フリーエネルギー技術開発の特徴と種々相

フリーエネルギー技術開発の特徴と種々相





・はじめに

Chap.1. この分野における基本的考え方など

1. Over unityとは何か
2. この分野におけるエーテルとは何か
3. 歯車がエーテルにかみ合うということ
4. 日本の科学手法の常識
5. 日本の研究会・学会・パテント
6. 商品化はできない?
7. この分野の研究に取り組みたい人に
8. フリーエナジーという用語の由来
9. 研究のカテゴリーとフリーエナジー
10. フリーエネルギー研究分野の国際会議など
11. フリーエネルギー詐欺
12. 現行技術とFE技術, その他
 12.1 固定価格買い取り制度
 12.2 もんじゅの廃炉
 12.3 垂直離着陸機オスプレイ
 12.4 自動車
 12.5 Back to The Futureのハバーボード
 12.6 住宅防振装置
 12.7 磁気浮上鉄道
 12.8 ホバークラフト&浮揚自動車
 12.9 静止衛星
 12.10 ドローン
 12.11 地球温暖化
 12.12 自然科学論文数 日本4位に転落 中、独に抜かれる
 12.13 主要国のPCT特許出願
 12.14 主要国研究費総額・研究者総数の推移
 12.15 論文不正
 12.16 FEとピア・レビュー



 はじめに


 真空エネルギー・ゼロポイントエネルギー・フリーエネルギーの研究は、無から有を取り出すような永久機関の実現をめざしているのではありません。あまり知られていないある資源からエネルギーを取り出そうとしているのです。

 関連する文献集真空からのエネルギーの抽出 にもいくつか挙げておきましたように、外国では、大学や他の研究機関がまじめに積極的に研究に取り組んでいます。この分野のサイトにPESWIKIと呼ばれる、知る人にはよく知られている民間サイトがあります。ニュースは、全てではないが、ここにともかく飛び込んできます。玉石混交状態で入ってきますので慎重な吟味・注意が必要です。しかし、ここで議論され、さらに進展が図られたり、もちろん駄目なものは淘汰されていきます。 だめなもの(Scam) も指摘されます。

 ここにアクセスした <PESWIKIアクセスランキング>を、みると、日本は37位あたりで推移していますが、人口比率に換算すればもっと下位でしょう。トップはアメリカをはじめとする欧州先進国で占められています。先進国を自負したい日本であっても、これでは、後進国ですね。いかに日本がこの分野に興味を示していないかがわかります。

 このように、日本では、著しく遅れをとっていますが、米国などでは、もういくつかの特許が成立しています(後述)。この分野の研究促進を喚起することがこのサイトの第一目的です。とりあえずは、初めての研究者にとって必要な文献の情報を随時提供していきます。

 まずは、 関連する文献集をご覧ください。なかにはかなり専門的知識がないと読破できないものも含まれていますが、私は、大学の理工学部の卒業生・院生や教職にある研究者、研究機関や企業の研究者の参加、とくに学術雑誌に査読付き論文をpublishした経験のある研究者(研究をなりわいとしているプロ集団)の参加も促すことが目的です。この分野をしっかりした一流の学問として樹立するのには、そのことが必要であると痛感しております。ただし、学部生や院生の場合は、興味をもっていただくだけでよく、いま与えられた学業に集中してください。

 一般の人たちだけで取り組んでいては、さまざまな問題点、たとえば研究設備&場所の面で障害が起こるテーマがあるかもしれません。たとえば、ラジアント電気(後述)を導き出したテスラの追試を行う場合、一般住宅の書斎を実験室にして衝撃放電現象の研究を行おうとしますと、近隣への電波障害を引き起こす危険がありますし、また高電圧と放電生成物は周囲の人に危険が及びます。また、大きなもの(Fig.5.2参照)は置くスペイスに困るでしょう。

 ですから、研究施設を有し安全技術も熟知しているプロ研究者の参加が不可欠だと考えています。この分野は民間にだけ任せているのでは進歩が遅すぎます。もちろん後述するように自宅の書斎でできるようなテーマもあります。

 この分野の先駆的根源的研究はテスラの研究であり、これは重要な位置を占めています。にもかかわらず、日本でテスラに関しての書物は、どれも縦書きの本であり、一般受けするために工学的な面に深入りしないか削除して、伝記を主体とした文科系的な記述になっています。これでは理科系・工科系の研究者に興味をもってもらいにくいと思います。

 そのような事情で、本稿は大学課程の電磁気学・物理学を学んだ人向けのものであり、文科系の人にとっては、堅苦しい内容と思いますが、お許しください。また、全ての章が完成するまでは年月がかかり、完成してからuploadしていたのでは遅くなりすぎます。そこで、途中過程でもuploadして少しずつ追加と推敲・手直しをする方法で行こうかと思っています。以後、ときどき更新してすみませんが、更新日付の古いものは破棄してください。

 さて、この分野で比較的活発に活動している研究グループにショーバーガー(Schauberger)研究グループがあります。URLは、

  ●Yahoo Schauberger Group: https://groups.yahoo.com/neo/groups/viktorschaubergergroup/info?prop=eupdate,

です。入会登録して、新規情報を自分のmail adressに送るように設定しておけば、ほぼ毎日のように討論内容や新情報が届きます。もちろん自分が討論に参加することも可能です。ショーバーガーグループといっても、ショーバーガーをはずれて多義にわたって討論されています。これは、根源的なものが関連しあうからです。

 また、同様なサイトに、

  ●Over Unity: http://www.overunity.com/,

があります。ここにはさまざまな種類のグループがあります。上記のyahoo groupも同様にさまざまな種類のグループがあります。上記URLで入っていって探索してみてください。

 もちろん上記の二つのサイトのほかにもありますが、比較的活発なサイトを挙げておきました。私自身も、投稿したことがあります。また、あるサイトが閉鎖されてしまい、どうしても或る文献の所在がわからず、これを質問したときには、未知の人(台湾の研究者でした)からすぐ教えていただきました。彼らはとても親切です。

 国際会議もいくつか開催されています。たとえば:
などがあります。なお日本人研究者は筆者の知る限り何人かいますが、そのうち一人は国際会議で発表をしています。







I. この分野における基本的考え方



1 Over Unityとは何か


 この分野ではOver unityという言葉がよく使われますし、基本的に重要なことがらですので、まず、このことについて説明しておきます。よく知られているヒートポンプを例にとって話を進めていきます。Fig.1.1はヒートポンプで暖房しているときの図です。


Fig.1.1 ヒートポンプ(暖房中の図)


(1) 蒸発工程: 室外機(蒸発器)にファンで風を送ると、作動媒体が空気から熱を奪って蒸発し、低温・低圧のガスとなります。

(2) 圧縮工程: コンプレッサーで低圧の作動媒体ガスを圧縮すると、圧力が高くなり高温化します。

(3) 凝縮工程: 室内機(気化器)にファンで風を送り、高温・高圧となった作動媒体のガスを空気と熱交換することによって熱を外部へ放出します。
   このとき作動媒体は高圧下で凝縮されて液化します。

(4) 膨張工程: 高圧の作動媒体は減圧されて元の低温・低圧の液体に戻ります。

 さて、蒸発工程で作動媒体に吸収される熱量をQ1 、凝縮工程で作動媒体から放出される熱量をQ2 、圧縮機からの入力エネルギー(投入電気エネルギー)をWとすると、式(1)の関係が成り立ちます。

2=Q1+W……(1)


 ここで、次の式(2)で求められる値をもって成績係数(COP:Coefficient Of Performance)と定義されています。これは投入したエネルギーの何倍のエネルギーが得られるか、という増倍率のような係数を意味します。

COP=Q2/W=Q2/(Q2−Q1)=T2/(T2−T1)……(2)

(T1:低温部の温度、T2:高温部の温度)


 式(2)からわかるように、ヒートポンプではCOPの値は常に1より大きい値となります。一般的には3〜7程度です。つまり、消費したエネルギーより大きなエネルギー(熱エネルギー)が得られることになります。しかし、無から有を生み出す永久機関ではなく、周囲の環境に存在する熱エネルギーをエネルギー源としているのです。

 これと同様に、真空エネルギー、ゼロポイントエネルギー、フリーエネルギー装置はまだ良く知られていないエネルギー源からエネルギーを汲み出してくることになり、永久機関ではないのです。このような装置の場合も成績係数COP>1という概念が成立しますが、通常、このCOP>1である状態をOver unityと言っています。研究者によっては、この語を使わずに、COP>1を使うこともあります。



 なお、熱力学的には、イーサ・エナジーなどの空間のエネルギーが流入していることから、上記の話は、非平衡開放系のシステムになります。ところが、現在の大学過程では、一部分の院生研究を除いて、平衡閉鎖系の熱力学しか教えていません。したがって、非平衡開放系熱力学は、ほとんどの教授はなじみがないのです。

 マックスウェルは非平衡開放系を研究しましたが、過去約100年以上の間、抑え込まれてきました。重要なシステムでした。今、それが、再現しようという時がきつつあります。



 Wikipediaによれば、
永久機関とは、外部からエネルギーを受け取ることなく、仕事を行い続ける装置である。古くは単純に外部からエネルギーを供給しなくても永久に運動を続ける装置と考えられていた。しかし、慣性の法則によれば外力が働かない限り物体は等速直線運動を続けるし、惑星は角運動量保存の法則により自転を続ける。そのため、単純に運動を続けるのではなく、外に対して仕事を行い続ける装置が永久機関と呼ばれる。」
 本サイトは、永久機関を研究することが目的ではありません。永久機関は理論的に不可能であり、作ることも不可能です。

 まだよく知られていないエネルギー源で、上記の真空エネルギー、ゼロポイントエネルギーについては、一流学術誌に理論的な論文が掲載されています。<関連する文献集>のなかで探してください。しかし利用できるのは、真空エネルギー、ゼロポイントエネルギーしかないという断定もできない状態です。他のエネルギー源に対しては、エーテル、オルゴン、ラジアントエネルギーなどという語が当てられていますが、便宜上のことであり、学問的に定着するのには、実験的および理論的な検証が必要です。まず実験でその性質を導き出し、それがうまく説明できる理論を組み立てる必要があります。

 現在の大学課程物理学では、エーテルとは電気・磁気・光などを伝える媒質と考えられた仮想的物質であって、その存在は否定されています。この分野の研究者の言うエーテルエネルギーとは、どうもそのエーテルとは意味が違うような気がします。この点は、次節で取り扱いたいと思います。


2 この分野におけるエーテルとは何か


  この分野ではエーテルという用語が必須となります。 エーテルはether(発音はカタカナ書きするとイーサと聞こえます)と書き、プログレッシブ英和中辞典 第3版(小学館)によれば、以下の意味をもっています。
  1. 〔化・薬〕エーテル,エチルエーテル.

  2. 《the 〜》《英》《詩》天空.

  3. (古代人の想像した)天空を満たす精気.

  4. 《the 〜》〔理〕エーテル:電気・磁気・光などを伝える媒質と考えられた仮想的物質.

 このように、広い範囲に使われる言葉です。現在の大学課程物理学では、エーテルというと上記の4の意味です。しかし、その存在は否定されています。 そのため、エーテルエネルギーから電気エネルギーを導き出すというようなことが書いてある欧米文献をきちがい扱いしてしまいます。

 否定されたとはいえ、異論もあります。科学史では、不可能が可能になったり、まさかと思うことが真実になった歴史でもあります。先入観が邪魔する傾向があります。

 フリーエネルギー研究者Alex Schiffer(Experimenter's Guide to the Joe cell; http://www.linux-host.org/energy/bas103.htm)は、オルゴンエネルギーのように説明しがたいライフフォースに対する別の呼び方をまとめています。下記のとおりで、世界中で沢山の呼称があります。

Akasa. Hindus.
Animal magnetism. Mesmer.
Akasa. Hindus.
Animal magnetism. Mesmer.
Arealoha. Francis Nixon.
Astral light. Kabbalists.
Baraka. Sufis.
Bio-cosmic energy. Dr. Oscar Brunler.
Biodynamic Ether. Rudolf Steiner.
Biofield. Yu. V. Tszyan.
Bioplasma. Russians.
Biotronic. Czechs.
Brahma. Hindus.
Ch'i(気). Chinese, Jananese.
Chronal field. A. I. Veinik.
Cosmic energy.
Cosmo-electric energy George Starr.
D-field. A. A. Deev.
Dige. Apache.
Digin. Navaho.
Dynamis. Ancient Greeks. Eckankar.
El. Hebrews.
Elan-vital. Henri Bergson.
Electrogravitation. T. T. Brown.
Elima. Nkundu.
Eloptic energy. T. Galen Hieronymus.
Eloptic radiation. Hieronymus.
Entelechy. Dreisch.
Ether(エーテル). Aristotle.
Ethertricity. Gaston Burridge. Fermi Energy.
Fluroplasmic energy. B. Hilton.
G-field. Sir Oliver Lodge.
Gravity field energy. H. A. Nieper.
Hike. Egyptians.
Hullo. Chickasaw.
Ka. Egyptians.
Kerei. Indonesians. Kirlian effect.
Latent neutral. Keely.
Lepton, B.I. Isakov.
Life Force. Dr. Aubrey T. Westlake.
Logoital plasma. Hieronymus.
Magnetic Fluid. Mesmer.
Manitou. Algonquian. Manna of the Polynesians.
Manna. Israelites.
Maxpe. Crow.
Mitogenetic emanation. A. G. Gurvich.
Mon-emanation. I. M. Shakhparnov.
Multipolar energy. V. V. Lensky.
Mumia. Paracelsus.
Mungo. African.
N-emanation. M. R. Blondolt.
Negative entropic energy. James DeMayo.
Nervous Ether. Richardson.
Neutral force. Kabbala.
Neutricity. Gallimore.
Neutrino sea. P. A. A. Dirac.
Numen. Romans.
Odic Force. Baron Karl Von Reichenbach.
Orenda. Iroquoi.
Orgone Energy(オルゴンエネルギー、オーゴンエナジー).
  Dr. Wilhelm Reich.
Pneuma. Gallien.
Prana(プラーナ). Hindus.
Psychotronic energy. Czechs.
Pure non manifest energy. Todd R. Knudtso
Reiki(霊気). Japanese. Scalar energy.
Space energy. Spiritus. Fludd.
Tachyon energy. Telesma. Hermes Trismegistus.
Time emanation. N. A. Kozyrev.
Tinh. Annamites of Vietnam.
Tondi. Sumatra.
Universal life force. Baron Eugene Ferson.
Virtue. Jesus.
Vis medicatrix. Hippocretes.
Vvis naturalis. Vital Fluid. Alchemists.
Vril. Wakan. Sioux.
Wakonda. Omaha.
X-agent. H. Moriyama.
X-Force. L. E. Eeman. Z-emanation. A. L. Chizhevsky.




 実際のところ、これらがまったく同一物であるかどうかは検証されていません。私は、エーテルには微妙に異なるいくつもの種類があると考えています。
 なお、ライヒはオルゴンエネルギーを集束してモータをまわしたといわれています。これは、コリアによって再現されています(後述)。

3. 歯車がエーテルにかみ合うということ。



 風力エネルギーは、周囲の空間にただで存在するので、ただという意味では、一種のフリーエネルギ−です。これを利用するのには、風車が用いられます。しかし羽の形状がFig.1.2.1(a)のような形では、風の流れがあっても風のエネルギーは捕獲できない。(b)の形では捕獲できる。

 これと同様な考えで、われわれが上記のまだ利用していない宇宙エネルギー、エーテルエネルギー等々を捕獲するためには、そのためのシステムが必要になるのは当然のことである。



Fig.1.3.1 風の流れと風車の羽の種類を示す図。
(a)風車は回転しないので、風力エネルギ−を捕獲できない。
(b)風車は回転するので風力エネルギーを捕獲できます



 言い換えれば、次元の異なる世界の歯車とわれわれの方の歯車を噛み合わせることです(Fig.1.3.2参照)。歯車には、正しいインボリュート歯形であることとか、歯あたりがよいこと、ピッチ誤差がないことなどが要求されると同様に、この歯車も適切なものでなくてはならないでしょう。




Fig.1.3.2 現界の歯車(b)をあちらの世界の歯車(a)に
かみ合わせてエーテルエネルギーを捕獲する図




 われわれが上記のまだ利用していない宇宙エネルギー、エーテルエネルギー等々は、風力より巨大なエネルギー源で、それは桁違いのべらぼうな大きさと考えられています。風力発電は、頼りにならないエネルギー源でしかないし、この書が指摘している問題も知るべきでしょう。

 さて、かみ合う歯車となるシステムをどのように構築するか、ここではそのひとつだけ挙げておきますが、それはテスラの共鳴原理を使う、ということがよさそうに思える。他のものについては、そのつど述べていき、最後にまとめと考察をする予定です。

4 日本の科学手法の常識




 いまから、もう12年前の2,000年に、科学技術庁の科学技術政策研究所が、アンケート調査の際に、回答者である各分野の専門家の方々に「21世紀中に実現する、あるいは実現して欲しい画期的な新技術や、これに伴う生活や社会の根本的な変化など」についてのコメントを求めた。その報告の一部を引用すると、以下のとおりである。

 『 第1次アンケート調査票の回収数は、全部で約3,800通であり、このうち、21世紀の科学技術に関するコメントが記述されたものは約1,200通であった。この資料は、それらのコメントを参考にして、科学技術政策研究所においてとりまとめた。

 とりまとめは、「こうなってほしい」、「こうなるべきだ」、あるいは「こうなってほしくない」というような視点を避け、極力「こういうことが起こり得る」という視点に立って整理した。整理にあたって取り上げなかった事項としては、以下のものがある。

  1. 21世紀の比較的早い時期に実現すると思われるもの
  2. 技術と関連しない社会予測
  3. タイムマシン、瞬間移動(テレポート)、反重力装置のような現在の科学の延長上では実現する可能性がないと考えられるもの。』
 上記アンケートは各専門家に聞いた意見であるが、3のようなかなり意欲的な意見が入っていることには驚きである。しかし、除外したのは、国の税金を使って行うことは不可能というおおかたの意見であろう。

 ここで「反重力装置のような現在の科学の延長上では実現する可能性がないと考えられるものは除外」という考え方が、私には気になる。何故なら、それは常識なんでしょうが、従来の理論と技術を組み合わせて開発したものは、やはり従来のものの範疇に入るだけであって、真の新しさはないからである。

 たとえば、対向磁石なしで、1m-2mくらい浮いて走る車や電車を開発するのには、現在の科学の延長ではだめで、まだ未開発の新しい理論と技術を開発しなければできないでしょう。なぜ、それに挑戦しないのか、常識が頭を硬くしてしまうのでしょう。膨大な科学技術予算のたとえ0.1%でも、そのような研究助成に回すとよいのではないだろうか。夢研究も育てるべきで芽を摘んでしまうことの無いようにすべきと思う。

 しかし、そのような研究は失敗が多いかもしれない。しかも、現在の学会の論文誌は失敗したという論文は採択されない。しかし、この分野は、失敗を細かに記録して出版しておかないといけない。それが、知らずに行ってしまう二重研究の無駄を省き、次の段階へ進めるための大きな根拠を提供することになるからである。失敗も業績である。エデイソンの電球の研究では膨大な失敗データを蓄積した。「また失敗ですね」と弟子がいうと、「いや、成功だ。こうすればこうなるという情報が得られたから、成功だ」といったことは有名であるからよく知っているであろう。


5 日本の研究会・学会・パテント


 外国には、この分野の研究会・協会・学会などがあり、それぞれconferanceが開催されています。日本にも、そのようなものを作り、まずは国内conferenceなどの活動を開始する必要があります。

 また、外国では、通常の既設の権威ある学会の中に、この分野のセッションが設けられ研究発表と討論がなされたりしていますが、日本の学会では、まだそのような意識レベルに到達していません。

 あなたがもし、over unityの装置の開発に成功したとします。でも、日本の特許庁に工業所有権の審査請求をしても、永久機関の発明に属するとして拒絶されるでしょう。そのため、製品の企業展開ができなくなっていしまいます。これをクリアするひとつの方法は、製造方法・ノウハウを詳細に記し第3者が追試に成功できるようにすることです。

 そして、多くのサードパーテイが成功するようになると、日本社会の意識が変化しはじめ、学者が学術論文を書くようになるでしょう。そして永久機関ではないという認識が広くなされるようになり、これは特許審査の基準が変化することになります。発明は、はじめの突破口として何かひとつあればよいでしょう。

 一流学術誌に、自ら論文を投稿して掲載可になるのは、もちろん、良いわけです。

 日本と違ってアメリカでは、当該分野の特許は認可されます。しかし書き方を工夫しなければなりません。そのことについては、ここでまずは一例をあげるならば、 No.6,362,718 B1【1/2】 および  No.6,362,718 B1【2/2】 をよく読んで吟味して下さい。もう一例は、このパテントとは全く異なる手法を使っていますが、後日、記す予定です。しばらくお待ちを。


6 商品化はできない?



 フリーエナジー装置は、もしそれが真実なら、販売されているはずなのに、そうでないのは、やはり虚偽だからであろう、という話を聞きます。これについては、いくつかの事情があると考えられます。

 また、あなたが真のフリーエナジー装置を開発したとして、すぐ商品化しようとします。しかし、商品化は、すぐにはきわめて困難です。これについても、いくつかの事情があります。  あなたは、以上の問題点をどのようにクリアしますか。

 筆者の提案は、結論的に言えば、先ず、学問として取り扱ってもらえる下地を作ることです。上記5節を、もう一度読まれたい。一流の学術専門誌(学会誌)に論文が掲載可になるような努力です。もちろん、学術学会で発表し、討論を受けることも重要です。それで問題点が浮き彫りにされることが多いですから非常に有益です。

 そのためには、自分の得た発明内容の詳細を、第3者が再現できるところまで、公開する必要があります。第3者が再現できないと、企業・産業界は見向きもしませんし、もしかすると嘘、ペテンの扱いになる危険があるかもしれません。発明の秘密を死守したいのは心情としてはわかるが、はじめのひとつは微にいたり細にいたるまで、ノウハウも含めて全公開する必要がある。

 全公開する前に、特許出願(審査未請求にしておく)は済ませておき、その直後、すぐ上記の論文掲載に向けた努力をしないといけない。それも急がないといけない。審査請求しなければならない日が近づいてくるからである(特許法第48条の3により3年以内)。そのためには、自分ひとりでやるより組んでやった方がスピードが早くなるでしょう。

 私は、フリーエナジー日本チームを結成するのがよいと思う。あなたの発明したフリーエナジー装置が、マーケットに出現する日を期待する。これは、エネルギー革命の日となる。

 なお、前節に書いたように、特許はアメリカに申請するのが良いでしょう。





7 この分野の研究に取り組みたい人に



7.1 学部生・院生につたえておきたいこと

7.2 企業や大学の研究者につたえておきたいこと



7.3 academist(アカデミスト)

 科学に関する研究費をクラウドファンディングで得る方法があります。academist(アカデミスト)です。FEの研究にも適用されるかどうかは知りません。


8. フリーエナジーという用語の由来



 この分野で使われるフリーエナジーという用語の説明をしておく必要がある。

 ハロルド・アスプデンによれば、フリーエナジーという用語は、インターネットの社会において用いられるようになった言葉だといわれている。それは、単純に、期待される将来のクリーンなエネルギーであって、豊富に存在していて、特定の領土や気候の制限なしに利用可能であるエネルギー、という意味である。学術的に定義された用語ではない。このエネルギーの工業的利用は未然の状態にある。

 また、W.Beatyによれば、フリーエネルギーの装置という言葉は、下記のような三種類の意味があるとして、それらについて説明している。

  1. 現代の科学では認識されていないエネルギー源からエネルギーを捕集する装置。

  2. “永久機関”の別名。

  3. 無料でエネルギーを捕集できる装置。

 上記の定義1は最も一般的に用いられるものである。この定義によれば、もし1890年代に戻れば、原子炉はフリーエネルギー装置ということになるだろう! …以下略

 なお、この分野で使われるフリーエネルギーという語は、大学の物理学教科書にあるヘルムホルツの自由エネルギー(Helmholtz free energy)やギブズの自由エネルギー(Gibbs free energy)とはまったく違うので、注意が必要である。


9. 研究のカテゴリーとフリーエナジー



研究開発には、二つのカテゴリーがあると考えられます。

 フリーエナジーの研究開発は、カテゴリーIIに属します。このため、非常な困難を伴います。本サイトに紹介したフリーエネルギーデバイスは、前述のとおり、私が真偽を確認したのではなく、ヒントの素材にすぎない。研究開発のヒントとして利用するものです。もし、権威ある機関で真実と確認されたものでないと、開発テーマに取り組めないとすると、それはカテゴリーIに近いものでしょう。後追い技術になってしまう。

 真偽が確認されていないものには、SFの世界や予言の世界にも多々存在するが、これらもヒントとして用いれば、得るところがきっとあるはずである。

 
 "今日の真理が明日否定されるかもしれない。
それだからこそ、私どもは明日進むべき道を探し出す"
       湯川秀樹 (理論物理,1967-1981)


 
 "All truth passes through three stages.
First, it is ridiculed.
Second, it is violently opposed.
Third, it is accepted as being self-evident."
   Arthur Schopenhauer
    (German philosopher,1788 - 1860)
  




10. フリーエネルギー研究分野の国際会議など



 以下、主な国際会議のみ挙げた。

 日本人の参加は極めて少ない。ましてパネラーに指名されるような研究者はいない。
日本は、この分野の後進国である。外国の進んだ情報を手に入れるために積極的に参加し、できれば討論したり、パネラーに推薦されるようになって欲しいと私は思う。

 前述のように、若い人たち、特に学部生・院生の場合は、将来、国際会議で英語でディスカッションできるように英語能力を磨いておくのが良いでしょう。

  1. 2015 ExtraOrdinary Technology Conference, Albuquerque, New Mexico, July 29-August 2, 2015,


     
    この会議のテーマは、テスラ技術、・磁気モータ・ゼロポイントエナジー・省エネデバイス・宇宙/ラジアントエナジー・ブラウンガス・低温プラズマ・GEET・電気重力・電子医療・磁気治療である。

    これは、あなたが講演者に会うチャンスであるし、動いているデバイスのデモンストレーションを見ることができる。近くで見て自分で吟味し、それについて発明者と‘イブニングディスカッション’で議論できる。

    会議の案内(申し込み先など)は、http://teslatech.info/ttevents/prgframe.htm,
    プログラム概略は、http://teslatech.info/ttevents/prgframe.htm


  2. 2015 Energy Science & Technology Conference(エネルギー科学技術会議)
    JULY 10, 11 & 12, 2015, Coeur d’Alene Eagles Lodge 209 E. Sherman Ave. Coeur d’Alene, ID 83814 IDAHO
    http://energyscienceconference.com/
    会議のテーマは、http://energyscienceconference.com/energy-conference-schedule/で見られる。


  3. 2015 Seventh International Conference on Future Energy (COFE) “ Including ExtraOrdinary Technology Conference " (第7回未来エネルギーに関する国際会議)July 30, 31, and Aug. 1, 2015.
    http://www.integrityresearchinstitute.org/cofe.html

    第3回未来エネルギーに関する国際会議の1シーン 


    スポンサーは、INTEGRITY RESEARCH INSTITUTE http://www.integrityresearchinstitute.org/

     論文を提出する場合は、December 31, 2014までに、250words以内のアブストラクトを提出する必要がある。論文は査読がある。

    招待講演:





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以下は、今年度は終了してしまっているが参考のため紹介する。



  1. 2014 ExtraOrdinary Technology Conference (July 30 - August 3)

    講演論文募集:テスラ技術、磁気モータ、ゼロポイントエナジー、省エネ装置、宇宙・ラジアントエナジー、電子重力などの分野の発表を募集している。


  2. 2014Energy Science & Technology Conference(エネルギー科学技術会議)(7/27-29).

     

    これは、以前ベディニ・リンデマン科学技術会議として知られていたものである。 http://energyscienceforum.com/energyconference2014/ 
    参加者は150名限定(例外なし)。

    会議は、いつも缶詰状態なので、席を確保するために早めに登録して下さい。 


    エリック・ダラードの実演を見よう。 


    あなたを椅子に縛り付けにするプレゼンテーション 




     講演題目の主なものを以下に列挙する。

    FRIDAY



    SATURDAY



    SUNDAY





    講演者:

    Babcock
    Bedini
    Dollard


    Hupp
    Lyne
    Manning


    Mckay
    Murakami
    Murray


    Polakowski
    Rigby


    (関連出版物:http://emediapress.com/downloads.php?offer=qiman)










11 フリーエネルギー詐欺



 これは、http://amasci.com/freenrg/fnrg.htmlの抜粋・概訳である。

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 警告! 警告! 警告!
 フリーエネルギー(FE)関係の人にお金をやらないように!!!

 数人の合法的フリーエネルギー研究者が確かにいますが、彼らは詐欺師がやるような広告に莫大な費用をかけることはしません。おそらく、あなたは、聞いたことがないでしょうが、宣伝をうるさくやっている人たちはほとんど詐欺師です。

 もし、誰かが、フリーエネルギーの本やビデオを売って大儲けしているなら、それは非常に怪しいでしょう。もし、誰かが、“真実の”フリーエネルギー装置であるとして設計図・説明書を売っているなら、それは詐欺です。お金を無駄使いしないように。あるいは、誰がが、商品販売資格や投資チャンスを売っているなら、財布の口を固く締め、逃げること。

 もし、あなたが、既に彼らの手にお金を渡してしまっていたら、FE装置を見せてくれと聞いて、どんな弁解をするか見たらよい。(それは、非常に説得力のある弁解をするでしょう。詐欺師は、びくびくした態度を示しません。詐欺師は普通の人よりも、ずっと正直で高潔にみえるので、彼らは、生き延びているのです。)

 信用詐欺の信用とは、信用を意味します。彼らは、初めに信用を獲得します。次に、あなたのお金です。信用詐欺と真に作動するFE装置との違いは、どう言ったらいいでしょう? 簡単です。真に作動するFE装置を受け取る前にお金を与えたら、それは、いつだって詐欺なのです。



 正直なFE研究者と詐欺とどうやって見分けますか? 詐欺には、その兆候があります。

1. 開発研究者はあなたのお金を欲しがっています。彼らは、あなたが投資してくれることを望み、高価なニューズレターの購読を求め、販売店権利を売ろうとし、巨額な寄付を募っています。

 あるいは、時によっては、彼らは、動きもしない設計図・説明書を売ろうとします。あるいは、装置に関するあらゆる種類の本やビデオを売ろうとします。うその装置です。…

 世の中を改善したいのであるという詐欺師もいますが、そんなことは、彼らはやりません。…中略

2. あなたは、詐欺者が、嘘をついていることに気が付くでしょう。我々は、FEの分野は失われた金鉱の地図を売っている人々と同じようなものということを、皆、知っています。あるいは中古車売り場のようなものです。正直なデイーラーもいるかもしれません。しかし、それは稀なことです。

 広告を出しているFEの会社の大多数は、だまされやすい人たちに価値のないジャンクを売っている嘘つきペテン師です。この理由で、真のFE研究者は、非常に正直であることに心がけているのです。少しでも、人々を誤った方向に導くということは避けています。…

3. どうしたら分かるか? F/E ホビイスト(FEをホビーとして楽しんでいる人達)に聞く。殆どの“懐疑論者”は、絶望的偏見を持っていて、FEの発明はすべて詐欺だという。しかし、それでもあなたは、 online F/E community に聞いてみることが可能です。彼らは、誰が詐欺師で誰が非合法か、率直な意見をくれるでしょう。

 FEホビイストによる詐欺監視サイト:


4. 発明は、現代の物理法則を破っている。
 いや、それは、良いのです。というのは、発明は、しばしば、その時の物理学理論を破るものだからです。しかし、リストに列挙した兆候が沢山現れていたら、それは詐欺です。

5. 発明は、証明されていない。
 それは、まだ、世界中にニュースのヘッドラインに書き立てられていない。例えば、”USAで新エネルギー源が発見される!”とか。 いやもう、詐欺は、いつも証明されていない発明を含んでいるのです。証明されていない発明は、真実かもしれないし、あるいは、嘘かもしれません。しかし、詐欺者は、しばしば、このあいまいな状況の背後に潜んでいるのです。

6. 発明者は、装置を秘密にしている。
 そういうことです。あるいは、彼らのパテントには、何らかの重要情報が欠落しています。だから誰も、パテントに基づいて装置を複製できはしない。(小部分だが、重要な部分が秘密になっているのです)

7. 通常、詐欺者のWeb Siteは立派である。
 もう、彼らは立派なウェブ・サイトを作るのです。実際、彼らは大きな費用がかかる、まるでウェブ・デザイン・エキスパートが作成したような立派なウェブ・サイトをもっています。ああ、なんと、そのサイトを見てください。どうして、こんな、お金のかかる途方もない“オンライン画面”を作る資力があるのでしょうか? それは、まさにうわべだけのことです。

 詐欺者は、完璧なうわべを繕うためにお金を費やします。それは、信用価値があるように見える嘘のフロント画面です。それは、ときによっては、正直な会社のウェブ・サイトよりもずっと信頼性が高く見えます。本当に、正直な発明家のウェブ・サイトよりもずっと信頼性が高く見えます。

 真の発明家のウェブ・サイトは、全くへぼいです。何故なら、それらは発明家自身によって作られているからです。(真の発明家は、他人に払う資力はないし、自分でできるものに金をかけません。)

8. 発明が真実であることを証明することが会社の第1のゴールではない。
 詐欺会社は、魅力的な秘密の雰囲気を作ることはしますが、それ以外のゴールはもっていないようです。ここで秘密とは、上級階級(貴族・名門の出など)のグループ内にのみ明かされるであろう秘密であるが、 我々は、投資してないし、秘密を知っていないから、その外側にいる我々下層階級は、低い位置にいます。

 詐欺者は、投資者の紳士気取りの自尊心にうったえるか、あるいは自尊心を膨らます,あらゆる種類のトリックを使います(昔の宝の地図と同じ手法)。彼らは、彼らの発見が真実であることを証明しないことに対し、実に多くの賢い言い訳をします。

 しかし、正直な会社は、投資者を募集する前に、いかなる疑念に対しても彼らの主張を、じっくり腰をすえて、証明します。結局、詐欺者は、それが信頼ある会社により開発された正規の発明品であるかのようにして、ひどく疑わしい、全く証明できないデバイスに対し、非倫理的に投資者のお金を搾取するのです。

9. 会社は公開実験をします。しかし…。
 それが詐欺であるなら、はじめから“不履行”が仕組まれています。発明者がデモンストレーションを開始するとき、デバイスを実際に証明することをしないという不履行に注視すること。

 あるいは、稀ではあるが、デモンストレーションは、単なるだましです。たとえば、隠された電源を使うとか、あるいは、ウオーターからガソリンへの化学反応を使います。それは、かき混ぜスプーンでワックスの栓が溶けて、隠されたポケットからガソリンが解放されるというようなものです。

10. 発明者は、成功した学術研究論文を出版しない。
 (即ち、彼は、複製のための詳細な説明を公表しません)、あるいは、もし公表しても、他の研究者は作動するに至りません。必要不可欠なもの、何かが欠落しているのです。

11. 発明者は、言い訳として、巨大な陰謀か政府の圧力を使う。
 確かに、実際の圧力と小さいが巨大ではない陰謀は、存在します。そのことについて、偽りのない恐怖の話をする発明家達もいます。

 しかし、もしそれがいつも“陰謀の責任”であり、発明者はデバイスをテストするとか、それが作動することの証拠を示すことさえできなくて、あるいは、何年間もの投資とか“寄付”を受けたのにも関わらず進展させることができなくて、研究の過程を明らかにできなく、デバイスの詳細を示すことができなく、あるいは、石油企業が脅威を与えたというならば、それは詐欺です。

12. あなたのリスクは、“嘲笑もの”か“政府のスパイ”として烙印を押されている。
 詐欺者達の中には、“もし、あなたが私のために戦っていないなら、明らかに、あなたは私に対して戦っているに違いない。”という策略を用いて人々を操作する者もいます。

 詐欺者達は、彼らの発明について、あなたを態度未決定状態にしておこうとはしません。逆に、彼のサポーターになるように圧力をかけ、操作します。言い換えれば、もし、あなたが敢えて、欠点を探し出し、明白でシンプルな証拠を要求し、詐欺者に沿った動きに同調しないなら、あなたは、詐欺者とそのサポータにより攻撃されるでしょう。

 彼らは、あなたに対し“意地悪な懐疑論者”、”石油企業のさくら”、”CIAの潜入者”などのラベルを貼り付けようとします。…

13. 発明者は、発明の動く複製を与えない。
テストのための第三者研究所に動く発明装置を渡たさない。(ハード面は秘密で、テストなしのままである)

14. Oh、私は、発明は秘密だと言いませんでしたか?
秘密、秘密、秘密! 秘密は、詐欺と同じで、詐欺は秘密と同じなのです。

15. 発明者は、先に言ったことと、後に言ったことが矛盾する。
このペテンは、明白ではないかもしれないが、いろんな言葉を比較して暴露される。その古典的なバージョンは、”アイデイアは、神様が私に下さった”と言い、しばらくして、“私は、発明を秘密にしておかなければならない。アイデイアどろぼうが盗めないように”というものである。(Hmmm! もし神が、フリーエネルギーの秘密を与えたのならば、何故、この男は隠しておき、それでお金を得ようとするのか? 神からの贈り物をコントロールするのか? そして売るのか?!)

16. 発明者は、FEデバイス賞のどれにも応募していない。
昔から、飛行マシーンの時代より誠実な発明者たちは、全て幾つかのメジャーな賞を求めていた。彼らは、賞を汚すことはしなかったし、競争しないことを、よし、とはしなかった。しかし、詐欺者は、そうではない!

(訳注:上記'Free Energy' Prizesには、優れた業績に対して、賞金が与えられている。)

17. 他のリストをご覧ください。









12 現行技術とFE技術, その他




 ここでは、現行技術と将来やってくるFE(Free Energy)技術、等々について、その一部を考察する。

12.1 固定価格買い取り制度




  「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」(Feed-in Tariff、以下FIT)は、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーで発電した電気を、電力会社が一定価格で買い取ることを国が約束する制度である。

 そして、電力会社が買い取る費用の一部を一般家庭を含めた電力需要家から賦課金という形で集め、今はまだコストの高い再生可能エネルギーの導入を支えていこうとするものである。

 電力会社からのあなたへの請求書をみて欲しい。そのなかに「再生可能エネルギー発電促進賦課金」という請求項目がある。これが、それである。現在、かなりな金額が請求されている(年額にすれば大きい)ので注意して見て欲しいものである。

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 朝野賢司 氏(一橋大学特任講師)によれば、「固定価格買取制度は最初から破綻が見えていた」としている。彼の話を抜粋すると、

 “再エネ特措法は、2011年8月、菅直人首相(当時)の退陣と引き換えに急ぎ立法されたが、モデルとなったドイツではFITが既に大問題になっていた。

 固定価格買取制度(Feed-in Tariff、以下FIT)とは、再生可能エネルギーによる電力供給を、20年間等の長期に「固定」した価格で、電力会社に買い取ることを政府が義務づけるものだ。その費用は賦課金として電気料金に上乗せされ、一般家庭を含めた電力需要家が負担する。

 買取価格は、「効率的な供給を行う場合に通常要する費用」に「適正な利潤」を加えて算出される(再生可能エネルギー特別措置法〔以下、FIT法〕3条2項)。買取価格は1年ごと(必要があれば半年ごと)に見直すことができるが(同3条1項)、翌年から価格を引き下げても、その価格が適用されるのは翌年以降に設置される設備で、過去の分は長期間固定される。

 FITは、再エネ事業をリスクのない投資に仕立てるため、普及拡大につながる。他方で、努力してコスト削減を行うと翌朝の買取価格切り下げに反映されてしまうため、事業者にコスト削減のインセンティブが働きにくい側面がある。換言すれば、国民負担を最小化することが難しい制度なのである。

 FITの先駆者であるドイツは、国民負担が想定以上に膨らみ、その運用に苦心している。太陽光発電の導入実績が目標を大幅に超過するバブルともいうべき導入ラッシュが発生し続けたからだ。……”


 また、川口・マーン・惠美氏(作家)によれば、「ドイツのエネルギー転換が大失敗だったと明らかに、―実は環境のためにもなっていなかった」としている。氏の話を抜粋すると、

 “再エネを生産している人、および企業は、発電した再エネ電気を買い取ってもらえるが、その買い取り金額が激増している。現在、再エネの発電施設はどんどん増えているので、2030年度には、1年分の買い取り額だけで4.7兆円になるという。

 これは、2016年の買い取り総額2.3兆円の2倍で、政府が想定する3兆7000億〜4兆円よりもずっと大きい。そして、すべての再エネの買い取り期間が終わる2050年までの総額では、記事の見出しのように94兆円に達する予定。この買い取り資金は、「再生可能エネルギー発電促進賦課金」という名で、電気代に乗せられている。

 国民の実質負担分であるこの賦課金の額は、毎月の電気代の伝票に記載されている。電気を多く使用する家庭では、今でも結構な額となっているはずだ。ましてや産業界、とくに中小企業にとっては、賦課金の増加は電気代の高騰に他ならず、すでに経営を脅かすほどの大きな問題となっている。しかも、今後も減る見込みはない。”(http://www.sankei.com/economy/news/170723/ecn1707230008-n1.html、  http://criepi.denken.or.jp/jp/serc/source/pdf/Y16507.pdf)

 “ちなみにドイツの電気代の中で、純粋な発電コストと電力会社の利益分の合計は18.3%のみで、すでに24.4%を賦課金分が占めている。賦課金の額は2009年から17年までで4倍になった。電気代はすでにEU平均の50%増、フランスの2倍だ。”

 “ただ、私にとってショックなことに、前述の電力中央研究所の試算が正しいとすれば、将来の負担は日本のほうがさらに高額になる。”




 上記の問題は、早期に対処しなければならない。しかし、太陽光発電や風力は、エネルギー密度が低く、天候に左右され、頑健なエネルギー源にはなりにくいと、私は思う。また現在自然エネルギーと呼ばれている他のエネルギー源も同様に、あまり役立つことなく終わると、私は予想する。

 将来のエネルギー源は、やはり、空間に存在するエネルギー、あるいは太陽から来るもう一つのエネルギーなどを利用したものになるであろう。エネルギー密度も非常に高いと推測されている。それらについては、以下のいくつもの章に取り扱っているので、参考にされたい。



 12.2 もんじゅの廃炉




■もんじゅの現状

 もんじゅは、日本の福井県敦賀市にある日本原子力研究開発機構の高速増殖炉(電気出力28万kW、熱出力約71万kW)である。研究用原子炉という位置付けから、商業用原子炉と異なり、文部科学省の所管である。2016年12月21日廃炉が正式決定された。

 プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を使い、高速中性子で核分裂を起こし、発電しながら消費した以上の核燃料(プルトニウム)を産み出すので“夢の原子炉”と呼ばれた。1994年に初めて臨界に達した。建設、運営費に1兆円を投じたものの事故や点検漏れなどの不祥事が相次ぎ、稼働日数は22年間でわずか250日にとどまった。2016年12月、政府はもんじゅの廃炉を正式に決定した。



福井県敦賀市の高速増殖炉 “もんじゅ”(写真は共同通信)


 通常の原子炉の冷却材は主に水であるが、もんじゅの場合は金属ナトリウムが200℃以上の高温で運用される。金属ナトリウムは、空気中の酸素に触れるだけで自然に発火するため、取り扱いにあたっては非常に注意を要する。

 1995年、二次冷却系で温度計の破損によって金属ナトリウムが640kg±42kg(推定)が漏洩し、火災となった。この事故は国際原子力事象評価尺度ではレベル1と判定されたものの、事故への対応の遅れや動力炉・核燃料開発事業団(当時)による事故隠しが問題となった。この事故以来、もんじゅは運転休止状態が続き2010年まで運転を停止していた。

 発電タービンは水蒸気作動である。炉心の金属ナトリウムからタービン系統の水部分へは薄い蒸気発生器の壁を通じて熱伝達を行う。蒸気発生器の壁は薄いため、ピンホールが発生する可能性を完全には否定できず、ピンホールが発生してしまった場合、金属ナトリウムが蒸気発生器の水と化学反応を起こして爆発事故を起こす可能性がある。実際、イギリスで事故が起きている。

 ウランよりプルトニウムの方が取り扱いが厄介である。このことと高温液体ナトリウムを使うことを考え合わせれば、かなり困難な技術になると、私は、推測する。彼らは、もんじゅ自体に致命的な技術上の困難さはないと主張したが、成功しなかった。

 もう一つ、いやな点は、プルトニウムが発生し、これが核爆弾に転用される、つまり核兵器拡散に寄与する危険性である。実際、これまでに兵器転用可能な純度97.5%の239Pu同位体を62kg生産しているという(Wikipedia)。



■各国の原子力発電電力の見通し

 下図はIAEA(国際原子力機構)による資料である。この図に見られるようにドイツは、はやばやと原子力発電を止めにする。米国も、原子力発電は、半減する計画である。また韓国は原子力を止めると、今の大統領は主張しているが様々な異論がある(例えば朝鮮日報、あるいはTEXT) 。



 一方、中国とロシアは、何倍にも増加させようとしている。



各国の原子力発電電力の見通し(国際原子力機構)





■世界の核兵器総数

Wikipedia よれば、世界の核兵器総数(2009年)は、下記のとおりである。

この核兵器総数は、全世界を数回全滅させてあまりある数であると言われている。


■最近の核実験

 最近(2017.9.3)行われた北朝鮮の核実験の規模は広島型の約10倍(TNT火薬換算160kton)であるという。これは、広島に投下された原爆の10.7倍、長崎の7.6倍となる(朝日新聞デジタル2017/9/6)。


■未来技術(FE)

 上記のことを総合的に考えると、高速増殖炉は夢の原子炉ではなく、悪夢の原子炉だろうと、私は、思っている。高速増殖炉も熱中性子炉も、未来はないと思う。

 上節に述べたように自然エネルギーはコストが高価すぎるし不安定である。現在はまだFEが確立していないので、熱中性子炉は、温室効果ガスの発生を抑えるため、放射性廃棄物の蓄積・処理・核拡散という問題があるのを我慢しても、止むをえず使わざるを得ないとうことであろうか。また、火力発電は、化石燃料という有限な資源であることと、温室効果ガス発生という難点をもっているが、これも我慢して使わざるを得ないのであろうか。

 一方、FEエナジー(イーサエナジー・ダークエナジー・真空エナジー・etc)は、後章に述べるように、そのエネルギー密度は、核分裂・核融合反応におけるエネルギー密度より大きいと言われているし、放射性廃棄物の発生を伴わないようにすることができるとも推測されている。温室効果ガスの発生もない。化石燃料のように尽きることもない。

 その研究開発には、なんといっても予算がかかるということである。今は、個人プレイでほそぼそとポケットマネーで取り組むしかできないであろう。電力会社はFE時代に突入してから対策を練っていては、その存亡が危ぶまれる。今から、研究開発予算の一部をFE開発にまわしておくのが得策であろう。





12.3 垂直離着陸機オスプレイ



 垂直離着陸できる航空機は滑走路が不要である点が魅力的である。このような航空機としては、ヘリコプター、ドローン、オスプレイが主なものであろう。ここでは、先ずオスプレイについて取り扱う。



Fig.12.1a 垂直離着陸機オスプレイ
Osprey: オスプリーと発音される。ミサゴ(鳥)という意味である。




Fig.12.1b 河口部のミサゴ(写真:無料写真素材集より)
http://www.forest-akita.jp/data/bird/13-misago/misago.html


 オスプレイは、その墜落事故が新聞(一例)(text) によく掲載されるので、墜落しやすい飛行機という印象を、私は、持っていた。構造的に無理しているのかな、と思ったので各種飛行機の事故率を調べてみた。下記のとおりである。



Fig.12.2 飛行10万時間あたりの事故率(産経新聞)


 さらに詳しくは、MV-22オスプレイ事故率について(防衛省) を参照されたい。これらのデータによると、オスプレイは、優れた垂直離着陸機ということになる。



 垂直離着陸機オスプレイも含めて、現在技術の航空機は、airの流体力学を用いた揚力による飛行方式である。このような方式ではなく、例えば、Chap.20bのサール装置のような浮揚装置のようなフリーエネルギーを用いた浮揚装置を開発すべきである。羽根を使うことなく浮揚可能となると推測される。

 オスプレイは優秀であるとはいっても、羽根使用による騒音の発生、高い高度では空気が希薄になるので飛行不能、その他の欠点がある。フリーエネルギー浮揚装置は、Chap.20aの他にChap.20bも参考にされたい。

 初めからオスプレイのように大きなものを作らなくてよい。まずは、FEドローンの開発を進めるとよいと思う。羽根を使う流体力学や電池は使用しないものを目指すべきである。





12.4 自動車



 The Capital Tribune Japan(2017/8/6, 9:00配信)に、下記のような記事がある。以下は、その抜粋である。

<フランスに続いて英国も。全世界がEVシフトを進める中、
日本だけ水素?>


 “フランスに続いて英国がガソリン車の販売禁止を打ち出したことで、欧州のEV(電気自動車)シフトが急速に進み始めました。中国も事実上のEVシフトを決め、米国でもEV化の流れはほぼ確実といわれています。水素をエネルギー源とするFCV(燃料電池車)を次世代エコカーの主力に据えているのは、事実上、日本だけとなりましたが、日本の水素戦略はどうなるのでしょうか。

 英政府は7月26日、石油を燃料とするガソリン車とディーゼル車の販売を、2040年以降に禁止すると発表しました。大気汚染が深刻化していることから、強制的にEVへのシフトを促します。経過措置として汚染のひどい地域へのディーゼル車の乗り入れを禁止するため地方政府向けに予算を拠出します。

 7月上旬にフランスのマクロン政権がガソリン車の販売禁止を打ち出したばかりですが、英国も同様の方針を発表したことで、欧州におけるエコカーシフトが一気に進みそうな状況です。

 メーカー側もすでに対応を進めており、スウェーデンのボルボ・カー社は2019年以降、すべての車種をEVやハイブリッドにすると発表したほか、ドイツのBMWも全モデルにEVもしくはハイブリッドを用意する方針であることを明らかにしています。

 世界最大の新車販売市場となっている中国も、環境負荷の軽い自動車の生産を義務付ける方針を示していますし、米国ではEVメーカーであるテスラが大躍進しています。

 重要なのは、各国のエコカーシフトの動きは、事実上、EVシフトであるという部分です。次世代エコカーの仕様については、数年前まではEVになるのか、FCVになるのか決着が付いていませんでした。しかし、ここ1〜2年におけるEVの発展には目を見張るものがあり、時代の流れは確実にEVの方に傾いていきました。

 ここで岐路にさしかかっているのが日本です。日本はEVシフトが発生してしまうと、既存の自動車メーカーや部品メーカーの利益が維持できないとして、既存技術を多数流用できるFCVを次世代の主力と位置づけてきました。日本では政府が音頭を取って、官民をあげて水素社会の到来を目指している状況です。

 しかし全世界がEVシフトということになると、日本メーカーだけがFCVを作っても世界に売り込むことができなくなります。それでもFCVの普及にかけるのか、後発にはなりますがEVに舵を切るのか、そろそろ決断しなければなりません。”


 上記はThe Capital Tribune Japanの説であって、日本にはFCVを進めることにおける有利な戦略があるかも知れない。

 ちなみに“電気自動車はガソリン車を超えるか”には、下記のように述べられている(抜粋)。

■ ドライバーにとってEVは魅力的か

 答は、今のところノーである。テスラのモデル3は今までより航続距離が伸びたが、それでも最大約500km。これはカタログ性能で、リチウム電池の劣化は速いので、300kmぐらいとみたほうが安全だろう。これでは1泊2日の家族旅行が限界で、長距離トラックなどの業務用には無理だ。

 出先に「充電スタンド」があればいいが、充電には30分以上かかる。EVは自宅に充電設備をもつドライバーが買って、夜間電力で充電するものと考えたほうがよい。これは集合住宅では難しい。

 地方都市で一戸建ての住宅から短距離通勤する人の高級自家用車としては使えるかもしれないが、逆にいうと充電スタンドは採算に乗らない。今後も充電インフラが普及することは考えにくい。

 EVには発進加速がよいとか静かだという魅力もあるが、最大の魅力は燃費である。条件の設定で大きく違うが、たとえば日産の公式サイトでは、1000km走る燃費は(夜間電力で)ガソリン車の約20%ということになっている。

 しかしリチウム電池は高価なので、買ってから廃車にするまで5年間の「所有コスト」で考えると、平均約8万ドルで、内燃機関(平均約3万6000ドル)の2倍以上というのが米エネルギー省(DOE)の計算である。

 これを2022年までに内燃機関と同じ水準まで下げるのがDOEの(希望的観測を込めた)予想だが、その最大のポイントは電池の技術進歩だ。図のように世界の電池コストはここ10年で8割下がったが、そのスピードは鈍化している…

■ EVは「エコ」だが日本では「エコノミー」ではない

 ではEVは「エコ」だろうか。大気汚染や地球温暖化に関してはイエスである。電池に充電するのは電力会社の交流電源だが、これは大規模な発電所で集中的に発電するので、熱エネルギーを動力に変える効率が高い。これに対して自家用車の小さなエンジンでガソリンを燃やすと、熱効率は30%ぐらいにしかならない。

 したがって石油を使って発電した電力を充電してEVを走らせた場合と、同じ量の石油から精製したガソリンを燃やして自家用車を走らせる場合を比べると、環境に排出される大気汚染物質や二酸化炭素(CO2 )の量は、EVがおおむね半分になる。

 しかしリチウム電池は採掘や製造の過程で多くの有害物質やCO2 を排出するので、それを合計すると、EVのCO2 排出量はガソリン車に比べて1割ぐらい(3〜5トン)少ない、というのが環境問題の専門家、ビョルン・ロンボルグの試算である。

 5トンというのは4000円/トンの炭素税をかけても2万円だから、気候変動対策としては、EVに補助金を出すことは効果的ではない。それよりCO2 を排出するすべての商品に一律に炭素税をかけたほうがいい。

 要するにEVのコストは発電コストなのだ。DOEの試算はアメリカの石油価格と電気代を前提にしているが、その目標が実現したとしても、ガソリン車と同等になるには原油価格が1バレル=115ドルまで上がる必要がある、というのが経済学者のシミュレーションである。

 日本の電気代はアメリカの約2倍なので、今の1バレル=50ドル以下の原油価格ではEVのコストはガソリン車よりはるかに高い。原発を止めたままでは日本の電気代は2030年代には今の2倍(アメリカの4倍)になるので、EVは高価なままだ。電力需要が増えると電気代がさらに上がり、EVをつくる自動車メーカーも日本から出て行くだろう。

 原発依存率80%のフランスがEVに転換するのは「原子力で車を走らせる」に等しく、一定の合理性があるが、内燃機関を禁止するのはナンセンスである。EVに経済合理性があるなら、価格が下がれば切り替えは進む。


 さらにさまざまな意見がある。たとえば、

“宮寺 達也:EVの最大の問題はバッテリーじゃない”
“宮寺 達也:ガソリン車はガラパゴス化したくてもできない ”
“EV普及で「自動車メーカーは10年後に消滅する」の現実味”Diamond Online2017.8.25
“EV化へ一気に舵を切って大丈夫? 各国で「禁止」されるエンジン車に未来はあるかビジネス+IT 2017.9.7.  

 その他にメーカーの意見もある。

 現在主流のEVは、充電したリチウムイオン電池を使用した、電気モータ駆動による自動車である。リチウムイオン電池を充電するためには、火力発電などの電力を使用する必要がある。火力発電のときCO2などが出る。

 燃料電池自動車(Fuel Cell Vehicle、FCV)は、搭載した燃料電池で発電し電動機の動力で走る車である。燃料としては水素が考えられている。そのためには水素を生産しなければならないし、貯蔵法の開発や、水素供給のための水素ステーションの整備が課題になる。

 水素を使うようになっても、それは短命であろうと私は思う。

 以上のこと、全て考え合わせても、最も望ましい形態は、フリーエナジー自動車ではないだろうか。因みに、ニコラ・テスラはそのようなものを作ったと言われているが、技術は秘密にしたまま世を去ったと伝えられている(Chap.8b参照)。しかし、我々は、そのような目標をもって開発すべきであろう。

 ニコラ・テスラのフリーエネルギー自動車は、フリーエネルギーで車輪を駆動するものであった。そのタイプは初期段階であって、将来的には、車輪を使わずに1mくらい浮揚して走行するようになるであろう。



12.5 Back to The Futureのハバーボード




 SF映画“Back to the Future Part 2”の中に Hover Board という遊具的な乗り物が現れる。それはスケートボードのような形をしていて、ボード上に両足を乗せ、地上から少し浮上して走行(飛行)する乗り物である。



Fig.12.3 Hover Board“Back to the Future Part 2”




 これを、実現する試みが数多くなされている。動画サイトyoutubeで、hoverboardで検索すれば、沢山の試みがみられる(例えば、 8 REAL HoverBoards and HoverBikes That Actually Hover )。 それらは、風力、磁力、水力(水の噴射)などを用いている。 販売している商品もある。しかし、どれも性能的には“Back to the Future Part 2”のHover Boardのようにはいかない。

 また、世界初! 人を乗せて飛び回る"筋斗雲"ドローンが出現! によれば、

“カナダのモントリオール在住の発明家、Catalin Alexandru Duru氏が開発したこのドローンは、人が乗って空を自在に飛び回ることができる大型のクワッドローター(4枚のプロペラ)式のドローンだ。これまでにも、空中からドローンで引っ張って水上・雪上スキーを楽しんだり、ぶらさがって空中を飛ぶタイプはあったが、ドローンの上に乗れるタイプは世界初となる。”


と記されている。 そのビデオは
である。かなり危なっかしい乗り物のようである。騒音もひどい。

 Back to the FutureのHover Boardの作動原理は、風力、磁力、その他現在既知の技術ではなく、未来技術なのであって、このようなSF上の提案をヒントの素材または発明動機にして、そのような未来技術の開発を行うべきである。浮揚に関する章、Chaters 16,17,20bを参照されたい。

 未来技術であるが、私が想像する実用的なものは、ボードの上に腰かけがついている。しかし、そんなことは、あまり気にしなくてよいだろう。新浮揚原理ができさえすれば応用は無限に広がるからである。

  一例を書くと、Back to the FutureのHover Boardの裏面についている円形(Fig.12.3)のもののような小型のlevitation 装置ができるであろうから、これは、例えば、タンスやロッカーのような重いものの下に入れて少し浮かせたら、そのような重いものの移動に使うと便利であろう。



12.6 住宅防振装置




 防振・免震ゴムを製造している東洋ゴム工業が免震性能のデータ偽装で問題になったことがある。下図は、その時の日本経済新聞の記事 から引用した図である。





Fig.12.4 免震ゴム(日本経済新聞)


 防振・免震ゴム(rubber vibration isolator)は、ゴムの内部摩擦を利用し,振動の伝達防止や緩衝の目的に使用される加硫ゴム製品である。

 特徴として,内部摩擦が大きく(よくエネルギーを吸収すること),周波数とともに増大するので,共振時の振幅が比較的小さく,サージング現象もほとんどみられないとされる。

 約20年位前のことであるが、筆者は、このような耐震ゴムが設置された現場にて、説明を受けたことがある。ゴムの劣化、破断限界などいろいろ心配になった。

 そのとき、未来技術においては、建物を空中に30-50cm浮かしてしまえばよいだろうと想像した。磁石の反発力や、風力を用いるのではなくFE未来技術のlevitation技術を用いるのである。

 最近、浮上装置による耐震システムが研究されるようになってきた(たとえば、 例1 例2 例3、等々)。彼らは超電導マグネットの使用を提案している。また、下図のように風力を用いた浮上による耐震法も提案されている。



風力を用いた耐震浮上
NHKニュース、2017.9.2. 防災科学技術研究所、兵庫耐震工学研究所


 これは、空気を地面に噴射して浮上する、いわばホバークラフト型である。地面とシステム底面との間に6/100 mmの隙間ができるという。上下の揺れはスプリングで免震する。これで水平方向の揺れを1/100に、垂直方向の揺れを1/10に低減できるという。

 6/100 mmの浮上というのは、実用面ではちょっと小さすぎることはないのであろうか。

もちろん私の考える未来技術は、上記のような磁気浮上や風力浮上を用いたものとは異なる。

12.7 磁気浮上鉄道



現在技術

 磁気浮上式鉄道とは、磁力による反発力または吸引力を利用して車体を軌道から浮上させて推進する鉄道のことである。リニアモーターカーがその代表格である。

 磁気浮上式方式には、常伝導電磁石を用いる方式と超伝導電磁石を用いる方式(超電導リニアなど)があり、有人試験走行での世界最高速度は2015年4月21日に日本の超電導リニアL0系が記録した603km/hである。

 現在、愛知高速交通東部丘陵線(愛称:リニモ)が営業運転を行っている。常電導吸引型 (HSST) による、日本初の磁気浮上式鉄道(リニアモーターカー)の常設実用路線である。これは、2005年に開催された愛知万博(愛・地球博)の未来館と会場アクセスの目的を兼ねて建設された。これが今も動いている。これは乗ってみるとわかるが運転席に運転手はいない。無人自動運転である。

 なお、超電導リニアによる中央新幹線は、東京 - 名古屋間で2027年の先行開業、さらに東京 - 大阪間で2045年の全線開業を目指して計画が進められている。

未来技術(フリーエネルギー浮揚)

 磁気浮上鉄道のエネルギー効率は非常に悪いと考えられている。また完全非接触式ではないので、乗ってみると、結構ガタンゴットンと振動がする。車輪で走る鉄道とあまり変わらない印象を受ける。

 フリーエネルギー浮揚の未来技術では、1m位は優に浮上出来、非接触なので、ガタンゴットンと振動することなく滑るように走るであろう。軌道は、レイル不要であるので、草地や農地にしておけばよいと推測される。



12.8 ホバークラフト&浮揚自動車




現在技術

 ホバークラフトは、平坦な面であれば地上・水上・雪上を区別無く浮いて進むことのできる乗り物である。ただしホバークラフトという名称は商標であり、一般呼称はエアクッション艇(air-cushion vehicle:ACV)または空気浮揚艇と呼ぶ。

 これは、ファンで風を起こし、その風を地面や水面に吹き付けて浮きあがるものである。あまり高くは浮き上がらない。浮上と推進に大量の空気を圧縮・加速し続けるために、多くのエネルギーを消費して燃費が悪く騒音と振動も大きいことが知られている。この浮上技術は、道路を走るのには向いていない。つまり現在のくるまに置き換えて運用することは不可能である。

 ホバークラフトより高く浮き上がる車としてはドローン型が考えられている。たとえば、日本経済新聞の記事(2017/5/14)「空飛ぶクルマ」離陸 トヨタが支援、20年の実用化目標によれば、下記のとおりである(抜粋)。



「空飛ぶクルマ」を試作する社員有志(愛知県豊田市)
=小園雅之撮影,日本経済新聞



 “トヨタ自動車が「空飛ぶクルマ」の実用化に向けて、社内の若手有志が中心になって進めてきたプロジェクトに資金拠出する方針を固めた。米国の新興企業や航空機会社が相次ぎ参入を表明するなど、今最も注目を集める分野だ。次世代モビリティー(移動手段)論争が熱を帯びるなか、「空」が有力な選択肢として浮上している。

 空飛ぶクルマは従来、有志団体「カーティベーター」のメンバーが勤務時間外に開発を進めてきた。資金はネットで広く支援を募るクラウドファンディングなどに頼っていた。今回、トヨタやグループ会社が4千万円規模の資金を提供することで大筋合意した。

 今後は複数のプロペラを制御し機体を安定させる技術を確立し、2018年末までに有人飛行が可能な試作機を完成させる計画だ。東京五輪が開催される20年の実用化を目指す。…"


 動画は、 「空飛ぶクルマ、実験機がふわり―トヨタ、若手技術者支援」、朝日新聞デジタル2017年6月4日にある。

 外国でも、同様な発想による空飛ぶ自動車が開発中である。自動車が空を飛ぶなら、それは自動車というより飛行機の範疇に入りそうである。一方、ホバークラフトのように地面から数cm浮いて走行する乗り物は飛行機の範疇に入るとは言い難くどちらかと言えばビークル(陸上乗り物)ではないだろうか。

未来技術(フリーエネルギー浮揚)

 ホバークラフトのような風力を用いずに、あるいは磁石の反発力を用いずに、まるで重力を制御しているかのようにフリーエネルギーで浮揚走行する未来技術の自動車では、路面から1m位は優に浮上出来、非接触で、静かに滑るように走るであろう。なお、この自動車を置く車庫は2階に設けてよく、ベランダを改造すれば良いだろう。

 他の自動車や物体に衝突しないであろう。近づきすぎると離れるからである。



12.9 静止衛星



現在技術(ロケットによる打ち上げ)

 静止衛星は、地球の自転の周期と同じ周期で公転している。したがって地上からは、空のある一点に静止しているかのように見える(実際は一点ではなく日本〜豪州の範囲内で動き回る)。これは、現在、放送衛星・通信衛星・気象衛星・測位システムなどに重用されている。静止衛星の寿命は、主に燃料搭載量に依存する。

 毎日新聞2017年4月6日 東京夕刊によれば、
    GPS衛星 誤差数センチ 「みちびき」公開

 “誤差が数センチに縮まる独自の全地球測位システム(GPS)の運用に向け、内閣府は2017年8月5日、茨城県つくば市の宇宙航空研究開発機構で、新たに開発した測位衛星「みちびき」2号機を報道関係者に公開した。今年度に4号機まで打ち上げ、2018年度初めに運用を開始する計画だ。

 「みちびき」4機は日本から豪州までのエリアをカバー。3号機を赤道上空の静止衛星とし、残り3機が交代で常に日本上空を飛ぶようにする。測位の障害となるビルなどの影響が減り、車の自動運転などへの活用が期待される。従来は米国のシステムを利用し、誤差は約10メートルあった。”


 みちびきに対する情報は、内閣府 宇宙開発戦略推進事務局に詳しく掲載されている。

 参考(中国メディア):
日本版GPSの打ち上げ…
「みちびき」3号機の精度は…

未来技術(フリーエネルギー浮揚)

 未来技術においては、ロケットにより打ち上げ軌道に乗せるのではなく、フリーエネルギーを用いて、まるで重力制御しているかのように、地上からふわりと浮き上がり天空の所定の位置に設置することができるようになるであろう。

 現在のロケット方式では、衛星の寿命は搭載燃料量による制限があるが、フリーエナジーではそういう制限はほとんどない。また、現在の衛星では寿命が尽きそうになると静止軌道から、さらに高度が高い墓場軌道に上昇させて廃棄し、静止軌道を空けることが国際条約により定められている。しかし、これは宇宙ゴミの発生をもたらす。

 未来技術では、衛星に不具合が起こったときや不具合が起こる前に、地上に戻してメンテナンスできるので、使い捨てではない。したがって宇宙の墓場軌道に捨てて宇宙ゴミを発生させるということは無くなるであろう。



12.10 ドローン




現在技術(風力+電池)

 ドローンとは、遠隔操縦か自律式のマルチコプター(複数の回転翼をもつヘリコプタ)又は無人航空機である。一般的に世間によく知られているものは4個の回転翼をもつ無線操縦小型ヘリコプターであろう。詳しくは、例えば、総務省ドローンの現状についてを参照されたい。ドローンは、自作キットや完成品が販売されている。

 当初、戦争での特攻兵器や偵察兵器として進化してきた。現在では農薬散布や測量・観測など産業用途で目覚ましい進歩を遂げている。市場規模も大きくなるつつある。

 ドローンが飛行する原理は、飛行機と同様に「揚力」という上方向に作用する力を利用している。この揚力は流体力学に基づくものである。4個のプロペラの内の2個のプロペラを右回転させ、残りの2個を左回転させて機体が回転しないようにする。

 ドローンの方向転換は、プロペラの回転数を調整して、4つのプロペラによる揚力を変化させて行う。例えば前方に進むためには、前側のプロペラの回転数を落とし後ろ側の回転数を上げることで、前傾姿勢をとると、前に進むことがでる。

 ドローンのエネルギー源はバッテリーである。リポバッテリーを使用する。これは、大容量で高出力が特徴であり、扱い方を誤ると大変危険な電池である。



未来技術(フリーエネルギー浮揚)

 フリーエネルギー技術には、二つの発展段階があるかもしれない。一つは、電池の代わりにFEを用いて、プロペラを回転させるものである。電池切れの心配がなくなる。

 次に、プロペラを用いずに、まるで重力制御しているかのように浮揚する技術である。その奔りのものは、Chap.20bに述べるサール無人機であろう。

   
Chap.20b: 画家、ジム・W・グッドの描いたサール無人機の飛行する絵





12.11 地球温暖化




 地球温暖化についてWikipediaの記載の一部を抜粋すると、下記のとおりである(詳しくはWikipediaを参照されたい)。
 
地球温暖化の現状の科学的理解(Wikipedia):


 地球表面の大気や海洋の平均温度は「地球の平均気温」あるいは「地上平均気温」と呼ばれ、地球全体の気候の変化を表す指標として用いられており、19世紀から始まった科学的な気温の観測をもとに統計が取られている。

 地球の平均気温は1906年から2005年の100年間で0.74℃(誤差は±0.18°C)上昇しており、長期的に上昇傾向にある事は「疑う余地が無い」と評価されている。上昇のペースは20世紀後半以降、加速する傾向が観測されている。

 これに起因すると見られる、海水面(海面水位)の上昇や気象の変化が観測され、生態系や人類の活動への悪影響が懸念されている。

 この地球温暖化は自然由来の要因と人為的な要因に分けられる。20世紀後半の温暖化に関しては、人間の産業活動等に伴って排出された人為的な温室効果ガスが主因とみられ、2007年2月に国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が発行した第4次評価報告書 (AR4) によって膨大な量の学術的(科学的)知見が集約された結果、人為的な温室効果ガスが温暖化の原因である確率は9割を超えると評価されている

 AR4によれば、2100年には平均気温が最良推定値で1.8-4°C(最大推計6.4°C)上昇すると予測される。地球温暖化の影響要因としては、「人為的な温室効果ガスの放出、なかでも二酸化炭素やメタンの影響が大きい」とされる。



 温暖化は、海水面の上昇・海水温・海洋循環への影響・生態系・自然環境への影響・気象災害の増加(熱帯低気圧、嵐や集中豪雨)・農業、漁業などを通じた食料事情の悪化・等々の影響があると述べられている。

 対策としては、再生可能エネルギーの普及・原子力発電を緩和手段として普及させる、等々が考えられている。

 しかし、現在考えられている再生可能エネルギー(太陽光発電、風力発電など)は、その量・質・コストなどの問題をもっている。原子力は、放射能汚染・放射性廃棄物処理・核拡散などの問題が存在する。様々な点をを塾考してみても、イーサエナジーなどを用いたフリーエナジーの開発が最も有望ではないだろうか。





12.12 自然科学論文数 日本4位に転落 中、独に抜かれる




 論文数・論文引用数・特許数などのランキングは、研究開発のその国の研究開発レベルを反映する指標として用いられている。(将来、FEの研究論文が増えてくるであろうが、そのときも、もちろん同様なことが言えるであろう)

 毎日新聞 2017/8/9(水) 5:00配信の記事 によれば、以下のとおりである。

 
<自然科学論文数>日本4位に転落 中、独に抜かれる


“ 2013〜15年の3年間に日本の大学などが出版した自然科学系の論文数が、世界4位に転落したことが文部科学省科学技術・学術政策研究所の調査で分かった。

 05年までは米国に次ぐ2位だったが、中国、ドイツに追い抜かれた。日本は自然科学分野でのノーベル賞受賞が相次ぐ一方で、大学での基礎研究態勢の立て直しが急務となっていることを裏付けた。

 各国の研究機関などが出版した論文数の3年間の平均を、同研究所がまとめた(共著者が複数国に及ぶ場合は分数で計算)。

 13〜15年の日本の論文数は6万4013件で、03〜05年(6万7888件)から微減した。一方、13〜15年の中国の論文数は21万9608件で、03〜05年(5万1930件)の約4倍に急増。ドイツ(13〜15年・6万4747件)にもわずかに抜かれた。

 日本の論文数は03〜05年時点で、世界で出版される論文の8%以上を占めていたが、13〜15年は4.7%に低下した。引用数が多い論文について分析すると、93〜95年と03〜05年は米英独に次ぐ4位だったが、13〜15年は9位でイタリアやカナダにも抜かれ、影響力低下をうかがわせた。

 各国の研究予算も比較したところ、15年の日本の研究開発費の総額は18.9兆円で、米中に次ぐ3位だった。しかし、大半は企業が占めており、基礎研究を担う大学の分が少ないことが論文低迷の原因とみられる。同研究所は「予算のほか、修士や博士を目指す若手の減少など複数の要因が絡んでいる可能性がある」としている。【酒造唯】 …”




Fig.12.5 自然科学論文数ランキング


 中国が、近年、急加速して実力をつけ、日本を追い越している。膨大な予算を組むようになったことが一つにはあるものと思われる。因みに、下記のように報告されている。

   2015年11月10日、新華社通信は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)が同日に発表した科学報告を紹介し、中国が欧州連合(EU)と日本を抜き研究開発費で米国に次ぐ世界2位になったと伝えた。

 同報告書はユネスコが1993年、96年、98年、2005年、10年にそれぞれ発表しているもので、今回で6回目。世界の科学技術の発展状況がまとめられている。

 世界全体の研究開発費のうち、米国は28%を占め世界一。中国は20%で、EU(19%)、日本(10%)と続いた。中国は研究者数でも米国を抜き世界2位に躍進。

 世界全体で約780万人いる研究者やエンジニアのうち、中国は19%を占めEU(22.2%)に続いた。報告によると、多くの国が科学技術の発展を重視しており、研究開発費の増加に伴い研究者の数も増えている。(翻訳・編集/内山)―新華社通信


 また、毎日新聞2017年3月23日によれば、

 
科学論文 日本科学停滞、8%減
 「政府の支出手控えが原因」 ネイチャー指摘


 英科学誌ネイチャーは23日、日本の著者による論文数が過去5年間で8%減少し、日本の科学研究は失速していると発表した。日本政府が研究開発への支出を手控えた状況が反映されたという。

 同誌は「日本は長年にわたり世界の第一線で活躍してきた。だが2001年以降、科学への投資が停滞し、高品質の研究を生み出す能力に悪影響が表れている」と指摘している。

 学術誌68誌に掲載された論文の著者が、どの国出身で、どんな研究機関に所属しているかをまとめたデータベースを調べた。12年から16年の5年間で、中国の論文数が48%、英国が17%伸びた一方、日本は8%減少した。米国も6%減った。研究開発への支出額は、ドイツや中国、韓国などが大幅に増やす中、日本は01年以降、ほぼ横ばいだった。

 同誌は、16年にノーベル医学生理学賞を受賞した大隅良典・東京工業大栄誉教授の成果にも言及。若い研究者の待遇改善が重要だと指摘した。―毎日新聞


 日本の科学技術が、このように低落しつつある原因は、上記のように研究費がおさえられていることの他にもいろいろ考えられている。

 たとえば、日韓工業新聞2017年08月12日によれば、その要因の一つが研究の“実行部隊”となる博士課程の大学院生が増えない点であるという。そして、依然として博士研究員(ポスドク)のキャリアは不透明である点を指摘している。

 下図は東京大学の世界におけるランキングである(図中の数値は世界順位)。年を追うごとに低下している。こうなることは数年前より危惧されていたことであり、どうしたらよいか分かっていたのに残念である。



東京大学の世界におけるランキング




参考サイト:

・木村正人(在英国際ジャーナリスト)の記述: 中国の大学は大躍進、止まらない東大の没落 世界大学ランク46位 日本は「大学村」を破壊せよ、(既に削除されてしまっていてアクセス不可能な場合はTEXTを参照)。

・伊東 乾の記述:香港、中国、シンガポール、韓国に負ける日本の大学、JB Press (既に削除されてしまっていてアクセス不可能な場合はTEXTを参照)。

・団藤保晴(ネットジャーナリスト、元新聞記者)の記述:やはりノーベル賞大隅さんの警鐘を無視した政府、(既に削除されてしまっていてアクセス不可能な場合はTEXTを参照)。

・団藤保晴(ネットジャーナリスト、元新聞記者)の記述:ノーベル賞・大隅さんの警鐘は政府に通じまい、(既に削除されてしまっていてアクセス不可能な場合はTEXTを参照)。

http://dandoweb.com/backno/20161004.htm ・国立大学法人理学部長会議声明 「未来への投資」、(既に削除されてしまっていてアクセス不可能な場合はTEXTを参照)。





 

12.13 主要国のPCT特許出願




 下図は、国内外の出願・登録状況と審査・審判の現状からの引用である。(PCT=国際特許)

 2014までは、日本は一応善戦しているが、上図にみられるように中国が急成長しているので、将来は追い抜かれるかもしれない。特に、今後世界的に起こってくるであろうフリーエネルギー分野の動向で、日本の遅延が気になるところである。



主要国PCT特許出願推移




主要国PCT特許出願推移




 

12.14 主要国研究費総額・研究者総数の推移




 下図は、文部科学省 科学技術・学術政策研究所 科学技術・学術基盤調査研究室の統計集からの引用である。中国が急上昇していることが見て取れる。アメリカに迫る勢いである。

 日本は、既に論文数で中国に負けていることは前節で述べた。将来、科学技術において(フリーエナジー関係開発においても)負けてしまうかもしれない。



Fig.5 主要国研究費総額推移








Fig.6 主要国研究者総数推移


さらに詳しくは、下記サイトを参照されたい。

1. 日本の研究者総数の推移 - 経済産業省
2.文部科学省:科学技術要覧 平成28年版
3. 科学技術指標2015文部科学省 科学技術・学術政策研究所 科学技術・学術基盤調査研究室




 

12.15 論文不正




 論文不正は、下記するように、通常の科学分野において、査読付き論文においてすら時々発生する。このことは、FE関係の論文においても、当然あり得ることであり、十分注意して読まないといけないことを示唆している。

 科学論文を、定評のある学術雑誌に投稿すると、通常、2人の査読者が選出され、厳しく審査される。査読者に指摘された点を加筆修正し再度投稿する。これを繰り返して最終審査に合格すると、publishされる。このような論文は査読付き論文として価値が高いので、一定の評価を受けている。

 フリーエナジー関係の論文では、査読付き論文は僅少である。査読無しの論文は、無意味ということではないが、十分注意して読まないといけない。さらに、論文不正という問題に気を付けなくてはいけない。

 科学における不正行為とは、科学の学問としての規範や、研究を行う際に守るべき研究倫理基準に対し、違反する行為のことである。これには、@実験のデータの改竄(かいざん)、A捏造(ねつぞう)、B他人の論文の剽窃(ひょうせつ)、C他の科学者のアイディアの盗用・複写、Dギフトオーサーシップなどがあることが知られている[1]。

 上述の査読は、各研究者が倫理的行動をとることを前提としているため、実験結果の捏造やデータの改竄、他人の研究の盗用などを発見する機能は果たしていない。それに、研究者が正確にデータを測定したという証拠もない。

 黄禹錫(ファン・ウソク、韓国)による「ES細胞論文不正事件」や小保方晴子による「STAP細胞事件」[2]のように、科学における不正行為によって偽の情報(特に画期的だと思わせるような成果)が出回ると、しばしば、その偽情報に基づいて世界中の研究グループが、それに追随する様々な研究を(1グループごとに)数千万円〜数億円単位の予算を投入して行うことになる。

 しかし、結果としてそれらの罪のない研究グループの研究までが水泡に帰すことになる。結局、世界全体で莫大な額の研究資金や資源が浪費されてしまうことになり、さらに、追随した研究者たちは貴重な年月を棒に振り経歴にも傷がつき、被害は甚大なものになる[1]。

 文献[1]には不正行為の数多くの具体例が詳細に掲載されている。日本だけでなく外国の例も載っている。

 最近の、新聞記事:

・中国の学術論文でまた大量の不正発覚、どうしてこんなことが起こるのか= 中国メディア 2017-04-25 15:12

   先日、学術出版業界大手のシュプリンガー・ネイチャーが、不正のあった論文107本の掲載を取り消したことが報じられた。論文はすべて中国からの寄稿であり、中国国内には大きな衝撃が走ったようだ。中国共産党機関紙・人民日報も24日、この件を問題視する評論記事を掲載した。

 記事は「近年、中国による論文は何度も国際的な学術誌からの大規模な掲載取り消しが生じている。その原因を真剣に考えると、学術上の品格という問題に加えて、体制的な背景が存在する」とした。

 学術上の不正は中国特有の現象ではないものの、国外では不正者に対する懲罰が厳しく、どんなに名声があろうと、将来的な期待が持たれていようと、不正を働けば基本的に研究生涯は終わりを迎えることになるが、中国ではその厳しさがないと指摘している。(以下略)


・ 東大 論文不正を認定…分子生物研、5本で図表捏造 毎日新聞 2017年8月1日

 東京大の医学系と生命科学系6研究室の学術論文計22本に不正の疑いが指摘された問題で、東大が、分子細胞生物学研究所(分生研)の渡辺嘉典(よしのり)教授が発表した論文5本計23カ所に、図表や画像の捏造(ねつぞう)など不正行為があったと認定する報告書をまとめたことが分かった。1日午後に記者会見して発表する。

 渡辺教授は、染色体の分裂に関わる分子機構の解明などで世界的に知られる。不正認定された論文は、2008〜15年に英科学誌ネイチャーや米科学誌サイエンスなどに掲載された。実験していないデータを捏造したグラフを使ったほか、ぼかし処理で改ざんした画像を使うなど計16カ所で不正が認定された。

 渡辺研究室に当時所属し、一部の論文の筆頭著者だった助教も、計7カ所で捏造などの不正が認定された。

 一方、渡辺教授は毎日新聞の取材に「国際的基準では不正に該当しないのに不正とされたのは非常に残念だ。ミスで正確さに欠ける図表が載ってしまったことには責任を感じているが、指摘を受けた部分で論文の結論は変わらない」と語った。  昨年8月に不正を疑う匿名の告発があり、学内調査委員会が調べていた。分生研では14年にも元教授らの論文で不正が認定され、今年3月に元教授ら4人を懲戒解雇相当、不正論文を執筆したとされる元助教1人を諭旨解雇相当とする処分を発表している。【千葉紀和、荒木涼子】


参考サイト: ・罪と罰〜研究不正の「量刑」相場と…小保方さんの今後

 一方、“特許の審査においては基本的に書面主義が採られており、書類上の一貫性が保たれていれば、発明の実施可能性や記述の科学的な正確性について、査読や追試などによる検証は行われない。このため、金銭・利益優先で「架空のデータ」を用いた出願などの問題行為がまかり通ってしまっているとの指摘がある。”[1]

 これはよく知られていることであるが、特許に記載されたデータを鵜呑みにしないことが肝要である。

文献

[1]Wikipedia :科学における不正行為
[2] 『捏造の科学者 STAP細胞事件』 須田桃子,文藝春秋,2015年



 

12.16 FEとピア・レビュー




 Peer Reviewとは、直訳すれば、“同分野の専門家による評価”という意味である。日本では、通常、査読と呼ばれる。12.15節に述べた査読は論文の査読であるが、このほかに研究助成金への応募申請の審査も査読システムにより行われる。

 査読システムについては様々な意見が存在する。一例を挙げるとKent Andersonによる Your Question for the Day ? What Is “Peer Review”?である。  (または、その一部和訳サイトhttp://www.kyorin.co.jp/modules/anzu/details.php?bid=129も参考。)

 一般に、FE関係の研究を行おうとして、何らかの研究助成金に対して応募申請を行っても、このピア・レビュー・システムにより、落とされるであろう。ピア・レビューアー(査読者)にとっては、入力より出力が大きくなると主張している発電機は、物理法則と矛盾しているから、笑止千万というわけである。

 FE開発は、自費で行わなければならない点がここにある。

 また、FE分野の学問的樹立が必要な理由もここにある。そのような発電機は、イーサエナジーという目に見えないエネルギー源からの入力があることを明白に説明しなくてはならないし、もちろん、科学的にクリアに証明する必要がある。

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