フリーエネルギー技術開発の特徴と種々相

フリーエネルギー技術開発の特徴と種々相




Chap.18b.  水を利用したFE装置

1. ハイドロヴォーテックス・フリーエネルギー発電機(サマー州立大学の水の回転を用いたフリーエネルギー装置)

2. 

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 前述のように,水は、最もよく”気エネルギー”(オーゴン、イーサなどともいう。I章参照)を吸着し蓄積できる物質である。したがって、水を用いて発電あるいは動力を得るのは最も優れた方法であると筆者は考えている。いくつかの例を紹介しようと思う。




1. ハイドロヴォーテックス・フリーエネルギー発電機(サマー州立大学の水の回転を用いたフリーエネルギー装置)


 これは、文献[1]の概訳である。

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HYDRO VORTEX FREE ENERGY GENERATOR (HVFEG)
Aldwin Yves M. Oyao
Jon Alvin Macariola
Samar State University


要約:

 化石燃料の使用は国の汚染限界を超えつつあり,発電所から発生する熱は世界の温暖化に影響を与えているので,それにとってかわるフリーエネルギーの必要性が地球的規模で高まっている。フリーエネルギーの新しい発生方法を知ること,それが一つの解決策である。


 筆者らは,いままで眠っていた古い“水の回転運動”を発見した。それはハイドロヴォーテックス(水の渦巻き,ウォーター渦流)と呼ばれるものである。この渦流運動は小規模から大規模に至る大きさのエネルギーを引き出すことができる。

 円錐状のタンク(容器)のなかに水を約75%満たす。この水媒体に対し,0.25馬力の遠心圧力ポンプの噴射ノズルから加圧水流を噴射して水を加速させ渦流を発生させた。(中略)渦流はタンクの中のタービンを回転させるが,タービンのシャフトの回転力はプーリーによって主発電機につながっていてこれを回転させる。この発電機は,全システムの動作(補助装置,ポンプと制御機器などの)に対して,発電機出力の30%の電力を供給する。残りの70%の電力は負荷に供給される。

 本フリーエネルギー装置の特徴の一つは,電気を必要とする所に簡単に設置できて電力を供給できるというポータブルな発電機であるということである。さらに本システムは,燃料を使用しないし,汚染の心配もなく,環境に優しく,ローコストで運転できる。


序論

 いかなる社会においても,人類の発展にとってエネルギー源の必要性は,常に重要な役割を演じてきた。年毎に,電気の必要性が増しつつあり,工業プラントから来る化石燃料はその生産が増加しつつある。このことは,我々の惑星の気温を上昇させ,環境に一層の汚染をもたらし,いわゆる地球温暖化と呼ばれる主な原因になっている。地球温暖化を少なくするためには,化石燃料発電は炭素を放出しないようにし,クリーンなエネルギーを作ることを可能とする技術を開発または改善する要求が実行されなくてはならない。

 “東南アジア展望2015”によれば,プライマリーのエネルギー需要は2013年の594 Mtoe (Million Tonnes of Oil Equivalent)から2040年には1070 Mtoeni に80%増加している(図1.0, Table1.0)。  

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Fig.1.0 Primary energy demand by Fuel in Southeast Asia
Source: (International Energy Agency,
Southeast Asia Energy Outlook 2015)


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Table1.0 Primary Energy Demand in Southeast Asia
Source: (International Energy Agency,
Southeast Asia Energy Outlook 2015)





 




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