚みである。その状況で、セロテックスの立方体の箱の内寸が16"×16"×16"(約41cm×41cm×41cm)であるように作る。下記寸法のセルロックス板を6枚切り出す。

     
    Figure by DeMeo[1]


  4. 立方体にするために、セロテックス板6枚の内5枚を小さな釘と接着剤で締めつける。再度言うが、金属ボックスには頂上板は接着しない。組み立てたセロテックスボックスの縁のところには接着剤を追加してつけておく。接着剤が乾燥してから次のステップに進む。

  5. ミータボックスを用いて、セロテックスボックスの外側の縁に当てる木製コーナーストリップを切り出す。これらを、強度を増すために、セロテックスボックスのコーナーにあてがって釘で打ち付け接着剤で固定する。(訳注:日本では木製のものは市販されていないと思われる。しかし、これはなくてもチャージング機能には問題ないでしょう。)

  6. 16"×16"の大きさの正方形をプラステイック・カーペット・ランナーから20枚切り出す。このうち10枚は、後で使うので、別によけておく。10枚をチップ面を下に向けてセロテックスボックスの底の中に一度に重ねて置く。各々のプラステイック正方形板の間に、スチールウール・パッドからほどいたスチールウールの1層を挿入する。

     終わったら、最後のプラステイック正方形板の頂上は、セロテックスボックスの底のなかで上方を向いているであろう。また、スチールウールでカバーされている。

     
    Figure by DeMeo[1]


  7. セロテックス・ボックスの中のプラステイックとスチールウールの10層の上に、ブリキ板立方体を置く。セロテックス・ボックスが正確にできていれば、ブリキ板立方体の頂上はセロテックス・ボックスのトップから約2"下になる。そして、約2"のスペースがブリキ板立方体の両サイドとセロテックス・ボックスの内部側面との間に存在する。

  8. 12"×16"の大きさのプラステイック20枚、さらに12"×12"の大きさのプラステイック20枚を切り出す。これらは、ブリキ板立方体とセロテックスの間の側面スペースに埋め込むものである。プラスチック板とスチールウールで層にし、10層になるように積み重ねる。これは、セロテックスボックスと金属ボックスの間に垂直にして入れる前に水平面で作業をおこなう。

  9. 16"×12"の「プラステイック/スチールウール」の積み重ね二個を、金属立方体の両側、すなわちセロテックスと金属立方体間に入れる。プラステイックの外側の面はセロテックスボックスの内壁に向けて置くが、スチールウールの内側の面は、金属ボックスの外側の面に向けてあてがう。プラステイックの上側の縁は、金属立方体の上側の縁とほぼ同じ高さにすべきである。両者ともセロテックスボックスの上側の縁から下方に約2"残すべきである。

  10. 12"×12"の「プラステイック/スチールウール」の積み重ね二個を、あと残っているスペース、すなわち前段階で残っているセロテックスと金属立方体間に入れる。

  11. 残っている16"×16"の大きさの正方形のプラステイック・カーペット・ランナー10枚を取り出し、スチールウールと積み重ね層状にし、脇へ置いておく。しかしながら、前記の積み重ねとは違って、最後のプラステイック層をスチールウールで終われせてはいけない。

  12. 残っている正方形ブリキ板をとり、各コーナーに、コーナーから約1/2"離したところに小穴をあける。小穴は、長いが細い木ねじが十分入る大きさにすべきである。

     
    漏斗付きの1立方フート10層集積器、 by DeMeo[1]


  13. 作業するために、表面がざらざらの木あるいはカーペト状表面を探す。「プラステイック/スチールウール」正方形の積層体を最後のセロテックスの上に置く。このとき、積層体の周囲に約1/2"とるべきである。「プラステイック/スチールウール/セロテックス」の積層体の頂上の上に正方形金属(穴あき)を中央の位置に置く。

     プラステイック板は、正方形金属の縁を超えて約2"延びているようにするべきである。「プラステイック/スチールウール/セロテックス」積層体を一時的に合体固定するのに何かのマスキング・テープを使う。

  14. アイスピックを用いて、「プラステイック/スチールウール」積層体を貫通する4個の垂直穴を注意深く開ける。ドリルを使ってはいけない。スチールウールがドリルに巻き付いてしまうからである。

  15. 4個の細めのボルト(スキニーボルト)およびナットと大きいワッシャーを使って、正方形セロテックスに対して正方形金属および「プラステイック/スチールウール」積層体を固定する。必要以上に長いボルトは、突き出ないようにするため、使わない。

     完了したら、この蓋はセロテックスボックスのトップに、きちんとはまる。蓋に付けた金属板は金属立方体に完全ではないが、ほどよくはまる。蓋の金属板は無垢の面が集積器の内部に向かっているべきである。

  16. 取り扱くしやすくするために、フラットでワイドで長いハンドルを、セロテックス立方体の頂上に近いところの両側に固く接着する。同様に蓋にもハンドルを付ける。セロテックスは木ねじや釘だけで固定するのには弱すぎる。同様に、蓋とボックスの間に蝶番(ちょうつがい)、また底にコースター車輪を取り付けてもよい。これらは、必要ではないが。

  17. チャージング機能を強化するためには、セロテックスボックスの外壁は蜜蝋かパラフィンを塗布するとよい(必ずしも必要というわけではない)。どちらにしても、保護用の天然シェラックニスで数回塗るべきである。

  18. さらにチャージング能力を強くするためには、この集積器を等身大の集積器の中の通常座る椅子の下に置いておく。前章で述べた重要点のように、集積器に対しクリーンで汚染のない環境を維持することに留意する。使わないときは、蓋はきせないで、もたせ掛けて置く。そして、清浄で、乾燥した場所に、電磁気あるいは核汚染のないところに保存する。

     
    1立方フート10層集積器、 by DeMeo[1]






6.4 オーゴン照射漏斗

 照射漏斗は、他の集積装置に類似であるが、対象物に対し外的照射が行えるように開放面を有している。それは、しばしば、大きい箱型集積器につないであるが、これは必ずしも必要ではない。

  1. 金物屋、農機具店、あるいはカー用品販売店で、約6"の直径のブリキ製漏斗を入手する。カー用品販売店では、ときどき、フレキシブル金属ホースがついているものを販売している。車のエンジンにオイルを供給するためのものであり、これだと、集積器に取り付けるのに都合がよいでしょう。

  2. 漏斗の外側の金属表面には蜜蝋を塗るか、黒色のプラステイック電気絶縁テープを貼る。漏斗の内側の金属面は、裸のままにしておく。

  3. 希望するのであれば、漏斗の小さな排出口の端は、直径3/4"あるいは1"の空洞のフレキシブルな金属ホース“グリーンフィ−ルドBX”(ブリキ製を用いる。アルミ製は駄目)を取り付けることができる。ホースの他端は小型集積器ボックスの中に、側面か蓋の穴を通して、接続してある。

     フレキシブル金属ホースの外部表面は、黒色の電気絶縁テープを巻く(本書[1]の121p参照)。これで、ホースを通してオーゴンを照射漏斗の開口部までひきだし強い照射を行う。あるいは、箱型集積器のなかに照射漏斗を入れておいてチャージしておく。




6.5 オーゴン照射棒

 照射棒は、オーゴン照射の主観的知覚作用を示すための非常にシンプルな手段であり、また、身体の空洞部の中にオーゴン・エナジーを照射するためのものである。

 単純に、完成した照射棒を、上手く維持してきた集積器の中に置いておき、必要な時に、取り出して使うというものである。リラックスした状態で、大抵の人達は、これを、手掌中に保持したり、みぞおちあるいは上唇の上に置いたりすることができ、それで容易にオーゴン・エナジーの柔らかな放射グローを感じる。

  1. 理化学器具業者または医療器具業者から、直径3/4"-1"で長さ6"-9"のパイレックス試験管を入手する。

  2. 試験管に微細グレード("000"または"0000")のスチールウールを充填する。適当な硬さまで圧縮する。

     
    オーゴン照射棒、 by DeMeo[1]


  3. 試験管の開いている端をゴムのストッパーでふさぎ、プラステイックの電気絶縁テープを巻いて閉じる。

  4. 使用前に、オーゴン照射棒を小型オーゴン集積器のなかに、数日間か数週間入れておく。使用す時と次に使用するときの間は集積器の中に保存する。

  5. オーゴン照射棒で、喉あるいは他の身体空洞部を照射するとき、あるいは、パイレックスガラスが汚れた時は、集積器に戻す前にイソプロピル・アルコールできれいにぬぐうこと。 続く

     照射棒は、チャージングのために集積器に戻すときは、常にアルコールで拭いてきれいにし、乾燥してからにすべきである。




6.6 大型3層オーゴン・エナジー集積器

 この集積器は、その中で人が座るのに十分な大きさがある。6枚の長方形パネルから構成されている。各パネルは、木枠、ブリキ板(27ゲージ)、スチールウール、ファイバーグラス(アルミの裏打ちのないもの)、およびセロテックス(サウンド・ボード)からできている。

 木枠の1側面はブリキ板に面し、もう一つの面はセロテックスに面していて、その中間は、ファイバーグラスおよびスチール・ウールが交互に3層重ねてある。(以下略、必要に応じて原著[1]を参照されたい。人間が入るので、適度の大きさの通気口が必要。前面の開き戸に設けるとよい。)



6.7 オーゴン・エナジー集積器の作り方についての考察

  1. オーゴン集積器は、湿度の高い雨天の間は、強いチャージが蓄積されない。そのような日には、地球表面のオーゴン・チャージは非常に小さい。その殆どは、頭上の離れたところにあるストーム・クラウド(嵐雲)に奪われてしまっているからである。最強のオーゴン・チャージは、晴れて陽が出ている日に起こる。そのときは、地球表面のチャージも全く強くなっている、という。

     このように彼らの集積器は天候に左右される不安定なものである。これでは研究しにくい。天候に左右されない装置を開発すべきである。不可能と思うなら不可能になる。

  2. 集積器は、テレビ、電子レンジ、蛍光灯、その他の電磁気あるいは放射性機器から離れた環境において保存および使用する、とあるが、そのような環境でも問題なく使える集積器を開発すべきである。不可能と思うなら不可能になる。

  3. 生体系、とくにヒトに使う集積器に対しては、銅、アルミ、および他の非鉄材料は、毒作用があるので避けないといけない、とされるが、ほんとうにそうなのか吟味を要する。

  4. ライヒのoranur(毒性オーゴン)はほんとうに存在するのか。存在しないという意見もある。将来の研究を要する。

  5. 集積器に用いる材料の選択は非常に重要である。様々なものを検討する必要がある。その過程で、集積能が大きくなる材料と方法が見つかるはずである(上記に提案されている方法がベストと疑うこともなく鵜呑みにしてよいのであろうか)。

  6. 科学というものは、このような未開拓分野の提案を鵜呑みにするのではなく、科学的手法で調べないといけない。その点で、まずはオーゴンの強度を測定できるようにしなければならないであろう。測定器の開発である。

  7. 測定器の開発については、@集積器中で箔検電器が反応するという記述、Aガス封入イオン化ガイガーミュラー管のなかのイオン化効果の抑圧現象の記述、およびB非イオン化真空管(圧力0.5μまたはそれ以下)の内部のイオン化効果の発現という記述があるので、オーゴンと電気現象の間の関係に探りを入れていくことから調べるのが良いかもしれない。





文献

[1]J.デミオ:オーゴン集積器ハンドブック,Amazon









7. オーゴン・エナジーの事実に基づく現象・効果



 下記は、オーゴン集積器ハンドブックの第5章[1]からの抜粋である。筆者は、FEや未来技術を開発するのに、とても重要な知見であると考えている。

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 多くの技術が、何年にもわたって、文書化し、測定し、そしてオーゴン・エナジーを客観視するために開発されてきた。ここに、これらの技術の概略を挙げるが、もっと詳しくは、本書の末尾に記した参考文献を読まれたい。

 A)生体電気フィールド: ライヒは、身体の中で動いている、よりパワフルなエネルギー流(彼はそのエネルギーを感じたのである)を示す生体電気現象を確認した。…中略。

 B)バイオン培養菌からのラジアント効果: 海浜の砂から得られた特殊培養菌が、感じられるし、暗室で見られるパワフルな放射を放出した。この放射は、核あるいは電磁気エネルギーを検出する装置では検出できなかった。

 付言すると、この放射は、フィルムにかぶりを発生させ、絶縁物に静電気を与え、そして実験室のスチール製装置に磁気を与えた。

 C) 暗室および大気の観測、オーゴノスコープ: ライヒは、また、暗室内の開放空間において、暗順応した目で見られるいろんな観測可能現象を観測し、カテゴリに分類した。

 きらきら光る霧のような形状のもの、いくつもの踊っている光の点が観測され、それらが真実で客観的な性質のものであることを示す数多くのテクニクが開発された。

 これらのテクニクのひとつに、新装置オルゴノスコープがある。これは、いろんな主観的光現象を拡大するために、中空のパイプ、レンズおよび蛍光スクリーンを用いている。大きな、ルーム大の大きさのオーゴン集積器も製造された。そして、これらの増幅され鮮明にされた多くの効果の観測がなされた。

 特殊な微小体のオーゴン・ユニットが確認されたが、その法則的振る舞いは、宇宙と気象学上のファクターにより変化した。また、これらの微小粒子は、日中、裸眼で空の中に観られ、一般的に普通の現象としてあり、いったん指摘されると誰でも見えた。地球は、各生命体と同じように、それ自身のオーゴン・エナジー、あるいはオーゴン・エナジー・フィールドのさやに包まれていることが観測された。

 (訳注:光視症か何かの眼の病気で微小な光の点(複数)が見えているのではないか、吟味すべきでしょう。)

 D) X線写真: ライヒは、X線“ゴースト”現象(X線フィルムの自然発生的な、説明できないかぶり)は、オーゴン放射か生命エネルギーによる影響として説明可能だろうと考えた。彼は、X線装置のフィールド内にオーゴン・エナジーの励起によりゴーストを故意に作り、その写真をいくつか印刷出版している。

 E) 可視光写真: ライヒは、彼の特殊放射バイオン培養物が、金属缶に入れておいたフィルムにかぶりを発生させたことを観測した。…

 F) オーゴン・エナジー・フィールド・測定メータ: ライヒは、オーゴン・エナジー強度を測定するために、このデバイスを開発した。テスラコイルと特殊な集積器状のプレートを用いて、人と物体との間のエネルギー・レベルの量を測定できた。

 G) オーゴン・エナジー・脈動指示器: ライヒは、大きな金属球のエナジー・フィールド脈動は、近くに吊るした小さな「金属/有機物質」の振り子を運動させることが可能であるということを示した。

 H) オーゴン集積器の温度差(To-T): 地球表面におけるオーゴンのチャージングが強くなる陽が当たる晴れた日には、集積器中の温度は、自然発生的に周囲温度や対照の集積器より少し高くなる。

 この効果は、地球表面におけるオーゴン・チャージングが弱くなる嵐の日、雨の日には消失してしまう(オーゴン・チャージングは大気圏では強い)。この温度実験の結果は、数多く行ったが、オーゴン・エナジーは熱力学の第二法則に反することを示している。

 I) オーゴン集積器の静電気効果: オーゴン集積器の内部に置いた箔検電器は、外部に置いた箔検電器あるいはコントロール集積器のなかに置いた箔検電器より、ゆっくりと放電する。 (訳注:コントロール集積器とは比較対象の集積器のことで、機能しない偽の集積器である。)

 少しだけオーゴン・チャージングした箔検電器あるいはチャージングしてない箔検電器を集積器の内部に置くと、時々、それ自身で自然に充電される。 (訳注:このことはオーゴン・エナジーを蓄積すると発電ができることを示唆している。)

 オーゴン集積器の静電気効果は、温度差効果に従って、地球表面におけるオーゴン充電*が弱くなる雨の日、曇りの日には消失してしまう。

*(訳注:ここで充電とは通常用いられるバッテリーの充電というような意味とは違う。オーゴンエネルギーを注入し満たすことであり、充オーゴン=充気、という意味。以下同様。本サイトでは、オーゴンエネルギーを注入し満たすことを、充電という用語よりもオーゴン・チャージングと称することにしようと思う)

 J) オーゴン集積器のイオン化の抑制&増幅効果: 非常に強いオーゴン集積器の内部に、数週間か数か月充電したガイガー・ミュラー管は、一定期間“死んだ状態”になる傾向がある。ついには、バックグラウンドに対し誤りの計数カウントを発生するようになる。

 幾つかの特殊な真空管、それはライヒが製作しヴェイカー管(ガイガーミュラー管を真似したものだが、イオン化が起こるレベル以下に排気してある)と呼んだものであるが、放射線検出器に掛けたとき、はじめは、何ら計数しなかった。

 しかしながら、非常に強いオーゴン蓄積器のなかに数週間か数か月入れたままオーゴン・チャージングした後には、ヴェイカー管はバックグラウンドに対し、非常に低い励起電圧でさえ、非常に高い計数値を示すようになる。…

 K) 集積器の湿度/水の蒸発効果(EVo-EV): 極く最近の研究では、集積器は、湿気を引き寄せ、それ自身の湿度が僅か高くなる傾向があることを示唆した。また、内部に置いた皿の水の蒸発が抑えられることが示唆された。他の現象と同様に、雨天のときはこの効果は消える。

 L) 大気エネルギー脈動および逆オーゴン・ポテンシャル: オーゴン集積器の熱、箔検電器、およびイオン化特性の観察に基づき、ライヒは、地球の大気およびエネルギー場のなかで働いているパターン化していて規則性のあるエネルギー・サイクルを識別した。…中略

 M) ミリボルト計: 与えられたある一つの環境の範囲内において、実質的に、全ての物体および有機的組織体は、空気、水および地球それ自体も含めて、宇宙および気象学上のファクターに依存する周期的または脈動的な方法で増減するチャージをもっている。

 生きている生き物の中では、高いポテンシャルは、より強いアクテイブの物理的・感情的な時期を作る。しかし、低いポテンシャルは、より弱いアクテイブの時期を作る。自然界では、高い大気ポテンシャルは、強い嵐の曇りの時期の兆しとなるが、高いアース・ポテンシャルは雲のない状態の兆しとなる。

 微小電流は、パワフルな生物学的あるいは環境的プロセスの優れた予言者であるが、それ自体、原因となる主体者ではない。ライヒおよび他の研究者達(例えば、H,S.Burr)は、これらの微小電圧ポテンシャルを、一般的に太陽、月、地球、天気システムおよびすべての生きている生き物にリンクした、もっとパワフルでユビキタスのナチュラルな現象の兆しであると見ていた。

 N) 植物の成長増進の研究: 集積器の中で正しくチャージングした種や植物は、高い成長率を示し、高い果実収穫量をもたらす。これは、オーゴン集積器に関し、よく話題に上るし、広く再現された実験の一つである。私自身の試験では、強い集積器の中でマング豆のもやしの長さは、コントロール群に比べ6倍の長さになった。

 発芽率、成長率、芽を出すこと、開花すること、実をつけることを、種子あるいは植物を集積器の内部でチャージングすると、向上させることができる。種子は、直接、集積器の内部で発芽させることができるし、播種前に、数時間、数日、あるいは数週間チャージングすることができる。

 成長促進効果は、水だけチャージングし、それから植物に外的に(オーゴン・チャージングを)与えても起こるかもしれない。(訳注:これはおそらくオーゴン・ボックスから、前述したようにパイプで強いオーゴンを引き出して、パイプの先につけたじょうごで植物に照射するという意味と思われる)

 O) ヒト以外の動物の研究: 癌のマウス群と傷害マウス群に集積器からのオーゴン照射行ったときの効果に対し、それぞれ、対照実験がなされた。これらの研究は、一般的に、強いエネルギーのチャージングが、組織の治癒を促進し、腫瘍の増殖を遅らすか阻止するというライヒの初期の議論を確信させた。

 これらの発見は、細胞の分化のDNA理論の多くの様相を無効にする。それは、有機体自身の生命エネルギー・フィールドの構造化の影響下において、一層直接的に現れる。

 P) ヒトに対する研究:1940年代および1950年代に、ライヒと共同研究者達により行われたそれらの治療試行の他には、ヒトに対する集積器の生体効果に関する米国内における研究は非常に少ない。この研究は、1950年代に医療警察により止められたのである。

 しかしながら、ドイツにおける最近の研究は、そのような生体効果を確認している。一般的に、集積器の内部で座っているヒトは、皮膚表面に、あたたかい、ほてるような、あるいは、時によってはひりひり、チクチクするような、多種多様な感覚を感じる。体内深部の温度は上昇し、皮膚は紅潮する。ところが、血圧と心拍は高過ぎず、低すぎでもない。

 適正に使われるなら、明らかに比類なき元気づけ効果がある。“生理学的・生物医学的効果”の章は、“付録”の項目と同様に、これらの問題についての詳細情報を提供している。

 (以下略)

文献

[1]J.デミオ:オーゴン集積器ハンドブック,Amazon

 (訳注:Chap.3を書き終わったあとに、この本の訳書が出版されていることを知った。しかしこの訳書は、原書の全てが載っているのではないらしい。とくに重要な「付録」は削除されているのではないかと心配である。購入するなら、全部載っている原書を勧めたい。)







8. オーゴン集積器に関し私(デ・ミオ)が観察したこと



 これは、文献[1]の第12章の抜粋・概訳である。

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 1970年代初期に、私は、集積器で卵巣嚢胞を治療した若い婦人にあった。医師は手術を勧めた。しかし、彼女は保険もなくお金ももっていなかったので集積器を試してみることに決心したのである。婦人は、中に座るに十分な大きさのある3層集積器を使い、1日45分、2-3週間試みた。

 第3週の中ごろ、婦人は、膣に黒っぽい血液の出血があった。それは、腫瘍が崩壊して子宮空洞へ放出することによるものであった。婦人は、出血の間の不快感を除いては、全過程を通じて完全に健康であると感じた。この後、しばらくして、婦人は医者の所へ行った。医者は腫瘍の痕跡も発見できなかった。治療方法を話すと、医者は嘲笑し興味を示すことはなかった。

 これとほぼ同時期に、私は、小さいがパワフルな集積器を作った。そのときは、南フロリダの二つのターキー・ポイント原子力発電所から、たった、8マイル離れたところに住んでいた。私は、核施設からそんなに近いところで集積器を作るな、と忠告されていたし、ライヒのoranur(毒性オーゴン)についての説明も読んだことがある。

 それでも私は、“小さな集積器だし、害を及ぼすことはありえない”と思っていた。集積器はガレージに放置しておいた。それに沿って、洗濯機とドライヤー、冷蔵庫、種類キャビネットなどの多くの大きな金属製機器や物体が並べてあった。

 そうしておいてから1週間後以内に、ガレージ全体が、非常に強くチャージングされてしまって、そこに長くいることは不可能になってしまった。知覚可能な動揺とオーバーチャージ、それは核施設によって刺激され増幅されたものであるが、家の中に拡散し始め、全領域が微妙に共鳴しているか振動しているみたいに感じられた。

 私は、今でもその現象をありありと思い出すが、夜、風が止み、町の騒音が静まったとき、その現象は最大となった。そうこうしているうちに、家の中の植物は死にはじめ、家族全員の心拍数が上がり始めた。小型のガイガー計数管がバックグラウンドの放射線に対し、誤作動で突進するようになった。

 私は、その集積器を分解し、他の金属をガレージから除去した。小さな水くみバケツをそこに置いた。妨害作用は徐々に静かになっていった。しかし、原子力発電所は、常に心配であった。そこで、我々は、その地域を離れた。

 数年後、私は、別の、非常に強力な10層集積器を作った。これには、前節で述べた照射漏斗を付けた。ある日、私は外で仕事をしていたときに、偶然、地面の上に不注意にも置いた半田付けした熱い鉄を踏んでしまった。

 足の肉はひどく焦げ、ものすごい痛みが走った。しかし、運よく新しい集積器と照射器がそばにあった。そこで照射漏斗の中にやけどした足を入れた。数秒して痛みはおさまった。そして数分後には全く痛みは消えた。その後、さらに不快感は起こらず、火傷部分は、皮膚の全ての層が剥がれ落ちひどい火傷はきれいになった。

 この後、傷は非常に急速に癒えた。このことから、私は、火傷の痛みをとることと、新しい皮膚の急速再生は、集積器の最もパワフルな効果であることを学んだ。

 中に座るのに十分な大きさの集積器を作った後、私は、ライヒによってはじめて観測された、多くの主観的で客観的な測定を確認することができた。それは、確かに、皮膚は紅潮し、より活性化し、元気にし、暖かく感じさせた。私は、もはや、以前のように、風邪をひいたり流感のようにはならなくなった。

 私は、(生命の危険が伴うような)重い病気にはかかったことがない。したがって、報告すべき重い病気の“治癒”もない。そのうち、集積器の中に座る必要を感じないときは、定期的に座ることを止めた。私は、非常にしばしば、オーゴン・エネルギー毛布を使っている。

 それは、しまっておくことが簡単であるし(ハンガーでも、空いた空間にでも)、とても素早く取り出すことができる。毛布の最も驚くべき効果として、気づいたこと、それは、頭風邪をストップ、あるいは少なくとも胸風邪に発展するのを防いでくれる能力である。

 集積器と毛布を知る前は、いつも私の風邪や流感は、頭部から喉を通って胸へと拡散したものである。いまは毛布を使っているので、重い風邪をひくことは稀であるし、ひいても、単に喉と胸の上に毛布を掛けて休めば、拡散するのを防いでくれるのである。

 何年にも渡り、いろんな種類の小さな切り傷や打撲傷を受け、机の脚にぶつけてつま先の指をくじいたり(私は、いまでも裸足でいることが多い)したのであるが、全て、照射漏斗か毛布で直した。痛みがとれ、治療効果が得られた。

 たった一度だけ、集積器は、私の健康の問題を、助けるのに失敗したことがある。私は、毒蜘蛛(brown recluse; fiddleback)に脚をかまれた。毒により、ふくらはぎの皮膚直径3インチが殺された。私は、その種の蜘蛛の危険性について知らなかったので、皮膚が紫色になりマヒ状態になるまで治療を始めなかった。

 傷は、大きな集積器の中に座っているあいだに、照射漏斗で一日に数回治療した。これらの治療は、回復感がなかったし色も回復しなかった。殺された皮膚の深さ全部が、だんだん黒色で硬くなっていった。私の脚でなくなっってしまった。数週間、開いた傷にあえいだ。

 血液の二次的感染を、抗生物質により治療した。2週間松葉杖を使って過ごし、傷は治癒した。いまは脚の機能に何ら問題がない。ただ、小さな傷跡が噛まれた位置に残っているだけである。この種の蜘蛛にかまれたときの医学文献を調査してみると、噛まれてすぐにおそらくコーチゾン(副腎ホルモンの一種)の欠乏が起こるとされるが、治す方法は知られていないという。

 いくつかの機会において、私の集積器について知った友人たちが、彼等か彼らの友人たちが使ってもよいか訪ねてきた。一度、そのようなケイスのことであるが、19歳の女性が胸に円盤型のカプセルに包まれたような、直径約1インチ大の良性腫瘍を患っていた。

 腫瘍は、はじめ、数年前に結婚により妊娠した後に発症した。彼女の両親はこれに対し、ひどく虐待し、彼女をありとあらゆる名前で呼んだ。妊娠は中絶された。しかし、彼女が経験してきた心理的感情的虐待が、強大な生体エネルギー的軋轢を発生し、腫瘍の増大へと向かわせることになった。

 彼女は、当然無理からぬことだが、両親には腫瘍については話さなかった。彼女は医者も避けた。胸を失うことを恐れたからである。彼女は、数年間ベジタリアン・ダイエット(菜食主義者の食事療法)を続けて、腫瘍を治療し続けた。大きくはならなかったが小さくもならなかった。

 我々は、この件を話し合った後、彼女はオーゴン集積器のなかに1日45分座り、胸に大きな照射漏斗を向ける治療を始めた。3回の治療のあと、腫瘍は、割れ始め、小さくなり、幾つもの小片になった。

 しかしながら、彼女は、この時点で心配になってきた。動揺し、集積器についてうろたえ、それ以上その中に座ることを拒んだ。彼女の過去の妊娠期間に受けた処置に関係した、うろたえさせるような感覚が頭をもたげてきたのである。

 また、彼女は、生物科学の学生であった。自分の状況は絶望的だと感じていたとき、関係する友人達に調子をあわせてご機嫌を取るためだけに集積器を使ってみようという、表面的にはおどけた態度をとっていた。

 集積器が実際に働くという事実、それ以外、他に何もない、それは知的な面での混乱であったし、単純にいって、彼女にとってあまりにも大きなことであった。

 彼女は、さらに集積器治療を求めはしなかった。しかし、暫くして友人たちが腫瘍はほとんど完全に消えたと私に告げてきたのである。

 ここで、ライヒの観察を指摘することは重要である。彼の観察というのは、癌のバイオパシー(これは、上記ケイスに明白に表れている)に横たわる心理的成分にもかかわらず、ある種の表面的な腫瘍、例えば、乳がんあるいは皮膚癌は、オーゴン・エナジーにより効果的に治療できる、ということである。

 もうひとつのケイスについて述べよう。これは、23歳の婦人が、重症の陰部ヘルペスに対する通常の医学的治療を数年間受けていたが、陰部の障害は執拗に続いていたのであった。

 彼女は,チューブ型の膣照射パイプをつかって、集積器に、一度 、座った。この日のうちに彼女の障害部は乾燥し治癒しはじめた。それは数年間の間において初めて症状のない状態になった。その後、少なくとも数年間、彼女は、症状がでることはなかった。

 わたしは、オーゴン・エネルギー毛布が、集積器の代わりに、使われているいくつかのケイスを知っている。年配の婦人が、彼女の関節炎の助けになるかどうか見るためにオーゴン毛布が与えられた。彼女はそれを使い、不快感と痛みから救われることが分かった。そして関節炎に侵された領域が少し動くようになった。

 このあと、残念ながら、彼女は電気毛布と一緒に使ったのである。そのため、関節炎の症状がひどくなって、はじめの状態に戻ってしまった。非常に落胆し、彼女は、オーゴン毛布による治療を拒絶するようになった。

 もう一つのケイス、若い婦人が彼女の乳幼児を治療したのであるが、乳幼児は微熱と風邪が長く続いていたのであった。彼女は、単純に、乳幼児寝台のなかで毛布の上に子供を置き、15-20分そこを離れた。戻ってみると、子供は102°F(=38.9℃)の温度になっていた。

 彼女は、急いで乳幼児寝台から毛布を取り去り、しばらくのあいだ子供を歩かせた。体温は、間もなくして、平常に戻った。しかし、風邪の症状も消えていた。ライヒが注意したことは、オーゴン照射は治癒過程をスピードアップするために、大人でさえ、ある程度体温が上昇するということである。

 どんな病でも毛布や集積器で治療を受ける小さな子供は、近くでしっかり見守っているべきである。また、小さな子供は、自分自身で大きな集積器の中に置かれると快適であると感じることはない。しかし、母親が一緒に入り、ゲームをするなら、子供たちは、母親の膝に座っていることができ、この方法がとても効果的である。

 もう一つのケイスであるが、生涯にわたる喫煙と胸の心理的不調に関係した肺の繊維症を病む初老の男が、あと数週間の命だろうと言われていた。彼は、酸素供給で生きながらえていて、一度にふたこと、三ことしか話すことはできなかった。良好な呼吸が得られないので、遠くまで歩いていくこともできなかった。

 彼は、オーゴン毛布と大きなボックス型集積器を使い始めた。数週間のうちに、彼は立ち上がり彼の小型フィッシング・ボートをこぐまでになっていた。彼は、息がちゃんとできたのは、集積器の中にいるときか、胸の毛布を載せているときだけ、であったと述べた。

 彼の症状の多くが、オーゴン治療により消滅し、それから多くの月日を活動的に生きた。しかしながら、彼の状態は医師による実験的治療が行われた後に悪化した。それから、ほどなくして彼は死んだ。とても多くの快適さと救済、および6か月のいのちの追加を除いては、彼の元々の末期症状がでてきたため、再び、奇跡が見られということはなかった。

 私は、かって、ある農家の人と手紙でやりとりしたことがあるが、彼が飼っている一頭の牛の片側に大きな傷を負っていた。それは、病原菌でひどく侵され化膿していたが、治療を拒否していた。獣医は、あらゆる種類の異なる治療法を試みたが、何も役立たなかったようだ。かわいそうに、この動物は弱っていった。

 農家の人は、他にいろいろ試したあと、4層型オーゴン毛布を作り、牛の化膿している側に、ガムテープ(導管用)で、しっかりあてがった。何も治癒も期待せずに、また悲しい死を予想しつつ、そのままにしておいた。しかし、数日後毛布が落下した。傷の部分に大きなかさぶたが現れた。

 彼は、新しい毛布でさらに何回か治療した。いまは、かわいい動物に傷の痕跡もみられない、といっている。

 私が会ったもう一人の農夫は、進行の早い種類の肝臓癌になっていると診断された。医師は、余命6か月とおもわれるので、しごとは、ほどほどにするようにと言った。農夫は、二個の鉄のオイルドラムの蓋と底部分を取り払い、ドラムの内面は、サンド・ブラストで生肌がみえるようにし、上と下の部分で溶接して、集積器を作った。

 それから、彼は、自分で作ったこのスチール・パイプの周りにスチール・ウールとファイバーグラスでぐるぐる巻きにした。このパイプ型集積器を横たえ、中に入り、時々うたたねをした。

 彼は私に“デメオ博士! 私は、集積器の中に30分か45分以上の長時間、居てはいけない、というあなたの注意に反対します。私は、私の集積器の中で眠ってしまい、立て続けに7時間いますが、何も問題ありません。”と言った。

 私が彼に会ったときは、とても弱々しく動作が緩慢であったので、この男のいうことがわからなかった。彼は、生体エネルギーがとても弱かったので、彼の場合はオーバーチャージの危険は存在しなかったようだ。

 それでも医師の絶望的診断を超えて、もう、約1年生きた。私がその男に会ってから約1年後に、彼から手紙が来て、私の研究会に出席したいと書いてあった。

 私が最後に会ったとき、彼の状態に、完全に驚かされた。彼は、約40ポンド(18kg)増えていた。顔は血色がよく日焼けしていた。それに、誇張なしにエネルギーにみなぎっていた。しかしながら、ときどき、彼は、爆発したかのように、顔面がすごく赤くなった。そして、いったん話し始めると誰もその口を封ずることができなかった。

 性格論理学的に、彼は、アンダー・チャージ(過小充電)からオーバー・チャージ(過充電)に至る状況からずっと離れてしまっていた。私は、その危険性を彼に話すと、彼は集積器治療を少なくしたが、ともかくも、話はここで終わらないのである。

 彼は、医者のところへ行ったようである。医者は、彼の状態が変化したこと、肝臓癌の痕跡もないことを知った。医者は、ひどく腹を立て、怪しいドラッグを疑い、大きな市民病院へいくようにしむけた。彼は、医師に集積器について話したが、信じなかった。

 これは、米国中西部の小さな町の中のことであったので、農夫が、町で評判の医師が死の宣言をしたのに生きながらえていること、しかも死の宣言を受けても元気になっているこという事実は、かなり興味を引き、また議論のまとになった。

 最近、私が聞いたことであるが、その町では、その男の友人や近隣の人達が自分自身の集積器を作るのに忙しく、スチールのオイル・ドラム、ファイバーグラスおよびスチール・ウールが、足りなくなっているということである。

文献

[1]J.デミオ:オーゴン集積器ハンドブック,Amazon





9. オーゴン集積器に関する幾つかの実験


 これは、文献[1]の第13章の抜粋・概訳である。

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 A)主観的感覚の確認: あなたが、まず手を動かてやってみるタイプで、通常リラックスしていて、深い完全呼吸をするタイプであるなら、下述する効果を、もっとも確認できそうである。オーゴン集積器の開放端の内部に、金属壁から約1インチの位置に、あなたのリラックスした開いた手を置く。

 あなたは、暖かい、透過する放射の感覚、あるいはひりひり、うずうずするような感覚を覚えるだろう。この効果は、照射漏斗でも知覚できるだろう。照射漏斗は、取り付けた集積器からオーゴン・チャージをある方向に伝送できるのである。あるいは照射棒(shooter wand)でも知覚できる。照射棒は、スチール・ウールを満たしたパイレックス・ガラス・テスト・チューブであり、集積器の内部でチャージされる。

 (訳注:上記の感覚は、気、外気功、または気発生器により、引き起こされるものと同じ感覚である。一般には、手掌を広げて労穴で知覚する。感じ方には、個人差があるし左右でも違う。)

 このことは、地球表面のオーゴン・チャージが強くなる晴れて陽が出ている日に試みること。湿度が高い雨の日では、効果は極小になるか、存在しない。呼吸が浅い人たちは、手を動かしてはじめるより頭を動かす方か、感情的緊張がより大きいのであるが、これらの感覚を確認するのに多くの時間と努力を要する。

 一つの一般的経験則:
 もし、テレビ受信機、コンピュータのCRTデイスプレイ、あるいは照明からくる生命にネガテイブな障害を感ずることができないなら、これらの微かなオーゴン効果を知覚することはできないでしょう。

 B−C)略

 D)園芸植物の成長促進実験: 

 集積器の生命肯定的効果(Life-positive effects)としては、苗木をチャージング・アップしてから植えると成長速度が速まるということが見られるだろう。

 苗木を2グループに分け、それぞれA群,B群とする。苗木A群をオーゴン集積器のなかに、1−2日、最大1週間、入れておいてから外に植える。苗木B群を集積器から離れた位置においておく。ただし、温度、湿度及び光の状態が、Aと類似の状況に保つ。

 上記の作業で、苗木は、プラステイックか紙のパッケージに入れたままで処理してよいが、どちらのグループも、テレビ、蛍光灯、電子レンジ、パソコン、あるいは、他のoranur(毒オーゴン)を放出するデバイスの近くにおいてはならない。

 A群、B群、それぞれ識別可能なように分けて植えて、成長過程をメモし、写真に収める。集積器処理グループAは、非処理グループBより成長が早く収量が大きいでしょう。(訳注:この著者は、苗木(seedling)と言ったり種子(seed)と言ったり、混乱しやすいあいまい表現を用いているが、同じであると理解しておけばよいだろう)

 有機栽培農家の人達、特にポルトガルのJ.エスパンカ(Jutta Espanca)による対照実験の結果は、非常に大きなオーゴン集積機器効果を示した。エスパンカは、園芸苗木のチャージングは、たった1日だけ、あるいは数時間だけ行うと最も良いことを発見した。

 しかし、これは、非常にさわやかに晴れた輝く日に行わなければならない。そういう日は、地球表面および集積器の内部のオーゴン・チャージがとても強く活気がある。

 さもなければ、チャージングには、もうちょっとだけ長く時間をとるとよいだろう。また、苗木は、オーバー・チャージになることもあるので注意されたい。30日かそれ以上のチャージングの試みは、しばしば、差がなくなってしまうか、生育が悪くなったりさえする。

 E)鉢植え植物のオーゴン・チャージング: 

 これは、植える前に種子を上記と同様な方法でチャージング・アップすることにより行うことができる。あるいは、土か水を、それを使う前にチャージング・アップする。

 また、両端をカットした金属缶、および外側にぐるぐる巻きにしたプラスチックとスチール・ウール層を用いて、ぐるぐる巻きの集積器を作ることができる。最後のプラステイック外殻層はかなり厚くし、アルミは使わないこと。スチールウールはふわふわ状態のままにし、圧縮しないようにする。

 F)家庭における発芽実験: 

 さらに集積器の生命肯定的効果(Life-positive effects)が、種子の発芽を高めることにおいて見られる。あなたの種子発芽実験装置を収容する集積器を作る。一つの発芽容器を、オーゴン集積器から離れ、暗くした領域に置く。もう一つの発芽容器を暗くしたオーゴン集積器のなかに置く。

 両グループに対し、温度、通風、照明が同じであることを確認する。もう一度いうが、oranur(毒オーゴン)発生機器からは離すこと。それぞれの容器に入れる種子の量を測定し、また水の量がほぼ同じであるようにする。成長時に成長と味を観察し記録する。集積器グループは、成長が早く収穫も多いであろう。

 G)実験室における発芽実験: 

 平底の小さな浅いガラス皿(訳注:日本ではシャーレまたはペトリ皿という名前で市販されている)を二つ、あるいは、1インチのへりが付いた浅いガラスの実験培養皿を二つ用意する。

 各皿に、20−30個の乾燥した緑豆(mung beans)を置くが、皿の底から緑豆が一層になるようにする。これに測定した量の水を注ぐのであるが、高さを豆の中間の高さまでにする。豆の先端は空気に触れていること、そして豆の底部は濡れていること。

 一つの皿を小型でも強力な集積器のなかに入れ、もう一方の皿は、金属でなく、木かボール紙で同じ大きさに作ったコントロール集積器(偽の集積器のこと)の中に入れる。どちらの集積器も、黒色のプラステイック層で覆って、光が入ってこないようにする。

 これらを、通風の良い、同じ温度の、直射日光が当たらないところに置く。両者間の距離は約1m以上近づけてはならない。毎日、両者の箱を開いて、水の高さが初めの状態になるように水を注ぐ。もし片方の皿の方が、他より早く成長すると、水がその分不足するので、必要に応じて供給すること。

 一方の皿の発芽成長が約4インチに達したら、発芽率、発芽の重さまたは高さ、一般的外見、その他の事柄について観測し記録する。両グループを比較する。集積器グループの方が成長と発芽率が大きいであろう。

 
オーゴン集積器による発芽実験
 集積器内部においた緑豆と偽の集積器内部においた緑豆の発芽の比較実験。(from DeMeo,J: "Seed Sprouting Inside the Orgon Accumulator", in Journal of Orgonomy, 12:253-258, 1978)


 H)略

 I)集積器の温度差効果: 

 ライヒは、集積器の内部で感じられる暖かさは、温度計で測定可能な客観的なものであることを示した。気密性の良いオーゴン集積器は、自然に、その内部の温度が(数℃)/10〜数℃高くなる。

 この温度上昇は、集積器内部の温度を周囲の空気の温度、あるいは、金属を使っていない対照集積器の熱平衡状態にある内部温度より少し高くなる。

 この実験、To-T (オーゴン集積器内部温度−対照集積器内温度)と呼ばれる実験は、ライヒによりオーゴンエナジーの証明であり、また熱力学第2法則の破れの証明と考えられた。

 アルバート・アインシュタインは、かって一度この再現実験をおこない、これは“物理学における爆弾”だと言った。この件に関するライヒとアインシュタインのやり取りを書いた“アインシュタインのこと ”という魅力的な小冊子がある。

 To-T 実験の最も信頼のおける評価をするには、熱的にバランスした集積器および対照集積器(平たく言えば、偽の集積器のこと)の製作と、天候と環境温度の注意深いモニター、1/10℃まで測れる高感度温度計とシステマチックな測定が必要になる。

 この実験を、再現しようという人は、詳細に記載してある参考文献のところの出版物を読むべきである。それは、革新的研究に対し実り多い領域である。私は、研究者に対し、この効果を注意深く見つけ出すことを強く勇気づけたいと思う。

 J)集積器の静電効果: 

 簡単な箔検電器をアルミ箔か金箔を用いて作るか(訳注:例えば、 箔検電器作り方を参照)購入する。箔の開き角が正確に測定できるように、0-90°の目盛りを付ける。プラステイック棒か櫛(くし)であなたの乾いた頭をこすり、十分なチャージを集めることができる。それを検電器に移す。

 ストップウオッチか、あるいは時計の秒針を用いて、はじめ決めておいた箔の触れ角になるまで、ゆっくりとチャージが空気中に失われていく時間を測定する。たとえば、50°から30°まで放電により箔検電器がチャージを失う時間を測定したいとする。

 そのときは、検電器を50°以上に充電すべきである。そして放電により50°になるまで待つ。これから30°になるまでの時間を測定する。

 この時間が検電器の、検電器放電率 である。陽が出ている日は、放電率は非常にゆっくりであるが、雨の日は、非常に速い。測定できないくらい早い。

 オーゴン集積器の中の放電率を測ってみると、あなたは、集積器内部では、開放空間よりも放電率は長くなることに気が付くであろう。

 集積器中の放電率と開放空間における放電率の差は、箔検電器放電率差と呼ばれる。この差は、晴天および陽が出ている日で大きく、雨天・曇りの日では極小またはゼロである。稀なケイスだが、弱くチャージした検電器あるいは完全に放電させた検電器が、オーゴン集積器の内部につけておくと、自然に自分自身で高レベルまでチャージされることがある。

 (訳注:箔検電器はコンデンサーである。テスラがラジアントエナジーはコンデンサに蓄積されると言っていることに留意されたい。IIIb章。イーサ密度を高くしたときの発電の可能性を示唆している)

 これらの効果はすべて、雨天・曇りの日では、消えてしまうだろう。もっと詳しくは、文献[1]の参考文献の欄を見られたい。

 K)集積器の蒸発抑制効果: 

 この研究では、1グラム以下の重さが計れる高感度の秤(はかり)が必要である。また、集積器と同じ寸法の熱的にバランスしたコントロール集積器が必要である。コントロール集積器には、内部に水を吸収する材料を使ってはいけない。その代わり、例えば、エナメルあるいはニスのような非金属の耐水性材料を使う。

 直径約4インチのガラス製ペトリ皿を2個用意する。皿が空で乾いていてクリーンなときの重量を測っておく。次に、各皿の半分の深さまで等量の水を注ぎ、もう一度重量を測る。一つの皿を、オーゴン集積器のなかに入れるが、皿が集積器の底面に直に触れないようにするため木片の上に載せるようにする。

 集積器の蓋は、閉めるべきである。ただし、空気が循環するように隙間を残して固定する。しかしながら、風が吹くところとか太陽光が当たっているところは避ける。

 同様な方法でコントロール集積器の中に、水をいれたもう一つの皿を、同様な木片の上に置く。同様に蓋をつっかい棒で少し開けておく。オーゴン集積器から少なくとも1mは離しておくが、同様な光量、温度、通風の状態にする。光量の差を調節するために、集積器とコントロール集積器の両方とも、黒色プラステイックでカバーしてもよい。

 
水の蒸発曲線、EVo-EV:
(from DeMeo, J.: "Water Evaporation Inside the Orgon
Accumulator", J. Orgonomy, 14: 171-175, 1980)
 曲線は、10層集積器、および同様な1層集積器の蒸発量からコントロール集積器の蒸発量を引いた値(1立方フート(=1foot3)から1日に蒸発する水量)には差があることを示している。

 集積器は、晴天で陽が出ている日はチャージが大きくなるので、その内部での蒸発量を抑制する。しかし、コントロール集積器では、大きくは数g/dayまで、かなり早い蒸発率で蒸発し続ける。

 湿度の高い荒天の日では、地球表面でオーゴンチャージがしけ雲に奪われて失われるため、この効果は消える。

 また、例えば放射性物質の降下(Fallout)が実験室に到達し集積器が一時的に死んでしまったときは、曲線の規則性が見られなくなる。  


 正確に24時間待ってから、こぼさないように注意しながら、水の入った皿を取り除く。注意深く水入り皿の重量を計測し、24時間周期の蒸発損失量を計算する。以下略

 (訳注:上図では、数回の実験を繰り返し、統計的検定を行った結果と±標準偏差が記されていると信頼性が大きくなる。)



文献

[1]J.デミオ:オーゴン集積器ハンドブック,Amazon







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